━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002年9月30日発行 ━
●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第5号 ━━━━━━━━━●
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「もし、若手議員が代表になれば、一気に政界の世代交代が進むかも…」と
言っている人もいた、民主党の代表選でしたが、残念ながら、「未来総理」
メンバーでもある野田佳彦議員は、選挙に敗れてしまいました。とはいえ、
まったく知名度のなかった野田議員が、2位の菅氏に肉薄していたのは、大
健闘だったと思います。
「未来総理」には、各政党のホープが揃っています。総理大臣になる前の
前提は、所属する党のトップに立つこと。「未来総理」のなかで、誰が最初
に党首になるのか、楽しみです。
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目次
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◎テーマ:「私が政治家をめざした理由」(自己紹介をかねて)
▼小池 晃(参議院議員・共産党・比例・42歳・当選1回)
▼近藤昭一(衆議院議員・民主党・愛知・44歳・当選2回))
◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介
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テーマ:「私が政治家をめざした理由」(自己紹介をかねて)
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今回は、共産党の小池議員と、民主党の近藤議員が登場します。小池議員
は、れっきとしたお医者様。近藤議員は、かつて新聞社に勤めていました。
なぜふたりは、「政治」という異業種に踏み出したのでしょうか。
なお、登場予定だった民主党の野田佳彦議員は、代表選後の人事問題など
で、まったく原稿を書く時間がとれない状態です。また、拉致議連会長の
石破 茂議員(自民党)も、現在、拉致問題で、どうしても手があかないよ
うです。というわけで、両名の原稿は、残念ながら来週に延期します。
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■「医療活動のなかで、日本の政治の深刻な病状を見せつけられ…」
小池 晃(参議院議員・日本共産党・比例)
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みなさん、こんにちは。日本共産党の小池晃です。宮路前厚生労働副大臣
の「医学部口利き問題」の追及シーンで何度かテレビに映りました。「あの
ドラエモンのようなやつか」と思い出していただけたでしょうか。これから
もどうぞよろしくお願いします。
私は98年の参議院選挙で当選するまで、東京の病院で医師として、地域
に密着した医療活動に取り組んできました。そうした仕事を通じて、とても
先進国とは思えないこの国の深刻な病状を、いやというほど見せつけられて
きました。
たとえば、連日の激務で受診ができず、がまんのあげく病院に来たときは
手遅れの進行がんだったサラリーマンや、心筋梗塞で生命の危機を乗り切っ
てやっと退院と思いきや、家族全員が働きにでていて在宅介護ができず、老
人病院に転院し、その後まもなく亡くなった高齢者。集団予防接種が原因と
思われるC型肝炎で苦しむ青年。幾人もの患者さんの姿が頭をよぎります。
忘れられないのは、ある中年の個人タクシーの運転手さんのことです。こ
の方は糖尿病で通院していました。ある時、診察前の緊急検査の血糖値があ
まりにも高かったので、「入院して下さい。このままだと命が危ない」と言っ
たのです。
するとその人は、「先生。最近タクシーの車を買ったばかりで仕事は休め
ないんだ。死んだら保険金が入るから、その方が都合がいいよ」と。愕然と
しました。
こんな中で、いつしか私は、「患者の命を守るためにも、日本の政治の病
気を治さなければならない」という思いを抱くようになりました。
これが私が「政治家」をめざした原点です。
こんな私なので、いまだに「政治家」という言葉には違和感をおぼえます。
政治を食い物にするムネオ型「政治家」のイメージがどうしてもつきまとう
からです。
そもそも政治とは、国民生活のあらゆる分野に関わることであるだけに、
「プロ」の政治家だけに任せるのではなく、主権者である国民ひとりひとり
が担うものであるはずです。いつでも誰でもが、それぞれの経験や知識を生
かして「政治家」として政策決定過程に関われるようにすべきです。
そういう意味で、私は国会のなかで「日本の政治の病気とたたかう医師」
として、これからもがんばっていきたいと思っています。
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■「アジアの平和と発展に寄与しないと日本の未来はない!」
近藤昭一(衆議院議員・民主党・愛知)
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父親は長いこと名古屋市会議員を勤めて3年前に引退しました。ある意味、
私は2世ですが、父親の地盤とは全く違うところで現在闘ってます。
父親は、私が1才の時に初めて選挙に立候補し落選しましたが、私は子ども
