本音力(ほんねりょく)
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武藤清栄(東京メンタルヘルスアカデミー所長)・
植村和子(カウンセラー)著
ISBNコード:ISBN4-947767-05-7
判型/頁:四六版 224ページ 並製
発売日:2006年6月20日
本音力
定価:1,430円(税込)
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本書の内容
職場でのストレスの一番の原因は「人間関係」だそうです。「思っていることが言えない」「言っても聞いてくれない」「相手が何を考えているかわからない」……、あなたも、こんな悩みがありませんか?
人は言いたい本音を我慢し、うっ積させてしまうと、頭が痛くなるなど心身に悪影響が出てきます。なかには、突然キレてしまったり、うつ状態に陥ってしまうことも! とはいえ、本音を感情的にぶつけると、相手が怒ってトラブルになってしまいます。「本音」は、伝え方が大事なのです。
この本の中には、自分の本音を相手を不快にさせずに伝える方法や、相手の本音を上手に聴く秘訣などが紹介されています。
筆者は、大手民間相談機関の所長であり、職場のメンタルヘルスの専門家。心理カウンセラーのノウハウを使った「本音力」をマスターすれば、なにより、自分自身が変わります。それにつれて、人間関係も変わってくることでしょう。
目次
はじめに 「本音力」とは
1章 あなたは「攻撃型」? それとも「萎縮型」?
◎あなたの「自己表現能力」チェックテスト
■本音をズバズバ言うのが「本音力」ではない
2章 今日からできる!本音を上手に伝える秘訣
◎相手を不快にしないで素直な気持ちを伝えるには?
■ あなたには「本音を言う権利」がある
■ サスペンスドラマの「最後の5分」
■「思ったことが言える」とは
◎自分の気持ちをうまく伝える5つのポイント
ポイント1 相手に対する「自分の気持ちや感情」に気づく
ポイント2 自分や相手への期待に気づく
ポイント3 「私は〜」を主語にして話す
ポイント4 素直に自分に言い聞かせるように伝える
ポイント5 ボディランゲージから力を抜いて自然に
◎ビジネスの場での本音力活用例
〔ケース1〕 どんなに忙しくても仕事を断れない
〔ケース2〕 年上の部下の扱いに困っている
【練習問題】
3章 なぜ本当の思いを押し殺してしまうのか?
◎あなたの中に「本音」が言えない原因がある
■本音を隠す3つの理由
1「完璧主義」
2「イイコ」度が高い
3自己価値観が低い
■ 根底にあるのは「見捨てられ不安」と「傷つきたくない気持ち」
■ 建前が必要な時もある
■ こんな口癖で心を「防衛」していないか
◎大切なのは「心理的防衛」や心の奥の本音に気づくこと
■ 言いたいことを言えないとどうなるか
■ 自分の気持ちにいいも悪いもない
■ 相手の気持ちまで引き受けなくていい
■ 「すべての人に好かれる」「人に迷惑をかけない」なんて無理
■ 本音力は問題解決テクニックではない
■「言わない」という選択もある
4章 1人でできる本音力トレーニング
◎あなた自身を「キッチンにあるもの」にたとえると?
◎自分を好きになるトレーニング
ステップ1 「私」はどんな人か書き出してみる
ステップ2 過去のこと、未来のことを書いてみる
ステップ3 自分の長所を書き出してみる
◎心の中を見つめるトレーニング
ステップ1 自分の感情の「処理の仕方」を振り返る
ステップ2 自分の気持ちを実況する
ステップ3 1日1つ「自分の期待」をたどる
ステップ4 素直な気持ちを1日1つ口に出す
◎気持ちや感情を伝えるトレーニング
ステップ1 自分自身で意思決定する
ステップ2 言いたかった本音を口に出してみる
ステップ3 「DESC法」を活用しよう
5章 あなたの気持ちは空回りしていないか?
