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第50回   ザ・タウン

広大なアメリカのどこよりも強盗が多発する街、ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。そこに暮らす者たちは、愛と憎しみを込めて、その街を“タウン”と呼んでいた。
アイスホッケー選手として将来を嘱望されたダグ(ベン・アフレック)も今では銀行強盗団のリーダーとして、証拠の欠片も残さない完全犯罪に命を張っていた。
ある日、いつものように綿密な計画に従って銀行を襲撃。逃走するまでの間、予定外の人質を取る羽目になる。人質にとった支店長のクレア(レベッカ・ホール)がタウンの住民だと知ったダグは、正体を隠して彼女に近づくが……。
ザ・タウン


正直、サスペンスやクライムドラマものは
あまり好きではありません。

ゆえに、めったに見ることもありませんが、
この「ザ・タウン」には、いい意味で期待を裏切られました。

見てよかった!と素直に思える作品です。


僕のレギュラーラジオ番組、
「団長のラジオ五感ブログ」の質問コーナーで
最近印象に残ってる映画を聞かれることがありましたが、
真っ先に頭に浮かんだのが本作です。


僕が受けとったテーマは、
「信じること」。

犯罪が当然という環境の中で育ち、
生活していく中で、人は人を信じていけるのか。
いや、人以前に、自分をも…。

そして、生まれ持った境遇にオサラバしたいと思ったとき、
人は全てを捨てることができるのか。
それは“裏切り”にはならないのか。

派手で凄惨なシーンが目立つ中、
さまざまな葛藤に苦悩し、
戸惑う微妙な心理描写が心に響きます。


あまりしゃべるとネタバレになるのでほどほどにしますが、
オチの意外性にも、ガツンとやられました!
監督兼主演のベン・アフレックの大奮闘も見ものです。

生まれ持った宿命から逃れ、
人生を変えることが出来るのか?

『ザ・タウン』
■公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/thetown

2011.6.4 掲載

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