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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第95号
*** *** ヴィーナスはぁと100号記念イベントまで、あと1カ月。
*****v***** 総選挙も噂され、ヴィーナス議員が参加できるかどうか
********* 心配でしたが、次々に「出席」の返事が届いています。
******* 超党派の女性議員たちと和やかに歓談できる機会は、
*** あまりないと思います。お時間のある方は、ぜひ、参加して
* くださいね。ただいま、申し込み受付中です。
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目次
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■ 「ヴィーナスはぁと100号記念イベント」のお知らせ
■ 「ブームの感さえある“マニフェスト”、運用上の課題」
有村治子(参議院議員・自民党・比例)
■ 「天下り官僚や口利き政治の温床となっている特別会計(400兆円)」
山口わか子 (衆議院議員・社民党・北陸信越)
■ 「抜本的な地震対策を!耐震化と被災者支援の体制整備が急務!」
岡崎トミ子(参議院議員・民主党・宮城)
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「ヴィーナスはぁと100号記念イベント」のお知らせ
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おかげさまで、女性国会議員メルマガ「ヴィーナスはぁと」も、10月で
100号を迎えます。ロゼッタストーンでは、100号記念イベントとして、ヴィー
ナス議員と読者の交流会を企画しました。どうぞ、ふるってご参加ください。
●日時 10月8日(水)午後6時半〜8時半(午後6時開場)
●場所 日本外国特派員協会 メディアルーム
(千代田区有楽町1−7−1 有楽町電気ビル北館20F)
●参加費 3,000円
(食事・飲み物つき・バイキング方式の立食パーティ)
●参加人数 先着70名様
●参加予定議員 有村治子議員(自民党) 福島瑞穂議員(社民党)
吉川春子議員(共産党) 広中和歌子議員(民主党)
山口わか子議員(社民党)etc.
日本外国特派員協会というのは、「時の人」を招いた記者会見でおなじみ
のところです。JR有楽町駅のすぐそばで、見晴らしがよく、お料理も抜群に
おいしいのです。
当日は、各ヴィーナス議員のスピーチ&質疑応答を予定しています。堅苦
しくない雰囲気で、ヴィーナス議員と読者の皆様との交流ができればいいな
と思っています。
人数制限がありますので、お早めにお申し込みください。
参加ご希望の方は、
1)住所
2)氏名
3)電話番号
4)参加人数
5)ヴィーナス議員に聞いてみたいこと
を明記して、vheart@rosetta.jp までお申し込みください。
件名に「100号記念イベント参加希望」と書いてください。
では、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
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「ブームの感さえある“マニフェスト”、運用上の課題」
有村治子(参議院議員・自民党・比例)
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最近の政治報道では、自民党総裁選・民主党と自由党の合併と相まって、
連日「マニフェスト」という言葉が出てきます。次期政権の任期中に、どの
ような政策を、どのくらいまで進めますという「政権公約」という位置付け
で、与野党を問わず各党の議論が進んでおり、従来言明されてこなかった「具
体的な数値目標・財源・期間的メド・実現への手順」を盛り込むことが、マ
ニフェストの特徴とされます。そこで今回は、マニフェストを掲げることに
賛成の立場をとった上で、運用上の課題を挙げていきたいと思います。
マニフェストの運用について考える前に、ここで一旦、もっと身近な例で、
話を進めてみましょう。…「いつかきれいに減量したい!」…私も含めて、
多くの現代人が抱く願望です。目標達成への近道は、掲げる目標を、より明
確に、具体的にすることだと言われます。「間食を一切しないで、毎朝6時
30分から8500歩、ウォーキングを習慣化することにより、3ヶ月以内に、4キ
ロ減量する。途中で断念しないよう、毎朝のウォーキングは、親友と二人で
実行、達成グラフを玄関に貼る。目標が実現できたら、念願のワンピースを、
自分にプレゼントする」…こう書き換えるだけで、実践への可能性と信憑性
がグンと上がります。
成果が、YES・NOで、明確に出てしまうからこそ、目標に向かってタックル
しなければならないプレッシャーも出てきます。こう考えると、あまりにも
