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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年2月9日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第74号  ━━━━━━━━●

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 今回も「未来総理」たちに、日本をどんな国にしていきたいかを聞きまし
た。理想がはっきりしていないと、進むべき方向がわからなくなってしまい
ます。優れた政治家は、理想の国のイメージを具体的に描くことができるは
ず。「未来総理」には、各党のホープが揃っています。どうぞ意見を読み比
べてみてください。

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  目次
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 ◎ 日本をどんな国にしていきたいのか?

 ■ 「未来総理 中根やすひろが目指す日本」
    中根康浩(衆議院議員・民主党・比例東海)

 ■ 「どんな国をつくりたいか」
    福島瑞穂(参議院議員・社民党・比例)

 ■ 「私が政治キャリアを賭けて臨む日本の国づくり」
   長島昭久(衆議院議員・民主党・東京)

 ■ 「今も悪くないけど、もっと良い国へ・・・」
    丸谷佳織(衆議院議員・公明党・比例北海道)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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 ■ 「未来総理 中根やすひろが目指す日本」
         中根康浩(なかねやすひろ・衆議院議員・民主党・比例東海)
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 皆様こんにちは。いつも大変お世話様です。

 昨年11月に国会の議席を預からせて頂いて、いわば助走期間が終わり、
2004年1月19日からの通常国会で、いよいよ本番モードです。

 一度落選し、2度目の選挙でやっとの思いで当選した新米議員が「未来総
理」としてビジョンを語るなど、おこがましい・・と先輩諸氏からお叱りを
受けそうですが、そこは若さの特権ということで、お許しを頂きたいと思い
ます。

 政治には「夢」が必要です。理論や数字を並べたてても、そこに将来に対
する希望を与えられないものは、あくまでも「行政」に留まります。政治は、
国民の明るい未来に対する夢や希望の結晶でなくてはならないと感じていま
す。

 その意味で、未来において「中根内閣」が誕生したら、どんな国づくりが
行われるかは、一年生議員といえども しっかりとビジョンを持って日常活
動を行われなければならないでしょう。

 むしろ、毎日の活動は「未来の中根内閣」へ向けての工程表の一つ一つと
いえるのではないでしょうか。

 「中根内閣」は当然、民主党政権です。民主党政権は、税金のムダ使いを
なくします。納税者がどんな思いで血税を支払っているかに思いを致し、真
に有効な使い方をします。

 議員年金は廃止されているでしょう。天下りも原則禁止です。バラマキ公
共事業は一つもありません。公共工事のコストは今より大幅にダウンしてい
ます。道路公団は廃止され、高速道路はもっと使い勝手の良いものになって
いて、無料化されています。

 ファミリー企業によるムダ使いも解消されています。農業土木は改善され、
真に食の安全や食料自給率の向上に役立つ農政が展開されています。

 緑の公共事業に転換し、国民病ともいえる花粉症は、なくなっているでしょ
う。

 相変わらず財政のひっ迫した状況が続いているのは、今までの無責任な自
民党政治の負の遺産が大きすぎるので仕方がありません。

 では、限られた財源を 何処に使うか。

 当然、安心社会を構築するためでしょう。
 安心社会が原動力となり、景気は回復する。景気が回復すれば税収も増え
る。この単純なサイクルを生み出します。しがらみの自民党にはこの明解な
答えすら実行できません。

 女性、障害者(この言葉も中根内閣では死語になっているでしょう)、高
齢者などみんなが生き生きと社会参画していて、喜んで税金を納めてくれる
世の中、思い切って学び、働き、子育てし、自立している。しかし、困った
事になると、みんな手を差し伸べてくれる政治。ハード、ソフト両面がバリ
アフリー化。

 介護保険+支援費制度+子育て支援で「安心生活支援総合保険」が創設さ
れ、みんなが夢をもって未来志向で頑張る社会が、中根内閣で実現されるこ
とでしょう。


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 ■「どんな国をつくりたいか」
         福島瑞穂(ふくしまみずほ・参議院議員・社民党・比例)
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 一言で言えば、人間が大事にされる社会である。

