WEB連載

出版物の案内

会社案内

第87回   帰ってきたヒトラー

第二次大戦から70年。全てが変わった現代社会に、タイムスリップした独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が蘇った。 彼をモノマネ芸人だと勘違いした崖っぷちテレビマン(ファビアン・ブッシュ)にスカウトされ、テレビに出演させられるハメに。 カメラの前で堂々と当時のままの過激な演説を繰り出す彼に、視聴者はド肝を抜かれる。“ヒトラーを模した完成度の高い芸”として人々に認知され、ユーチューブ上で人気爆発。 モノマネ芸人として一気にブレイクしていくが…。


ドイツ国内で約250万部を売り上げ、
42か国で翻訳された人気小説を映画化した作品。

日本でも20万部のベストセラーとなったため、
書店の店頭で、その印象的な表紙を目にした人は
多くいると思います。

僕も表紙に目が留まって読んだ一人で、
その内容に大きな衝撃を受けました。

そして、映画化されて一体どうなるのか、
大いなる興味を持って見たところ、
まさにド肝を抜かれてしまいました!

原作の面白さを最大限に活かしながらも、
映画ならではの魅力が加わり、
またとない作品に仕上がっています。

特に、物語の中に随所に織り交ぜられる
ドキュメントシーンが秀逸!

実際に劇中のヒトラーを町中に連れ出し、
人々と交流させる姿をゲリラ撮影。

ドイツで今、ヒトラーがどう思われているのか?

また、ヒトラーと実在の政治家や
地域住民らとの突撃対談を通じて、
現代ドイツが抱える問題がリアルに伝わってきます。

なんたるアイデア、なんたる勇気!

ドイツ最大のタブーというべき存在に
真っ向から向き合い、昔も今をも考えさせる。

ドイツでしかできない作品ですし、
ドイツの底力を垣間見た気がしました。

原作をベースにしながらも、原作とは異なる結末も見もの。

原作ファンも、初めて触れる人も
大いに楽しめることでしょう!

個人的には、今年一番のインパクト。
すごい作品です。


『帰ってきたヒトラー』
2016年6月17日より公開中
■公式サイト: http://gaga.ne.jp/hitlerisback/

2016.8.25 掲載

著者プロフィールバックナンバー
上に戻る