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         女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第96号

  ***   ***     記録的な冷夏だと思っていたら、今度は残暑が厳しい
 *****v*****  ですね。9月になってから、ようやく夏の気分を味わって
  *********    いるような気がします。議員たちは、自民党の総裁選や
   *******   その後に噂される衆議院解散総選挙のために、慌しい
    ***  日々を過ごしているようです。「総選挙」となると、「ヴィー
      *  ナスはぁと」にとっても一大事。今後の日程が気になります。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  目次
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
■  「ヴィーナスはぁと100号記念イベント」のお知らせ

■   「環境対策について」
    小宮山洋子(衆議院議員・民主党・東京)

■  「婚外子の差別をなくしたい」
      福島瑞穂 (参議院議員・社民党・比例)

■  編集後記

■  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  「ヴィーナスはぁと100号記念イベント」のお知らせ
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 おかげさまで、女性国会議員メルマガ「ヴィーナスはぁと」も、10月で
100号を迎えます。ロゼッタストーンでは、100号記念イベントとして、ヴィー
ナス議員と読者の交流会を企画しました。どうぞ、ふるってご参加ください。

●日時        10月8日(水)午後6時半〜8時半(午後6時開場)
●場所        日本外国特派員協会 メディアルーム
               (千代田区有楽町1−7−1 有楽町電気ビル北館20F)
●参加費       3,000円
                 (食事・飲み物つき・バイキング方式の立食パーティ)
●参加人数     先着70名様
●参加予定議員 有村治子議員(自民党) 福島瑞穂議員(社民党)
        吉川春子議員(共産党) 広中和歌子議員(民主党)
        山口わか子議員(社民党)etc.

 日本外国特派員協会というのは、「時の人」を招いた記者会見でおなじみ
のところです。JR有楽町駅のすぐそばで、見晴らしがよく、お料理も抜群に
おいしいのです。

 当日は、各ヴィーナス議員のスピーチ&質疑応答を予定しています。堅苦
しくない雰囲気で、ヴィーナス議員と読者の皆様との交流ができればいいな
と思っています。

 人数制限がありますので、お早めにお申し込みください。

 参加ご希望の方は、

   1)住所
   2)氏名
   3)電話番号
   4)参加人数
   5)ヴィーナス議員に聞いてみたいこと

 を明記して、vheart@rosetta.jp までお申し込みください。

 件名に「100号記念イベント参加希望」と書いてください。

 では、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。


■◇■==============================================================
 「環境対策について」
                小宮山洋子(衆議院議員・民主党・東京)
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 環境問題が大切だと思うかと尋ねると、ほとんどの方が大切だとおっしゃ
います。ところが、日々の暮らし、子育てや介護、雇用などに比べてどうか
というと、100年後にどうなるという環境問題より、目の前のことが大事
になり、いつも後回しになっていました。

 その結果、地球は、もうこれ以上痛めてはいけない、子どもたちに責任を
もって渡せない状態にまでなってしまいました。この夏の日本の8月涼しく、
9月の残暑、またヨーロッパでの猛暑による1万人以上の死者など、地球が
壊れかけているとしか思えません。

 今年3月まで、私は、参議院の環境委員会の委員長をしていました。また、
昨年9月まで、民主党のネクストキャビネットの環境大臣として、党の環境
政策をまとめてきました。環境問題といっても幅広いわけですが、地球温暖
化(気候変動)への取り組みが大切だと思います。

 このまま何もしないと、100年後には地球の気温は6度上がります。可
能な取り組みをすると3度の上昇になります。何とか気候変動に世界中で取
り組むためにリオサミットから10年のヨナネスブルグサミットで京都議定
書が発効するように努力してきたのですが、ブッシュのアメリカが離脱して、
いまだに発効していません。こうした環境の分野でこそ日本はリーダーシッ
プをとるべきなのですが、アメリカの顔色を伺っていて、何もできていない
といってもよいと思います。

