この作品の主題となるのは
1.「エリは一体どこに行った(消えた)のか?」
2.「そもそも、エリとは一体誰?」
であります。
映画の流れに身を委ねるだけで
目の離せないミステリーを楽しむことができましょう。
しかし、僕が着目したいのは、
緊急事態に直面してからの
それぞれの登場人物の反応です。
人を判断する場合、どこを見るか?
日常的な言動は、もちろん大いに参考になります。
でも、自分をよく見せる能力に長けた人はいくらでもいますし、
服装などでゴマかすことも可能です。
逆に、見た目の印象で損をする人もいます。
ついその人らしさが露呈してしまうのは、
不測の事態に遭遇したときです。
人が見せる無意識の反応の中に
人柄や人格が現れてくる、と常々感じています。
当作品の中には、人間の心の機微が
これでもか、というくらい詰まっています。
人のために良かれ、と思ってやったことが
ことごとく裏目に出ることも。
"この気持ち、わかりすぎる!!"
と共感しまくる人も確実にいることでしょう(笑)
世界各国に共通する「心理劇」を
ぜひ堪能してみてください。
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