ウンコはあなたがするのではない
-『老子・荘子・仏教』本物の智慧があなたを守る-
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葉船草子著
ISBNコード:ISBN978-4-947767-21-9
判型/頁:A5判 240ページ 並製
発売日:2021年3月27日
ウンコはあなたがするのではない
定価:1,540円(本体1,400円+税)
在庫:
⇒本書の内容 ⇒目次 ⇒監修者/著者プロフィール
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■本書の内容
この本に書かれている内容は、私たちの常識とはかなり違っています。たとえば「役に立つ人間をめざしてはいけない」とか、「名声や結果を求めるな」とか、「何にもならんことをしろ」とか。若くて美しく有能な女性より、何も考えていない田舎の老婆を賛美し、美や勇敢さや地位の高さなどは人間に有害だといいます。頭では「そんなばかな…」と思うものの、どこか心がほっとし、体がリラックスする…そんな内容です。
誰かの正しさと、別の人の正しさは、しばしば衝突します。相手を声高に非難し、排除する傾向が年々強まっています。「無為自然」(知や策略を働かせることなく、ありのままに自然に生きる)を貴ぶ老荘思想は、いまの時代にもっと見直されてもよい気がします。
世間の常識にふりまわされ、真面目に頑張り続けて、ちょっと疲れてしまった方におすすめです。
※ ※ ※
この本では、あなたたちが、良いと思っていることと、悪いと思っていることが、逆転します。例えば、(名声や役に立つこと=×)、(美しいこと・背が高いこと=×)、(知があり、きれる人=×)などです。
1、では質問します。
1)あなたは鯛になりたいですか?それとも雑魚になることを希望しますか?
A:鯛は料理されて、みんなの見ているひな壇のお皿の上に飾られるでしょう。
B:雑魚なら、釣られても、そのまま海に投げ返されるでしょう。
2)あなたは切れ者のハサミになりますか? それとも、切れない普通のハサミになりますか?
A:切れるハサミは、重用されあちこちで使われ、やがてボロボロにすり減ります。
B:切れないハサミは、あまり使われず、長くそのままでいるでしょう。
老子・荘子は、まずBをすすめます。しかしAでも、長く生きのびる方法を考えてくれています。私なら、両者を臨機応変に使い分けます。
→例えば、Aのようなタイプの人は、有名人になるでしょう。フォロワーもたくさんいます。スポットライトを浴び、人々の視線にもさらされます。その結果、ストレスがかかり、病気になり、短命になるかも知れません。しかし老子・荘子の道を体得した、真の聖人なら、自然に生きるので、ストレスは受けません。波に漂う葉船です。流れに任せる水です。自我のない無為自然な人です。
2、次の質問です。
つきたてほかほかのヨモギ餅があります。3日前についたかたい白餅もあります。あなたはどちらを人にあげますか。→結論を言いましょう。
少しは自分で食べても、つきたてのヨモギ餅を、人にあげましょう。実行するのは難しいですよ。あげる理由は、その方が幸せになれるし、見返りも大きいと思います。ただどっから見返りが返ってくるかは、天のみぞ知るです。
3、あなたはどちらのタイプにしようと思いますか。
A:何でも、目的を持ち、知略策略をもって、欲しいものを手に入れようとする。
B:何かを得ようという目的はない。でもこれをやりたいから無心にやる。その結果何か大きなものを手にする。
老子・荘子は、Bをおします。前頭葉をはたらかせすぎると、天からの「波動」・「気」が受けられなくなると言います。
4、荘子「天鈞の思想」→違っているように見えるけど、実は同じこと。
A:例えばあなたが片足を失ったとします。それは両足のある人と比べると、不利なことでしょうか。
B:また高級官僚が賄賂や天下りで、裕福な生活をしています。一方あなたは、持たざる者、貧しい生活です。日々の苦しい労働、この不公平に世を恨みますか。高級官僚は、おいしい生活という、罰を受けているのです。