が生れる直前に政治の世界に入るべく9年間お世話になった新聞社を退社しま
した。考えてみれば2代にわたっての無鉄砲な親といえるかもしれません。
ただ、私は父親の活動を尊敬していましたし、政治は大切なものだと思っ
てきました。
しかしながら、地盤・看板・カバンの世界で、大きな地盤を持ち、大きな
政党の公認をとり、資金をバンバン使う人が、日頃の活動に関係なく大量得
票していく「おかしな世界」には入りたくないと思っていました。
それで、「ペン」の活動を通して社会のために働きたいと新聞社に入社し
たのです。
そんな私に転機が訪れたのが、9年前でした。日本の政治は大きな転換点に
さしかかっていました。政・官・財のトライアングルの中で口利き利権政治
が跋扈し、私たちの納めた税金が私たちのためでないところに湯水のように
使われていました。国と地方の借金は増えても、私たちの生活の「豊かさ」
は少しも大きくなっていきませんでした。そこへ、自民党による単独長期政
権の弊害が叫ばれ、日本新党のブームがおこったのです。「政治が変り始め
た」と感じました。
またちょうどその頃、かつて中国に留学経験がある私は、中日新聞社の
加藤己一郎会長(故人)のおともで、日中国交正常化20周年の記念式典に参加
し、江沢民国家主席にお目にかかりました。
「目先の利益にばかり走り本当の政治をしていない日本の政治家で、この中
国ときちんとやっていけるのだろうか。アジアの平和と発展にきちんと寄与
していかなくては日本の未来はない」と思ったのです。「誰かがやってくれ
る」のではなく、「自分がやってやる」でなくてはいけないと思いました。
もちろん、周りの友人ほとんどが反対しましたし、母親は最初、猛反対でし
た。でも、妻がまず賛成してくれました。
あれから10年近くがたちました。武村正義さんを慕い、新党さきがけにま
ず身をおいた私は、旧民主党で初立候補初当選をさせていただき、現在2期目
を勤めさせていただいています。「改革に10年はかかる」と思ってきました
が、今なお、変らない状況に大きな責任を感じています。
当選することが目的ではなく、誰もが安心して暮らせる日本をつくること
が目的です。
これからもがんばってまいります。
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編集後記 (ロゼッタストーン・弘中百合子)
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小池議員が医療活動を通じて、また、近藤議員が新聞社時代に日本の問題
点を見つけたように、「未来総理」読者のみなさまも、それぞれの現場で、
この国の問題点を見つけていらっしゃると思います。
「ここが変!」と思うことがあったら、どうぞ教えてください。みなさまの
ご意見は、確実に「未来総理」にお届けします。
ところで、テレビを見ていると、「未来総理」メンバーではないのですが、
民主党の若手議員たちが鳩山体制を痛烈に批判していました。それを見なが
ら、私はちょっと首をかしげてしまいました。(そうは言っても、この人た
ちは自分たちがボロクソに言っている鳩山さんグループに勝てなかったのよ
ね…)と。
若手議員が敗れたのは、まだ国民の支持を十分に得られていないからでは
ないでしょうか。いま、彼らにとって必要なのは、なぜ国民の支持が得られ
ていないのかを反省すること。そして、次のステップを目指して足腰を鍛え
る(実力をつける)ことだと思います。
「未来総理」たちには、目の上のたんこぶをひきずりおろす、というやり
方ではなく、自分たちが成長して先輩を乗り越えていってほしいし、他人へ
の批判だけでなく、これからめざす未来を前向きに具体的に語ってほしいで
す。
さて、どの政党であっても、世代交代が進むためには、若手議員にどんな
魅力が必要なのでしょうか。読者のみなさん、どうぞ心のこもった厳しいア
ドバイスをお寄せください。
「未来総理」たちにどんなことを期待するか、何について語ってほしいか、
ご意見、ご質問は
souri@rosetta.jp までお願いします。
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次号予告
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次回は、石破 茂議員(自民党)、野田佳彦議員(民主党)、
福島瑞穂議員(社民党)、荒木清寛議員(公明党)、
山井和則議員(民主党)、樽床伸二議員(民主党) が登場します。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。
◇衆議院
石破 茂(自民党・鳥取) 上田 勇(公明党・比例南関東)
植田至紀(社民党・比例近畿)大村秀章(自民党・愛知)
近藤昭一(民主党・愛知) 鈴木康友(民主党・静岡)
達増拓也(自由党・岩手) 樽床伸二(民主党・大阪)
野田佳彦(民主党・千葉) 春名直章(共産党・比例四国)
細野豪志(民主党・静岡) 丸谷佳織(公明党・比例北海道)
山井和則(民主党・比例近畿)山村 健(民主党・比例東海)
◇参議院
荒木清寛(公明党・比例) 有村治子(自民党・比例)
小池 晃(共産党・比例) 福島瑞穂(社民党・比例)
宮本岳志(共産党・大阪)
計19名
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
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