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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年2月16日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第75号  ━━━━━━━━●

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 今回も「未来総理」たちに、日本をどんな国にしていきたいかを聞きまし
た。手塚議員は「つよい日本」、桜井議員は「体に安心で安全な社会」をめ
ざしているそうです。同じ民主党議員でも、それぞれの個性が出ていますね。
また、出産のためにしばらくお休みしていた有村議員からも、元気な近況報
告が届きました。

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  目次
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 ◎ 日本をどんな国にしていきたいのか?

■ 「自らの意志と責任を持って行動をし、子孫に胸の張れる国」
    手塚仁雄(衆議院議員・民主党・東京)

■ 「体に安全で安心な社会を作る」
     桜井 充(参議院議員・民主党・宮城)

◎ 「命と希望をつなぐ母乳バッグ」
   有村治子(参議院議員・自民党・比例)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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 ■ 「自らの意志と責任を持って行動をし、子孫に胸の張れる国」
               手塚仁雄(てづかよしお・衆議院議員・民主党・東京)
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 民主党は昨年の総選挙で「つよい日本をつくる。」というキャッチフレー
ズを掲げました。私の目指す日本は、自らの意志と責任を持って行動をし、
子孫に胸の張れる国です。まさに「つよい日本」そのものだと考えています。

 今の日本が「つよい日本」へとなるため、まず早急に取り組まなければな
らないのが、国民と政治家との距離の問題です。

 お金にまつわるスキャンダルの頻発が多くの国民に政治不信を与えている
現在、失ってしまった信頼を回復するためには、政治家から積極的に説明責
任を果たすことで溝を埋める努力をしていかなくてはいけません。

 先送りやごまかしを繰り返し、一部の利益を守る為の政治を続けているよ
うでは話になりません。国と国民が信頼し合って初めて、国家としての意志
をもった一歩を踏み出すことが出来るのだと思います。

 また、先日話題を呼んだ青色ダイオードに代表される我が国の技術レベル
は、決して他国にヒケを取るものではありません。むしろ、先頭に立って世
界を引っ張っていくのに十分なレベルだと思います。

 こういった優れた部分に対する環境整備を今より進めることが、「つよい
日本」確立の足がかりとなるに違いありません。他国に恥じないしっかりと
した外交をする上でも、大きな自信になるのではないでしょうか。

 「つよい日本」は決して絵に描いた餅などではなく、国民の協力があれば
必ず実現可能であると考えています。私は責任ある政治家の一人として、国
と国民が向き合える日本を作るため、これからも不断の努力を続けて参りま
す。


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 ■「体に安全で安心な社会を作る」
         桜井 充(さくらいみつる・参議院議員・民主党・宮城)
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●デフレ克服には新しい付加価値の創造が必要である

 政府は1月の月例経済報告の中で、3年ぶりに景気の基調判断を「着実に
回復している」としている。しかし、地域経済の実態を見る限り、景気回復
に向かっているとは思えない。その原因は、デフレに対する認識を間違えて
いるために、有効な手立てがとれないことにあると考えている。デフレ不況
といわれ、さもデフレが原因で景気回復が遅れているように考えられている
が、実は、現在の景気状況から生まれた結果でしかない。

 デフレとは経済学的に言えば、物と貨幣の価値を比較したときに貨幣の価
値が高くなっている状態である。もしデフレが原因であれば、貨幣の価値が
下がる政策、つまりインフレにすればよいことになる。現在でもインフレを
誘導するために、日銀の金融緩和政策は続いているが、一向にデフレが解消
する気配はない。

 では何が原因でデフレ経済になっているのだろうか。現在の景気の状況で、
消費者の財布の紐は固くなっている。そのため、企業は同業他社より安い商
品を提供することにより、売り上げを伸ばし利益を上げようとしている。結
局、同業他社との値引き合戦がデフレを生んでいるのである。

 物の値段を下げなければ、利益が上がらないと考えるのであれば、デフレ
から脱却することは無理な話である。現在、確かに安い商品も売れてはいる
が、新たなる付加価値が認められる商品は、値段が高くても飛ぶように売れ
ている。例えばミネラルウォーターである。500mlの商品が150円で売られて
いる。1Lに直すと300円で、ガソリンの3倍である。消費者が安全で美味しい
水を飲みたいと考えているから、売れているのである。

 デフレ脱却のために政府が行うべきことは、新たなる付加価値、つまり、
21世紀の日本社会はどこに向かっていくのかを明示することである。これが
できないために、デフレ不況から脱却できずに、混沌とした状況から抜け出
せずにいると私は考えている。

 そこで私の提案だが、「体に安全で安心な社会を作る」という新たなる付
加価値を提示するべきだと思っている。その根拠は、社会全体が変わらない
限り減らすことのできない病気が増えているからである。

 これまでは、癌や糖尿病、心筋梗塞等、生活習慣病と呼ばれる病気が主流
であった。ところが最近増えている病気は、アレルギーや化学物質過敏症、
そしてシックハウス症候群等であり、個人の努力では解決できない。これら
の病気の原因は、大気や水の汚染であり、大量に使われている化学物質であ
る。

 そこで、政府が行うべきことは、きれいな空気を取り戻し、安全な水や食
物を確保すること、化学物質の使用を規制するという政府の方針を示すこと
である。実はこの方針を示すことにより、新たなる産業が生まれてくるので
ある。

 一例を挙げたい。シックハウス対策が昨年の7月から施行された。その結果、
天然素材の建材が開発されただけではなく、化学物質を吸着させる、あるい
は分解するという製品が生まれている。また、居室内や建材の化学物質の濃
度を測定するというベンチャー企業も現れた。このように、政府が方針を示
すだけで、新たなる産業が生まれるのである。

