日本では未公開ながらも、DVD化されている海外映画はたくさんあります。今回、その中から気になったものを3つほどご紹介します。
【ヒックとドラゴン2】
世界的な大ヒットを記録し、ゴールデングローブ賞 アニメ映画賞やアニー賞の作品賞を受賞するなど高い評価を得たアニメ映画の第二弾。内気な少年ヒックがトゥースという名のドラゴンとともに成長していく物語です。
個人的には、第一弾よりもこの第二弾の方がいいな、と感じたのですが、なぜか日本では未公開。しかし、ファンや有志らの根強い要望によって、草の根で全国各地で上映会などが催されている模様。署名活動もかなり盛り上がったのに、動かなかったのも不思議です。その代わりといっては何ですが、第三弾は2018年に公開予定とのことです。
尚、原作はイギリスの児童文学作家クレシッダ・コーウェルの同名の作品。シリーズは10を超える大ヒットとなっていて、書店にたくさん並んでいます。
【紀元1年が、こんなんだったら!?】
これは未公開でも仕方ないかな、と思えるB級映画です。アメリカの人気俳優ジャック・ブラック主演。ぼくは彼のファンなので、出演作品はできるだけ見たいと思ってます。
くだらないことは覚悟の上、一応見てみた次第です(笑)
聖書の名場面がパロディとして随時使われたり、古代ローマが出てきたり、世界史に馴染みのある国や人にとってはそれなりに笑えると思います。その意味では、日本ではウケにくいでしょうね。
全体におバカっぽい雰囲気と構成の中、なにげに一貫したメッセージが潜んでいるのが興味深いところ。最後の場面は感動しました。DVDで発売してくれてよかった、と思っています。
【ミケランジェロプロジェクト】
これは厳密にいうと、未公開作品ではありません。2014年秋の公開予定で大々的に宣伝されていたものの、なぜか6月に中止となり、前売り券が払い戻しになる前代未聞の事態に。そして約1年後の2015年11月に別の配給会社によって公開された、実に不思議な経緯を持つ作品です。
個人的にとても楽しみにしていたこともあって、公開中止となった時には、本当にガッカリしました。ゆえに、ぼくの中では、未公開作品の1つとカウントしています(笑)
第二次大戦中、ナチスの略奪から美術品を守るために身体を張って活躍した人たちを描いた、実話に基づく物語。芸術も文化も伝統も、それを守り、受け継ぐ人があってこそである、と心底感じさせられました。本作を見たことで、絵画を見る時の意識も変わりましたね。ぜひ見ていただきたい作品です。
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