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2002年7月18日発行(毎週木曜日配信)
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          女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第35号

  ***   ***  「ヴィーナスはぁと」をやっていると、法律が身近になって
 *****v*****  きたような気がします。
 ***********  法律はある時突然実施される、という印象がありましたが、
  *********  実は、長い時間をかけて準備され、準備されたものの
   *******  ごく一部が、実際に施行される法律として産声を上げるの
     ***  ですね。つまり、準備段階の法律には、まだ国民がからむ
      *  余地があるってことです。みなさん、どんどんご意見を!


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  目次
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■私がいま、実現したい法律
   小宮山洋子(参議院議員・民主党)

■「政治とお金」について
   武山百合子(衆議院議員・自由党)

■「幹事長」という仕事
   福島瑞穂(参議院議員・社民党)

■今改めて問う国会の役割、内閣の責任
    山口わか子(衆議院議員・社民党)

■「ジェンダー」について読者の質問に答えます
   小宮山洋子(参議院議員・民主党)

■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

■ 編集後記


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 「私がいま、実現したい法律」
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「夫婦別姓を早く実現して」という声は、「ヴィーナスはぁと」や、ロゼッ
タストーンにもよく届きます。いま、どういう状況なのか、小宮山議員が説
明してくれました。

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「選択的夫婦別姓の民法改正」を成立させたい
             小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)
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 私が、現在、どうしても成立させたい法律はいくつかありますが、ひとつ
は、「選択的夫婦別姓の民法改正」です。早期実現を望まれる多くの声がこ
のメルマガにも寄せられていますね。

 現在、私も提出者になっている野党提出の改正案は、
●夫婦は同姓でも別姓でも選べる
●子の姓は、生まれる子ごとに決め、兄弟姉妹でちがってもよい
●経過措置として、2年間、すでに改正した人も旧姓に戻せる
といった、別姓の選択に加えて、
●非嫡出子と嫡出子の相続分を同じにする
ことも盛り込んでいます。

 衆参両院に、この国会も提出していますが、与党が審議をさせずにツルシ
テいる(委員会におろさず審議をできるようにしないこと)ため、私のいる
参議院でもたった2時間審議をした経験があるだけです。

 この国会では、森山法務大臣や福田官房長官(男女共同参画担当大臣)が
賛成ということに加えて、自民党内で、野田聖子さんたちががんばって法案
を提出するということで、野党としても期待をしていました。

 当初は、法務省が考えていた選択制より狭い印象のある「例外的」夫婦別
姓、例外として認める法案が考えられていましたが、反対が多くて、これは
断念。現在は、家裁で、子の姓の変更と同様に認める案が検討されていると
聞いています。

 野党は、見守っているというところですが、どんどん特別扱いになってし
まうことへの反発と、それでも、現在よりよくなるならという意見が交錯し
ています。

 とにかく与党案を提出してもらい、野党案と国会でともに審議をとにかく
することで、少しでも前に進みたいと考えています。

 また、生涯を通した女性の健康(リプロダクティブヘルス/ライツ)を守
る法律を、現在あってはならない女性だけを罰する刑法の堕胎罪と中絶の条
件を定めた母体保護法をなくして、作っていきたいと考えています。

 日本では、母子保健という形で子と一緒に母は守られていますが、生涯を
通して女性の健康が守られているとはいえない状態です。子どもの頃の性教
育、初潮、妊娠、出産、不妊、避妊、安全な人工中絶、性感染症、更年期な
どトータルに情報が得られ、相談でき、自分で決定できるようなしくみにし
ていきたいと思っています。

 でも、このテーマは、昨年作ったDV防止法以上にむずかしいことになり
そうです。


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 「政治とお金」について
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 最近の国会で一番気になるのは、やはり「政治とお金」の問題。「どうし
て、政治ってそんなにお金がかかるの!?」という素朴な疑問に、武山百合子
議員が答えてくれました。

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 「政治とお金」について、政治家の現状をお知らせします
           武山百合子(衆議院議員・自由党・北関東)
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 今国会は、政治家の利権にからむ問題がクローズアップされ、通常の法案
審議よりそちらの問題の方に皆様の関心が集中しました。そこで、今回は
「政治とお金」に関して、私なりの考えを述べたいと思います。

 国民のための政治活動をしていてもやはり、最低限の経費はかかります。
例えば、政治活動をサポートしてくれる秘書は会期中などは国会事務所に最
低3人は必要になります。

