━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年 8月30日発行 ━
●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第101号 ━━━━━━━━●
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日本選手の大活躍に、熱く燃えたオリンピックも終わってしまいました。
始まる前はなにかと心配されたアテネでの開催でしたが、ふたを開けてみる
と、素晴らしい大会でしたね。
さて、オリンピックが終わると、もう夏も終わり。秋の政局が気になると
ころです。今回は、民主党の達増議員と、社民党の福島瑞穂議員が、原稿を
寄せてくれました。
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そのまんま東さんらに「再起」についてお話を聞きました。
未来総理の大村秀章議員（自民党）、福島豊議員（公明党）、
野田佳彦議員（民主党）にも、「政治は信頼を取り戻せるか？」を
テーマにインタビュー。
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目次
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■ 「靖国神社雑感」
達増拓也（衆議院議員・民主党・岩手）
■ 「米軍ヘリの墜落事故について」
福島瑞穂（参議院議員・社民党・比例）
◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介
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■ 「靖国神社雑感」
達増拓也（たっそたくや・衆議院議員・民主党・岩手）
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今年の８月１５日は用事で東京にいたので、夕方５時ころ、靖国神社を参
拝しました。
私は普段の８月１５日には、地元の護国神社で行われる慰霊式に出席しま
す。初当選直後の８月１５日には靖国神社を参拝し、武道館での慰霊式典に
出席しました。また、お正月に家族で靖国参拝をしたことが２回あります。
靖国参拝は今回で４回目。
私が靖国神社を参拝する理由は、憲法上「全国民の代表」となっている自
分が靖国神社に全くお参りをしないと、ばちがあたるのではないかと恐れて
いるからです。国会議員になる前はそう思わなかったので、一度も行ったこ
とがありませんでした。
そもそも靖国神社は、幕末維新の戦争で戦死した官軍兵士をまつる招魂社
として出発しており、賊軍とされた南部藩・岩手県出身の私は縁の薄い所だ
と思っていました。大鳥居の次に長州藩を率いた大村益次郎の銅像が高くそ
びえていて、行くたびにいやな感じがします。西郷隆盛も含め、賊軍合祀を
こそぜひ実現してほしいものです。
神道における神は、自然の一部であり、時々猛威をふるって災害をもたら
す、言い換えると、たたる存在だと思います。たたるから、祀る。菅原道真
の天神さんや、平将門の神田明神など、わかりやすい例です。いわゆるＡ級
戦犯とされた方々の英霊は、かなりたたりそうな気がします。
Ａ級戦犯ではない英霊についても、たたるというと語弊がありますが、な
いがしろにしているとばちがあたりそうです。
私の主観を述べているので、他の人の参考にはならないと思います。ただ、
小泉首相が、靖国参拝で「今後二度とあのような戦争をおこさないよう、誓
いました」などと言っていますが、政教分離をタテマエにしているようでい
て、実は非常に政治的なコメントだと思います。むしろ「ばちがあたるのが
恐いのでお参りした」と言うほうが、中国政府も文句のつけようがないと思
うのですが。
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■ 「米軍ヘリの墜落事故について」
福島瑞穂（ふくしまみずほ・参議院議員・社民党・比例）
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沖縄の米軍ヘリの墜落という事故を受け、社民党は党の調査団を派遣しま
した。私も行ってきましたので、そのご報告をします。
米軍ヘリが墜落した沖縄国際大学のキャンパス内の建物の一部は壊れ、壁
は黒焦げになっていました。人命が失われなかったことは、まさに奇跡中の
奇跡です。墜落した場所があと少しずれているか、燃料が爆発するかがあれ
ば、大惨事になっていたことでしょう。
沖縄国際大学からもらった写真には、米軍の1人が壊れた機体のところで
「ガイガー・カウンター（放射線検知器）」をあてている写真がありました。
放射線漏れの可能性がなければ、ガイガー・カウンターを使用する必要はまっ
たくありません。放射性物質、劣化ウラン弾などを積んでいたのかどうか、
明らかにする必要があります。
しかしヘリの残骸はもちろん、植えてあった木も切られ、土壌も深く掘ら
れ、持ち運ばれています。なぜ、土壌まで全部持っていく必要があるのでしょ
うか？
辺野古（へのこ）では、ボーリング調査を阻止するために、住民や支援を
しているみなさんたちが１５０日間にもわたり、座り込みを続けています。
