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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年3月1日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第77号  ━━━━━━━━●

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 いよいよ3月!今年は暖かいので、桜の開花も早いかもしれませんね。政
治家としては、まだまだつぼみの「未来総理」たち。パーッと花を咲かせて
くれる日が楽しみです。今回も「日本をどんな国にしていきたいか」を聞い
ています。また、西村康稔(やすとし)議員から、初原稿が届きました。
西村議員は、当選時は無所属でしたが、自民党に入党したそうです。

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  目次
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■ 「日本をどんな国にしていきたいのか」

◎宮本岳志(参議院議員・共産党・大阪)
◎福島 豊(衆議院議員・公明党・大阪)

■ 「なぜ議員をめざしたのか」

◎西村康稔(衆議院議員・自民党・兵庫)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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 ■ 「日本をどんな国にしていきたいか」
               宮本岳志(みやもとたけし・参議院議員・共産党・大阪)
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 読者のみなさん、こんにちは。「国会のだんじりファイター」宮本たけし
です。先日(2月5日)の参議院イラク特別委での小泉総理との対決、見て
下さいました?とても一国の総理とは思えない逃げ回りようにあきれました
ね。

 今回のテーマは「理想にあふれた未来を語れ」とのこと。まさにタイムリー
なテーマです。

 いま、若者の間で「未来への明るい展望が持てない」「社会の中での自分
の居場所がみつからない」などの不安と息苦しさが蔓延しています。大学卒
業者の就職率は55%、高校卒業者は17%、青年の10人に1人が仕事につけず、
5人に1人がフリーターです。

 正社員として働く若者は、一人ではやりきれない仕事をさせられ、ひどい
長時間労働、「サービス残業」が当たり前です。一方では働き口のない人が
あふれ、もう一方では過労死するほど働かされる現実がある…どうしてこん
な不合理なことになっているのでしょうか。

 私は、深刻な実態をうむ一番の責任が、もうけのために人間をモノのよう
に扱い、使い捨てにする大企業と、それを応援する政治にあると考えます。
なるほど、企業の儲けのためには、できるだけ働く人を減らし、賃金を引き
下げ、残った少人数の人に仕事を押しつけて、残業代を払わないようにする
のが一番効果的です。たとえ1社でもそういうことを始めると、激烈な競争
を生き残るためには、他の会社も競い合って同じことをせざるを得なくなり
ます。

 冷静になって考えてみると、そうやって全企業が人を減らせば失業者が増
え、賃金を引き下げると結局国民がものを買えなくなり、消費不況は深刻化
します。その結果、企業の売り上げが落ちれば、また「生き残るために」同
じような人減らし、賃金引き下げ、残った人の過重労働はいっそうひどくな
ります。

 これは、いわば「悪魔のサイクル」とも言うべきもので、「このままだと、
いつか社会全体がダメになる」と漠然とはわかっていながらも、個々の企業
にとっては「生き残り」がかかっているだけに「わかっちゃいるけど、やめ
られない」ということになってしまうのです。

 しかし、考えて欲しいのは、そもそも人間社会というものは「金儲け」が
唯一の目的であって、このような社会が未来永劫続くのでしょうか?

 企業にとっては金儲けにはどんなに「有効」であっても、全人類のために
許されないということがいくつもあります。自国の企業が儲けをあげるため
に核兵器や軍事力で他国を脅迫するとか、地球が壊れることがわかっていな
がら森林を伐採し、地球温暖化ガスを出し続けるというようなことを、何時
までも放置できないのは明らかですが、「利潤第一主義」で動いている社会
では解決の見通しが立ちません。

 しかし、人間はけっしていつまでも愚かな存在ではないと確信します。い
つかは「社会を動かす原動力が、『俺は誰よりも金儲けをしてやるぞ!人を
出し抜いて儲けてやるんだ』という論理ではない社会」にたどり着くのは必
然的なことだと考えています。それは「社会の生産を社会全体の利益のため
に行う社会」となるでしょう。私たち日本共産党は、これを社会主義社会と
か共産主義の社会と呼んでいます。