 多くの人が、あるいはほとんどの人が、望んでいるのは、生まれて、子ど
もを生み、働きつづけながら、子育てができ、年をとることができる社会で
はないだろうか。
 平和のうちに、安心して暮らせる社会をほとんどの人は望んでいると思う。

 社会民主党は、その名前のとおり、社会民主主義を実現しようとしている
政党である。
 ヨーロッパには、多くの社民党が存在している。
 スウェーデンにもノルウェーにもドイツにもスペインにもデンマークにも、
そして、フランスの社会党も社民党である。イギリスの労働党も社民党的な
面を強く持っている政党だと思う。ブレア首相は、それをかなり変えてしまっ
たが。

 安心して、働き、年をとることができる社会をつくらなければ、殺伐とし
て、社会が不安定になる。
 人々が、希望を持てる社会をつくることにこそ、政治は全力をあげるべき
だ。

 コスタリカという国がある。軍隊を持たず、軍事費も持たない。軍事費は、
むしろ教育などに振り向けるとしている。世界の大国の状況を見ると、コス
タリカという国が非現実的に思えるかもしれない。
 しかし、そうは思わない。

 マイケル・ムーア監督の「ボーリング・フォー・コロンバイン」の映画が
良く描いていると思うが、軍需産業の肥大化と人々の暴力依存は関連してい
くのではないか。
 軍事や軍需産業が肥大化していく社会は、絶対に生きにくい社会である。
 北東アジアで、どう平和を実現していくのか、非核のために何ができるの
か実践をしていく必要がある。

 イラクへの自衛隊の派兵についても、日本がイラク人の、イラク人による、
イラク人のための社会をつくるためにできることは、たくさんある。5500
億円を今の不透明なチェックのできないわけのわからない状態で、つぎ込み、
かつ、占領体制に加担する形で、自衛隊を送り込み、地上戦におくり込むの
であるから、日本の政治の選択として、間違っている。
 医療や教育、劣化ウラン弾の除去や白血病の治療などやれること、やらな
くてはならないことは、山積している。
 平和を基調にした社会をとにかく創りたい。

 また、経済政策について言えば、働く人を中心にした福祉社会ということ
である。
 福祉の保険料を払ってもらうためにも、人々が社会のなかで生き生きと生
きていくためにも、雇用を含めきちんと保障することが必要である。

 今の日本の社会は、女性の活用にも、高齢者の活用にも、若い人の活用に
も失敗している社会である。
 地方分権型雇用の創出、拡大、再就職支援をきちんと行い、多くの人たち
が、この社会を支えていくことができるようにすることが必要である。
 それと、人々が、お金がなくても保育、教育、医療、介護が受けられる社
会であるべきである。

 現在、所得と資産の格差が拡大し、貧富の差が拡大している。様々な人が
振り落とされる社会は、社会不安をかきたて、社会全体が不安定になってし
まう。若い人たちが、希望を持てない社会にもなる。

 その人が、どんな境遇のもとで、生まれようと、自己実現ができ、「生き
てて良かった」と思える社会をつくっていきたいと心から思う。


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 ■「私が政治キャリアを賭けて臨む日本の国づくり」
       長島昭久(ながしまあきひさ・衆議院議員・民主党・東京)
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 私は高校時代、ソビエトのアフガニスタン侵攻に際して、わが国の存立が
安全保障環境に大きな影響を受けることに衝撃を受け、以来日本の外交と安
全保障を担うことを目指して政治家を志しました。言うまでもなく、政治家
にとって最高の責務は、国民の生命・財産を守ることにあります。

 こうした思いから私は約7年に渡って米国に滞在し、ジョンズホプキンズ大
学院、米外交評議会で研究を重ねながら、日本の安全保障と外交を考えてき
ました。外交・安全保障政策に自らの政治キャリアを賭けて取り組み、国益
を実現できる外交戦略の構築と日米同盟再設計による米国との対等の協力関
係を築くことが私の目標です。

