う〜ん、非常に不思議な作品です。
いわゆる起承転結のような
明確なストーリーラインがない。
日常をそのまんま切り取ったかのような
見ようによっては、間延びしているような。
セリフも少ない。
音楽も必要最小限。
見る人によって評価が分かれると思いますし、
退屈する人も少なからずいるでしょう。
しかし、後になるほど、じわ〜っと
響いてくるんですね、これが。
劇的な場面や、大げさな逆転劇みたいなのが
ないせいか、ボディブローのごとく
じわじわ、じわじわ効いてくるんです。
ごくごく日常の、特にどうということのない場面が
大半なんですけど、これが何ともいえずいいのです。
親子の愛、主人公ジョニーの心境の変化…
個人的には、最初のシーンが衝撃的。
あれれれれ??
むむ??
これは一体どういう意味、意図なのだろう、と
考えさせられます。
そして、後から振り返ってみると、
最後の場面との対比感が実に見事で
あっぱれと言わざるをえません。
ちなみに、ソフィア・コッポラ監督のインタビューを
鑑賞後に読んだところ、最初のシーンの謎が解けました(笑)
地味な作品だと思いますが、
見どころはたくさんあります。
派手な3D映画とはまた一味違った
映画らしさを楽しめますよ!
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