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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年2月23日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第76号  ━━━━━━━━●

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 今回も、「未来総理」たちにどんな日本をめざしているのか聞いています。
読者の方々は、真剣に、ときには厳しく、それぞれの議員の考えを見比べて
いるようです。前回ご紹介した有村議員の原稿は、間違って届いたものでし
た。改めて、「未来総理」用の原稿を掲載いたします。また、樽井議員は今
回が初登場です。

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  目次
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■ 「未来は詮索して一喜一憂するものじゃない、
   未来は自分達の手でつくるんです」
    樽井良和(衆議院議員・民主党・比例近畿)

■ 「共生市民社会、地域主権型社会を実現」
    吉良州司(衆議院議員・無所属・大分)

■ 「自立の精神を育み、小さな政府で」
   有村治子(参議院議員・自民党・比例)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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 ■ 「未来は詮索して一喜一憂するものじゃない、
    未来は自分達の手でつくるんです」
           樽井良和(たるいよしかず・衆議院議員・民主党・比例近畿)
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 現在は不況だとか、先行きが不安だとか、国民も政治家も暗いことばっか
りいっています。

 確かに様々な問題はありますが、食うや食わずの時代から見ればダイエッ
トしてる時代は夢のような時代だし、のろしを上げていた武将が携帯のメー
ルをみたら夢としか思えないはずです。

 だから当然未来は今から見たら夢のような時代であるはず。わたしは、そ
の夢のような具体的なビジョンを納得できる形で国民に示し、全力で実現し
結果を出していく自信があります。

 例えば、カジノなどエンターテイメント産業で国民が楽しんでいる間に税
金を払い、またその収益を福祉や経費に充てる、収入ある財政再建、高速道
路も民営化するかどうかとかいう議論だけでなく、私なら誘導電波のアンテ
ナを立てて、旅客機みたいに、ドライバーが寝てても現地に着くシステムを
つくるとか・・・・・未来を見据えた「痛みを伴わないワクワクする政治改
革」をやってのけます。

 私は、大学時代無一文から会社を立ち上げましたし、国会議員も何の取っ
掛りもないところから道を切り開いたので、やれば何でも出来ると確信して
おりますので、幾分みなさんからみたら楽天的に思えますが、これから先はっ
きり言わせてもらうと暗い政治家はいりません、国民が見ただけで夢を感じ
ることが出来る政治家こそ必要なんです。

 「やってやれないことはない、やらずにできるわけがない、やったるい!
たるい良和です」


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 ■「共生市民社会、地域主権型社会を実現」
          吉良州司(きらしゅうじ・衆議院議員・無所属・大分)
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 現在の日本は社会全体が閉塞感に覆われ、国家破産の危機、経済停滞、年
金・医療問題に代表される将来の生活不安、環境破壊、教育の危機、人心の
荒廃と犯罪の激増、戦争やテロに巻き込まれてしまうのではないかという不
安等、大きな危機に直面しています。

 東西冷戦下の戦後復興期とその後の高度成長期においてこそ効率的に機能
した官僚主導・自民党主導の中央集権型政治は、冷戦の終了と成熟社会化に
伴う安定成長経済の下で、今や日本社会を停滞・疲弊させる最大の原因となっ
ています。高度成長期時代の国の仕組みで新時代の国や社会を運営していく
ことに限界が生じているのです。

 国の仕組みそのものが制度疲労を起こしていると言えます。この制度疲労
の最大の犠牲者が高齢者や子供達・孫達の世代であることは言うまでもあり
ませんが、倒産、リストラ、失業という形で現役世代も大きな危機と不安に
さらされています。

 子の大きな危機に直面した現代日本の政治に課せられた最大の課題は、「国
全体を覆う閉塞感と不安を取り除き、国民一人ひとりが自己実現と幸福を追
求しながら、しかもお互いが尊重しあい、助け合いつつ社会全体が調和発展
していく『新世紀日本』の創造に向けた明確なビジョンを示すこと」です。

 そして、様々なしがらみにがんじがらめになっている現在の政治・社会構
造を根底から変え、国や地方の運営に関して、一人ひとりの国民が自覚と責
任を持って参画し、勇気を持って変革することこそが、現在の危機や閉塞感
から脱する唯一の解決方法であり、明るい未来をもたらす唯一の原動力なの
です。

 自立した市民がお互いと公を尊重しながらともに生きる共生市民社会、地
域主権型社会を実現し、活力と愛情とに満ち溢れた、世界から尊敬される新
世紀日本を一緒に創って行こうではありませんか!


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 ■「自立の精神を育み、小さな政府で」
         有村治子(ありむらはるこ・参議院議員・自民党・比例)
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 読者のみなさま、こんにちは!実は、先週の「未来総理」のメルマガには、
私の事務所の手違いにより、本来寄稿すべき原稿とは違う文章が、掲載され
てしまいました。

 エッセイ風に書いてほしいとの要望をいただいている毎日新聞のHPに出
すべき「やわらかい」原稿が、「硬派」の議論が展開されている未来総理に、
誤って配信されてしまったのです。

 事務所担当者と共に、訂正のお詫びを申し上げ、今週は「未来総理」本来
の議論でありました「どんな国をつくりたいのか」というテーマで、稿を進
めてみます。

《「小さな政府」vs 「大きな政府」》

 例えば福祉を考えるとき、北欧の手厚い社会保障が、目指すべき理想に近
いモデルとして、引き合いに出されることが少なくありませんが、デンマー
ク・スウェーデンなどの国々では、付加価値税(日本で言う消費税)が25%
前後で、日本の消費税は、先進国の中では、最も低い税率となっています。

