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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第139号
*** *** 猛暑です。東京では、20日、最高気温が39.5度を記録。
*****v***** 最低気温でさえ、30度を超えたという異常事態です。
********* 一方、政界のほうは、選挙を終え、ひとまず落ち着いて
******* いるように見えます。今回は、先日の選挙で無事当選を
*** 果たした民主党の円より子議員と、選挙応援に全国をかけ
* まわった自民党の有村治子議員の原稿をお届けします。
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目次
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■ 「参議院選挙を終えて」
円より子(参議院議員・民主党・比例)
■ 「参議院選挙をふりかえって」
有村治子(参議院議員・自民党・比例)
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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野田佳彦議員(民主党)にも、「政治は信頼を取り戻せるか?」を
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「参議院選挙を終えて」
円より子(参議院議員・民主党・比例)
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円より子です。今回の参議院選挙で、3回目の当選を致しました。
開票速報で当選確定が出たのが朝方だったため、もうだめだと思って寝て
しまった方や、翌日の朝刊には当選確定者に掲載されていなかったため、落
選してしまったと思われた方もいたようです。朝方になって大都市部の比例
区の開票が進むと、得票数も民主党の中で20位、19位、18位と徐々に
上がっていき、結果的に民主党が比例区で獲得した19議席のうち、15位
での当選となりました。
さて、3期目にあたり、当面は選挙戦の大きな争点だった年金問題が焦点
となると思いますが、私は、民主党が公約したとおり、議員年金を廃止し、
制度を一元化して、公平で本当に信頼できる制度を作るために努力していき
たいと思います。
また、参議院のあり方についても、議論しなければなりません。衆議院の
カーボンコピーではなく、良識の府として、衆議院に対し、いかに抑制・均
衡・補完機能を高めていくか、その方向性を示していかなければなりません。
さらに、憲法に関する議論が今後クローズアップされることになると思い
ます。私は、唯一の被爆国となり、多大な犠牲を払って得た貴重な財産であ
る「戦争放棄」の精神をしっかりと守ることが何より重要だと思います。そ
の上で、新しい人権や地方分権についての議論を深めるべきだと考えます。
そして、何より、まじめに働く人々が幸せに暮らせる社会を作らなければ
なりません。いわゆる「標準家庭」という考え方に代表されるように、多く
の人々にとって、現在の法律や制度は不利であるとか公平でないと感じられ
るものになってしまっています。地域の金融や産業の活性化を図るとともに、
どんな生き方をしても幸せに暮らせる社会を実現し、希望の持てる日本をつ
くっていきたいと思います。
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「参議院選挙を振り返って」
有村治子(参議院議員・自民党・比例)
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読者のみなさまこんにちは!参議院選挙によって、真っ黒に日焼けしてい
る、有村はるこです。
「投票しようと思ったんだけど、投票所に行っても、有村の名前が無かった
よー」と全国の有権者の方々から、何件かお問い合わせをいただきましたが、
参議院の任期は6年で、3年毎に半数が改選期を迎えます。
私は3年前に比例(全国)区で初当選させていただいたので、今回は、候補
者を応援する「非改選組」として列島を走り、有権者の皆様と膝をつき合わ
せて語り合うことに徹しました。全国のさまざまな地域に伺う機会があり、
この選挙で学んだこと・体得したことが本当に数多くある中で、今日は1点に
絞って、持論をお伝えしようと思います。
《総理の疲労》
今回の参議院選挙に向けて、私は総裁遊説に同行し、新宿駅西口前、滋賀
県彦根市役所前など、それぞれ5分程度、小泉純一郎(自由民主党)総裁の前
座として、マイクを持ちました。少なくとも数百人、多いときには数万人の
有権者の方々を前に街頭演説される総理の姿は、以前から何度か間近に見る
ことがありました。しかし今回、3度の同行を通して特に感じているのは、残
念ながら「総理が大変お疲れ」ということです。
総理ともなれば、連日無数のカメラフラッシュに囲まれ、予告もないまま
に全方位的な質問を投げかけられて、その答弁ぶりによって内閣総理大臣の
リーダーシップが毎時毎瞬試され、コメントが国内外にリアルタイムに配信
されるわけですから、その緊張度とそれに伴う疲労度は、言い様もないほど
だと思います。
私のような1年生議員でさえも、国会開会中の与党議員は、10分刻みのスケ
ジュールが毎日入り、常に人とプレッシャーに囲まれて、元気に振舞いなが
らも孤独と隣りあわせです。有権者に喜んで頂いて鼓舞されたり、ご非難を
受けてへっこんだり・・・を連日繰り返していますが、一国の最高責任者と
なる内閣総理大臣にかかる舵取りの判断と、その結果責任は、故 小渕恵三
元総理の例を挙げるまでもなく、文字通り命を縮めるような重圧です。
《総理の疲労を回復させない代償》
今回選挙中に私が耳にした総理の街頭演説、疲労こんぱいの中で東奔西走
される姿には、心からの敬意を持ちますが、やはり以前ほどのパンチと鋭意
のある意気込みは感じられません。正直なところ、「エッ、あれ・・・?」
