見終わっての第一印象は、
とてもフランスらしい映画である、ということ。
そして、幼稚園で哲学の授業とは、
なんともフランスらしい取り組みだな、と思いました。
ぼくも、日本を中心に、海外の学校でも
講演や絵本の読み聞かせ活動を続けていますので
考えるところは多かったですね。
もし日本で同じことを試みたとしたら、どうなるのか?
小学生高学年くらいを対象なら、
多少なりともイメージが湧いてきますが、
幼稚園では、う〜ん…。
本作を見ていただければわかりますが、
園児たちの発言はとてもユニークです。
もちろん、全員が全員積極的なわけではなく、
まるで興味を持てていないと思われる子もいます。
トンチンカンな展開になることもあります。
それでも家庭を含めて、幼児のうちから
「自分の頭でモノを考える」
ということに、熱意をもって取り組んでいく姿勢は
素晴らしいと思わざるをえません。
お国柄といってしまえば、それまでかもしれませんが、
日本も“右へならえ”ではなく、自分の頭でしっかり考え、
自分の意見を言える環境づくりが必要かな、と思います。
そして、特に大事なのは、自分の意見を言うこと以上に
「人との考えの違いを受け入れる」ということでしょう。
日本では、ややもすれば
意見が違う=自分を否定されたような気持ちになる
傾向がありますので、子供の頃からの意識付け次第で
世界や価値観が本当に広がると思います。
映画でも、まさにそんなシーンが出てきます(笑)
ドキュメントならではの面白さがいっぱいの作品。
ぜひお楽しみください!
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