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【最終回】連載を振り返って


いきなりですが、
2008年3月より始まった当コラム、
残念ながら、今回で最終回となりました。

思えば、当時、数多くいる執筆陣の一人として、同じロゼッタストーンWEB『シネマの達人』(以下、シネ達)にて映画評を書いていたところ、コラム終了に伴い、意志を引き継ぐような形で、ぼく単独での当コラムが始まったんですよね。

シネ達も合わせると、14年に渡る長期の連載!
当然ながら、思い出はありすぎるほど、あります(笑)

ということで、
シネ達時代も含めて、少し振り返ってみたいと思います。

* * *

まず、「シネ達の執筆者に加わりませんか?」と声をかけていただいたことが、ぼくにとって一番大きな出来事です。

なぜなら、当時、年に数えるほどしか映画を見ていなかったからです。

つまり、映画には興味がない、といっても過言ではない状況ですよ。しかし、どういうわけか、ぼくが映画好きだと誤解されたらしく、映画評執筆への道が突然、開かれました。

非常に戸惑いましたけど、これも何かの縁でありチャンス、と考えて、思い切って引き受けることに!

とはいえ、映画のことは、さっぱりわかりませんし、映画ファンなら誰でも見ているような昔の名作も全く見ていません。

執筆者の集まりに顔を出しても、肩身が狭いというか(笑)

ま、でも任された以上はやるしかないんで、素人なりにベストを尽くそう、と思って書き続けていましたね。

* * *

そんな僕に、大きな転機がきました。
それは、某映画誌の重鎮から、厳しいお言葉をいただいたことがキッカケです。悔しいやら腹が立つやらでしたが、不勉強なのは事実ですから、何も言い返せる言葉もなく…。「今に見てろよ!」と反骨心に火が付きました。

以来、ヒマさえあれば古典の名作を見るようになり、新作も合わせると、年200本ペースに! 見続けるうちに、すっかり映画の魅力にハマりこんでしまいました。

映画そのものはもちろん、映画関連の本を読んだり、監督や字幕翻訳者、配給や宣伝担当の人たちに話を聞いたり。映画に関係するものなら何でも興味を持つようになっていきましたね。

映画の舞台となった海外の町にも、数多く訪れましたし、かなりのマニアと化したような(笑)

いずれ自分で映画の脚本を書いたり、監督してみたいな、と思うことさえあります。

「ハリー・ポッター」の撮影地、グレンコー渓谷にて

これは、何事にも共通することですが、興味を持つと面白くなり、自ずと理解も深まる。そして、もっともっと知りたくなる!

近年、映画に関する講義をご依頼いただくこともありますが、以前の自分のことを思えば、奇跡も同然! もう映画のない人生は考えられませんね。映画のおかげで、人生の楽しみが何倍にも膨らみました。

これも、ひとえに、このロゼッタストーンWEBのおかげです。もし執筆の機会をいただけなかったら、おそらく今でもロクに映画を見ていなかったと思います。何より、こんなに楽しい人生を送れていなかったはずです。感謝の気持ちでいっぱいです。

* * *

これで連載は終わりますけど、ぼくの映画を楽しむ人生は、まだまだ続きます。どういう形になるかわかりませんが、これからも映画について語ったり、 オススメしたりしていけたら、と思います。

皆さん、長い間のご愛読どうもありがとうございます!
これからも共に映画を楽しんでいきましょう!

最後に、ロゼッタストーン社の弘中社長に心より感謝の意を表します。またご一緒できる日を楽しみにしてます。

団長


2019.7.25 掲載

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