と驚くばかりでした。それどころか、野党に失言として揚げ足を取られ、選
挙結果にも重大な影を落としてしまった総理の発言もありました。多くのマ
スメディアは、「小泉人気の陰り」とお決まりの構図で報じていますが、私
はそれだけが問題だとは思っていません。
先進国リーダーの中で、「権限が最も少なく、拘束時間・仕事が最も多い」
と揶揄される日本の総理大臣ですが、山積する重要課題を前に日本の舵取り
に責任をおい、決定的に重要な判断を下さねばならない宰相を、疲れきって
おかせておくことは、日本の将来的な国益を考えれば、実はとても怖いこと
であり、ゆゆしきことだと思います。
疲れと緊張が続くと、物事を適切に判断する力が弱るからです。私も昨年
妊娠・出産して痛感しましたが、疲労が溜まると、適切な言葉を発したくと
も、自分が常日頃考えている論理や言葉ですら、なかなか思い浮かばず、平
時では考えられないようなポカミスや失言をしてしまう危険性が、格段に増
します。リスクが大きいのですね。
《時のリーダーの体力が、国の将来を左右する》
一国の将来を左右する政治的トップが、交渉の席にベストコンディション
で臨めなかった場合の、国家的・長期的な損失の大きさを物語る史実があり
ます。第2次世界大戦末期、近い将来、戦勝国になることを見越して、戦後の
ありかたを模索する米英ソのトップが顔をあわせたヤルタ会談では、米国の
ルーズベルト大統領の体調が極めて悪かったと伝えられます。このことを知っ
ていたソ連のスターリンは、交渉を有利に進めるために、会談の場所を意図
的に遠方に指定して老体の疲労を蓄積させたと考えられます。
そして、イギリスを代表するチャーチル首相が交渉に立ち会わない時を狙っ
て、意識がもうろうとしていたルーズベルト大統領と対面し、東西ドイツの
分割や日本の北方領土占拠など、ソ連を利するような譲歩を次々に引き出し、
終始交渉をリードしました。スターリンは、米国のリーダーの体力を意図的
に落とさせてトップ会談を行い、アメリカと戦わずして、ソ連にとっての
「実」を引き出したのです。外交というしたたかな戦略が繰り広げられる交
渉の場で、スターリンが一枚うわてだったと言わざるを得ません。
この点では、自由民主党総裁が、単に私が所属する政党のトップだからと
いう理由だけではなく、約1億3千万人の日本人に対して責任をおう一国のトッ
プリーダーとして、総理を「いかに休ませ、体力を温存させるか」は、国難
に直面する際の、その判断を誤らないようにするために、国家戦略としても、
非常に重要なことだと思います。
《トップリーダーが、最優先事項に全霊をかけられる環境を》
この点、野党とは言え、最近急激に忙しさを増している民主党の岡田克也
代表にしても、同様のことが言えます。参議院選挙投票日からちょうど1週間
を経た今朝(7月18日)の政治討論番組を見ていても、目の下のクマを一層黒
くし、憔悴しきった岡田代表からは、日頃の突破力やシャープさは見られま
せん。これは本人の資質というより、疲れの蓄積により、言語伝達能力や説
得力が鈍くなっている結果だろうと見ています。
「荒波に揉まれてこそ、トップリーダーは磨かれるものだ」というご指摘
があるかもしれませんが、それはリーダーが創られる養成期間にこそ、果敢
に試されるべきテストだと思います。私たち日本人と、日本の将来にとって、
より重要な意思決定が迫られる時に、与野党のトップが全身全霊をかけて、
最重要課題の問題解決に向けて専念できる・・・そんな環境を意識的に整え
ていくことは、実はとても優先順位の高い課題だと思っています。・・・政
党人である前に、一国会議員として、警鐘を鳴らしたい点です。
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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連日の記録的な猛暑。もし、この時期、参議院選挙が行なわれていたら…
…と思うとぞっとします。街頭演説をする候補者やスタッフ、演説をきく聴
衆のなかに「熱中症」で倒れる人が続出したかもしれません。
今回の原稿で、小泉首相が疲れている、という有村議員の指摘がありまし
た。そういえば、選挙が終わってからも、新潟の豪雨の被災地を訪問したか
と思えば(19日)、韓国に飛んで日韓首脳会談(21日)、つくづく激務だなあ
と思います。
さて、来週は第5週の木曜日。読者のみなさまの意見をご紹介する週です。
参議院選挙で思ったこと、今後の政治に期待すること、「ヴィーナスはぁと」
の感想など、日頃思っていることを、この機会にお寄せください。お待ちし
ています。
※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。
お手数ですが、お寄せいただくご意見に
1)「掲載可」か「掲載不可」か
掲載してもよい方は
2)「匿名希望」か「実名可」か
3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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◇衆議院
小宮山洋子(民主党・東京) 武山百合子(民主党・北関東)
水島広子 (民主党・北関東)
◇参議院
有村治子 (自民党・比例) 岡崎トミ子(民主党・宮城)
千葉景子 (民主党・神奈川) 広中和歌子(民主党・千葉)
福島瑞穂 (社民党・比例) 円より子 (民主党・比例)
吉川春子 (共産党・比例)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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■次号予告
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次回の発行は、7月29日です。第5週は、読者の意見をご紹介します。
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
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