※色々申しました。思考が逆転する話ばかりですので、楽しんでお読みください。著者より。
■目次
第一章:役に立つ人間をめざしてはいけない
-名誉をめざすことを諫める章-
- 「師匠、生きる手本とすべきは何でありましょう」「カヤだ」「ウヒョウヒョ」では「石や瓦だ」「ウヒャウヒャ」
- 役に立とうとしてはいけない
- 名声・結果を求めてはならない
- 自然な生き方を見失った人は「遁天の刑」を受ける
- 天恵=天育が受けられる三つの条件
第二章:わたしがウンコをするのではない
-「無心」になることの大切さを示す章-
- オヤジは今日も苦虫食べて、天の「道」を塞ぐ
- わたしがウンコをするのではない
- 他力本願のすごさ
- 無心の時、自律神経は天の助けを得て最高にはたらく
- 「空」とは、出入り自由で、かつ何でも生まれる製造工場
- 「ねえ、お月さんてなぜ毎日やってくるの!? 」
第三章:人は食うために働くのではない
-効率を求めることを諫める章-
- 魚を釣るために、竿を垂らしてはいけない
- 何にもならんことをする
- 利益効率だけを追う者の人生は、苦しい
- 人は食うために働くのではない
- 食うために働けば苦しく、働くために働けば楽しきこともある
第四章:「無為」がトラブルを遠ざける
-人間関係のトラブルを防ぐための章-
- いじめっ子への対処法は、「木鶏」に学ぶ
- 仲良くしたいと、いろいろするなら、かえって仲が悪くなる
- 叱り方は、瓦に学ぶべし
第五章:我おもわぬ故に我あり
-枠の中で生きる幸せを学ぶ章-
- オオバコのしなやかでたくましい生き方
- 自立には「人生の選択を自分でする」と「与えられた場で自分の生を花咲かす」と、二つある
- 時の流れに身をまかせ、あなたの色に染められる
- 無情のものに学ぶ愛のありかた=無情説法
- おまかせの人に天の恵は降りてくる
第六章:ブ男、哀駘它はなぜもてる
-外見ではなく、本質を見抜くための章-
- ブ男、哀駘它はなぜもてる
- ブサ猫、哀駘它は、なぜもてる
- 号外! 吉詠小百合さんは美の秘宝を、クマムシの女偊から聞いていた
- 人を見分ける智慧はありますか
- 「道」と通じ「道」に生きる
第七章:大切なものは他者にあげる
-凹んだところはやがて埋まるとわかる章-
- うまいビール二つとまずくないビールが一つあったら、まずうまいビールを二つ人にあげなさい
- ウルトラ「させていただく」で、人生を反転させられる
- 日本的神DNA→自未得度先度他
第八章:禍は福のよる所、福は禍の伏す所(老子)
-悪いことと良いことは表裏一体だという章-
- この世には飢えや寒さより、苦しい苦しみがある
- 天から見ると、わたし達の損得是非の勘定はくるくるくるってる
- 「好事も無きに如かず」(碧巌録)とは
- 「美・髯・長・大・壮・麗・勇・敢」は「八窮・八難」
第九章:幸せを引き寄せるのはどんな人?
-幸せになるために何が必要かを示す章-
- 幸せを引き寄せる「引き寄せの法則」
- 幸せがいつも向こうから勝手にやってくるようになる話
- 幸運体質になる笑い
- 隠徳を積むべし
- あなたの部屋の中、雑物がなければ、光が集う
- 師匠、このごろ変なんです。わたしの「気」の波動が、「天」と感応道交して願いがかなうんです
第十章:知識と智慧の違いを知れば見方が変わる
-本当の智慧を身につけるための章-
- 知識の偏差値と人格は一致しない
- 「智慧」と「知恵」は似て非なるもの
- 「智慧」を身につける修行について
- 現世の地獄と極楽、正しい拝み方
第十一章:常識を逆転させる老子・荘子
-「老子・荘子」の考えのまとめ的な章-
- 一見無用なものこそ、必要なもの
- 老子と孔子、仏様はどっちを選ぶ
- 学校に汚染されないための老子・荘子十四の教え
■著者プロフィール
葉船草子(はふね そうし)
昭和26年生。学校教師・塾講師・作業員など。現在は、田舎で畑仕事しながら生活。電子書籍として、『コスパすぎ・99円国語口語文法』、漢字問題集・小学三年生『ネコヒゲおじさん漢字ものがたり』など。
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