━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年 9月20日発行 ━
●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第104号 ━━━━━━━━●
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プロ野球のストライキが大きな話題になっています。史上初のストライキ
にも関わらず、ファンの支持率は高いようです。野球の未来のためにと一生
懸命な選手の姿が共感を呼んでいるのでしょう。構造改革が必要なのは、永
田町も同じ。ぜひ、「未来総理」たちに頑張ってほしいものです。
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そのまんま東さんらに「再起」についてお話を聞きました。
未来総理の大村秀章議員（自民党）、福島豊議員（公明党）、
野田佳彦議員（民主党）にも、「政治は信頼を取り戻せるか？」を
テーマにインタビュー。
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目次
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■ 「介護保険制度の見直し」
福島 豊（衆議院議員・公明党・大阪）
■ 「自己紹介＆なぜ政治家をめざしたのか」
松下新平（参議院議員・無所属・宮崎）
◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介
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■ 「介護保険制度の見直し」
福島 豊（ふくしまゆたか・衆議院議員・公明党・大阪）
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来年に見直される介護保険制度について、厚生労働省社会保障審議会介護
保険部会は、7月30日に報告書を取りまとめ、年内に政府与党として改革の具
体像について結論を出すこととなっています。私どももこの介護保険制度の
見直しに向けての取り組みを始めました。
今回の改革にあたって公明党は介護保険制度改革委員会を設置し、私はそ
の委員長になりました。8月31日から関係する各団体からのヒアリングを東京
で開催し、9月11日からは列島縦断フォーラムで全国各地でのヒアリングを
行っています。また9月4日には「高齢社会をよくする女性の会・大阪支部」
の主催したシンポジウムに参加をいたしました。
こうした一連のヒアリングを通して感じることは、介護保険制度が平成12
年からスタートし着実に定着してきているということが第一点です。一方で
介護保険制度創設当時に謳われた在宅重視についてはいまだ十分な体制が整っ
ていないのではないかというのが第二点です。
平成9年の法案の審議に際して、様々な議論を国会で行ったことが懐かしく
思い出されますが、当時指摘した多くの課題はやはり課題として存続してお
り、的はずれなことを言っていたわけではないと感じております。
ただ一方で当時と自分自身の認識が変わってきたのは、高齢化の急速な進
行による給付の増大と財政的な負担の変化、また財政再建という大きな課題
を抱えている日本の国家財政の状況、介護保険制度を担う行政組織のもつ一
定の制約や、保険料を負担することについての国民の意識など多くの点につ
いて、より実感をもって感じるようになってきたことかなと思います。
具体的な個別の課題についての結論は、今後の検討の中で下していかなけ
ればなりませんが、ヒアリングを通して強く感じるのは、安心して高齢期を
生きることができる社会を作って行くためには、決して介護保険制度だけが
それを支えるものではないということです。
何よりも高齢者を支える地域社会の再構築こそが重要ではないか、そんな
思いがします。
介護保険制度の給付でまかなえるのは、独居の高齢者が地域で生活してい
くために必要なニーズのあくまで一部にとどまります。しかしすべてが特別
養護老人ホームで生活するということにならないのも明らかです。
居住福祉といわれるように、住まいを代えることも必要でしょう。また緊
急事態に対する24時間対応できる体制の整備も必要でしょう。様々な医療ニー
ズに対しても適切に対応できることが必要です。
また日常生活に関して言えば、歩いていける範囲に必要な物を得ることが
できるお店があるのかどうかといったことも問題です。引きこもりになりが
ちな高齢者に対しては、様々な地域の活動に誘ってくれる隣人も大切です。
痴呆が発症した方には、悪徳商法などの餌食にならないように、また介護保
険制度を始めとする様々な行政サービスを適切に利用できるような人的支援
も大切なことです。
今回の改革においては地域密着型サービスと言われていますが、介護保険
制度がスタートして逆に市町村のこうした取り組みへの熱意が薄れてきてい
るといわれるなかで、こうした在宅を支える地域サービスを再構築するため
には、地域での市町村の取り組みこそが大切です。
介護保険制度での給付をどのように見直すかという議論とともに、公的保
険では確保が十分になされてない様々な支援について、どのように取り組む
のか検討されなければなりません。財政的制約のもと制度の維持可能性につ
いて将来展望を示すと同時に、それにとどまらず地域の高齢者の方々が安心
して暮らすことのできる将来ビジョンを示すことができるように取り組んで
いきたいと思います。
日中は暑くても朝夕めっきり涼しくなった今日この頃、皆様のご健勝をお
祈り致します。
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■ 「自己紹介＆なぜ政治家をめざしたのか」
松下新平（まつしたしんぺい・参議院議員・無所属・宮崎）
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九州の宮崎から参りました、松下新平、３８歳です。どうぞ、よろしくお
