全世界で2億5000万部超という歴史的ベストセラー絵本『ピーターラビット』が、初めて実写映画化。
ぼくは原作の大ファンで、メインの舞台であるイギリスの湖水地方、さらには『グロースターの仕立て屋』の舞台のグロースターにも足を運びました。もちろん、著者のビアトリクス・ポターさんの伝記なども読みました。ピーターラビットを題材に文学講義をしたこともあります。
そんなこともあり、並々ならぬ興味、そして一抹の不安を持って映画を見ました。なにせ、あまりにファンなので、実写化にガッカリするかもとの思いもあり…
しかし、そんなことは全くの杞憂に終わりました。
正直、原作とは、かなりかけ離れた内容です。
でも、それがむしろよかった!
絵本の主要キャラであるピーター、ベンジャミン、モプシー、フロプシー、カトンテールらが登場しつつも、意外性たっぷり。
ピーターの悪ガキぶりが、かなりデフォルメされていたり、イギリスらしい皮肉やブラックユーモアが随所に飛び出して、
大笑いさせてもらいました!
まさかピーターラビットでこんなに笑えるとは思いもしてなかったので、してやられた感じですね。
絵本には出てこないビアやトーマスといった人間たちもいい味を出していて、違和感がなかったです。ピーターたちも、すごくかわいかった!!
本作があまりに楽しかったので、また湖水地方に行きたくなってしまいましたよ(笑)
原作を全く知らなくても大いに楽しめる作品ですし、原作ファンにはファンの楽しみ方ができます。ぜひご覧ください!
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