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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第127号
*** *** 昨日、「国会見学ツアー」に行ってきました。
*****v***** 建物の素晴らしさ、警備の厳しさ、参議院本会議の
********* 質問・答弁風景……、なにもかも新鮮でした。
******* さて、今回はひさしぶりの「第5週」。第5週は、読者の
*** 意見をご紹介することにしています。円より子議員が
* 読者への回答を寄せてくれました。
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目次
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■ 「読者からの意見に答えます」
円より子(参議院議員・民主党・比例)
■ 「イラク人質事件」について(読者の意見)
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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●大特集「少子化」
夫婦ふたりで仲良く暮らす篠田節子さん、一人っ子の息子を
育てる石坂啓さん、不妊治療で子どもを授かった穴井夕子さん、
これからはシングルマザーの時代だという岡田斗司夫さんらに
インタビュー。有村治子議員、円より子議員、大脇雅子議員も
「少子化政策」を語っています。
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「読者からの意見に答えます」
円より子(参議院議員・民主党・比例)
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<政策秘書問題について>
現在政策秘書給与の転用について問題が噴出しています。この制度は国会
議員自らが作った制度です。
制度が現状に合わないという言い訳はよく聞きますが、自らが作った制度
に従う事が出来ない現状は信頼の問題でもあります。各国会議員が、税金を
使って政策秘書を抱えている現在、目的に合った政策秘書の運用が、本当に
なされているのでしょうか?
政策秘書が、地元対策、陳情対応、その他雑用に使われており、本来の議
員の政策立案をサポートする仕事をしているのでしょうか?このサイトでエ
ントリーされている国会議員の皆さんに一度、お伺いしたいものです。
また、現在、親族の政策秘書にたいする秘書給与支給について議論されて
いますが、もともと親族の場合は、税金からの秘書給与支給は必要ないもの
でしょう。
専門知識があろうとも親族が無償サポートするのは当然であり、税金から
の秘書給与は第三者の専門的知識を有する政策秘書に支給するのが、本来の
主旨ではないでしょうか?(64歳男性)
●円より子議員の回答
私は11年間、親族を秘書にしたことは公設・私設を問わずありません。又、
政策秘書は政策作りのサポートをしてくれています。陳情対応もします。そ
れは、重国籍・夫婦別姓・先物取引等々、すべて政策に関する陳情だからで
す。
今回、初めて自分の名前を書いてもらう選挙を迎えるので、政策秘書も私
の街宣に同行してチラシを配り、どういう演説がいいか、人々の反応なども
チェックしてくれています。
こうした形でやってこられたのは私が比例選出の議員で、自分の選挙をやっ
たことがなかったためもあるかもしれません。
<児童虐待について>
先日の貴誌にもありました、児童虐待の防止法改正案についてある新聞で
読んだのですが、今回は与党案にあった、子供に「生命や身体に重大な危害
が生じる恐れがある」場合に現場の判断で、警察が強制的に立ち入る事を可
能にする条文については、民主党の反対が強く法案への盛り込みは見送りに
なったとのことでした。
その理由としては、憲法に定められた住居不可侵の原則に触れるおそれが
あるとのことでしたが、岸和田の事件にも見られるとおり、暴力的な親には
警察の力を借りて、強制的に立ち入ることも必要なのではと思った次第です。
(全てに立ち入るのではなく、法的な基準ももちろん必要ですが‥)
大きな事件にならなくても、ひどくなる状態の予備軍に陥っている子供達