 私は、政府が田中角栄土建国家から方向転換し、「体に安全で安心な社会
を作る」という新たなる付加価値を示すことが、デフレ不況から脱却できる
処方箋だと考えている。


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 ■「命と希望をつなぐ母乳バッグ」
         有村治子(ありむらはるこ・参議院議員・自民党・比例)
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 未来総理読者の皆さま、こんにちは、お久しぶりです!有村はるこです。
昨年は大きなお腹をして全国出張に行っていたのですが、お蔭様で、11月に
出産し、女の子を授かりました。国会在職中の出産は、この50年で私が3人目
だそうです。今日は出産報告も含め、退院直後から仕事に復帰した新米母親
の思いを記しますね。

 働きながら子育てをスタートさせた私の懸念の一つが、勤務と授乳の両立
です。自然体で生活を進めたいとは言え、「職場は職場、家庭は家庭」とで
きるだけメリハリをつけていきたいので、ひっきりなしに多くの方々がいらっ
しゃる国会の事務所に子供を連れてくることはできず、(傷みやすい)母乳
を一旦冷凍保存し、その後、解凍したものを子供に飲ませることになります。
母子のスキンシップを考えると、最善策ではないかもしれませんが、現実的
対応としてワーキングマザーの間では、広く行われている方法です。

 その際、大助かりなのが、「母乳バッグ」というスグレモノです。母乳の
免疫体や成分をほとんど壊さず、衛生的に冷凍保存するために開発されたビ
ニール袋です。もともとは、NICU(新生児集中治療室)に入院中の赤ちゃん
に、母乳を飲ませるため、一足早く退院したお母さん達が、自宅で搾乳した
おっぱいを保存し、病院に日参するために開発された製品で、産婦人科の先
生によれば、「集中治療室に入院中の赤ちゃんにとっては、母乳バッグに保
存されたママのおっぱいが、まさに命綱となり、何人もの低体重児を救って
きた」といわれる、とても重要な役割を担ってきた冷凍袋です。

 今回経験した初めての出産直後、実は私は、新生児科の先生から、「この
子を、通常の新生児室に入れるか、新生児集中治療室に入れるか、迷いまし
た」との説明を受けました。私が入院した公立病院は、出産の翌日から母子
同室を原則としているのに、1週間経っても私の部屋には新生児は戻されない
ばかりか、同じ部屋に入って赤ちゃんを抱っこすることもできず、点滴やモ
ニターのための線が何本もついているわが子を、窓越しに見るだけの日が続
きました。私より後に入院した妊婦さん達が、私より先に赤ちゃんを連れて
家族と共に幸せそうに退院していかれるのを見送る度に、正直なところ、不
安にかられてもいきました。

 今回、授かった子供の健康上の懸念は入院中に消え、結果的には母子共に
同じ日に退院できたのですが、このような心理状況に置かれたことは、(そ
のときは心配して焦り、自分を責め、病室で一人すごく沈んだ時を過ごしま
したが、)決してマイナスではなかったと今では思っています。似たような
状況に置かれた多くの方々の、気持ちに少しでも近づけるきっかけを与えら
れたと思うからです。

 この母乳バッグは、確かに特別なケアを必要とする新生児のために開発さ
れたのかもしれません。…でも本当は、なんとか新しい命を無事につなぎた
いと祈るような気持ちでいる母親の心を励まし、子の生きる力を信じる母親
を強くするために開発されたものかもしれない―――と、私は感じるように
なりました。

(新米母親の「奮闘記」は、私、有村のホームページにある「はるこのとき
ドキ!日記」にて報告していますので、ご興味を持っていただける方は、ぜ
ひこちらもクリックしてください。
 http://www.arimura.tv/index1.htm )


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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
────────────────────────────────☆★
 「若手国会議員メルマガ」だというのに、お寄せいただくご意見の多くは、
50代以降の方々です。もちろん、年長者からのご意見もありがたいのです
が、「もう少し、若者も反応してくれてもいいんじゃないの?」と、発行責
任者としては、少々物足りない思いがあります。

 身の回りのこと、自分が心地いいと感じることにしか関心がない、といわ
れる若者たち。でも、実際は、そういうことについて語ったり、考えたりす
る「場」がないだけではないかと思うのです。

 せっかく超党派で30人もの若手国会議員が集まっているのです。なんと
か、若者と「未来総理」をもっと結びつけられないものでしょうか。よいお
知恵があれば、教えてください。

 ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。


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  次号予告
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  次週の配信は、2月23日です。

  宮本岳志議員(共産党)  小林 温議員(自民党)
  吉良州司議員(無所属)  近藤洋介議員(民主党)
  武正公一議員(民主党)

  が登場する予定です。

  ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  未来総理メンバーの紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  「未来総理」には、超党派の30名が参加しています。
   (敬称略・※が新メンバー)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)      上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)     吉良州司(無所属・大分)※
  楠田大蔵(民主党・比例九州)※  近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)※   鈴木康友(民主党・比例東海)
  武正公一(民主党・埼玉)※     達増拓也(民主党・岩手)
  樽井良和(民主党・比例近畿)※   樽床伸二(民主党・大阪)
  手塚仁雄(民主党・東京)※    中塚一宏(民主党・神奈川)※
  中根康浩(民主党・比例東海)※  長島昭久(民主党・東京)※
  西村康稔(無所属・兵庫)※    野田佳彦(民主党・千葉)
  福島 豊(公明党・大阪)※    三日月大造(民主党・滋賀)※
  細野豪志(民主党・静岡)     丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)      有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)     小林 温(自民党・神奈川)※
   櫻井 充(民主党・宮城)※     福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)


詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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━━━━━━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』(毎週月曜配信) ━

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