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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  2005年2月14日発行
●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第123号  ━━━━━━●
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 イラクでの国民議会選挙の最終開票結果が発表されました。イスラム教
シーア派政党連合「統一イラク同盟」が1位、クルド人の連合政党「クル
ド同盟」が2位、アラウィ暫定政府首相率いる「イラク・リスト」が3位。
投票率は約58%だったそうです。
 ちなみに昨年日本で実施された参議院選挙の投票率は約57%。状況は
ずいぶん違いますが、投票率は同じぐらいだったんですね。
 今回は民主党の達増議員と自民党の有村議員から原稿が届きました。

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      ●大特集「人間関係があなたを創る」

   ミスター円・榊原英資氏や、評論家・中島梓氏、表現インストラ
   クター・山田ズーニー氏らが、日本の「人間関係」の問題点や
   希望を語っています。未来総理の西村康稔議員(自民党)、
   鈴木康友議員(民主党)、松下新平議員(無所属)にも「政治と
   人間関係」についてインタビュー。

      ※詳しくはこちら ⇒ 第20号の見どころ

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  目次
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■ 「選挙をすれば民主主義だというわけではない」
         達増拓也(衆議院議員・民主党・岩手)

■ 「台湾との『実務外交』――日本のことを大事に想ってくれる隣人を、
   心して大事にしたい」 連載その(1) 台湾との『事実上の外交窓口』
         有村治子(参議院議員・自民党・比例)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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■ 「選挙をすれば民主主義だというわけではない」
         達増拓也(たっそたくや・衆議院議員・民主党・岩手)
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 2月7日付米誌「ニューズウィーク」は、イラク問題について、「選挙
イコール民主主義ではない(Elections Are Not Democracy)」という題
の論説を掲載しました。選挙をすれば民主主義だというわけではない、と
いうことです。

 「ニューズウィーク」のWorld Viewという論説を主として担当している
のは、ファリード・ザカリアという人です。ザカリア氏は、イラク戦争勃
発直後は米政府を全面的に支持し、イラク戦争に反対するドイツ・フラン
ス・ロシアなどを批判する論説を書いたりして、イラク戦争を擁護する論
陣を張っていました。

 ところが、ファルージャやサドル派に対する攻撃などで、アルカイーダ
でも旧フセイン派でもない普通のイラク国民の犠牲が増えるにつれ、ザカ
リア氏は米国の対イラク政策を批判するようになりました。

 今回の論説でも、「イラクは、ロシアやナイジェリアのような、石油が
採れて腐敗している民主主義もどきになろうとしている」と述べています。

 一応選挙は行われていても、政治が腐敗していてまともな民主主義国と
はいえないというのは、日本も要注意です。新渡戸稲造博士は、デモクラ
シーというのは政体というより品性の問題だ、と述べています。

 日本がデモクラシーと呼ばれるにふさわしい努力を日本国民がしている
かどうか、特に政治家がしているかどうか、常に反省が必要だと思います。
また、イラク国民がそのような努力に集中できるような環境を整えること
が、国際社会の責務です。

★達増拓也ホームページ  http://www.sphere.ad.jp/tasso/

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■「台湾との『実務外交』――日本のことを大事に想ってくれる隣人を、
  心して大事にしたい」 連載その(1) 台湾との『事実上の外交窓口』
         有村治子(ありむらはるこ・参議院議員・自民党・比例)
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 今日(2月9日)は、旧正月(春節)にあたり、中国人・華僑をはじめ
とする世界中のチャイニーズが、この日を祝います。今年は、中国と台湾
が分断後56年を経て、初めて双方の直行チャーター便が往来し、旧正月
を盛り上げています。

 また、昨年末から今年の初めにかけては、台湾の李登輝・前総統が、ご
家族とともに念願の訪日を実現されました。日本政府が、政治性を排した
「観光旅行」の目的でビザを発給し、中国が反対を繰り返す中で、日本・
台湾双方がさまざまな政治的配慮をめぐらせた結果です。

 日本滞在中に政治家に会わない、講演・記者会見など政治的な発信をし
ない、民間による来日歓迎行事も行わない、日・台双方のメディアも報道
を「自粛する」、というさまざまな駆け引きを経て、今回の李登輝前総統
の訪日が完了しました。

