「チャーリーとチョコレート工場」、「アリス・イン・ワンダーランド」などでおなじみ、ティム・バートン監督の最新作。
本作は、全米で300万部以上のベストセラー小説「ハヤブサが守る家」を映画化したもの。
人とは異なる奇妙な能力を持つ子どもたちの不思議な日常を描いたミステリアスファンタジーです。
今回、実力派揃いではあるものの、バートン作品の常連であるジョニー・デップのように、名前や顔で集客できる知名度を持つ俳優はいない、と言ってよいでしょう。
しかし、全編にわたって今まで以上にバートン監督らしさが炸裂していて、ファンなら、にんまり確実。
監督作品に必ず出てくる“他とは違う個性や性質、特徴を持つ人”が実に数多く登場します。
もちろん、現実にはありえない人ばかりなのですが、彼らほどではないものの、我々ひとり一人もみんな、違う個性を持つ人間です。
たとえ、どんなに風変わりであったとしても、自分が自分らしく生きること、それが素晴らしいのだ!
そんなメッセージが伝わってくる感じがします。
自分の生き方や在り方に、多少なりとも迷いや悩みを抱いている人は、ものすごく勇気づけられるはず!
奇妙で、美しく、そして温かい。
どこか詩的な世界観も感じますし、まだまだ寒さが残るこの季節にぴったりの作品です。
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