現実とかけ離れたバラ色の「絵に描いた餅」ではなく、目標達成のために、
自分の体質・性格などを適切に把握し、支援が見込める資源(人・物・資金・
情報)などを洗い出してみるなど、自らが直面する環境を現実的に把握して
いる目標設定は、それ自体、実現に向けての大きな推進力に成り得ます。マ
ニフェストが一定の期待を持って、支持されるゆえんです。
「一人でも多くの有権者の皆さんに支持してもらえるような、聞こえの良
い選挙公約を掲げたい」という思いは、民主主義社会において選挙と言う洗
礼を受ける候補者に、ほぼ共通する心理でしょう。しかし、政権をとる可能
性が高い政党や、知事など地方自治体の舵取りを担う首長選挙の有力候補は、
「当選後、これを、このように実現していきます」という具体的なビジョン
を掲げて闘うわけですから、有権者との信義を守るよう努めれば努めるほど、
マニフェストも、やはり現実的な視点で語られます。
その点、実行責任が問われにくいミニ政党や、非有力候補は、バーン!と
思い切った公約を掲げて話題と一定の人気をさらい、「(公約を実現できな
かったのは、)私が、当選できなかったからです」と、選挙後に「逃げ切る」
ことができます。このためマニフェストを、より拘束力・実効力の高いもの
にしていくには、「実現可能性がどのくらいあるのか」「ビジョンと現状の
ギャップを考慮した上で、難易度はどのくらいか」という2つの現実的な視
点も考慮した上で、有権者の皆さんが、各人各党の掲げる公約を、それぞれ
厳しく評価していただくことが、必要なプロセスになると思います。
最近の例では、4月に行われた神奈川県知事選に立候補した松沢成文氏(前
民主党衆議院議員)が、冊子にまとめたマニフェストを大々的に打ち出し、
選挙戦を優位に戦われました。しかし当選直後の県議会では、マニフェスト
の柱としてご自身が力強く訴えた「警察官の大幅増・住民基本台帳ネットワー
ク(住基ネット)の見直し」などを次々に、「実現は困難」とあっさり認め、
変更や削除などマニフェストの相次ぐ修正に、「県民との約束を安易に変え
すぎる」という批判が、露呈してきています。
また掲げる目標には、定量化できるものと、定性化する(方向性を定める)
べきものがあり、やみくもに目標を、すべて数値化すればよいというもので
もありません。外交・防衛・環境問題などが、それに該当する分野です。例
えば、「防衛費を前年度比○%削減し、▲▲億円を捻出します」と言えば、
近視眼的には有権者のウケは、良いかもしれません。しかしこれが、日本が
置かれている外交・防衛・国際環境上の実情を反映せず、「スローガンを掲
げるための目標」となって、国民の生命と健康、財産を守るという大前提か
ら外れた非現実的なものであれば、「数値目標は確かに守られた、でも結果、
国の安全・安心、国民の健康は守れなかった…」と本末転倒の結末にならな
いとも限りません。国政の場合は、やはり各政党が、「永年の懸案だった憲
法第9条の課題も含めて、改憲なのか、護憲なのか、改憲ならば、何年以内
に、どこをどうしたいのか」という日本の将来に向けてしっかり国家像と責
任ある方向性を示し、有権者皆さんの信を問うほうが、一見きれいに見える
数値目標より、よほど根幹的な課題だと私は考えます。
マニフェストは、具体性に乏しかった従来型の公約に比べて、任期期間中
に、「やったか、やらなかったか、どのくらい進んだか」の達成度が、より
はっきりした形で判断できる点で、政党や候補者には「手ごわく、やっかい
で、かつ取組みがいのある目標」となるでしょう。だからこそ、「有権者と
の契約」として、堅い拘束力を持ちえるのであり、まさにこの点が、難題と
いえども有権者・候補者が共に、前に進めていかねばならない理由だと思い
ます。
ゆえに、環境変化などによって約束が履行できない場合の説明責任も含め、
政策の実績評価と反省・改善点なども、しっかりとフォローアップすると共
に、有権者がこれを継続的に追跡していくことも重要です。この点が、うま
く機能すれば、総花的で「おねだりリスト」と言われてきた従来の公約と一
線を画し、マニフェストへの取組みが一過性のブームではない、政策論争を
中心にする本来の選挙・民主主義政治を前進させる力強い第一歩になるでしょ
う。有権者・政党・候補者それぞれに、決意と努力と能力を求めるマニフェ
ストです。
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「天下り官僚や口利き政治の温床となっている特別会計(400兆円)」
山口わか子 (衆議院議員・社民党・北陸信越)
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■何も変わらなかった小泉構造改革
また、今年も来年の国家予算を決める時期が来ました。各市町村も道路整
備や公共事業の要望を政府に要請するための期成同盟会などの総会が行われ、
また医療費や年金、保育所など福祉関係の助成金を引き上げる要望などが活
