人生は自分次第でどうにでもなるもの。
古今東西、長きにわたって言われてきています。
しかし、それは大人に関してのみ言えることで
子供については別だと思います。
子供は生活環境や親の事情に
否応なしに翻弄されます。
こればかりは、どうしようもありません。
本作は、大人の事情によって施設に置き去りにされ、
想像もできない運命に身を委ねることになる少女の物語です。
子供たちの心の中にある、絶望の闇と一縷の望み…。
要所で流れる歌の、何と切ないことか。
画面に吸い寄せられるようにして見ました。
しかも、本作が、
ウニー・ルコント監督の実体験に基づくものと知って
ますます驚きました。
もし自分が同じ立場なら、一体どうなっているでしょう?
どうしているでしょうか?
後から思い返すほどに、考えさせられることだらけです。
"名作"と呼ぶにふさわしい作品です。
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