みんなくたくたになりながらも熱い思いで、座り込みを毎日しています。
辺野古にはジュゴンが生息しています。ジュゴンが通年生息し、繁殖が確
認されているのは残念ながら、この辺野古沖を中心にした海域のみなのです。
沖縄のきれいな海をつぶし、１兆５０００億円もかけて、基地をつくる必
要などありません。
また高速道路から２００mという住宅のすぐそばに、都市型訓練施設が建設
されることに反対して、毎朝、毎朝、ゲート前で抗議行動をしている皆さん
のところにも行き、基地建設現場を見てきました。
このゲートの前では、おじい、おばあ、そして小学生の子どもたちも参加
していました。 「命どぅ宝（命こそ宝）」という旗を掲げて、米軍のキャ
ンプハンセンにむけて抗議をおこなっていました。
今までも多くの事故が普天間飛行場周辺には起きています。爆音に加えて、
目の前や学校の近くをヘリが通っていくなど、毎日「いつ、何が起こるかわ
からない怖さ」の中で、人々が暮らさざるを得ません。
今回の米軍ヘリの墜落という事故は「起こるべくして起きた」と言えます。
むしろ、民間人の死傷者がでなかったという方が不思議です。
今回の米軍ヘリの墜落は、普天間飛行場の返還を遅らせてきた日本政府の
責任であり、あくまでも基地の県内移設にこだわってきた稲嶺県政の責任で
もあります。
ヘリ墜落の真相究明はもちろんのこと、普天間飛行場の早期返還、辺野古
沖への移設に反対していきます。
これからも、私が国会でできることを全力でがんばっていこうと思います。
そしてこの問題に、ぜひ多くのみなさんが関心をもってほしいと思います。
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編集後記 弘中百合子（ロゼッタストーン）
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米軍のヘリコプター墜落事故で、日本が現場検証さえできなかった事実は、
とても残念でした。
日本が鎖国を解いた頃、アメリカとの間に「日米修好通商条約」という不
平等条約を結ばされ、それが改正されるまでにずいぶん時間がかかったんだっ
たよなあ……、何が不平等かというと、「関税自主権がない」ことと、「治
外法権」だったっけ……と、すっかり忘れていた歴史の授業を思い出してし
まいました。
日本の大学に墜落したのに、日本の警察が現場に入れないなんて、まるで
「治外法権」。どう考えてもおかしい気がします。
福島議員の原稿によれば、事故現場で放射能を測定していたかもしれない
とのこと。なんとも恐ろしい話ではありませんか。
日本の安全を考えれば、地位協定の見直しは、超党派で取り組める問題だ
と思います。「未来総理」たちには、ぜひ、いまの不平等な状況を打破して
ほしいですね。
「未来総理」へのご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。
※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
す。ご協力、よろしくお願いいたします。
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次号予告
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次回の配信は、９月６日です。
上田 勇議員（公明党） 野田佳彦議員（民主党）
小池 晃議員（共産党） 樽床伸二議員（民主党）
細野豪志議員（民主党）
が登場する予定です。
※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。
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未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」には、超党派の２９名が参加しています。
(敬称略)
◇衆議院
石破 茂（自民党・鳥取） 上田 勇（公明党・神奈川）
大村秀章（自民党・愛知） 吉良州司（無所属・大分）
楠田大蔵（民主党・比例九州） 近藤昭一（民主党・愛知）
近藤洋介（民主党・比例東北） 鈴木康友（民主党・比例東海）
武正公一（民主党・埼玉） 達増拓也（民主党・岩手）
樽井良和（民主党・比例近畿） 樽床伸二（民主党・大阪）
手塚仁雄（民主党・東京） 中塚一宏（民主党・神奈川）
中根康浩（民主党・比例東海） 長島昭久（民主党・東京）
西村康稔（自民党・兵庫） 野田佳彦（民主党・千葉）
福島 豊（公明党・大阪） 三日月大造(民主党・滋賀）
細野豪志（民主党・静岡） 丸谷佳織（公明党・比例北海道）
山井和則（民主党・京都）
◇参議院
荒木清寛（公明党・比例） 有村治子（自民党・比例）
小池 晃（共産党・比例） 小林 温（自民党・神奈川）
桜井 充（民主党・宮城） 福島瑞穂（社民党・比例）
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。
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発行人・編集人：弘中百合子
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