ロゼッタストーン コミュニケーションをテーマにした総合出版社 サイトマップ ロゼッタストーンとは
ロゼッタストーンWEB連載
出版物の案内
会社案内

第12回 微妙なお年頃


以前「番外編」でも紹介した、若く見えることでは定評のあるうちの子供社長48歳。ある日のこと、彼がなにやら落ち込んでいた。

話を聞いてみると、ふと立ち寄った定食屋で席についてオーダーを取りに来るのを待っていた時、水を出される客とお茶を出される客がいることに気がついた。何故だろうとじっと観察していたら、「若者には水、お年寄りにはお茶」という法則を発見したという。それで自分には当然水が出されるだろうと思っていたらお茶が出てきた・・・というのだ。

まあ気持ちは分かるが「48歳―お茶」は自分で受け入れるべき現実だろう。世の中には、見かけにはごまかされない、真実を見極める眼を持った人もいるということだ。

などと鼻で笑っていたら、つい先日私の身に起こった出来事を思い出した。それはバスに乗っていた時のことだ。空いている席もなかったので、ある女子高生が座っている席の前に立った。するとその女子高生は私にニッコリ微笑んだと思ったら、「どうぞ」と素早く席を立ったのだ。私は彼女の善意を無にしてはいけないと思い、とっさに「ありがとう」と答えてその席に座った。

しかし・・・その後私はずっと考えていた。彼女は何故私に席を譲ったのだろう?
  その1.私が立っているには忍びない年齢だから。
  その2. 私が病人に思えたから。
  その3. 私が妊婦に見えたから。この3択だと、答えは・・・!?

40代とは・・・若く見られたからといって頬を赤らめてワクワクする年でもないが、かといって年相応に見られるとなんだかちょっと悲しい、微妙なお年頃なのだ・・・。

イラスト

2005.10.15 掲載

著者プロフィールバックナンバー
上に戻る▲
Copyright(c) ROSETTASTONE.All Rights Reserved.