━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年2月10日発行 ━
●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第23号 ━━━━━━━━●
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今週も、未来総理たちの「今年の公約」をご紹介しています。個人のメル
マガならその政治家の支援者が読むのでしょうが、「未来総理」は超党派の
メルマガなので、読者にも、いろいろな価値観の人がいるようです。考え方
が違う議員に対しては、厳しいご意見もいただきます。「未来総理」たちに
は、厳しい意見にも耳を傾けながら、自分の考え方を確立させていってほし
いと思っています。
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岡崎トミ子議員が「女性の年金」、山口わか子議員が「高齢者介
護」、井上美代議員が「子育て政策」、千葉景子議員が「司法改
革」について語っています。どうぞお楽しみに!
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目次
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◎「今年の公約」
▼小池 晃(共産党・参議院議員・比例・42歳・当選1回)
▼近藤昭一(民主党・衆議院議員・愛知・44歳・当選2回)
◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介
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■「社会保障負担増の凍結」
小池 晃(こいけあきら・参議院議員・日本共産党・比例)
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第156回通常国会の本格審議がはじまりました。
この国会は、史上最悪の消費不況、イラク戦争の危機の中で開かれます。
くらしを建て直し、戦争を起こさせないために、やるべき仕事は山積してい
ます。ご一緒に、力を合わせましょう。
今年の第一の公約は、なんといっても来年度の3兆円ちかい社会保障負担
増の凍結です。これだけ景気が冷え込んでいる中で、医療費の負担増や年金
の切り下げ、介護保険や雇用保険の負担増をこのまま強行することなど許さ
れません。「デフレ対策」を叫ぶ一方で、これだけ可処分所得を奪う政策を
進めるのは、どう考えても支離滅裂です。
経済政策の迷走ぶりはこれだけではありません。「インフレ・ターゲット」
なるものも荒唐無稽です。だいたい、打つ手打つ手がぜんぶ裏目に出るよう
な経済運営をしている政府にインフレのコントロールなど、乳児にF1の操
縦をさせるようなものです。
経済の6割を占める個人消費を痛めつけて、景気の回復などあり得ません。
日本経済の再生めざし、くらし応援の政策、具体的には雇用対策や中小企業
支援を思い切って拡大し、同時に社会保障の負担増や増税計画を撤回させる
ため、知恵と力をつくしたいと思います。
第二の公約はイラク戦争をストップさせることです。アメリカによるイラ
クへの無法な武力行使は、世界を「切り捨て御免」の時代に逆もどりさせる
ものです。日本は、紛争を武力で解決することを放棄した憲法9条を持つ国
であるだけでなく、歴史上イスラム社会にたいして、武力行使はもとより軍
事援助もしたことがない唯一の先進国です。無法な戦争に反対する世界と国
内の世論に応えて、アメリカに「先制攻撃をやめよ」と迫るよう、日本政府
の姿勢をあらためさせるため、がんばります。
第三の公約は、以上の課題を進めるためにも、野党の共闘を強化すること
です。小異を捨てて大同につく、度量の広さをもって国会活動に臨んでいき
たいと思います。
今年もご支援よろしくお願いいたします。
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■「アジア国々と未来に向けた関係を打ち立てる」
近藤昭一(こんどうしょういち・衆議院議員・民主党・愛知)
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私の夢は、アジア−ユーラシア大陸鉄道の実現です。日本と朝鮮半島をト
ンネルで結び、38度線で分断されている南北京義線をつなぎ、そして、中国、
ロシアを通ってヨーロッパへと結ぶ鉄道を実現するということです。
1990年に世界全体の16%だった北東アジアのGDPは2010年には27%に拡大す
るだろうといわれています。
ご承知の通り、世界的な経済にかげりが見える中、東アジアの経済はしぶ
とく成長を見せており、そのため北米やEUも地域の結束を強め、防衛・進展
に努めています。
もちろん、こうした方法は地域主義という弊害もあると思いますが、地域
としての規模を利用する一方、地域間の交流もきちんと進めていけばよいは
ずですし、この成長するアジアを大切にしないのもおかしな話だと思います。
その意味で、日本の経済再活性化のためには、この地域の平和と安定のた
めに日本は努力することが重要だと思います。
ただ、そのためには、私自身はアジア諸国に対する日本の戦後清算をきち
んとすべきだと思います。もちろん、何回も謝罪する必要はないとおっしゃ
る方も多いでしょう。しかしながら、そうであるならば、なぜアジアとの関
係がかくもギクシャクするのでしょう。いまだに「あの戦争はアジアの諸国
にとってもよかった」という人までいるのはなぜでしょう。
昨年は、日中国交正常化30周年ということもあり、何回も中国を訪れまし
た。残念ながら、野党としての草の根外交で不十分のところもありますが、
それなりの成果を得たと思っています。
そして、今年は、韓国との交流に力を入れたいと思っています。かつて日
本が植民地支配を行い、南北に分断された朝鮮半島は言葉に出来ない厳しい
時代を歩んできました。その韓国で金大中大統領の「太陽政策」を継承する
盧武鉉候補が次期大統領に当選しました。
私は、今こそ、日本が朝鮮半島の平和と安定に寄与し、この地域の発展に
つくすべきと考えます。
未来に向けたアジア国々との関係を打ち立てること、そのために今年は、
韓国との真の交流を進めたいと思います。真の交流とはきちんと過去を清算
した歴史認識に基づく交流です。
これが出来て初めて、海底トンネルを掘ることも、南北の鉄道もつなぐこ
とも出来ると思っています。
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編集後記 弘中百合子(ロゼッタストーン)
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アメリカのイラク攻撃が時間の問題とも言われています。日本の政府の対
応は、まだ、はっきり表明されていません。日本はどういう選択をすべきな
のでしょうか。
世界から孤立していくイラクや北朝鮮のようすを見ていると、戦前の日本
もこんな感じだったのかなあと思えてきます。あの当時、日本はどうすれば
戦争を起こさずにすんだのでしょう。もし、外国が別の対応をしていたら、
戦争を阻止することもできたのでしょうか。また、アメリカは「イラクを民
主主義の国にするには、戦争で犠牲者が出るのも仕方がない」と考えている
ようです。「そのうまくいった例が日本」と、テレビで言っているのを聞い
て、複雑な気分になりました。日本が戦争に負けたことは良いことだったの
でしょうか。
このメルマガの読者には、高齢の方も多いようです。戦前、戦後に感じた
ことなど、教えていただければ幸いです。
再来週から、テーマは「防衛論」へと移ります。
ご意見、ご質問は
souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。
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次号予告
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次号は「今年の公約」の最終回。発行は2月17日です。
福島瑞穂議員(社民党)・山井和則議員(民主党)・
荒木清寛議員(公明党)が登場します。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。
◇衆議院
石破 茂(自民党・鳥取) 上田 勇(公明党・比例南関東)
植田至紀(社民党・比例近畿) 大村秀章(自民党・愛知)
近藤昭一(民主党・愛知) 鈴木康友(民主党・静岡)
達増拓也(自由党・岩手) 樽床伸二(民主党・大阪)
野田佳彦(民主党・千葉) 春名直章(共産党・比例四国)
細野豪志(民主党・静岡) 丸谷佳織(公明党・比例北海道)
山井和則(民主党・比例近畿) 山村 健(無所属・比例東海)
◇参議院
荒木清寛(公明党・比例) 有村治子(自民党・比例)
小池 晃(共産党・比例) 福島瑞穂(社民党・比例)
宮本岳志(共産党・大阪)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。
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発行人・編集人:弘中百合子
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