発に行われています。
しかし、小泉内閣は、一方的に福祉や教育、地方自治体に痛みを押し付け、
その結果失業者が戦後最大となり、自殺や自己破産、やみ金融の増加で、ま
じめに働いている人たちはこれ以上我慢できないところまで落ち込んでいる
のが現状です。
「多少の痛みはがまんしてもらう」、「三方一両損」とか「構造改革断行」
などとスローガンばかりを言い続け、結局何もしないで2年以上も経ってし
まった小泉首相はまだ懲りずに、従来どおりの予算編成で国民生活を壊そう
としているのですからあきれてしまいます。
本当に、国民が痛みを我慢しなければこの不況を乗り切ることができない
のか、私たちの税金はどのように使われているのか決算で調べてみました。
その結果、大変な無駄遣いや必要のない予算をチェックし、改善をしたりせ
ずに前年並みに漫然と過ごしているような予算の使い方に、驚くと同時に各
省庁はただ既得権であるかのように前年並みに予算を獲得することだけに血
まなこになっていたのだとわかってきました。
■ずさんな特別会計の使われ方
まず驚くことは、国の会計は一般会計が約86兆円、もう一つ特別会計が
なんと396兆円という大変な額となっていることに驚きます。しかも一般
会計から特別会計に繰り入れられている額は49兆円。何と60%ものお金
が繰り入れられているのです。
勿論この特別会計には、年金や医療のように社会保障関係費や、地方自治
体への交付金など地方財政関係の会計など、国民生活にとって重要で、さら
に拡充しなければいけない会計もありますが、道路や空港など公共事業関係
では、一般会計からの財政資金を大幅に繰り入れており、いったん繰り入れ
れば、使われなくて多額の残金が出てもそのまま翌年に繰り越すことがあた
り前になっているため、その他の資金に回すことなど全くありません。
こうした特別会計の中で特に改革の必要があるものを抜き出してみました。
■天下り官僚のために制度をつくったような特殊法人・公益法人
小泉首相は改革断行の目玉として、特殊法人は民営化すべきだと盛んに言
いつづけています。特殊法人とは、主に、第2次世界大戦後の経済復興のた
めに、住宅、道路、鉄道、雇用保障、中小企業の振興など、基本的な発展を
図るために作られたものです。徐々にその数は増えつづけ現在では、77法
人、関連子会社はなんと2000社にも及んでいます。この特殊法人の目的
は、国民の生活にとって必要な事業をしており、小泉首相の言うように全て
を民営化することは国民生活を切り捨てることになります。
問題は、
(1)特殊法人の役割が国民の生命・生活と教育、環境を守り、発展させるとい
う公共性という視点にたって仕事をしてきたのか。
(2)天下りのない、国民の税金を無駄にしない特殊法人としての役割を果たし
てきたのか。
(3)企業の役に立つことばかりを考えるのではなく、企業と人間と社会と自然
との共生が公共性であるという考えに立って仕事をする特殊法人であったの
か。
(4)いったん設立してしまうと、問題があっても、事業の目的が終わっても、
まったく整理しないままに相変わらず一般会計から繰り入れ、残金が多額に
なっているような法人がある。
このような課題にしっかり答えられる特殊法人でなくてはなりません。
この他、公益法人(民法第34条にもとづく、財団法人、社団法人)はな
んと約7000法人あり、自治体にもありますから合わせると2万6千法人
もあるというものすごさです。
第二の国家予算といわれる財政投融資(400兆円)の大半が使われてい
ます。この約三分の一が特殊法人に使われているのです。(地方自治体
(100兆円)住宅金融公庫(75兆円)日本道路公団(21兆円)。また、
特殊法人には、毎年5兆円以上の一般会計からの繰り入れが行われています。
このような特殊法人等の改革を行う場合、毎年必ずチェックをし、本当に
必要な法人をより充実させると同時に、2000万円近い報酬や3000万
円も退職金を払うような天下り官僚は即刻廃止することが先決です。また、
決算で残金が出たら、一般会計へ戻すといった発想がなければ、税金が垂れ
流し状態で使われることになるのですから、とても認めるわけにはいきませ
ん。
このように既に事業が終了しても資金を保有していたり、事業の実績がまっ
たくない事業、使用見込みのない資金を保有していたりといった法人は13
年度の検査だけでも25法人もありました。
■財政資金の有効利用がきちっとなされていない
● 国際機関に対して必要な経費を拠出しているのですが、11国際機関のう
ち10機関に多額の資金が使われないで溜まっていました。例えば鈴木ムネ
オ議員で有名になった支援委員会の142億円を筆頭に、9年間に968億
円を拠出し、341億円(35%)も余っていることがわかりました。
●小規模事業者等設備導入資金の無利子貸付金と自己資金(国と都道府県の
拠出割合は半分ずつ)により制度化した資金ですが、貸付金の減少で、
1427億円という多額の残金が出ており、財政資金が効果を発揮すること