 今後日本も、他の国々が選択してきたのと同様に、大別すれば、次のよう
な道から、どちらかの選択を迫られることになります。すなわち、

(1)「国民から税金を非常に高い割合で徴収し、『大きな政府』の基で、国が
主導の福祉を展開し、国民はこの手厚い施策と選択に安住する」

(2)「国民からの課税負担は可能な限り低く抑え、『小さな政府』は、先進国
に生きる人間としての文化的な生活を送っていける最低限の保障を行う」

 本来(1)か(2)かの、二者択一の選択のはずなのに、「負担は低く、福祉は
手厚く」と、収支が合わない矛盾を抱えながら、制度選択を先延ばしにして
きたツケが表面化しているのが、現在の日本の状況だと認識しています。

《ミニマムは確実に保障するという国の決意と信用》

 税金の効果的な活用と、行政の徹底した効率化を進めることを大前提とし
て、私は、基本的に(2)の、「小さな政府」をめざしていくべきだと考えま
す。民間が効率的・効果的にノウハウを発揮できるところは、民間に委ね、
政府は、民間の効率主導に当てはまらない分野に、信頼性のあるミニマム保
障をするという考え方です。

 現在政府が打ち出している手法には様々な賛成・反対論が出ていますが、
基本的には、地域特性を活かした地方ブロックの権限を大きくした上で、政
府が、外交・防衛・教育など、自治体の集合体だけでは機能しない分野に重
点的に取組み、ナショナルミニマム(国が最低限保障する安全網・スタンダー
ド)を、確実に実行するという方向は間違っていないと考えます。

《依存から自主自立へ、自己決断ができるようになる教育を》

 象徴的に「小さな政府」と呼ばれる方向性を実現していくためには、やは
り国民や地方自治体を形成する私達一人ひとりが、自己決断・自己責任を前
提とする意識を持って、行動していくことが必要になります。主体的な市民・
国民・納税者を育むためには、教育においても、自らを律し自立する訓練が
できる環境作りを進めていくことが欠かせません。

 と同時に、限られた税収・予算の使い途を決める、政治の「分配する機能」
に、過剰な期待を寄せる風土を緩和し、私達国民の生活や政治の意思決定が、
自己決断・自己責任に基づいた持続可能な営みに向かうよう、付加価値が出
せる分野への投資へ、舵を取っていく必要があります。

《チャレンジする人に、賞賛を送る土壌が、日本を豊かにする》

 何をするにも財源が必要であり、少子高齢化が進む日本社会では、福祉や
介護にかかる費用も今後増加する一方です。ではその「財源を生み出す、社
会のエンジン役をいかに育み、どのように増やしていけるのか」という論議
は、日本が成熟した民主主義国家として心豊かに暮らしていくために、避け
られない課題です。

 公共への貢献性が高く、問題解決に果敢に取り組んでいる人に対して、(そ
の足を引っ張るのではなく、)しかるべき社会的賞賛やエールがなければ、
社会のエンジン役は育ちません。この点においても、自主自律を促す「心の
構造改革」が、今、最も必要なのかもしれないと、最近強く感じています。


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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 前回の編集後記に対して、40歳のプログラマさんからこんなご意見が届き
ました。

「意見をメールしてくるのは五十代だということですが、彼らこそがそのよ
うな状況を作り出した張本人でしょう。彼らのせいで政治的に関心を持つこ
とがダサイものとされ、格好悪いものとされ、流行として古くさいものにさ
れてしまったのです。(彼らの世代が何をしたのか言うまでもないですよね?)
 政治的意識を持った人は実はいっぱいいるのだけれども、それを公表する
こと自体がイっちゃった人だと認識されてしまうようになったのです。所謂
狂信者と同値扱いです。政治と宗教はすでに同化してしまっているのです」

 政治について意見を言うことが「イっちゃった人」だと認識されるとした
ら、それは悲しいことですよね。政治への関心を高め、政治について気軽に
語れる雰囲気をつくるには、どうすればいいのでしょう。……高額賞金が当
たるディベート選手権を開催する、「K−1」の政治版として演説のうまさを
競うイベントを開催する……。うーん。これでは、肝心の中身が置き去りに
されるかも。やっぱり、学校教育でしょうか(これも、偏った意見の先生が
教えるとこわいですが)。

 もちろん、政治家が魅力的であることも重要な要素。「未来総理」たちに
は、もっともっと頑張ってもらって有権者に希望を与えてほしいですね。私
自身もメルマガ発行者、またマスコミの一員として、政治をもっと上手に伝
えていかなければと思います。

 ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。


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  次号予告
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  次週の配信は、3月1日です。

  中塚一宏議員(民主党)  西村康稔議員(無所属)
  福島豊議員(公明党)   三日月大造議員(民主党)

  が登場する予定です。

  ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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  「未来総理」には、超党派の30名が参加しています。
   (敬称略・※が新メンバー)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)      上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)     吉良州司(無所属・大分)※
  楠田大蔵(民主党・比例九州)※  近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)※   鈴木康友(民主党・比例東海)
  武正公一(民主党・埼玉)※     達増拓也(民主党・岩手)
  樽井良和(民主党・比例近畿)※   樽床伸二(民主党・大阪)
  手塚仁雄(民主党・東京)※    中塚一宏(民主党・神奈川)※
  中根康浩(民主党・比例東海)※  長島昭久(民主党・東京)※
  西村康稔(無所属・兵庫)※    野田佳彦(民主党・千葉)
  福島 豊(公明党・大阪)※    三日月大造(民主党・滋賀)※
  細野豪志(民主党・静岡)     丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)      有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)     小林 温(自民党・神奈川)※
   櫻井 充(民主党・宮城)※     福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)


詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン   許可無く転載することを禁じます
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━━━━━━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』(毎週月曜配信) ━

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