 日本全国から山のように来る郵便物や陳情、電話もひっきりなしにかかっ
てきますし、政策の勉強会等、又、世界各地からや省庁や民間のもの、それ
らを全てひとつひとつ処理し対応していく為にです。

 そして、地元事務所も国会と同じように電話番、事務、外回りなど合わせ
てやはり最低3人はどうしたって必要です。これらの活動費用や活動報告書の
作成費など活動すればするほど報告義務が生じてき、私の場合はいかに経費
をかけないで多くの活動内容を報告するかということに心を砕いています。

 他に地元では事務所を借りています。当選してからの7年間はマンションの
1室を借りていましたが、やはり訪れる人やご近所の方にも何をしているかわ
かりにくいということで、ようやく2年前からビルの1角に事務所らしい事務
所を構え、拠点にしていますが、家賃、共益費、駐車場などもろもろの経費
で毎月25万円はかかります。

 政治活動というのは目に見えなくて実際に何か生み出しているわけではな
いので、それらの経費が水のように流れてしまっている気がします。

 英国の議員内閣制は内閣を形作っている政権にお金がつくのはもちろんの
こと、もう1つシャドウキャビネットにも経費がつきます。

 日本は英国の議員内閣制を取り入れているにも関わらず、シャドウキャビ
ネットには経費が支出されていません。

 我国の衆参両院の各議員には、3人の公設秘書と月額100万円の文書・
通信・交通費と政党交付金が出ています。この他は政治家個人が資金集めを
する以外にはありません。

 米国のように大統領制の政治体制下では殆どが議員立法で法律が作られて
います。そのため、国会議員の活動費として年間1億円程度の経費がつき、
下院の代議士は1人平均25人のスタッフをもっています。上院はカリフォ
ルニア州の場合、2名が選出され、1人の上院議員に支払われるスタッフ代
は5億円ほどだと聞いています。

 同じ大統領制をとっている韓国では1人の議員に6人のスタッフが国から
雇われているのです。私は日本も最低10人は必要だと思います。

 だからといって、そういった必要に迫られて利権にからむ問題を引き起こ
してしまった方を容認することはできませんが、国が制度としてきちんと確
立すべきだと考えます。国民が本当に良い政治家をサポートしていける環境
を作ることも大事なことです。

 今回は私の内情をお話しましたが、政治家も大変なことがおわかりいただ
けましたでしょうか?


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 「幹事長」という仕事
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 福島議員は、社民党の女性幹事長。辻元議員の問題が起きた頃には、テレ
ビで見る顔がいかにも辛そうで、(幹事長って大変なんだろうなあ…)と思っ
ていました。幹事長って、いったいどんなお仕事なのでしょう。

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 中小企業の専務であり、中小芸能プロダクションのマネージャー
             福島瑞穂(参議院議員・社民党・比例)
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 自分の人生を考えたときにまあ、面白いと思う。
 去年10月末に、「幹事長を引き受けて下さい」と党首にいわれて、「は
い、引き受けます。」と引き受けた。

 引き受けててどうだったかはわからない。
 でも引き受けた以上前向きに考えることにしている。

 幹事長というしごとを引き受けて前には全くみえなかったこともみえるよ
うになった。

 そういう意味では早回しテープで、自分の人生を生きているみたいだ。早
回しテープなんて大変だとも思うけれど、ものは考えようで、それだけ人生
の有効活用をしていると思えばいいのだ。

 幹事長という仕事は、中小企業の専務のようなものだ。
 国会では、というか政治の世界は、政党政治なわけだから、政党、党とい
うものが重要となる。

 党本部、社民党では全国連合というのだけれど、これは会社で言えば、本
店である。
 都道府県連が、支店、支部は、出張所である。社民党は、全国展開の支店
を持つネットワークである。これは、NG0の立場からすればすごいことで、
全国展開の支店があって、それぞれに専従の職員がいるということもすごい
ことである。

 幹事長の仕事は、もうひとつ中小芸能プロダクションのマネージャーとい
う面がある。

 国会議員などにどうみがきをかけて、「売り出すか」という面がある。
「売り出すか」というと、人ぎきが悪いけれども、どうみんなに輝いてもら
うかということも課題である。