なく無駄な制度となってしまいました。お金を借りたくても返す当てもない
位、中小企業は倒産の危機に瀕しているのです。
●電源開発促進対策特別会計電源立地勘定という長ったらしい名前の資金が
あるのですが、これは、原子力発電の設置をしてくれる市町村に対して交付
するというもので、元の資金は国民の電気量からピンはねしたお金です。し
かし、最近の原発施設でのひび割れ事故や、爆発事故など命の危険が脅かさ
れるため、どの市町村も反対運動で設置できないこともあり、1700億円
も余っているのです。これだけのお金があったら、原子力発電でなく、風力
や太陽光、バイオによる発電に取り組んでいる市町村や企業に交付するべき
です。
●道路や空港など20年も前から計画しているもののもう時代の要請も終わっ
たような公共事業もあり、見直しがされていなかったり、住民の反対が強い
にもかかわらずがむしゃらに推進しようとしている事業なども多く、このよ
うな状況を見ていると最も硬直化しているのは国の予算ではないかと思えて
なりません。
予算がないから、医療や年金、教育を切り捨てる発想はどうしても許せま
せん。国の財政の仕組みをきちっと見直し、雇用対策や医療、年金、教育に
予算をきちっと使うことが景気回復の近道です。
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「抜本的な地震対策を!耐震化と被災者支援の体制整備が急務!」
岡崎トミ子(参議院議員・民主党・宮城)
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本日9月10日、国会閉会中ではありますが、参議院の災害対策特別委員会が
開かれました。6月28日に私たちの生活を揺さぶった宮城県北部地震や北海道
の豪雨が議題で、私は政府の対応を確認し、今なお生活再建に悩む被災者、
対応に苦労をされている現場の声をぶつけ、また、今後の全国的な地震対策
のあり方について議論をしました。
地震の直後に私も被災地をまわらせていただきましたが、とくに住宅の被
害が大きかったことに衝撃を覚えました。瓦の屋根が危険ということで家々
の屋根にかけられていたブルーシートが生々しく脳裏に焼き付いています。
あの日からもう2ヶ月以上になりますが、いまだに人間が感じることのできる
震度1以上の地震が何回も続いており、一昨日(9月8日)まででその数は478
回に上っています。現地の皆さんの不安はいかばかりかと案じています。
委員会ではまず、国による特別な支援の対象とする「激甚災害指定」を早
急に行って欲しいという地元の強い要望を訴えました。とくに宮城県の置か
れている現状として、あの地震ばかりでなく、5月の地震、大雨、冷害に相
次いで襲われて被害の実態が複合的になっていることを訴えました。
現場に住む住民、対応する行政にとっては、これらが別々の災害としてで
はなく、ひとつの大きな災害として直面している現実に対して理解を求めた
のです。内閣府の政策統括官の回答は「激甚指定は、ひとつの災害について
手当する制度なので、(複数の被害を合計して査定することができないこと
を)理解して欲しい」というものでした。「鴻池防災担当大臣に直訴するつ
もりでやってきた」とさらに食い下がったところ、鴻池大臣から「政治家と
して、何とかならないかなという思いがある。『スピードアップせよ。普通
よりもっと早くして欲しい』と指示する。(局地的な激甚被害の指定は)年
度末にならないと確定できないというが、ある程度先が見えるようなことが
できないか、と指示している」との答弁をもらいました。
大臣の言葉どおりやってもらえれば、被害の大きさに比べて小さなことと
はいえ、ありがたいことです。期待しつつ、今後も政府に働きかけつづけた
いと思います。
ついで取り上げたのは、地震で被害を受けた住宅の再建支援です。宮城県
では独自の制度として全壊家屋に100万円、半壊に50万円を支援する制度を設
けました。被災者の方にとっては、「100万円では家の建て直しなんかできる
わけない」ということになりますが、財政危機で苦しい県としては精一杯で
しょう。浅野知事も「(費用は)10億円くらいかかるだろう、(今のところ)
財源はないが非常事態なのでやる」と苦しい胸のうちを語っています。政府
も全国知事会の提案を受けて、ようやく県と共同の基金をつくる動きですが、
そこで想定されているのは全壊で200万円の支援です。
これも大臣に直接質したところ、「金額については、果たしてこれでいい
か、と思う。個人の財産を国が補てんすることはしないという明治以来の基
本的な考えがあるが、新しい時代に対応する必要はあるかも知れない。背中
をそっと押すという考え方で、(全壊500万円支給、賃貸も対象と言った)民
主党が考える方向に行くかもしれない。ハードルはある」という答弁で一定
の理解をいただきました。
民主党政権のもとでは十分な住宅再建支援ができるしくみを早急に整備し
たいと思いますが、例えば阪神・淡路大震災のような大規模な地震があった
