この『マエストロ』という映画、原作は漫画です。
ぼくは、この漫画が大好きなんですよ!
何度も繰り返し読み、そして、毎度泣いてしまいます。
よく飽きずに何度も読んで、
しかも泣くものだ、と我ながら思いますが、
読むほどに心に響く作品なんですね。
ゆえに、『マエストロ』の映画化を知ったとき、
嬉しいというよりも、複雑な気持ちになりました。
ぼくにとっては、原作が大好きな映画を見るのは
非常に勇気がいることです。
なぜなら、かなりの高確率でガッカリするから…。
似たような経験をした方は
数えきれないほどいますよね。
従って、原則として、原作が好きであればあるほど、
その映画は見ないようにしています。
実は昨年、その禁を破って、
つい見てしまった某映画に、本当にガックリきたんですよ…。
ガックリしすぎて泣きそうでした(笑)
そのトラウマも残っていたんで
本作も見ないつもりでしたが、
チラシを目にして気が変わりました。
なぜなら、指揮者役が西田敏行さん、と知ったからです。
ケタ違いに破天荒な指揮者・天道徹三郎を
西田さんが演じる…。興味が湧きましたね。
一体どんな風に快演、
いえ怪演してくれるのか、見てみたくなりました。
そして、作品を見た結果、
「見てよかった!」と思っています。
コンマスの香坂役の松坂桃李さんも
原作のキャラと似た雰囲気があり、
橘あまね役のmiwaさんもいい味を出していました。
配役に納得がいくかどうかも、
ファン心理としては重要ですから(笑)
負け組たちが、
いかに立ち上がり、どう立ち向かっていくか!?
もう一度、自らを輝かせられるのか!?
音楽という特殊な世界の出来事であれ、
この主題は、世界共通のもの。
きっと思うところはあるはずです。
メモして残したい名セリフも要所で出てきます。
劇中の音楽も、人間ドラマも印象に残るんですよね〜すごく。
クラシック音楽ファンかどうかに関わらず、
ぜひ見てほしいところです。
元気が出ますよ!!
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