━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年3月15日発行 ━

●━━　若手国会議員メルマガ『未来総理』　第79号  ━━━━━━━━●

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　毎日通っている道の横に、大きな桜の木があります。そのつぼみがもうパ
ンパンで、いつ咲いてもおかしくない感じです。東京では、今週中にも桜の
「開花宣言」が出そうです。いつもより、お花見を早く設定しないといけま
せんね。
　前回、改憲の必要性を訴える達増議員の声をご紹介しましたが、今回は、
現在の憲法を守ろうとしている福島瑞穂議員から意見が届きました。
　いろんな政党の立場を知ることができるのが、「未来総理」のよさでもあ
ります。じっくり、見比べて、自分の考えを整理してください。

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　　目次
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■　「平和のための努力を」
　　　福島瑞穂（参議院議員・社民党・比例）

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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　■　「平和のための努力を」
　  　          福島瑞穂（ふくしまみずほ・参議院議員・社民党・比例）
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　いつの時代だって大変な時代である。大変でない時代なんてない。しかし、
今の時代は、どんな社会をこれから作っていくのか岐路に立っている。

　イラクへの自衛隊の派兵の基本計画の承認から始まった１５９通常国会。
去年、成立した有事立法３法に引き続いて、今の国会では、有事立法７法案
が提出される予定である。国民保護法制という名前の国民規制法制、そして、
米軍の活動を円滑にするための法律などである。

　そして、議員立法で、国民投票法案が出される予定、とも言われている。
７月１１日の参議院選挙が終わったら、もっと疾風怒涛の憲法改憲論議になっ
ていくだろう。

　私は、日本国憲法が、大好きである。日本国憲法は、女の人も男の人も、
ハンディキャップがある人も、外国人も、子どもも、高齢者も、元気でいい
のだと励ましてきた。今度は、私たちが励ます番だ。

　戦後、今まで戦争で一人も殺すことはなかったことは、本当に大きい。朝
鮮戦争にも、ベトナム戦争にも、湾岸戦争にも、日本は自衛隊を送り込んで
いない。戦争は、最大の人権侵害であり、環境破壊であり、最悪、最低、最
大の公共事業である。

　国会で、超党派で、２００１年、ドメスティック・バイオレンス防止法を
つくり、２００２年から、今まで議論してきて、改正案を作り、この３月に
国会上程する。児童虐待防止法改正案も国会に上程される。人と人との関係、
国と国との関係を、暴力、武力、軍事力で解決しないということこそ、人間
の知恵である。

　北朝鮮の核開発疑惑があるではないかという意見があるかもしれない。し
かし、いくつかの国が核を保有しているといわれながら、なぜそれらの国に
ついては脅威がいわれないのか。アメリカは、大量破壊兵器を持ちつつ、そ
れがそれほど批判されないのはなぜか。なぜ、北朝鮮の脅威ばかりが言われ
るのか。

　韓国の国会議員の人たちと議論していると、与党の議員であれ、野党の議
員であれ、朝鮮半島でもう血は流したくないと思っている人たちばかりであ
る。南北に鉄道が走り、人・物・金の流通がどんどん行われている。

　１９７５年のヘルシンキ宣言を踏まえ、東欧に対して、人・物・金の流通
が活発になり、ジャーナリストの行き来や情報の流通も活発になり、その後、
ベルリンの壁が崩壊した。ジャーナリストの交流が深まり、行き来が活発に
なることで、東欧も変化をしていったのである。

　北朝鮮という国が変わるためには、北朝鮮の社会を変えていく、本当の意
味で地道な働きかけしかない。イラクのように武力攻撃をしても、憎悪と報
復の連鎖がひどくなっていくだけで、人はテロに走るだけである。

　北東アジアでどう平和を実現していくかは、ヘルシンキ宣言やヨーロッパ
における平和の安全保障の考え方が非常に参考になると考える。平和をどう
実現していくかについて、全力をあげて、私自身も行動していきたい。

　イラクにだって、多額の税金を使って、自衛隊を派兵する（去年、イラク
派兵の準備のためだけに、予備費から２４１億円使っている）ことではなく、
同じ金額を使ってやれることは一杯ある。

　自衛隊が派兵されているサマワで、オランダ軍が劣化ウラン弾で被曝をし
た。アメリカは、オランダからの問合わせに対して、サマワで劣化ウラン弾
を使ったことを認めた。イギリスは、今度のイラクの戦争で、劣化ウラン弾
を１．９トン使っている。アメリカもイギリスもどこに投下したかを明らか
にし、かつ、調査もし、かつ、きちんと回収すべきである。

