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第49回   まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒
東京郊外のまほろ市に住む多田啓介(瑛太)は、駅前で便利屋を営んでいる。バツイチの彼は、振り返りたくない過去を抱えながらも地道に仕事をこなしている。
ある年の正月、仕事からの帰り道で、別の依頼人から預かったチワワを見失ってしまう。必死に探す多田は、バス停でチワワを抱いている男を見つける。その男は中学時代の同級生、行天春彦(松田龍平)だった。
中学時代とは別人のように変貌していた行天も、またバツイチ。突如「今晩泊めてくれ」と多田に頼むが……。


まず一言。

社会的にいうところの
まともな人は、一人もでてきません(笑)。


テーマは、誰が見ても
「人生のやり直し」でしょう。

それなのに、
ギラギラと燃えるような真剣さは全くナシ。

作品全体を包む、なんともいえない
ほのぼのムードというか淡白感というか。
絶妙な空気感が、とにかく印象的。


主役2人の抱える苦悩を重苦しくなく、
自然に浮き彫りにしていく演出に好感を抱きました。


子どもも大人も、
一見どうしようもない人物ばかりが登場するのに、
なぜか親しみを持ってしまうんですよね〜

ダメなりに、みんな一生懸命というか、
自分の道を歩んでるんですよね。

たとえ今がどんな状況であれ、
明日もがんばるぞー!
という気持ちにさせてくれると思います。

主役2人も含め、登場人物がどのように変化していくのか
はたまた何も変わらないのか!?
気楽な感じで、見ていただくとよいでしょう!

『まほろ駅前多田便利軒』
2011年4月23日より公開中
■公式サイト: http://mahoro.asmik-ace.co.jp/

2011.5.19 掲載

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