 そして社会全体が社会全体のために生産するという社会になるならば、労
働時間は飛躍的に短縮され、すべての人の生活は完全に保障されるでしょう。
その時こそ人間の全面的な発達…人間が企業の歯車のような人生を送るので
はなく、芸術や文化、スポーツやレジャーに生活の大半を活用できる本当の
意味での「人間的なくらし」が可能になると確信します。

 私たち日本共産党の新しい綱領は、「利潤のために生産する社会」(資本
主義の社会)から「社会のために生産する社会」への発展のカギは、「生産
手段の社会化」にあることを明らかにしています。ただし誤解しないでくだ
さい。私たちがここで問題にしているのは「生産手段」…工場や企業のこと
であって、個人の財産のことではありません。社会化するのは「生産手段」
であって、「生活手段」つまり家や土地、財産などはあくまでも個人所有で
あり、そういうものは、ますます豊かになっていくのが当然だと考えます。

 こう言うと「ソ連が崩壊して、資本主義が勝利した、社会主義は失敗した」
と言う人もいるでしょう。…本当にそうでしょうか。ソ連が崩壊したのは事
実ですし、私たち日本共産党はあのような社会主義とは縁もゆかりもない官
僚国家、統制国家は崩壊して本当によかったとさえ思っています。北朝鮮な
どもまったく社会主義とは関係のない独裁国家です。

 「社会主義」を名乗りながら実際にはそれとまったくかけ離れた方向に進
んでいたソ連が崩壊したことは、私たち日本共産党が、未来社会への展望の
なかで言ってきたことの正しさを裏付ける出来事だったと思っています。

 私たちは今年1月に党大会を開催し、党のもっとも大切な基本文書である
「綱領」を41年ぶりに改定しました。党綱領ではこういったわが党がめざ
す未来社会への展望もあらためて明らかにしています。「共産党という名前
を変えたらどうか」という善意のご意見をいただくことも多いのですが、私
たちは「日本共産党」という党名は、こういったわが党がめざす未来社会の
展望と固く結びついたものであり、この党名に誇りを持って国民のみなさん
に訴えていきたいと考えています。

 新しい日本共産党綱領は

 http://www.jcp.or.jp/jcp/23rd_taikai/kouryou.html でご覧になれます。

どうぞ、みなさんのご意見をお寄せ下さい。


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 ■「日本をどんな国にしていきたいのか?」
         福島 豊(ふくしまゆたか・衆議院議員・公明党・大阪)
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 日本は今大きな曲がり角にきていることは間違いがない。国・地方をあわ
せた借金は800兆円近くなり、行財政の抜本的な改革は避けては通れない。
また少子高齢化の進行は予想以上に早く、社会保障制度の抜本的な改革を通
じて安定した制度へと転換を図ることも急務の課題である。

 安全保障においても日本を取り巻く環境は決して安定したものではない。
北朝鮮との関係をどのようにしていくのか、拉致被害者の問題の解決ととも
に、中期的なビジョンが必要である。

 また中国の台頭は日本経済にとっては決して否定的なものではないが、台
湾海峡問題は未解決であり、大国化する中国の存在感は今まで以上に大きな
ものとなる。

 日本の経済も、回復の兆しが見えてきたが、世界の工場としての中国の存
在を考えるとき、日本の経済の成長を安定して維持していこうと考えるので
あれば、より競争力のある経済を目指して構造の転換は引き続き進められな
ければならない課題である。

 こうした難問が山積する中で日本の未来を考えるとき、何よりもこうした
課題をどのように克服するのかということが第一の課題である。

 スリムで効率的な政府、地方分権のもと個性ある地方の創出、活力と創造
性あふれる産業、アジアにおける平和と安定を維持する要として国際社会で
の役割を積極的に担っていく外交、このような事柄は日本の21世紀における
安定と繁栄にとって不可欠な事柄である。

 そのために最も重要なことは何か?それは私は人間であると思う。困難を
克服する力、自立した次世代が活躍することができるか、課題は多様であっ
ても、それを解決する意志と能力のある国民であれば自ずと私は展望が開か
れていくものと思う。

 その意味で単なるビジョンを語るのでは足りない。いかに活力ある世代を
生み出していくのか、そのための教育は国家百年の計としていかにあるべき
か問われなければならない。


