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第26回 株価暴落で年金資金が危ない???


イギリスのEU離脱で株価暴落、円高進行で年金資金がまたもや大打撃! 「大変だ。このままでは年金が支給されなくなる」なんてアホな話が沢山出てますね。

確かに株価が暴落しました。一気に円高が進みました。それがどうした!!
  資産運用は家を買うのと同じです。永く住めば住むほど、家の価値は下がりますね。

例えば3,000万円で建てた新築のマイホームも10年、20年と年月が過ぎた後、もし、売ろうと思えば購入価格の3,000万円で売れるでしょうか? 価値はがくんと下がりますよね。もちろん、近所に大きな駅が出来たとか、何か外的な要因で上がる事はありますが、何もなければ下がります。 当然の話です。

・・・・・・・・・・まてよ。。。。。家の価値が下がったからって、家を売るか??????
  そんなアホな奴はオランでしょう(笑)。 家の価値が下がっても、住み続けている以上、家としての充分機能していますよね。

資産運用、特に年金も同じです。 国の運用と考えれば話がでかくなるので、個人の運用を考えてみましょう。 会社員の方は自分の会社の確定拠出年金を考えてください。

資産運用は、大きく分けて2つあります。

    (1)売買中心で運用する
    (2)保有中心で運用する

(1)はテレビでよくやっている運用ですね。証券会社は売買で手数料を稼ぎますので、株価が上がりそうだと買えといいますし、下がりそうだと売れと言ってきます。 しかし、売買で運用すると失敗で損失が出る事が多々ありますし、利益を出し続ける為には売買し続ける必要があります。 つまり、引退後も売買をやめられません。 しかも、引退後に失敗したら取り返しがつきません。

(2)で運用している人は株価が下がっても平気です。
  だって、家と同じで価値が下がっても、売らずに住み続けている限り損失は出ないんです。
  運用も全く同じです。保有を中心に運用していれば、株価が下がってもへっちゃらです。分配金さえ支給されていれば問題ありません。 逆に株価が下がった時は同じ金額で沢山買えますので買い時ですよね。

そうです。年金資金は基本的に保有する事を中心に運用していますので大丈夫なんです。
  公的年金、私的年金ともに皆さんの人生を守る大切な資金です。 マスコミの危機感を煽る報道に浮き足だたずに、落ち着いて判断しましょうね。


2016.6.28 掲載

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