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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年2月17日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第24号 ━━━━━━━━●

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 6週間にわたって、未来総理たちに、「今年の公約」を述べてもらいまし
た。今回がこのテーマの最終回です。「この人だったら、期待できそう」と
いう政治家は、見つかったでしょうか?
 今後、それぞれの議員が、ちゃんと公約に沿って行動しているかどうか、
見守っていきたいと思います。
 最後を飾ってくれるのは、社民党の福島議員と、民主党の山井議員。ふた
りとも、やりたいことが山のようにあるみたいです。


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    護」、井上美代議員が「子育て政策」、千葉景子議員が「司法改
    革」について語っています。どうぞお楽しみに!


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  目次
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 ◎「今年の公約」
   ▼福島瑞穂(社民党・参議院議員・比例・47歳・当選1回)
   ▼山井和則(民主党・衆議院議員・比例近畿・41歳・当選1回)

 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■「なんといっても戦争を回避すること」
        福島瑞穂(ふくしまみずほ・参議院議員・社民党・比例)
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 まず、第1に、なんといっても戦争を回避することである。アメリカのイ
ラク攻撃の戦争計画は、報道されているところによると、「驚きと恐怖」作
戦であり、湾岸戦争で使ったミサイルの数と同じ数のミサイルを初日に使う。
それによって戦意を喪失させる。「バクダッドに安全な場所はなくなるだろ
う」と言われている。ヒロシマ効果という人もいる。これは無差別殺人その
ものである。

 査察を継続し、平和的解決をめざすべくがんばりたい。
 北朝鮮の核の問題、拉致の問題などについても日朝交渉をすすめ、韓国の
太陽政策に学びつつ多国間における枠組みで、北東アジアにおける安全保障
の実現、緊張緩和をめざしたい。

 国会には、有事立法3法案が継続している。戦争協力法であり、仮想敵国
をつくる有事立法は、日本国民にとっても北東アジアの緊張緩和にとっても
有害である。
 有事立法を成立させないために、全力を尽くしたい。

 第2に、雇用の拡大、再就職支援、雇用の確保に力を尽くしたい。
 起業支援、地方分権型雇用創出について、成果をだしたい。
 今国会で、解雇のルールの法制化の法律が出る予定である。雇用継続保障
法案をだす予定である。

 公務員制度関連法案が、国会に提出されるといわれている。ILOから、
勧告がでているが、公務員に労働基本権は必要である。ずっと取り組んでき
た刑務所のなかの人権問題について、今、刑務所のなかでの拷問死が問題に
なっている。刑務所で働く刑務官の人たちには、労働基本権は認められてい
ない。ILOは、刑務官に団結権を与えるように、日本政府に勧告している。
団結権が認められていないために、刑務官の人たちは、上命下服で、職場の
問題を問題にしにくい状況にある。刑務所のなかの拷問死をなくすためには、
刑務官にも人権を、団結権をと声を大にして言いたい。

 第3に、政・官・業の癒着にメスをいれることである。
 ODA基本法、公共事業透明化法をつくる。いま、4野党で、公共事業を
受注する企業から政治献金を受けることを1年間禁止するという法案を国会
に提出しているが、この法案の成立をめざしたい。

 第4に、立法でがんばるということである。
 選択的夫婦別姓の導入も含めた民法改正案、ドメスティック・バイオレン
ス防止法の見直し法案、児童虐待防止法の見直し法案、内部告発者保護法案
、 人種差別禁止法案、障害者差別禁止法案、水基本法案、難民認定法の見直し
法案などの立法でとにかくがんばります。

 第5に、最近ナチス・ドイツ下における言論や状況について、よく本を読
んでいる。生き延びるためには、ユーモア、確信、支えあう人とのネットワー
クと愛情、未来への希望、芸術などの魂を支えてくれるものの存在、根性、
機転、生き延びる意思といったものがキーワードか。

 今年は、これらを大事にしつつ特に、ユーモアを大事にしたい。そして、
できるだけ多様な人たちとの豊かなネットワークをどんどん作っていきたい。


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 ■「徹底した情報公開。誰もが参加できる身近な政治」
     山井和則(やまのいかずのり・衆議院議員・民主党・比例近畿)
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 「未来総理」読者の皆さん、今年もよろしくお願い申し上げます。「今年
の公約」というタイトルですが、個別の政策ではなく、私の政治姿勢を書き
ます。