◎本当の思いがちゃんと伝わらない理由
理由1 自分より上の人に萎縮してしまう
理由2 相手が格下の場合に感情をぶつけてしまう
理由3 過去の経験による先入観から逃れられない
理由4 伝えるタイミングが悪い
理由5 「飲みニケーション」に頼りすぎる
理由6 正論で追い詰めてしまう
◎こんな言い方は相手を不快にする
ポイント1 世間体を前提に話す
ポイント2 責任を相手に押しつける
ポイント3 自己卑下する
ポイント4 感情的になる
【本音が伝わらないNGワード】
◎言葉だけに頼ってはいけない
■ボディランゲージが成功と失敗を分けるカギ
■呼吸と心臓の鼓動を意識する
■ 相手を怒らせた時のフォローの仕方
■ 本音を言い合える環境づくりを
【練習問題】
6章 相手の本音を引き出す人・相手が心を閉ざす人
◎あなたの「聴き上手度」チェックテスト
◎聴く力が確実にアップする「リスニング」の基本
ポイント1 自分の気持ちに気づく(自己一致)
ポイント2 ボディランゲージや非言語(受容的態度その1)
ポイント3 言語レベルのオウム返し(受容的態度その2)
ポイント4 相手の心を理解する(共感的理解その1)
ポイント5 励ましには注意(共感的理解その2)
ポイント6 自分自身で決断させる(自己決定の援助)
◎「聴く」という態度と「興味本位」の違い
【相手が心を閉ざすNGワード】
7章 リスニング力を身につける簡単なトレーニング
◎相手が本音を打ち明けやすい状況を作るには?
ステップ1 相手への先入観をとりのぞく
ステップ2 話しやすい雰囲気を研究する
ステップ3 周りの人の言葉の中に、気持ちが表れた言葉を探す
ステップ4 相手をリラックスさせる
【練習問題】
8章 「本音力」は人をどう変える?
◎「本音」で話ができるようになれば人間関係もスムーズに
〔ケース1〕 苦手な上司に自分の気持ちを言えるようになった
〔ケース2〕 夫とコミュニケーションがうまくいくように
〔ケース3〕 娘と向き合えるようになった
〔ケース4〕 全員が納得する遺産分配ができた
おわりに
読者の感想
これまで、人間関係に悩むたびに色々な本を読んできました。
心理分析と、こうするとよい、こう考えるとよい、こういう人にはこう返せ等、How to、テクニック的なものが多かったり、宗教っぽかったりで、まともに心に入ってこない本ばかりだったように思います。
「本音力」は、日ごろ自分が感じていたこと、悩んできたこと、言いたくても言えなかった例が次々と出てきて、その度にそうだったのかと頷き、
例題の言葉には「あるある!」と吹き出しては読みました。
胃が痛くなるまで我慢をしては、「今日という今日は言ってやる」 や 「言われたからには言わせていただく」 がこれまでの私でした。(それが本音だと…)
「本音力」を読んでいますと、建前ではない 裏の部分が本音ではなく、「自分の今の気持ち」を包み方を変えて 表現するだけで、こんなに周りが自分が変わるものなのだと気づき、清々しい気持ちになりました。
では、今まで悩んでいた(のでこの本に託した!?)会社の上司(雇用主)に言いたいこと、かなり深刻な冷戦状態の姉に、まだ身についていない「本音力」で気持ちが伝えられるかというと、心(本音)の整理と準備が必要かもしれません。
日々の小さなことも、今はまだあの人には、こう思っている事をこう伝えよう…と心の整理をまずしながら、少しずつ実践中です。
『本音力』を贈った友達は、朝のメールで「君とは話が噛み合わない」と言われた上司と、「本音力」を意識しながら話し合い、帰り際にはお互いの立場を理解し合って、とりあえずは収まったと帰宅してからすぐに報告してくれました。
先に行かれてしまったような焦りもありますが、私も少しずつ まずは考えながら実践できたらと思います。
また、これまで私はモラルのない人に正義感を振りかざして注意していました。電車の中では「ちょっと静かにできませんか!」などと。しかし、笑顔で「しーっ!」と言う(言える)だけでも全然違うのですね。
気付かせていただいてありがとうございました。
友達と本の中の例題(伝え方)がとても参考になったので、『何? その言い方』という本ができたらいいねと(つい言ってしまう言い方と、模範解答)話していました。
素敵な本をどうもありがとうございました。現在3度目を読んでいます。
(32歳・会社員・女性)
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