 党のお金と人事を幹事長は握っている。
 多分、自民党の幹事長と社民党の幹事長は全く違うだろうけれど、党を実
務的に動かすという点では同じだろう。

 今、わたしは、手探りでやっている。
 でも国会のなかで、国会対策委員長の動き、幹事長の動き、政審会長の動
きなどが、どうからまっていくのか、野党間の動き、与野党の動きなどが実
感として、早く理解できたことは良かった。
 これはなるまではわからなかったことであった。

 党内をいろんな人と力を合わせて、マネジメント、プロデュースしていく
ことも仕事である。
 わたしは何も知らないということが弱味であり、また、強味でもある。
 いろんなしがらみが一切ないことも弱味であり、強味である。

 去年幹事長になって一番はじめにやったことは、人事であり、4階に人を
集めたことであり、党改革の議論の最中に辻元さんの問題が起こり、対応に
おわれた。様々な党改革をすすめなければならないし、党勢拡大も大きな課
題である。

 候補者をきちんと立てて、当選させるということもしなくてはならない。
という具合に一杯しなくてはならない。

 対外的なことも対内的なこともたくさんある。
 いろんな人の力をかりて、がんばるしかない。

 思いつめて、「なんでわたしがこんなことで苦労しなくちゃなんないのよ」
「わたしは、苦労しがいのあることで苦労しているのだろうか」とやけになっ
てしまわないように、自分で楽しいこともしつつ、自分のパーソナリティー
を生かしていくしかない。

 正直言って、政治家になってどんどんステキになっていく人よりもどうし
てあの人あんな感じになっちゃったんだろうと思う人のほうが多いと思う。

 芸能界もそうかもしれないけれど、人の良い部分をグワッーと見せると同
時に人の駄目な部分もグワッーと見せるところがある。長所も短所もトゥマッ
チという感じ。

 実力をつけつつ、すれっからしにならないようにしなければならない。
 また、人間としても魅力があるとならなければ、あまりに淋しすぎる。

 がんばるけれども疲れた顔をしているとみんなが心配をするし、ちっとも
ステキではない。

 なかみもあって、外見もすてきでなければならないけれど、あまりに自分
にいろんなものを課していると、人生そのものが嫌になってくる。

 急成長をしなければならず、しかも変わらない自分でもなければならない。

 まあ、なんとかやっていきます。
 楽しくやろうとバーンと開きなおったところである。
 どうかよろしく。


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 今改めて問う国会の役割、内閣の責任
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 景気回復、構造改革、政治改革……。小泉内閣に望んでいることは多いけ
ど、今年の国会では、「いまの時期になぜ?」というような法案も飛び出し
てきましたね。

 山口議員は、「重要なことが無視されて、不必要なことばかり審議される」
といまの国会に疑問を投げかけます。

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 国政に参加して2年で見えてきた国民不在の国会
             山口わか子(衆議院議員・社民党・北陸信越)
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 国会議員としての私の仕事とは、雇用や福祉、医療、教育等々生活者の視
点で多くの要望を国政の場に生かしたい、社民党は女性が10人と今までに
なく当選したこともあり、団結して取り組もうと意気込んで活動してきまし
た。

 2年を振り返ってみた時、先ず国会議員のおこした犯罪だけでも、元建設
相のあっせん収賄罪、KSD(中小企業経営者福祉事業団)事件による自民党議
員の党費肩代わり。外務省の外交機密費の詐欺、機密費流用、公金横領。鈴
木宗男議員のあっせん収賄罪。加藤紘一元自民党幹事長、井上裕元参議院議
長のあっせん利得等など考えてみるとこうした疑惑、事件のオンパレードで
した。

 つい最近も帝京大学医学部の受験口利き問題で宮路和明厚生労働大臣が、
7月15日に辞任し、国民の政治不信はいっそう深まったのではないでしょ
うか。

 このように溢れるほどの事件に、最も責任ある立場の小泉純一郎首相は、
当然指導力を発揮し、疑惑の解明や再発防止に全力をあげなければならない
のに、何もしませんでした。首相は口利きが発覚した11日、大学受験の口
利きを「論外でしょ。断るべきものは断らないとね」と厳しく批判しました。

 しかしその後は「状況を見守りたい」「国会運営に支障のないようにする
必要がある。国対の判断を聞きたい」とまるで人事。与党に対応を丸投げす
る始末です。その結果口利き問題ではなく、健康保険法案の早期成立をめざ
すため、「国会運営で迷惑をかけた」ことを理由に辞任と言う詰め腹を切ら
せることで事態の収拾を図ったのです。