 温暖化防止、二酸化炭素(CO2)削減のためには、政府のような数字合わせ
ではなく、環境税の早期導入と環境教育の推進が必要といってきました。

 環境税はCO2の排出にかけるのですが、政府と契約を結び実現できた企業に
は、イギリスと同様8割くらいの減税を行い、努力した企業には大きな負担
がかからないようにするつもりです。早く導入したほうが、税率は低くてす
みますし、アナウンスメント効果も期待できます。

 また、環境教育を推進するための法律を先の通常国会で成立させることが
できました。民主党が2月に参議院に出していた法案と与党の案をあわせて
作ったものです。

 とにかく環境を守ることに財源も人手も必要です。ご支援よろしくお願い
します。


■◇■==============================================================
  「婚外子の差別をなくしたい」
                    福島瑞穂 (参議院議員・社民党・比例)
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 先日、久しぶりに東京地方裁判所へ行きました。婚外子に対する戸籍の続
柄の差別の撤廃を求める裁判に出席するためです。私も代理人の1人に名前
を連ねています。原告とそして証人の証言があり、改めて差別をなくしてい
きたいと思いました。それと同時に、私自身のこと、子どものこと、多くの
人たちのことを改めて振り返る機会になりました。

 自分自身が婚外子で、区役所で戸籍の事務などを担当してきた証人は、証
人尋問の最後に「婚外子にもう涙を流させないでください」といった趣旨の
ことを言いました。

 両親が結婚届けを出して生まれてきた子どものことを婚内子、両親が結婚
届を出さないで生まれてきた子どもを婚外子と言っています。本当はこんな
区別そのものがなくなることを望んでいますが。

 婚外子に対しては、(1)出生届けに「嫡出子」と「嫡出でない子」の
チェック欄があること、(2)戸籍の続柄欄について、婚内子は、「長男」
「長女」「二男」「二女」……と書かれること、(3)婚外子と婚内子と
いるときに、婚外子は、婚内子の半分の相続分しかもらえないこと(民法
900条4号但書による)などという法制度上の差別があります。

 (3)の婚外子に対する法廷相続分の差別については、東京高等裁判所で、
2件、法定相続分を2分の1と規定した民法は憲法に違反するとした決定が
出ています。1995年、他の弁護士さんとともに担当したケースは、最高裁判
所で合憲という結論が出てしまいましたが、その後ももちろん争ったケース
は、続いています。

 私の名前である「福島瑞穂」は、生まれたときからの名前です。私もパー
トナーも姓を変えたくなかったし、私自身、姓を変えると「対等合併」では
なく、「吸収合併」になってしまうような気がして姓を変えませんでした。

 結果的には、これは大正解でした。

 彼も弁護士で、変わった姓なので、私が姓を変えていると、弁護士会のな
かで「○○さんの奥さん」という感じになっていたかもしれません。また、
「なんで、私ばっかり姓を変えなくちゃいけないのよ」と、彼に恨み(?)
や不満をぶつけまくり続けたかもしれません。「お嫁さん」という感じにな
らなかったことは、逆に、彼の両親やおねえさんと、楽しいいい関係を持つ
ことができたと思っています。

 ところが、10数年前、子どもを生むときは、本当に悩みました。子ども
が婚外子として差別されるのではないか、私が「未婚の母」として後ろ指さ
されるのは嫌だという「不安」と「恐怖」がありました。でも、そのとき思っ
たのは、法制度上の差別をはじめとして差別をなくすような活動をしていこ
うということでした。

 子どもはずい分大きくなり、法定相続分の差別を含め、まだ撤廃されてい
ない、まだしていないという思いと、ずい分進んで、変わってきたなという
思いの両方があります。

 1988年、住民票の続柄欄が婚内子は、「長男」「二女」……と書かれ
るのに対し、婚外子は、「子」と書かれることに対し、裁判を代理人として
提訴しました。結局、全部「子」と書いてもまったく何の問題も生じないこ
とが明らかとなり、裁判の途中の1995年3月1日以降、すべて「子」と
なりました。「養子」と書かれるのが嫌だという声も多く寄せられていたの
で、まったく必要のない「区別」がなくなって、本当に良かったです。