は沢山いるはずです。 子供が自分から働きかけらける世界は、案外狭いと
思うので、児童相談所任せにするのではなく、私たちも含めた地域、学校、
警察、その他いろいろな機関が、子供のシグナルを見逃さないようなシステ
ムを作らないとと思います。
3年以内の見直しでは遅すぎます。子供は、親権のある親のものであると同
時に国の宝として、守り、育ててゆかなくてはと思います。(三波 耕)
<児童虐待について>
今幼児虐待の問題が取りざたされていて、児童相談所の不手際が指摘され
ています。私ははるか以前より役人による対応には限界があると思っていま
す。公立の小・中学校の教員も全員とは言えませんが同じです。
民間の団体での取り組みが必要です。江戸時代の人は、家に住むのではな
くマチに住むという意識が強く、地域のお年寄りや子どもは地域ぐるみで面
倒を見ていました。昭和の初期にまでその風習は続いていました。そういう
暮らし方も大事なのではないでしょうか。ただし戦中の「隣組制度」はいけ
ません。(匿名)
●円より子議員の回答
児童虐待を予防するためには児童福祉事務所の予算を増やすことや親子と
向き合える人、つまり児童福祉士の現状改善が重要です。母子家庭の母の支
援をする母子相談員にしても収入が低く、研修制度もないところもあって、
せっかく誠心誠意子ども達のために働いている人たちが倒れてしまう現状は
改善しなければ予防はできませんね。みなさん、ご提言いろいろありがとう
ございます。
<国会見学について>
国会見学というので思い出したのですが、もう15年以上も前、オーストラ
リアをぶらぶら旅行中にキャンベラで国会傍聴をしました。たいした審議を
していたわけではなかったかもしれませんが、ビザも持っていない外国人旅
行者でも気軽に入っていける国会というのが、世の中にあるんだと日本人と
してはやっぱり驚きました。
でも考えてみれば、国民のためにあるはずの国会の場が、国民から隔離さ
れている、遮断されているというのは、そのほうがおかしいのではないかと
思います。税金で運営されているわけで、企業にたとえれば株主である国民
が株主総会に出席できないようにされているともいえるのではないでしょう
か。
ましてや議員の紹介が無いとだめなんて、旧態依然も甚だしいですね。我
が町の代議士の先生様にお願いして国会を見学させてもらったんだよ、なん
て近所の人に自慢するためでしょうか。
基本的に公務員や議員というのは公僕と捉えている私としては、ちょっと
腹立たしい思いです。ヴィーナス議員の皆さんに、そんな状態をバーーーー
ンと改革してもらいたい、と期待しています。(匿名)
●円より子議員の回答
手続きをもっと簡単にするよう何度も言っていますが、なかなか変わりま
せん。私たちも秘書が一日見学に付き添い、仕事になりません。しかし、そ
れでも見学や傍聴に来てもらって「おかしなこと」をドンドン声に出していっ
てもらいたいと思っています。
<「氏」と「さん」の問題>
円より子さん主宰の離婚を考える会「ハンドインハンド」の会報を購読を
しておりますが、その会報で、ある夫婦の紹介に夫には「氏」を使い妻には
「さん」を使っておりました。女性には「さん」かな?と思ったのですが、
次ページの女性国会議員の紹介にはしっかり「氏」を使っておりました。
これを指摘したのですが、次回からも「氏」の女性と「さん」の女性が混
じっている会報でした。・・・何回か円よりこさんあてにFAX(mail
アドレスがわからなかった)で連絡しましたが、返事がありませんでした。
現在はどうなんでしょうね。
●円より子議員の回答
たいていのメールやFAX(もちろんいたずらは別ですが)に私は返事を出し
ているのですが、このFAXは見ていません。スタッフから私に来なかったので
しょうか。こんな重要な指摘をしていただいたのに、うちの事務所も私もミ
スが多いので気をつけますが、申し訳ありません。
私も「さん」で統一すべきとずっと思っていて、自分の文章では気をつけ
ていたつもりですが、ハンドの会報等、しっかり「さん」で統一するように
します。注意していただいてありがとうございました。
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「イラク人質事件について」(読者の意見)
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●日本は「国民を守らない国」になった