 また首相は、あっせん収賄罪で起訴された鈴木宗男議員に対する議員辞職
勧告決議案が可決されながら、「出処進退は自分で判断すべきだ」と言うだ
けで自民党の総裁としての責任をとったとは言えません。一国の政治をつか
さどる首相とは一体何なのか、全く責任を感じない小泉首相には、とても政
治を任せるわけにはいかない事を、うんざりする位見せつけられた国会でし
た。

 このように疑惑国会が続いているにもかかわらず、国民が真に望んでいる
法律案の審議は数えるほどしかなかったと言えます。逆に多くの国民に負担
を強いる健康保険法案や言論、報道の自由が奪われ、官僚による国民へのプ
ライバシーを侵害する個人情報保護法案、人権侵害を助長するような人権擁
護法案が審議されているという、全く国民不在の国会に目を疑っています。

 また、国民を戦争に巻き込むための有事法制や昨年の同時多発テロによる
アメリカの報復戦争に手を貸すテロ対策特別措置法、自衛隊法改正、海上保
安庁法改正、等はどんどん審議され強行採決というのが最近の国会です。

 私たち女性にとってはとても許すことの出来ないこの法案は、全国から多
くの人達の反対が巻き起こり、小学校の子どもさんからも「ぼくたちを戦争
に出さないで!!」と訴えられているこの現実に悔しい思いをしています。

 さすがに有事法制は、与党も審議する意欲が失われつつあり、この国会で
は採決しない方向のようでほっとしていますが、必ずまた出してくることは
確実です。

 今、最も政治に期待していることは、400万人近くも失業し、苦しんで
いる人々の雇用をどう保障するのか、自殺者が3万人を突破すると言う不幸
な社会、子どもや女性に対する虐待が増えつづけるという悲しすぎる社会を
一刻も早く無くす事こそが政治に託された重要な課題であり、早急に対策を
実行することが求められているのです。

「郵政や道路公団の民営化は絶対にやってみせる」とか「医療費の負担は必
要、三方一両損」などとおよそ国民の意思とはかけ離れた小泉総理の発言を
聞くにつけ、こんな非常識な内閣と国会を変えられるのは女性しかない!!と
言う思いに駆られている毎日です。地方自治体も国会ももっと女性議員を増
やすよう、社民党も全国行脚に全力を傾けるつもりで頑張りつづけます。


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 「ジェンダー」について、読者の質問に答えます
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 読者からこんな質問が届きました。それに対して、小宮山議員が回答して
くれました。

「国会で「ジェンダー」『ジェンダーフリー』という文言について議論があっ
たそうですね。
 そのなかで「ジェンダー」は、概念整理ができているからつかうことはい
いかも・・・でも、誤解を生みやすい言葉なので、積極的につかうことは進
めたくない。「ジェンダーフリー」は和製英語なので、つかわない方向で、
という指示がありましたが、どうなっているんでしょうか。【わたしの理解
違いかもしれませんが】

 ジェンダーフリーは人権としての概念だし、男女共同参画は社会構造とし
ての概念ではないでしょうか。

 ジェンダーという概念自体が日本になかったんだから、それに代わる日本
語が見つからないのはあたりまえだし、『ジェンダー』という言葉に市民権
を持たせるために、戦略を練り、ここまですすめてきたわけです。
 それを男女共同参画ということばにすりかえ、性別役割にのみ目を向けさ
せようとしているように,感じてしまいます。

 ジェンダーが日本で形成されてきた経過を考えると、有事法案が飛び出す
今、日本がさらに右傾化しているのか・・ともおもいます。

 国会は、超「勝ち組み」男社会ですから、政策としての男女共同参画は理
解できても、性差別で苦しむ女性や男性の痛みには共感できにくいのでしょ
うか?