 米国滞在中、私はまずヴァンダービルト大学の客員研究員として、語学研
修に励みました。このときの恩師ジェームズ・アワー教授は、レーガン政権
で国防総省日本部長を務めたアメリカきっての知日家。

 その後1995年9月、ワシントンDCにあるジョンズ・ホプキンス大学
高等国際問題研究大学院(SAIS)に入学。当時の学長が、現国防副長官
のポール・ウォルフォウィッツ教授でした。ここでは目を点にしながら国際
関係や国際経済の講義を受けました。ディベートの授業、手に汗握るクライ
シス・シミュレーションの講座、官庁や議会、米軍部隊の見学に、洋上訓練
中の原子力空母エンタープライズに輸送機に乗って着艦した経験などが印象
的でした。

 その後私は日本人初の研究員として米国外交政策に大変強い影響を及ぼす
シンクタンク、外交問題評議会に入り、朝鮮半島の和平プロセスを模索する
プロジェクトを担当、この時の上司が、現在ブッシュ政権の日本・韓国担当
の安全保障アドヴァイザーを務めるマイケル・グリーン氏です。

 ところでワシントン滞在中、私が強い不安を感じたのが日本政治の「姿勢」
です。日本の政治家には自分の意見をもっていない人物が余りにも多い。一
方、そうした政治家の姿勢への反動か、現地での言動に傲慢さが目につく日
本の官僚。そのような姿勢は米国で軽蔑をかい、米外交官の言いなりになっ
ている人物も多く見受けました。こうしたことから「彼らに日本の安保政策
は任せられない!」という思いが次第に募り、民主党より衆院選に立候補、
補選での落選を経て今回当選したわけです。

 こうして臨んだ初国会、イラク問題特別委員会で私は初質問を行いました。
ご承知の通り、この委員会では自衛隊のイラク派遣を中心に議論が行われま
すが、私は教条的に反対するのではなく、自衛隊派遣を国会で承認するか否
かに際し、あくまで政府の政策決定をチェックする国会の一員として、特別
委員会の与野党委員に再考を促すことに意を用いて質問を行いました。

 すなわち、(1)派遣決定の決定的な根拠は何だったのか、(2)派遣される自
衛官の安全は万全なのか、(3)自衛隊の武器使用に「歯止め」はあるのか、に
焦点を置き、政府の派遣枠組みの再検証を行ったわけです。

 民主党・外務防衛部門では、今後日本外交・安保の戦略立案を行っていこ
うと考えています。主要国で戦略立案まで役人に任せている国は日本以外に
ありません。この異常さに日本の政治家は気づかなければならないのです。
政権交代を実現し、国益を実現できる戦略を実行する。民主党【次の内閣】
防衛総括副大臣として、この重責を担っていく決意です。


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 ■「今も悪くないけど、もっと良い国へ・・・」
       丸谷佳織(まるやかおり・衆議院議員・公明党・比例北海道)
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 前にも書いたような気がするのですが、選択肢の多い国じゃなきゃダメで
しょう・・・やっぱり。今の日本も確かに自由を謳歌出来る国ではあるけれ
ども、制度上の縛りや既成概念の縛りは存在しています。

 ちなみに制度を考える上で一定の平均値を求めるのは当然だと思いますが、
現在より上下左右に幅を広げることもできるのじゃないか?と思うわけです。
また社会通念や倫理観を全く取っ払ってしまうこと=自由な社会と考えてい
るわけではないので、そこを誤解しないでいただきたいと思います。

 身近な例を挙げてみると、日本では未だに夫婦別姓制度を導入することさ
え出来ません。反対する理由の一つには、家族制度の崩壊に繋がることを危
惧する声があります。でも、同姓か別姓を選べるようになったからと言って
全員が別姓を選ぶわけでもないでしょう?しかも、働く夫と内助の功のお母
さんが頑張った結果子供が少なからず生まれて、日本の未来は明るくなるの
だよ・・・などと言うのは昔々のお話です。