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 ■ 「なぜ議員をめざしたのか?」
          西村康稔(にしむらやすとし・衆議院議員・自民党・兵庫)
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 大学を卒業後、通産省に入省し、中小企業・ベンチャー企業の支援、新し
いエネルギーの導入・環境問題の国際交渉などに携わりました。その過程で、
何度も何度も省庁間の権限争いや縦割り行政の弊害を経験しました。正に
「『省』あって『国』なし」であり、ひどいときには「『局』あって『省』
なし」ということもありました。

 このような体験をする中で、戦後50年のいろいろなしがらみを断ち切っ
て、新しい時代にふさわしい制度をつくるには、「官主導」では無理で「政
治がリーダーシップを発揮しなければならない」と感じ、政治の世界に飛び
込んだ次第です。特に、新しい産業の育成に携わった経験を活かし、新しい
時代の経済政策の立案・実施を中心に頑張っております。

 先輩議員からお叱りのご意見を頂いたりしておりますが、学生時代ボクシ
ングに打ち込み、心身ともにタフであることには自信がありますから、へこ
たれずに頑張っていきます。

 また、前回2000年の総選挙で現職に僅差で敗れてから、毎日のように
駅に立ち、また一軒一軒訪問し、今の政治に対する様々なご意見を頂き、私
自身が苦労した3年半の浪人生活で、まさに弱者の視点や人の気持ちの暖かさ
を改めて痛感しました。この体験や気持ち忘れず頑張りたいと思います。

 そして、組織の力や協調性といった日本固有の良さ、強さを大切にしなが
らも、新しい時代にふさわしい多様な価値感活動を認める、自由で活力ある
国づくりを目指したいと思っています。

 そのためには、これまでの予算配分を大きく変えると共に、大胆な行政改
革・税制改革が必要です。そのためにも党派を超えて志を同じくする若手改
革派を結集していきたいと思います。


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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
────────────────────────────────☆★
「ヴィーナスはぁと」にも書いたのですが、私はまだ一度も国会に行ったこ
とがありません。国会の質疑応答がどんなふうに行われているのか、ぜひ一
度、この目で確かめたいと思っています。

 国会の見学には、議員の紹介が必要なのだそうです。たまたま自民党の有
村議員と話していて、紹介議員になってくれるそうなので、4月くらいに、
「ロゼッタストーン国会見学ツアー」が開催できるといいなあと思っていま
す。

 「未来総理」たちの質疑をこの目で見てみたいと思いませんか?国会の日
程は、直前にならないと決まらないらしいのですが、「未来総理」は数が多
いので、行けば、誰かの質問を目撃できるかも。

 傍聴席(とはいわないのでしょうか)で、見学者もヤジを飛ばしてもいい
のでしょうかねえ。旗をふったり、プラカードを持ったりするのは、まずい
んでしょうね、きっと。お年寄りの国会議員たちはみんな居眠りしているの
でしょうか……。

 「ロゼッタストーン国会見学ツアー」に参加してみたい方はメールをくだ
さい。詳細が決まり次第、ご連絡します。

 ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。


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  次号予告
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  次週の配信は、3月8日です。

  石破 茂議員(自民党) 近藤昭一議員(民主党)
  鈴木康友議員(民主党)  福島瑞穂議員(社民党)
  達増拓也議員(民主党)

  が登場する予定です。

  ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  未来総理メンバーの紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  「未来総理」には、超党派の30名が参加しています。
   (敬称略・※が新メンバー)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)     上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)     吉良州司(無所属・大分)※
  楠田大蔵(民主党・比例九州)※ 近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)※  鈴木康友(民主党・比例東海)
  武正公一(民主党・埼玉)※    達増拓也(民主党・岩手)
  樽井良和(民主党・比例近畿)※  樽床伸二(民主党・大阪)
  手塚仁雄(民主党・東京)※    中塚一宏(民主党・神奈川)※
  中根康浩(民主党・比例東海)※ 長島昭久(民主党・東京)※
  西村康稔(自民党・兵庫)※   野田佳彦(民主党・千葉)
  福島 豊(公明党・大阪)※   三日月大造(民主党・滋賀)※
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)     有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)    小林 温(自民党・神奈川)※
   櫻井 充(民主党・宮城)※    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)


詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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