 私は現在41歳。24歳―29歳までの5年間、松下政経塾で学びました。
そこでの故・松下幸之助塾長の教えが私の政治の原点になっています。松下
塾長は、「『新しい政治』を目指せ! 今までのような政治家で、ただ若い
だけの政治家を増やしても政治は良くならない。そんなために松下政経塾を
創ったのではない」と言われました。

 私は次のような6項目を重点に政治活動をします。

 山井和則の目指す「新しい政治」6か条

(1)徹底した情報公開、開かれた政治、誰もが参加できる身近な政治

 1)朝の駅立ち(過去8年で810回):いつでも駅頭で会える政治。今年も
   国会のない平日には京都で行います。

 2)「やまのい和則と語る会」(当選後32回):いつでも生で国会報告が
   聞ける、自分の意見を議員にぶつけることができる政治。今年もこま
   めに開催します。

 3)メールマガジン「国会報告」(当選後通算320号、ほぼ3日に一回発
   行):日々どんな生活をし、どんな国会活動をしているかが手に取る
   ようにわかる政治。メールマガジンの登録者は3500人。発行回数は民
   主党でナンバー1。

 4)「やまのい和則 国会ニュース」(当選後8号、通算84号):国会での
   活動、地域での活動を定期的に報告します。

(2)クリーンな政治

 おおまかな収支を公開。企業・団体献金ではなく、個人からのカンパ(浄
 財)で政治を行う。

(3)共につくる政治

 多くのボランティアの方々に集会のお手伝い、「国会ニュース」の封入、
配布のお手伝いをして頂いています。
 故・松下塾長は、「政治を正すのは、志ある政治家と良識ある有権者の共
同作業である」と言われた。

(4)声なき声、額に汗して働く人々を代弁する政治

 今まで政治に声が届かなかった、しかし、切実に困っておられる方々の声、
額に汗して働く方々の声を代弁します。ホームレスの人々の自立支援、障害
者福祉(支援費制度、小規模作業所など)、高齢者介護、精神医療、救急医
療、小児救急医療、医療事故、児童虐待、男女共同参画など、今まで「票に
ならない」と、後回しにされがちであった課題に取り組みます。

(5)タブーに挑戦する政治

 道路公団の談合・天下り問題。特殊法人の天下り問題。医療におけるカル
テ、レセプトの開示、救急救命士の業務拡大など、政官業の癒着により、政
治の世界でタブーと言われる問題に取り組みます。

(6)専門分野で戦う政治

 私は衆議院厚生労働委員会理事と民主党の「次の内閣」厚生労働副大臣、
雇用担当副大臣を兼務しています。昨年、坂口力厚生労働大臣への質問回
数・時間は、一番多かったと自負しています。今年も、官僚ではなく、責任
を持つ政治家の姿勢が明確になるよう、更に坂口大臣との議論が深まるよう、
何度でも質問してゆきます。


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  編集後記             弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 この時期、読者の方が一番気になっているのは、やはり、イラク情勢や北
朝鮮問題だと思います。 来週から、テーマは「防衛論」へと移ります。

 次回は、現役の防衛庁長官・石破茂議員が、有事法制を中心に、「防衛論」
を披露してくれます。その次からは、各議員が石破議員の意見をふまえて、
それぞれの「防衛」に対する考えを述べてくれる予定です。

 日本の国の安全を守るのは、どうすればいいのか、皆様も一緒に考えてく
ださいね。

ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。
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  次号予告
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 次号のテーマは「防衛論」。発行は2月24日です。

 初回は、石破防衛庁長官の「防衛論」。日本の防衛の責任者が、どんな考
えをもっているのか、気になります。

※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)    上田 勇(公明党・比例南関東)
  植田至紀(社民党・比例近畿)  大村秀章(自民党・愛知)
  近藤昭一(民主党・愛知)    鈴木康友(民主党・静岡)
  達増拓也(自由党・岩手)    樽床伸二(民主党・大阪)
  野田佳彦(民主党・千葉)    春名直章(共産党・比例四国)
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・比例近畿)  山村 健(無所属・比例東海)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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