1年ほど、ROMしておりました。きっといつまでも感想も書かないだろうと
思っていました。でも、今回のイラクの人質事件は、メールを書きたくなる
ほどの、戦争だけでなく、日本人を憂えるテーマとなってしまいました。
たぶん第二次世界大戦後、日本人は何も頼らず(=国に頼らず)、自分の
ちからだけを信じる人間になったのだと思います。
それはなぜかといえば、国民を守れない国になったから、そのことをその
通りに米国と米国と条約がある政府がプロパガンダをして、それを信じる国
民を作ったからです。だからその結果「自己責任」で生きることを国民は学
んだのです。・・私の考える「自己責任」とはそういうことです。そして、
そんな国民を守れない国に、「信念」を否定されるとは、「守らない国になっ
た」と突き放されたということです。
●自衛隊員は、責任をとろうにもとれない
マイクロソフト社のように『免責条項』を乱発すればいいのです。丸腰の
民間人が危険地域に行って批判され、武装した自衛隊が安全地帯でしか活動
しないのに賞賛される”ナゾ”から解明すべきでしょう。
いままでは、憲法違反の自衛隊と言われてガンジガラメにされて、あまり
いい気はしないが生活は保証されていました。身の安全は守られていました。
自衛隊に入れば、規則正しい生活と技術の習得が保証され、祖国防衛のため
に犠牲になるならこれも当然というぐらいの覚悟はあったでしょう。災害復
旧に出て行くぐらいで、不本意に命を危険にさらすことはありませんでした。
それが、小泉氏が登場して、「名誉」「誇り」「武勇」「国際貢献」では
やし立てられ、世界の紛争(しかもアメリカの”尻拭い”ばかりの任務〜あ
るいは政治家の”失政”の後始末)地域に派遣されると、命がいくらあって
も足らなくない状況に放り込まれてしまい、隊員の人生設計、生活設計がメ
チャクチャになっているに違いありません。
現場最前線にとって本当のところどちらがいいでしょう? あの3人の人
質は曲りなりにも「自己責任」をとろうと思えばとれますが、命令で行動し
ているに過ぎない自衛隊員は責任をとろうにもとれません。
ならば命令を下したものが責任をとるか?とれるか?を問えば、過去の歴
史を見ればとれないし、とっていませんが正解ではないでしょうか? 高額
慰労金をもらって辞職するのは“責任をとった”とは言えないと思います。
●人質になった彼らは「被害者」なのに
イラクで人質事件が起きてから、常にモヤモヤとしたものが心の中にあり
ました。人質が解放されたことには本当に安堵しましたが、それでも私の中
のわだかまりが消えませんでした。福島瑞穂議員の意見を拝見し、私のわだ
かまりを言葉で表してくださったように思いました。
人質になった彼らは、確実に「被害者」なのです。自衛隊派遣が、今回の
事件の要因になったことは否めません。にもかかわらず、あまりにもメディ
アに「自己責任」という言葉が目立ち過ぎているように思います。
確かに政府は退避勧告を何度も行なったかもしれません。その勧告は無視
されたのかもしれません。しかし、その前段階に、自衛隊派遣反対の声を上
げた国民の声が無視されてることは忘れてはならないことだと思います。
人質となった彼らは、殺されるかもしれない。という恐怖に怯えて数日を
過ごしたのです。ようやく解放されて帰国すると、自分を助けるために力を
尽くした家族は、同じ日本人から嫌がらせを受け、自国のメディアはプライ
ベートを書き立て、自分達をまるで悪者のように扱っている。日本政府から
は救出費用を要求される。
私は強い憤りを感じます。納得できません。今回の事件で、小泉政権の支
持率が上昇したことに疑問を感じます。一体、この国はどうしてしまったの
でしょうか?
あまりにも国民に誠意が感じられない政府、同じ国民の、弱っている者に
嫌がらせをする日本人のモラルのなさ、罪のない人のプライベートに踏み込
むマスコミ。。。。。私は今回の事件で日本に「絶望」してしまったのです。
けれど、福島議員の意見を拝見し、まだここに「希望」があったと感じら
れました。今回の事件は、日本人にとって大変ショックなものでしたが、こ
れが今まで自分達の身近なものでなかった、「戦争」や「政治」についてよ
り多くの人が考えるきっかけとなれば良いのかもしれません。
私も世界の平和を祈っています。そして私は日本人として、自分の国に誇
りを持てるようにしたい。(匿名)
●困っている人を助ける自衛隊がなぜ悪いのか?
