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第114回『おかえり、ブルゴーニュへ』

フランス・ブルゴーニュ地方のワイン生産者=ドメーヌの家の長男として生まれ育ったジャン(ピオ・マルマイ)は、世界を旅するため故郷を飛び出した。
しかし、父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷ブルゴーニュへ戻ってくる。
家業を継ぎ、ワイン作りに励む妹のジュリエット(アナ・ジラルド)、そして別のドメーヌの婿養子となった弟のジェレミー(フランソワ・シビル)と兄弟(妹)3人の久しぶりの再会を果たすものの、間もなく父親が亡くなってしまう。
残されたブドウ畑や相続など多くの課題が山積する中、ブドウの収穫時期を迎えるが…。

僕は、どういうわけか、ブドウ畑にとても心惹かれます。

もちろんワインも好きなのですが、それ以上にブドウ畑を見るのが好きなのです。

遠くまで規則的に続いていくブドウ畑の姿は、この世の美の極みとすら思います。ブドウ畑ではなく、“ワイン畑”と呼びたいくらいで(笑)。

フランスのボルドーやアルザス、世界遺産登録されているスイスのラヴォー地区、オーストラリアのメルボルンなど、世界各地のブドウ畑やワイナリーに足を運んできました。

そんなブドウ畑&ワイン好きな僕にとって、本作は予告編を見た時から、要チェック作品!楽しみに上映の時を待ちました。

ワインで有名なフランス・ブルゴーニュ地方のワイナリーを舞台にした人間ドラマ。父の死期が迫る中で、久々に3兄弟(妹)が再会したものの、3人の関係も微妙。長男は離婚問題、長女は後継者としての自らの在り方、次男は義父との関係と、3人それぞれが悩みや問題を抱える中、父亡き後のドメーヌを守るために力を合わせていく。

ワイン造りを通じて、この3人が、人間として、どのように“熟成”していくのかが、物語として最大の見どころです。

そうした人間模様に加えて、四季折々のブドウ畑の姿、ワイン製造の過程がたっぷり楽しめて、最高にワクワク!!
ブルゴーニュの美しい景色に、心が透き通っていくよう。

ブルゴーニュには、まだ行ったことがないので、非常に行きたくなりましたね。そして、現地でワインを飲んでみたい。

ワイン好きはもちろん、ワインに興味がなくても楽しめる人間味あふれる素敵な作品です!

監督は『猫が行方不明』『スパニッシュ・アパートメント』のセドリック・クラピッシュ。


『おかえり、ブルゴーニュへ』
2018年11月17日より公開中
■公式サイト
http://burgundy-movie.jp/

2019.2.5 掲載

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