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第78回   世界の果ての通学路

地球上の4つの異なる地域を舞台に、長時間かけて、険しい道のりを越えて学校に通う子どもたちを追ったドキュメンタリー。学校で勉強する、という目的のため、時に道なき道をゆく子どもたちを『MASAI マサイ』のパスカル・プリッソン監督が見つめる…。


はるか遠くの学校に通う、
4人(4組)の子どもたちのドキュメント。

野生動物が出没するサバンナを片道15km、
2時間かけて走っていくケニアの少年(と妹)。

パタゴニアの山々や平原を片道18km、
1時間半かけて馬に乗って通うアルゼンチンの少年(と妹)。

モロッコの山中を片道22km、
4時間かけて寄宿学校へと歩いていく少女(と友人たち)。

インドの漁村から片道4km、
1時間15分かけて車椅子を押して通う少年(と弟たち)。

命懸けの登校といっても過言ではありません。

大変な道のりの中、
学校に通うことにかける子どもたちの情熱に心うたれました!

子どもたちが、とてもいい顔をしているんですよ!
きっと、学びたいこと、夢があるからでしょう。

11〜13歳の子どもらしい、純粋な気持ちと
生きる強さを持った一人の人間としてのたくましい顔が
とても印象に残ります。

彼らの学習への真摯な姿勢に、学ぶことの原点を見ました。

我々日本に暮らす人は、彼らと比べると
考えられないような恵まれた環境にあります。

しかし、それを活かしきれてるとは、
とても言えないですよね。

同じ「義務教育」における学びだとしても、
意欲があまりに違う。

ハングリー精神とか、そういう言葉では
片付けられない何かが、ここにはあります。

ぼくも、心にビシっと喝を入れてもらった気分です。

何となく心がモヤモヤしてる方、
子育て中の方、教育関係の方、
そして、学び続ける全ての人に、ぜひオススメします!!


『世界の果ての通学路』
2014年4月12日より公開中
■公式サイト: http://www.sekai-tsugakuro.com/

2014.8.25 掲載

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