場合、「十分な支援」が財政的に膨大な負担になることも事実です。その点
からも再認識されるのは、阪神淡路大震災以来、最大の課題だと言われ続け
ながら進んでいない耐震化の重要性です。建物が倒壊したり、損壊しないよ
うにあらかじめ改修をしておくのです。
今回、小学校の建物の被害が耐震化の重要性を如実に示しました。私も被
害を受けた南郷小学校(避難所となった体育館が破損して、被災者は隣の中
学校に“再避難”)と北村小学校(全壊)を訪ねました。耐震改修が済んだ
他の学校に被害がほとんどなかったなか、これら2つは、耐震改修がされて
いない建物だったのです。
今回、地震の起きた時間帯も幸いして被害者が出なかったことは本当に幸
運でしたが、避難所ともなる学校の耐震化は急務です。全国的にみても公立
小中学校を調査したところ、問題がないのは、46.6%と半分以下だそうです。
全国の学校、そして同様に重要な病院の耐震化について政府のとりくみを尋
ねました。また住宅の耐震化も、人的な被害の防止のために決定的に重要だ
と指摘されつづけています。国土交通省などとともに本気で取り組むよう、
これも鴻池大臣に強く求めました。
私の選挙区である宮城県では、向こう30年間のあいだに99%の確率で「宮
城県沖地震」が起こるとされています。これは全国で飛びぬけて高い確率で
す。早急に万全な対策を整備するための特別措置法の実現に取り組みます。
そしてもちろん、地震対策はもともと全国的な急務です。私たちの住む日本
には分かっているだけでおよそ2000、未知の活断層も無数に存在していると
言われています。「私たちは活断層の上に住んでいる」という覚悟のもと、
抜本的な体制整備が必要です。
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●大特集「ケンカ」
フジ子・ヘミングさん、蓮池透さん、猪瀬直樹さんらに、それぞれの
「闘い」について聞いています。自民党の大村秀章議員と、民主党の
近藤昭一議員による「未来総理」対談も!
詳しくはWebページをご覧ください。http://www.rosetta.jp/
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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100号記念イベントを企画したものの、肝心のヴィーナス議員が来てく
れなかったらどうしよう、政党が偏ってしまったらどうしよう…と、少し不
安だったのですが、なんとかバランスよく参加してもらえそうでほっとして
います。「予定がまだはっきりしないけれど、できれば参加したい」という
議員もいるので、最終的には、メンバーの半分くらいは顔を出してくれるの
ではないかと思います。読者からの質問も、だいぶ集まってきたので、近い
うちにヴィーナス議員に送っておきます。
まだ定員には余裕があります。どうぞ、みなさま、参加してくださいね!
「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。
※お手数ですが、お寄せいただくご意見に
1)「掲載可」か「掲載不可」か
掲載してもよい方は
2)「匿名希望」か「実名可」か
3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。なにも記載がないものを紹
介する場合は、要旨だけを匿名でご紹介する形にしたいと思います。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名(敬称略)の
方々です。
◇衆議院
川田悦子 (無所属・東京) 小宮山洋子(民主党・東京)
瀬古由起子(共産党・東海) 武山百合子(自由党・北関東)
水島広子 (民主党・栃木) 山内惠子 (社民党・北海道)
山口わか子(社民党・北陸信越)
◇参議院
有村治子 (自民党・比例) 井上美代 (共産党・東京)
岡崎トミ子(民主党・宮城) 千葉景子 (民主党・神奈川)
八田ひろ子(共産党・愛知) 広中和歌子(民主党・千葉)
福島瑞穂 (社民党・比例) 吉川春子 (共産党・比例)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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■次号予告
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次回の発行は、9月18日です。
武山百合子議員(自由党)、八田ひろ子議員(共産党)、
福島瑞穂議員(社民党)、 小宮山洋子議員(民主党)
が登場する予定です。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン 許可無く転載することを禁じます
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