ヒマラヤ山麓で発生した技術が岩国で奇跡の結実
錦帯橋
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宮田伊津美著
ISBNコード:ISBN978-4-947767-26-4
判型/頁:A5判 272ページ 並製
発売日:2022年12月5日
錦帯橋
定価:3,850円(本体3,500円+税)
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■本書の内容
元岩国徴古館館長が、40年間の研究成果をまとめた本。地元研究者ならではの新しい視点で、錦帯橋の価値を問い直した渾身の1冊です。
◎おすすめポイント
- 錦帯橋を世界文化遺産にするヒントになる
再建した橋だと「橋梁技術」でめざすのは難しいけれど、技術の伝播と結実の奇跡的な例であることに注目すれば……。
- 洪水で流されなかった錦帯橋の謎を解明
橋台が流されないように、角度を工夫しただけでなく、水流を調整していたことを示す史料を新発見!
- 橋や歴史の専門家でなくても楽しめる
渡橋を断られた篤姫が橋を渡った経緯、格上の大名がいやでも槍を倒す(敬意の表現)ことになる「槍倒(やりこか)し松」、昔の人が錦帯橋を初めて見てどんな作品を残したかなど、雑学的な話も盛り込まれています。
■目次
Ⅰ 中国の端(渡河手段)
Ⅱ 朝鮮の橋
Ⅲ 日本の橋
- 橋のおこり
- 臂木橋
- 船橋
- 吉川広家の岩国入封と城下町造営
- 岩国の橋
- 錦帯橋
- 錦帯橋を題材とした作品
- 錦帯橋の価値と調査
■著者プロフィール
宮田 伊津美(みやた いづみ)
1946年生まれ。広島大学文学部史学科卒。1969年から2005年まで、岩国市立岩国徴古館に学芸員として勤務。岩国地方の文化・芸術・歴史などの展覧会を行う傍ら、岩国徴古館の所蔵する資料の整理、保存にあたり、岩国地方の歴史を研究。中国の少数民族の村々を訪ねる旅行を重ね、その中で錦帯橋の技術の伝播も想うようになった。著書に市民歴史講座『岩国の歴史』(風霜文庫)、『岩国の俳句』(岩国徴古館)。
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