　将来、どれだけの命が犠牲になるかと、怒りにふるえる。対人地雷禁止条
約（オタワ条約）は、カナダ政府のイニシアチブとＮＧＯの努力で実現した。
もちろん条約は、批准されなければ実効性がないという問題点があるけれど
も。

　劣化ウラン弾禁止条約をつくれないだろうか。去年の秋、ドイツのハンブ
ルクにＮＧＯが集まって、劣化ウラン弾廃絶のための国際会議が行われた。
日本のなかでも実に多くのＮＧＯが取り組んでいる。

　兵器に、人道的な兵器も非人道的な兵器もない。しかし、核兵器は、特に
問題である。劣化ウラン弾は、ウランを使うものであり、放射能を撒き散ら
すという意味で、核兵器である。

　劣化ウラン弾を根気強く無くしていくために、政治の場面で、運動の場面
で、全力を尽くしていく。どうかみなさんの力を貸して下さい。一緒にやり
ましょう。

　ところで、わが政府は、いまだに「劣化ウラン弾が人体に影響があるかど
うかは、わからない」と繰り返し答弁している。とんでもない。何も対策を
とるつもりがないのである。

　日本国憲法は、平和的生存権を規定している。平和を実現していく努力を、
多くの人たちと、粘り強く、あきらめないで、やっていきたい。

　戦争をしないと決めた憲法９条を改憲しないで、戦争をしない、すべての
人に平和的生存権があるということを規定している憲法を、目一杯生かして
いくことをやっていこうではないか。

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　　編集後記　　  　　　　　　　　　　弘中百合子（ロゼッタストーン）
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　「未来総理」では、毎回５〜６人の担当議員を決めて、ローテーションし
ています。これだけいれば、誰かが忙しくて原稿が書けなくても大丈夫だろ
う…と思っていたのですが、今週も先週も届いた原稿はひとりだけ。毎週、
原稿が１つも来なかったらどうしよう…と、ひやひやしております。

　議員の方々も、「仕事」というよりは、自主参加のボランティアなので、
やむをえない部分もあるのですが、発行人としては、もう少しメルマガを盛
り上げていきたいと思います。

　ちょうど「憲法」についての意見が続きました。今後、みなさまの投稿も
ご紹介していきたいと思いますので、「憲法改正」についてのご意見をどう
ぞお聞かせください。もちろん、それ以外のご意見でもけっこうです。

　ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

　※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
　  とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
　  い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
　  す。ご協力、よろしくお願いいたします。


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　　次号予告
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　　次週の配信は、３月22日です。

　大村秀章議員（自民党）　  丸谷佳織議員（公明党）
　山井和則議員（民主党）　　長島昭久議員（民主党）
　中根康浩様（民主党）が登場する予定です。

　　※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

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　　未来総理メンバーの紹介
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　　「未来総理」には、超党派の３０名が参加しています。
 　　(敬称略・※が新メンバー)

　◇衆議院
　　石破　茂（自民党・鳥取）　  　　上田　勇（公明党・神奈川）
　　大村秀章（自民党・愛知）　　　　吉良州司（無所属・大分）※
　　楠田大蔵（民主党・比例九州）※　近藤昭一（民主党・愛知）
　　近藤洋介（民主党・比例東北）※  鈴木康友（民主党・比例東海）
　　武正公一（民主党・埼玉）※ 　　 達増拓也（民主党・岩手）
　　樽井良和（民主党・比例近畿）※  樽床伸二（民主党・大阪）
　　手塚仁雄（民主党・東京）※　 　 中塚一宏（民主党・神奈川）※
　　中根康浩（民主党・比例東海）※　長島昭久（民主党・東京）※
　　西村康稔（自民党・兵庫）※　　  野田佳彦（民主党・千葉）
　　福島　豊（公明党・大阪）※　　　三日月大造(民主党・滋賀）※
　　細野豪志（民主党・静岡）　　　　丸谷佳織（公明党・比例北海道）
　　山井和則（民主党・京都）

　◇参議院
　　荒木清寛（公明党・比例）　　　  有村治子（自民党・比例）
　　小池　晃（共産党・比例）　　　　小林　温（自民党・神奈川）※
　  櫻井　充（民主党・宮城）※　　  福島瑞穂（社民党・比例）
　　宮本岳志（共産党・大阪）


詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
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各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人：弘中百合子
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