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第32回  しあわせの隠れ場所


1月下旬から海外遠征に出ていて、
しばらくのご無沙汰となりました。


この間、オーストラリア、シンガポール、
インドネシア、マレーシアと
4カ国を回ってきました。


映画の位置づけも、国によってかなり異なりますね。


特に、マレーシアでの映画熱の高さが印象に残りました。


さて、今回とりあげるのは、

NFLで活躍中のスター選手、
マイケル・オアーの生い立ちを描いた実話

『しあわせの隠れ場所』

です。


清々しい感動と勇気をいただきました!


見所は、少年時代のマイケル!


ではなく、マイケルの育ての親であるリー・アン氏を

演じたサンドラ・ブロックです。


信念、そして生命力あふれる

ド迫力演技にグイグイ引き込まれます。


すでに数々の映画祭で主演女優賞を取っていますが、

ある意味、当然という気さえします。


全体を通じて、やさしさや家族の愛が印象に残りますが、

葛藤や人間のエゴなど、デリケートな心の機微が、

随所に感じられるところも好感が持てますね。


子供を活かすも殺すも大人次第、

と改めて考えさせられました。


不況が続き、希望なき時代のような印象すらする

この頃ですが、


“人間、まだまだ捨てたもんじゃないぞ!

 人生は素晴らしいぞ!”


という熱きエネルギーが、この映画にはあふれています。


アメフトがわからない人でも
全然問題ありません。


魂のこもった“体当たり”に

寒さも悩みも全て吹き飛ぶことでしょう!!


2月27日から公開中。


●公式サイト
 http://wwws.warnerbros.co.jp/theblindside/

2010.4.5 掲載

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