ドイツ国内で約250万部を売り上げ、
42か国で翻訳された人気小説を映画化した作品。
日本でも20万部のベストセラーとなったため、
書店の店頭で、その印象的な表紙を目にした人は
多くいると思います。
僕も表紙に目が留まって読んだ一人で、
その内容に大きな衝撃を受けました。
そして、映画化されて一体どうなるのか、
大いなる興味を持って見たところ、
まさにド肝を抜かれてしまいました!
原作の面白さを最大限に活かしながらも、
映画ならではの魅力が加わり、
またとない作品に仕上がっています。
特に、物語の中に随所に織り交ぜられる
ドキュメントシーンが秀逸!
実際に劇中のヒトラーを町中に連れ出し、
人々と交流させる姿をゲリラ撮影。
ドイツで今、ヒトラーがどう思われているのか?
また、ヒトラーと実在の政治家や
地域住民らとの突撃対談を通じて、
現代ドイツが抱える問題がリアルに伝わってきます。
なんたるアイデア、なんたる勇気!
ドイツ最大のタブーというべき存在に
真っ向から向き合い、昔も今をも考えさせる。
ドイツでしかできない作品ですし、
ドイツの底力を垣間見た気がしました。
原作をベースにしながらも、原作とは異なる結末も見もの。
原作ファンも、初めて触れる人も
大いに楽しめることでしょう!
個人的には、今年一番のインパクト。
すごい作品です。
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