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第2回 保安官って何する人?
知ってそうで知らない、アメリカの制度にクローズアップ!(前半)

こんにちは!
  秋の新ドラマに夢中になっていたら、もう秋も終盤に……。
  更新が遅くなり大変失礼いたしました。

この秋から視聴&録画リストに加わったドラマは、新シーズン開始のものも含めて10本!HDDの残量にヒヤヒヤしつつ、楽しんでおります。中でもお気に入りなのは、『グッド・ワイフ』(NHK BS2にて放送中)と『プライベート・プラクティス3』(WOWOWにて放送中)。グッド〜は法廷、プライベート〜は医療と、それぞれ柱はあるのですが、仕事とプライベートのバランス度合いや、夫婦や家族のあり方、友人との距離感のつかみ方など、アラフォー世代ならではの心の機微が丁寧に描かれており、観終わったあといろいろと考えさせられるドラマです。機会があったらぜひ観てくださいね。

さて今回は、アメリカ系のドラマや映画を観るにあたり"知っておきたいジョーシキ"をいくつかご紹介します。前半では"よく聞くけれど何する人?"にスポットを当ててみます。

まずは、ジャンルを問わず至るところに登場するのが「FBI」の方たち。まぁ、悪者を追うのは確かですが、警察との違いがイマイチ分からない……という人も多いはず。ご説明しましょう。

FBIとは"Federal Bureau Investigation"の略で、日本では連邦捜査局と訳されています。その名の通り州をまたいで広域に捜査できる権限を持っているのが、警察との大きな違い。その他国家を脅かすような重要犯罪も担当しています。そのため警察が担当していた事件が途中でFBIの管轄になったり、FBIが警察を指揮して捜査するというケースもあるそう。だから警察が舞台のドラマでは大抵、FBIは嫌なヤツ、偉そうなヤツとして出てくることが多いのですね(笑)。
  ドラマでは危険もなんのそののエリート集団として描かれることの多いFBIですが、一般の捜査官の平均月収は3500ドル(約30万円)と意外にも低いとの噂。それでも志願者は後を絶たず、3000人の募集枠に27万人の応募者が殺到したとか。残念ながら日本国籍を持つ日本人はなれませんが、「FBIだ、手を上げろ!」の決めゼリフは一度は言ってみたいですよね。
  ちなみに「CIA」は全く別の組織。こちらは大統領直属の機関で、外国の政治活動を調査し「国家安全保障議会」に情報を提供するのが任務です。要はスパイの集団(?)というところでしょうか。

お次は「保安官」。今、ニュースをにぎわせている日本海上自衛隊のほうではなく、西部劇でおなじみのほうです。保安官は「地域の安全を守る」という役割のもと州よりさらに小さい単位の「郡」に属し、住民の投票で選ばれる名誉ある役職。警察と違うのは司法権も持つ点で、その気になれば捕らえた悪者を保安官の手によって絞首刑にもできちゃうのです。ただし現在では、州、郡、市などのそれぞれの警察の調整、刑務所の運営、刑務所に収監された被告の移送などがメイン。警察配備が手薄な地域では駐在さん的な仕事も行い、ドラマではどちらかというとこのイメージが強いよう。

……と上手に説明しきれないのが保安官のおシゴトで、当のアメリカ市民もよく分かっていない人が多いのだとか。ただ、ドラマでの見分け方は結構簡単。カウボーイハットをかぶって、ちょっととぼけたキャラクターで登場する率が多いのです。加えて捜査モノの場合、妙に捜査に協力的だった保安官が実は犯人だった……というパターンも多し! ぜひチェックしてみてくださいね。

FBIもCIAも保安官も、アメリカならではの職業。日本にはない制度や機関について触れられ、新たな発見ができるのも海外ドラマの魅力ですよね。次回は"知っておきたいジョーシキ"の後編として、アメリカの学校の不思議についてお伝えします!

2010.11.17 掲載

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