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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年2月3日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第22号 ━━━━━━━━●

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 今回も「未来総理」たちに、今年の公約を聞いています。「来年、その成
果を振り返ってもらう」と通告してありますので、それぞれに覚悟を決めた
公約だと思います。
 とはいえ、本当に思い通りの政策をするには、若手である「未来総理」は、
まだまだ力が足りません。自分の考え方とぴったりの議員を見つけたら、ぜ
ひ、その議員が政界で十分力を発揮できる日まで、末長く応援してください。


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    革」について語っています。どうぞお楽しみに!


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  目次
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 ◎「今年の公約」
   ▼樽床伸二(民主党・衆議院議員・大阪・43歳・当選3回)
   ▼達増拓也(自由党・衆議院議員・岩手・38歳・当選2回)
   ▼丸谷佳織(公明党・衆議院議員・比例北海道・37歳・当選2回)

 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■「新時代の日本外交を確立」
        樽床伸二(たるとこしんじ・衆議院議員・民主党・大阪)
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 1月20日に開会された通常国会では、経済対策や有事法制など、まさに
国論を二分する重要課題が山積みです。民主党の国会対策委員長代理として
相当な苦労を強いられるだろうと覚悟しております。が、混乱の時代を切り
開くためには、過去のしがらみに捉われない強い意志が求められます。困難
が逆に大きなチャンスなのだと考え、尽力してまいります。

 「混乱の時代」「産みの苦しみ」というのは、経済だけでなく、外交も同様
です。戦後外交は、アメリカの防衛力に全面的に依存しながら、アメリカに
追従していれば、それで済むものでした。しかし、そうした「国益=対米追
従」という図式も、過去10年あまりにおける国際環境の激変の中で、確実
に時代遅れのものとなりました。

 イラク情勢や北朝鮮問題など、日本が自立し、自前の言葉で自国の外交を
語らなければならない問題が噴出しています。対米追従から脱却した日本外
交の確立が急務であるということです。

 私は常々、国会議員の役割の第一は外交であるべきだと考えてきました。
戦後の構造が、「対米追従=外交不要」→「国内経済第一=予算の拡大と分
配」となっていたため、政治家は外交よりも地元予算の獲得に目が向いてい
たわけです。しかし、そうした時代が過去のものとなった以上、政治家は自
らの活動の軸足を外交に移すべきであります。

 よって、今年の活動目標としては、新時代の日本外交を確立すべく、EU、
アジア、アメリカなどとの関係構築に務めたいと考えます。(特に議会)
 対米追従外交は、裏を返せば、「官僚外交」でもあったわけですから、議
員外交を主眼とするのは当然であります。

 次に、「政界の世代交代」を目指したいと考えます。

 上記したように、混乱の時代を切り開くのは、過去のしがらみに捉われな
い世代(=ニューリーダー)です。明治維新にせよ敗戦後の経済成長にせよ、
主力として改革の原動力となったのは、前体制のしがらみとは縁の薄い、若
い世代でした。

 幹事長・政調会長・国会対策委員長の平均年齢は、自民党が62歳である
のに対し、民主党は44歳です。今国会で実績を残すことで、「やはり若い
世代の力が必要だ」ということを示す絶好のチャンスであると考えます。

 過去、「ニューリーダー」と称された政治家は、実は、それまでの構造に
乗っかって、それをさらに拡大・発展させる使命を帯びた人たちでした。し
かし、これからは、まったく逆に、過去の構造と訣別し、新たな秩序を打ち
立てる者こそが「ニューリーダー」たるべきであります。真の「ニューリー
ダー」を目指し、今年も国政に尽力してまいります。


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 ■「インフレターゲット導入の阻止」
         達増拓也(たっそたくや・衆議院議員・自由党・岩手)
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 私は国会議員になって7回目のお正月を迎えましたが、日本経済は最悪の
危機に直面していると思います。この危機を克服することを公約にしなけれ
ばなりません。

 まずは「インフレ・ターゲット」導入の阻止です。政府・与党に浮上して
きているインフレ・ターゲット論ですが、すでに通貨供給量が異常に増えて
いる現状で無理に物価を上げ始めると、歯止めがきかなくなる危険性が極め
て高い。急激な物価上昇は消費者から購買力を奪い、かえって景気を悪化さ
せます。インフレと不況の同時進行、スタグフレーションというやつです。

 政治と金についてクリーンな体制で、積極的な財政出動を行うのが正攻法
だと考えますので、国会審議で徹底的に主張していきたいと思います。

 1月20日から始まった通常国会で、すでに仲間と手分けして本会議や予
算委員会で主張をしています。今の政権はクリーンではなく、緊縮財政を強
行していますので、その点を批判して政権に打撃を与えることで、政策転換
への期待が高まり、株価も上昇すると考えています。