自衛隊の派遣に必ずしも賛成はしていませんがイラクでは困っている人が
沢山いると聞いており、その人々を助けに行くことを何故非難するのか判り
ません。その昔アンリー・ジュナンは、敵味方差別せず教護に当たり、それ
が今の赤十字の基礎となっていると聞いています。川におぼれている子供を
自分の理由で助けない人がいるでしょうか。
もともとアメリカの行動への批判とつながっているとは思いますが、困っ
ている人がいることが事実である事には変わりなく、理由はともかく何らか
の形で手をさしのべるべきではないでしょうか。
日本も、その昔終戦直後の混乱期に多くの国々の援助を得て、ここまで来
たのではと思います。あなたが、本当に人道に徹するならば、政治は政治と
して何らかの形でイラクの困っている人に手をさしのべるべきです。
人道に理由を付けている間は戦争もなくならないし、平和は来ないと思い
ますが。
今のイラクは未だに戦国時代の日本と同じように国であるようで国でなく、
部族と宗教が基本の藩制度の社会と聞いています。日本人が築いた日本の中
での経験は、ほとんど役に立たない世界と考えるべきです。本当にイラクの
人々のために何をすればよいか、この辺から考えるべきではないでしょうか。
まず批判と反対ありきではアンリー・ジュナンの精神にはほど遠く、単な
る平和を、お経のように唱えて、誰かが何とかしてくれることを祈っている
ように思えます。
これからの争いは人種対人種、民族対民族、宗教対宗教に移っていく社会
の中で、日本は国際社会の中でどのように対応していけば良いのか、益々問
われることになるのではないでしょうか。
エネルギーもなく、資源もなく間接的には食料のほとんどを輸入し、中国
始め東南アジアの低賃金労働者の犠牲の上に成り立っている日本の豊かさ、
ものがあり溢れ、世界に例を見ない豊かな生活をしている日本人に、イラク
の人々の本当の気持ちが判っているのか疑問に思う今日このごろです。
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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「国会ツアー」には、13名が参加してくれ、スタッフも合わせて15人で参
議院本会議を見学してきました。案内してくれたのは、参議院の有村治子議
員の秘書の方。国会見学には国会議員の紹介が必要なので、今回は、有村議
員に協力してもらいました。
傍聴時間は30分程度でしたが、さすがにセキュリティチェックが厳しく、
ロッカーにすべての荷物を預け、金属探知機をくぐりぬけての入場でした
(「国会見学のパンフレット」でさえ、持ち込み禁止でした)。
お隣の衆議院は「年金」でもめていたようでしたが、参議院では、「裁判
員制度」についての質疑応答が普通に行なわれていました。といっても、質
問も答弁もほとんど「朗読」なので、いまひとつ盛り上がりにかけ、議員さ
んたちは、普通に私語をかわしていました。午前中だったので、居眠りして
いる人はいませんでしたが、あれでは眠くなって当然です。
一方、傍聴する私たちは、声を出したり、拍手をしたり…は禁じられてい
るので、息をひそめて見守る感じです。議場を出ると、思わずほっとしまし
た。
それでも、国会の建物は予想以上に素晴らしく、見ごたえがありました。
一度は見学に行かれることをお勧めします。近々、ロゼッタストーンホーム
ページで、国会ツアーについて報告したいと思います。興味がある方は、ぜ
ひ、ご覧になってください。
では、どうぞ楽しいゴールデンウィークを!
※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。
お手数ですが、お寄せいただくご意見に
1)「掲載可」か「掲載不可」か
掲載してもよい方は
2)「匿名希望」か「実名可」か
3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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◇衆議院
小宮山洋子(民主党・東京) 武山百合子(民主党・北関東)
水島広子 (民主党・北関東)
◇参議院
有村治子 (自民党・比例) 井上美代 (共産党・東京)
大脇雅子 (無所属・比例) 岡崎トミ子(民主党・宮城)
千葉景子 (民主党・神奈川) 八田ひろ子(共産党・愛知)
広中和歌子(民主党・千葉) 福島瑞穂 (社民党・比例)
円より子 (民主党・比例) 吉川春子 (共産党・比例)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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詳しくは、ロゼッタストーンWebページをご覧ください。
( http://www.rosetta.jp/ )
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■次号予告
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次回の発行は、5月6日です。
広中和歌子議員(民主党) 吉川春子議員(共産党)
水島広子議員(民主党)が登場する予定です。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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発行人・編集人:弘中百合子
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