 “あなたの名前になる私”を夢見る男女は、或いは○○家を継いで行く男
女は、はたまた別にどうでも良いじゃん名前なんてという男女は、今まで通
りどちらかの姓を選んで同姓にすれば良いし、職業上の理由や家族の理由な
どから婚姻後も旧姓のままでいた方がベターな男女は、婚姻制度の中で別姓
を選択すれば良いはず。こんな選択肢さえ持っていない日本ではイケナイで
すよね?(選択肢の一例に過ぎませんが)

 選択をしたら、自分の選択に責任を持つことも大事です。私自身を振り返っ
てみると、これぞ自分の選択!という時期はかなり遅くになってからです。
義務教育を終えるとその時の学力に応じて学区内の高校に進み、ひたすら勉
強というか暗記の特訓を続け大学受験となり、結局落ち着く所に落ち着くの
ねという感じ。大学生と言えば立派な大人なのに、社会に対する責任感とか
構成員としての義務なんて考えたこともなかった気がします。(私だけかも
しれないけど)。

 日々の生活の中にも選択すべき事は非常に多く、その責任は将来の自分が
取らなければならないのに、まぁどうにかなるさ的な感覚が蔓延している日
本はまさに成功している社会主義国家・・・公助・共助・やっぱり公助!か
ら自助・共助・公助の国へ転換しなければ、自分の選択でも“常に誰かのせ
い”へと責任逃れで、国際競争になんて勝てるわけがないと思います。その
ために変えるべきは教育なのではないでしょうか。

 選択肢が多くて(多様性を認め合える)、自己責任の(社会の構成員とし
ての義務を果たせる)国が、よりよい日本のあり方だと思います。


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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 先日、20代前半の若者と、「どうして日本の若者は政治に関心がないんだ
ろう」という話をしました。「政治なんてあてにしないで、自分の力で頑張
る」という若者らしい考えのようです。とくに不自由を感じているわけでも
なく、そこそこ今の日本に満足しているということなのでしょう。

「僕たちよりも若い子は、もっと関心ないですよ。憲法なんて知らないんじゃ
ないかなあ」「私なんて、“日本はアメリカに戦争で負けたんだよ”って教
えてあげたら、“ババくさーい”って言われたんですよ」と若者たち。無関
心というよりも、無知が進んでいるような気がして気になります。正確な判
断をするためには、正確な知識が必要です。教え方が難しいのだとは思いま
すが、もう少し教育のなかで、「現代史」を教えていく必要があるのではな
いでしょうか。

 ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。


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  次号予告
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  次週の配信は、2月16日です。

  有村治子議員(自民党)  荒木清寛議員(公明党)
  櫻井充議員(民主党)   手塚仁雄議員(民主党)
  楠田大蔵議員(民主党)  山井和則議員(民主党)
  が登場する予定です。

  ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  未来総理メンバーの紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  「未来総理」には、超党派の30名が参加しています。
   (敬称略・※が新メンバー)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)      上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)      吉良州司(無所属・大分)※
  楠田大蔵(民主党・比例九州)※  近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)※   鈴木康友(民主党・比例東海)
  武正公一(民主党・埼玉)※     達増拓也(民主党・岩手)
  樽井良和(民主党・比例近畿)※   樽床伸二(民主党・大阪)
  手塚仁雄(民主党・東京)※    中塚一宏(民主党・神奈川)※
  中根康浩(民主党・比例東海)※  長島昭久(民主党・東京)※
  西村康稔(無所属・兵庫)※    野田佳彦(民主党・千葉)
  福島 豊(公明党・大阪)※    三日月大造(民主党・滋賀)※
  細野豪志(民主党・静岡)     丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)      有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)     小林 温(自民党・神奈川)※
   櫻井 充(民主党・宮城)※    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)


詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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