 一連の日台関係・中台関係を見守りつつ、昨年2度の台湾出張をしたこ
ともあって、最近緊張が高まっている中国・台湾関係について思いをめぐ
らせていますので、今回から数回にわたって、台湾外交について書かせて
いただこうと思います。

 日本が正式に国交を結んでいる中国と、(国交が断絶しているけれども)
事実上長い交流を続けてきた台湾―――。日本にとって、中国・台湾はと
もに重要ですが、国際政治上、相当慎重に心してお付き合いしなければ、
微妙な問題に発展する要素が多々あります。

 1949年に中華人民共和国(北京:共産党)と中華民国(台湾:国民党)
が分断し、その後「中国は一つ」との認識のもとで日本が中国と正式に国
交を結んだ関係上、二国間交流としては、中国との関係を考慮しなければ
ならない状況が永く続いています。

 事実、政府閣僚・各省庁の課長級以上の台湾訪問は、中国政府に対する
配慮から、現在も困難を極めています。そのため、日本政府に代わって50
年近く、自民党が台湾当局とのパイプをつなぎ、実務外交を続けてきまし
た。

 自民党の中でも、事実上の窓口を担ってきたのは、若手党員が構成する
青年局であり、主に若い世代が台湾との往来を40年近く堅持してきた経緯
があります。この数十年来の実績を受けて、今、その務めについているの
が、私たち、現在の自民党青年局をなす30代・40代の国会議員です。

 このような歴史的・政治的背景を踏まえ、昨年夏、私は「自由民主党
青年局の一員」として、世界で最も親日的だといわれている台湾に行きま
した。日頃、地道に地域活動を行っている日本の若い世代ばかりが、100
人規模で台湾を訪れるのは初めての企画です。

 全国から集まった学生・会社員・自営業・県市町村議員の皆さんと共に、
私たち12人の30代〜40代の若手国会議員が音頭をとり、訪台団を結成しま
した。しかし、台湾への道のりは、政治的にも、物理的にも、平坦ではあ
りませんでした。その理由を次回にご報告したいと思います。

★有村治子ホームページ http://www.arimura.tv/

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 編集後記               弘中百合子(ロゼッタストーン)
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  ヨン様ブームもあって、韓国と日本の関係はすごく良好になっているよ
うに思えます。しかし、北朝鮮との問題は膠着状態。中国とは経済的には
強い結びつきがあるのに政治的には今ひとつ。有村議員の原稿にあるよう
に、台湾との関係もいろいろ微妙な問題をはらんでいます。

 最近、北朝鮮が核保有国であることを認めました。アジア全体が平和で
豊かな社会になるのは、簡単なことではありません。未来総理たちの外交
手腕に期待したいですね。

「未来総理」へのご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。


 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこと
    お書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよい場
    合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になります。
    ご協力、よろしくお願いいたします。

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 次号予告
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 次回の配信は、2月21日です。

 石破 茂議員(自民党) 近藤昭一議員(民主党)
 鈴木康友議員(民主党) 福島瑞穂議員(社民党)
 が登場する予定です。

 ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 未来総理メンバーの紹介
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 「未来総理」には、超党派の29名が参加しています。   (敬称略)

◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)    上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)    吉良州司(民主党・大分)
  楠田大蔵(民主党・比例九州) 近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)  鈴木康友(民主党・比例東海)
  達増拓也(民主党・岩手)     樽井良和(民主党・比例近畿)
  樽床伸二(民主党・大阪)    手塚仁雄(民主党・東京)
   中塚一宏(民主党・神奈川)   中根康浩(民主党・比例東海)
  長島昭久(民主党・東京)     西村康稔(自民党・兵庫)
   福島 豊(公明党・大阪)   三日月大造(民主党・滋賀)
   細野豪志(民主党・静岡)   丸谷佳織(公明党・比例北海道)
   山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)   小林 温(自民党・神奈川)
   桜井 充(民主党・宮城)     福島瑞穂(社民党・比例)
  藤末健三(民主党・比例)   松下新平(無所属・宮崎)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、
ロゼッタストーンWEBページで公開しています。⇒ 未来総理プロフィール
各議員のホームページにもリンクしています。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
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