 小泉内閣の支持率が下がった時に株価が上昇し、支持率が上がったときに
株価が下がるという傾向があります。株価上昇、景気回復のためにも、小泉
内閣の支持率を下げなければなりません。

 殺伐とした公約で申し訳ありませんが、危機的状況なので。


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 ■「 もっと自分を大切にしよう!」
      丸谷佳織(まるやかおり・衆議院議員・公明党・比例北海道)
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 新年もずいぶん過ぎましたが、「未来総理」の原稿はいわゆる書初め!と
いうことで、今年もよろしくお願いしますの意を込めて、ここで一句…

“口約は 口より出でて 身を破る
身を捨ててこそ 浮かぶ公約“

 その心は、“政党や政治家にとって人気取りだけの為の口約束は致命傷と
なり、公約ならば正に命がけで取組み実現させなければなりませんよ”とい
う、私の自分自身に対する戒めの一句なのでございます。

 それでは、身を粉にして実現にあたる決意である「今年の公約」とは、

(1) もっと自分を大切にしよう!

 具体的には第3次覚せい剤ブームといわれる昨今において、青少年の薬物
乱用防止政策を一層強化させたい。また、ビジネスと割り切る少女売春にス
トップをかけたい。

 昨年の国会では青少年問題特別委員会で出会い系サイトに係る非行・犯罪
問題に取り組みましたが、今年は出会い系サイトを利用した売春・買春を取
り締まる法整備を行います。

 当然のことながら法整備だけで薬物乱用、売春がゼロになるわけではあり
ませんが、法律や制度という枠から作り上げて行き、青少年の自発的ストッ
プを引き出せるまで細かな施策を展開して参ります。

 もう一点、働き盛りのお父さん世代の自殺もあまりにも悲しい問題です。
大前提として経済の再生は政治が一丸となって実現させなければなりません
が、“あともう少しお金を貸してくれれば、あともう少し期限が延びれば倒
産させなくて済んだのに…”という嘆きがでないよう、中小企業対策を税制
改正も含めてしっかり進めていきたい。相談できる相手が見つからぬまま独
りで悩む人が意外と多く、地域に根ざす
地方議員さんと一緒に一人の声も聞き漏らさないという決意で臨みたいです。

(2) もっと休暇を楽しもう!

 ハッピーマンデー制度ができて、旅行者の総数は増えたそうです。旅行関
係は1年で20兆円産業だそうですが、国内にお金が落ちるようにもうちょっ
と工夫をするべきではないでしょうか。

 例えば一定額かつ一定期間の旅行費控除制度など、家族に帰る時間を作っ
た分家族で楽しむきっかけを作ってあげる、或いは若者の好奇心を満足させ
てあげられるような、前向きでお金も国内で廻るような時限的制度を作りた
いと思っています。
 そして日常の中にも文化的な豊かさを、ということで地域の空きスペース
を活かしたパフォーマンス・スペースを実現させたいのです。基本的に使用
者が自主管理・運営を担い、しかしそのスペースを安価で利用しプレイでき
るような仕組みを作りたいと、若い人達と一緒に今頑張っている最中です。

 映画「ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ」が見せてくれたような、“生
きがいを持っている人って、いつまでも輝いていられるんだぁ…”と年を重
ねるのが楽しくなるような、そんな音楽や文化の香りが溢れる地域を作るこ
とが目標です。誰もが自由な表現者としてステージに立てる場所を、私と一
緒に作ることに協力してくださる方、是非ご連絡下さい。待ってます!


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  編集後記             弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 読者の方から「このメルマガを読むようになって、代議士を身近に感じら
れるようになった」という感想をいただきました。テレビや新聞に登場する
若手議員は、ごく一部。実際に各政党の若手議員が、どんな考え方をし、ど
んな活動に取り組んでいるのかを知る機会はあまりないと思います。どうぞ、
これからも応援、よろしくお願いします。

 前回「政党と個人、どちらを重視して投票しますか?」と問いかけたとこ
ろ、「政党」と答えた方のほうが多く、少し意外でした。無党派ばかりが注
目されますが、政党に期待をしている人たちもまだまだ多いのですね。

 「公約」の次のテーマは「防衛論」です(2月24日〜)。「防衛」について
のご意見、ご質問があれば、どうぞお寄せください。「未来総理」たちが原
稿を書くときの参考にしてもらおうと思います。

ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお願いします。
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  次号予告
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 次号の発行は2月10日です。

 小池 晃議員(共産党)・近藤昭一議員(民主党)・
 有村治子議員(自民党)が登場します。

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  未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)    上田 勇(公明党・比例南関東)
  植田至紀(社民党・比例近畿)  大村秀章(自民党・愛知)
  近藤昭一(民主党・愛知)    鈴木康友(民主党・静岡)
  達増拓也(自由党・岩手)    樽床伸二(民主党・大阪)
  野田佳彦(民主党・千葉)    春名直章(共産党・比例四国)
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・比例近畿)  山村 健(無所属・比例東海)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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