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第13回  「ぎょうざのひ」

ぎょうざのひ

「ぎょうざのひ」(偕成社)
かとう まふみ作・絵
定価:1050円(税込)
私的おすすめ年齢 3歳〜
「ぎょうざを作りたい!」と言いはじめて、
親もまあいいかと思うようになったら


うちとおんなじだよ〜!
やっぱり、
ぎょうざは世界一おいしいんだね!


タイトルを見て、
「こ、これは!」
と思いました。

「ぎょうざのひ」。これはまさしく、うちのことでは? と思ったのです。

うちの息子は、とにかくぎょうざが大好き!保育園や学校など、大人がよく子どもに、

「好きな食べ物はなに?」

と聞きますが、息子は一貫して

「ぎょうざ!」

と言います。
大きくなったら、うちのおいしいぎょうざをたくさん作って、ぎょうざやさんをやろう!とまで言う息子。

ううう。面倒だけど手造りした甲斐があったよお〜。

この本に登場するのは、4、5、6歳くらいまでらしき、元気な3きょうだい。

「きょうは早く帰るの」という。
それは今日が、「ぎょうざのひ」だから。

でもって、3人で取り合いへし合い、すったもんだしながら、ぎょうざを包む作業をするのです。その楽しそうなことったら!!!

「ぼくだよ」「いいやあたしあたし!!」

といった、3きょうだいならではの、楽しい格闘が描かれています。

息子が、さらに惹かれたのが、
いろんなぎょうざの包み方が、見開きにたくさん出ていたことです。

UFO型なんてのを筆頭に、まあ、あるわあるわ……。

息子の創作願望は、いたく刺激されました。

「僕もつくりたい!」

というわけで、
昨日の夕飯は、久しぶりにぎょうざをつくったわけです。

ふとん型、
機関車型、
クレープ型(あんが出ちゃうよ!)、
クラゲ型(皮を一枚つかって足を作って……焦げちゃったよ!)などなど。

そういえば息子が、
一番最初に「お手伝い」
をしたのは、
3歳ごろの、ぎょうざつつみだったなあ。

さて、本の内容に戻りましょう。

といっても、
お父さんが帰ってきて、みんなで食べて幸せ、というお話なのでした。

シンプルだからこそ、ぎょうざづくりの楽しさがわかりやすいのではないかと思います。

世の皆さま。
これからは女の子も男の子も、お料理するのは当たり前となるでしょう。

そんなとき、最初の一歩として、

「ぎょうざづくり」

をおすすめします。

汚れるのは覚悟で。 でも、親子のコミュニケーションにもなるんで、楽しいですよ。

2007.1.25 掲載

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