(1)国会でなにがあったのか
(2)そのことについてのコメント

よろしくお願いします」

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 男女共同参画社会=男性も女性も性にとらわらず
      小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)
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 個性を発揮していきいきと生きられる社会を作るために基本法を作ったり、
つみあげてきたつもりです。

 その中で、ジェンダー=社会的・文化的に作られた性差すなわち、私たち
が「女らしさ」「男らしさ」を作ってきたので、それからフリーにして、個
性をいかしていけるようにと考えてきたわけです。

 ところが、ご指摘のように「ゆきすぎたジェンダー教育や性教育など」を
見直そうという時計の針を逆に戻すような動きが国会の中で出てきてしまっ
ています。

 ジェンダーをなくす教育や性教育のための冊子が攻撃され、中には、採用
をやめる県が出てきたり見過ごすことができない状態になっていて、連日対
応を協議しています。

 正しい知識をもってもらうために勉強会を議員の間で重ねていくこと、参
加している議員の中にも誤解している人やまきこまれている人もいるので、
個別に話をして理解を求めること、地元で気がついた方たちに働きかけてい
ただくこと(議員は地元から選ばれているので地元の声に一番敏感)などが
必要なのだと思います。

 生物的な男女の差(女性が子を産む機能がある。産むか産まないかは自己
決定。男性が筋力が強いなど)を認め合い、男はこう、女はこう、と決め付
けるジェンダーはなくしていき、あなたや私、ひとりひとりがいきいきとい
きられる社会を作っていくことに、これまで以上に力をあわせて取り組んで
いきたいと思っています。
 バックラッシュ(ゆりもどし)に負けないで!


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  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の16名の方々です。
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
ホームページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/

 ◇衆議院
  川田悦子 (無所属・東京)  瀬古由起子(共産党・東海)
  武山百合子(自由党・北関東)  松島みどり(自民党・東京)
  水島広子 (民主党・栃木)  山内惠子 (社民党・北海道)
  山口わか子(社民党・北陸信越)

 ◇参議院
  有村治子 (自民党・比例)  井上美代 (共産党・東京)
  岡崎トミ子(民主党・宮城)  小宮山洋子(民主党・比例)
  千葉景子 (民主党・神奈川)  八田ひろ子(共産党・愛知)
  広中和歌子(民主党・千葉)  福島瑞穂 (社民党・比例)
  吉川春子 (共産党・比例)

                         計16名(敬称略)


◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  編集後記
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 こんなメルマガを発行しているとはいえ、国会関係者でも、女性学研究家
でもない私は、議員の原稿や、読者からの質問に、「へーーッ!」と驚くこ
とがよくあります。

 今回、小宮山議員の原稿を読んで、「“選択的夫婦別姓法案”って、与党
と野党で、かなり中身が違うんだ……」ということに、初めて気づきました。
てっきり、賛成派の女性議員が結託して、法律を進めていると思っていたの
です。党内事情がそれぞれあるのでしょうが、同じ方向を目指しているので
すから、党派を超えてなんとかならないものなのかなあ……、と思ったりし
ます。

 武山議員の話を聞くと、政治には本当にお金がかかりそうです。かといっ
て、スキャンダル続きの国会を見ていると、「政治家にもっとお金を!」と
いう気分が生まれにくいのも事実。真面目に働いている議員と、利権議員を
見分ける方法が知りたいですね。

 福島議員とは、1カ月半くらい前、議員会館の廊下ですれ違いました。と
ても元気そうだったので安心しました。激務のなか、担当週には、必ず原稿
を書いてくださる律儀さには、頭が下がります。

 山口議員があげていた疑惑、事件。たった2年の間に起きたことなのか、
と改めてびっくり。最初のほうの事件なんて、かなり遠い記憶のような気が
します。疑惑慣れしてしまったみたいで、ちょっとイヤですね。

 ヴィーナス議員に聞いてみたいこと、作ってほしい法律、メルマガを読ん
だ感想など、お待ちしています。みなさまから寄せられた意見は、私が責任
を持って、議員の方々にお届けしています。また、来月29日のメルマガで
は、読者の声をたくさんご紹介する予定です。読むだけでなく、ぜひ、参加
してくださいね!



                   (ロゼッタストーン・弘中百合子)

ご意見、ご質問はvheart@rosetta.jpまでお願いします。

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■次号予告
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 次回は次の方々が登場します。

 ◆有村治子議員(自民党)
 ◆吉川春子議員(共産党)
 ◆千葉景子議員(民主党)
 ◆広中和歌子議員(民主党)

※議員の顔ぶれは変更する場合もあります。ご了承ください。


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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』
 編集長:ロゼッタストーン 弘中百合子
 発行 :株式会社ロゼッタストーン
     (〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101)
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