 この裁判で、みんなで力を合わせれば、制度を変えることができるという
確信を持つことができました。

 ところで、戸籍の続柄欄については、まだ変わっていません。相続のとき
は、身分事項欄を見ますし、3回結婚して、3回とも男の子が生まれれば、
3人とも「長男」と書かれます。「長男」だと書いてあるからといって、最
初の子どもともいえないのです。このような差別をなくしても何も支障は生
じないことは、パッと見てわかる。“記号的差別”はなくして欲しいことな
ども主張しています。どうか裁判も応援してください。

 ところで、面白いケースも見つけました。1997年に、オーストラリア
で日本人の女性が難民認定されました。彼女は、シングルマザーです。子ど
もを生んだとき、日本で父親に「家の恥だ」と殴られたり、職場で子どもの
ために休暇をとろうとすると、「雇ってもらっているだけでありがたく思え」
と上司に言われたりします。

 ひどい目にあったのですが、そのことなどを理由にオーストラリアで社会
的迫害を受けているとして、難民認定されました。うーん、日本のシングル
マザーは、外国で難民認定されるのかとちょっと感動したし、また、日本の
状況が本当に情けないと思いました。

 それにと思います。

 これくらい(といってはなんだけれども)で難民認定されるのだったら、
日本の多くの女性は「社会的迫害」を受けているとして、難民認定されるよ
とも思いました。

 これは情けないことで、法制度の改正も含め、自分の子どものためにも、
多くの子ども、女性ひいては男性のためにも、もっと頑張っていきます。

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◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  編集後記                ロゼッタストーン・弘中百合子
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 最近、女児誘拐事件があいついでいるのは、いったいどういうわけでしょ
う。お子様がいる家庭では、毎日、気が気ではないと思います。かと思えば、
名古屋ではろう城爆発事件。日本は、いつどこで誰に何をされるか、わから
ない国になりつつあります。このままではよくないのはわかるのですが、いっ
たい何をどうすればいいのでしょう。

 治安維持に力を入れるのか、教育を考えなおすのか、経済を発展させれば
よいのか、それとも社会の枠から落ちこぼれそうな人たちへの社会的なサポー
トが必要なのか……。どれも、それだけでは十分でないような気がします。
みなさまは、どうしてこんなに、凶悪な犯罪や弱いものをねらった犯罪が増
えているのだと思いますか?

 「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。

※お手数ですが、お寄せいただくご意見に
     1)「掲載可」か「掲載不可」か

 掲載してもよい方は
     2)「匿名希望」か「実名可」か
     3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か

 をお書き添えいただけると、大変助かります。なにも記載がないものを紹
 介する場合は、要旨だけを匿名でご紹介する形にしたいと思います。


◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名(敬称略)の
方々です。

 ◇衆議院
  川田悦子  (無所属・東京)   小宮山洋子(民主党・東京)
  瀬古由起子(共産党・東海)   武山百合子(自由党・北関東)
   水島広子  (民主党・栃木)   山内惠子  (社民党・北海道)
   山口わか子(社民党・北陸信越)

 ◇参議院
  有村治子  (自民党・比例)    井上美代  (共産党・東京)
  岡崎トミ子(民主党・宮城)   千葉景子  (民主党・神奈川)
   八田ひろ子(共産党・愛知)   広中和歌子(民主党・千葉)
    福島瑞穂  (社民党・比例)   吉川春子  (共産党・比例)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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 次回の発行は、9月25日です。

 千葉景子議員(民主党) 広中和歌子(民主党)
 吉川春子議員(共産党)が登場する予定です。

 ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン   許可無く転載することを禁じます

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