願いします。
４月までは、宮崎で自民党所属の県議会議員をしておりましたが、自民党
政治の限界を感じ飛び出しました。また、新しい時代に新しい世代が新しい
価値観をつくる歴史の必然に駆り立てられて、このたびの参議院議員選挙に
宮崎選挙区からの初挑戦、そして、大きなご期待をいただいての初当選とな
りました。現在は、無所属での活動ですが、国会内会派は、民主党・新緑風
会に属しております。
そもそも、「なぜ、政治家を目指したのか」という問いに対しては、迷わ
ず、「尊い仕事であるから」と答えます。私は、決して、経済的に恵まれて
いたわけではありませんでしたが、幼いころから多くの愛情をいっぱい受け
て育てていただいたと思います。そして、間違いなくその環境から、自然に、
人に喜んでいただくような仕事、困っている人を助ける社会人を目指すこと
が、自分の生き方であると認識していくようになりました。
少し当時の環境を話をしますと、私が、小学６年生のときに当時宮崎で県
議会議員をしておりました父が脳溢血で倒れ再起不能となりました。父は、
４４歳でしたから、政治家としてこれからという矢先であり支持者の皆さん
も本人も無念だったことは、息子として痛いほど分かりました。そして、自
然にその想いが私に託されていったのです。
私は、１．５世だと言っています。いわゆる地盤、看板、カバンを受け継
ぐ２世ではなく、遺志は継ぎましたが、お膳立ては、全くと言っていいほど
なかったからです。
しかし、今思えば、かえってしがらみをつくることなく、のびのびと政治
活動を行えるので、この境遇に素直に感謝すると同時に、与えていただきま
した政治生命を全うしたい思いでいっぱいです。
ちょっと大げさかもしれませんが、明治の志士たちの赤心（せきしん）の
ごとく、この時代に命を捧げる覚悟です。幸い、私には、政治の師として、
横浜市長の中田宏さんのご指導を受ける環境にあります。又、損得ではなく、
日本の将来を憂い行動する政治家の同志の皆さんとともに、日本を変えてま
いります。
最後に、政治家には、権限が与えられています。政治が機能すれば、世の
中は必ず良くなります。世の中が良くなっていないのは、政治が機能してい
ないからです。未だに、政治と金の問題を解決できない政治に、国民からの
信頼は地に落ちているのは当然です。
この時代の大きな転換期に、政治に携わる機会を得たことは、まさしく、
天命であると確信します。
今後とも、正しいことは正しいとはっきりものを言い行動してまいります。
是非、松下の政治に注目してください。
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編集後記 弘中百合子（ロゼッタストーン）
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今回は新メンバーの一人、松下新平議員に登場してもらいました。
いまのプロ野球をめぐる動きを見ていると、人々の支持を得るという面で、
参考になります。どんなに目の前に痛みがあろうと、本気で将来を考え、私
利私欲を捨てて頑張っている人を見ると、応援したくなるものです。政治家
もそうあってほしいものだと、本当に思います。
どの議員も、政治家をめざすときの志は高いのです。「未来総理」たちに
は、永田町のなかで長く過ごしても、初心を忘れずにいてほしいですね。
「未来総理」へのご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。
※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
す。ご協力、よろしくお願いいたします。
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次号予告
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次回の配信は、９月27日です。
小林 温議員（自民党） 吉良州司議員（無所属）
近藤洋介議員（民主党）
が登場する予定です。
※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。
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未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」には、超党派の３１名が参加しています。
(敬称略)
◇衆議院
石破 茂（自民党・鳥取） 上田 勇（公明党・神奈川）
大村秀章（自民党・愛知） 吉良州司（無所属・大分）
楠田大蔵（民主党・比例九州） 近藤昭一（民主党・愛知）
近藤洋介（民主党・比例東北） 鈴木康友（民主党・比例東海）
武正公一（民主党・埼玉） 達増拓也（民主党・岩手）
樽井良和（民主党・比例近畿） 樽床伸二（民主党・大阪）
手塚仁雄（民主党・東京） 中塚一宏（民主党・神奈川）
中根康浩（民主党・比例東海） 長島昭久（民主党・東京）
西村康稔（自民党・兵庫） 野田佳彦（民主党・千葉）
福島 豊（公明党・大阪） 三日月大造(民主党・滋賀）
細野豪志（民主党・静岡） 丸谷佳織（公明党・比例北海道）
山井和則（民主党・京都）
◇参議院
荒木清寛（公明党・比例） 有村治子（自民党・比例）
小池 晃（共産党・比例） 小林 温（自民党・神奈川）
桜井 充（民主党・宮城） 福島瑞穂（社民党・比例）
藤末健三（民主党・比例） 松下新平（無所属・宮崎）
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。
※新メンバー２人については、現在、準備中です。
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発行人・編集人：弘中百合子
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