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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年 7月19日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第96号  ━━━━━━━━●

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 今回の参議院選挙には、「未来総理」メンバー5人も立候補しました。結
果は4勝1敗。当選した議員、落選した議員は、いま、どんなことを思って
いるのでしょう。今回、選挙を戦った「未来総理」のうち、3人がコメント
を寄せてくれましたので、ご紹介します。

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   ●大特集「再起ー人は立ち直るために何が必要か?」

   デューク更家さん、ますい志保さん、千葉マリアさん、
   そのまんま東さんらに「再起」についてお話を聞きました。
   未来総理の大村秀章議員(自民党)、福島豊議員(公明党)、
   野田佳彦議員(民主党)にも、「政治は信頼を取り戻せるか?」を
   テーマにインタビュー。

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  目次
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■ 「新たなる挑戦」
    桜井 充(参議院議員・民主党・宮城)

■ 「参議院選挙を終えて」
    福島瑞穂(参議院議員・社民党・比例)

■ 「たたかいを終えて」
      宮本岳志(参議院議員・共産党・大阪)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介


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 ■ 「新たなる挑戦」
             桜井 充(さくらいみつる・参議院議員・民主党・宮城)
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 多くの皆様のお力で、再選を果たすことができました。「本当にありがと
うございました」と書きたいところですが、選挙違反なのだそうで書けませ
ん。おかしな話です。

 さて今回の選挙で、私に対して372,817票という本当に多くの票を投じて頂
きました。その責任の重さを感じるとともに、期待に応えられるようにがん
ばっていきたいと思います。

 今回の選挙では、本当に多くの皆さんに支えていただきました。

 選車で田んぼ道を走っていたら、あぜ道を走ってくる方がいらっしゃいま
した。私が岩手病院にいたときに治療した患者さんの家族の方でした。花山
村にアトピー性皮膚炎の子供たちと一緒に泊まりに行きました。アトピー性
皮膚炎の子供たちは、食べ物そして宿舎の関係で泊まりにいけません。です
から、ものすごく嬉しかったのだと思いますが、その子供たちが、おじいさ
んやおばあさんに電話をかけてくれたそうです。最終日、地元を回っていた
ら、懐中電灯をまわしながら、家の外まで出てこられた方もおりました。

 そう言えば、走り続けた結果、途中で捻挫するというアクシデントに見舞
われました。結局、数日間ギブスを巻いて走れなかったのですが、この不測
の事態に、処置をしてくださった関係者の皆さんには、本当に感謝いたして
おります。

 応援してくださった方々は宮城県内だけではありません。県外の中小企業
の皆さんや歯科医師の皆さん、同級生や仕事を通じて知り合った皆さん、本
当に多くの皆さんからご支援を頂きました。

 2期目の政治活動は、国会での立法活動だけではなく、皆さんの暮らしに直
結するような制度の改正を行っていきたいと考えています。選挙期間中から
訴えておりましたが、制度が変わらなければ私たちの暮らしは変わらないか
らです。

 具体的には、誤った規制緩和によって、タクシーの台数が増加し、運転手
さんの労働条件は悪化しています。また、国立大学の独立法人化によって、
これまでのような教育、研究が行われなくなってしまっているという問題が
起こっています。このような問題の解決のための制度改正を行っていきたい
のです。

 私は、全ての問題を理解しているわけではありません。そこで、皆さんか
ら具体的な問題を教えていただき、その解決にあたっていきたいと思います。

「立ち上がろう、夢あきらめないで」。政治が変われば、私たちの暮らしは
変わります。皆さんも政治にあきらめないで、自分たちの暮らしを良くして
いくために、一緒に戦っていきましょう。


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 ■ 「参議院選挙を終えて」
             福島瑞穂(ふくしまみずほ・参議院議員・社民党・比例)
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 選挙が終わりました。党首として、北海道から沖縄をかけめぐり、そして、
候補者として「福島みずほ」と書いてもらう選挙をやらなければならず、熱
い夏を過ごしました。64万832票いただきました。

 大きな組織のバックのない私は、一人ひとりに支持してもらって、票を積
み重ねなければなりません。当初、ものすごく不安でした。

 この選挙を通じて、実に多くの多くの人たちの応援をいただきました。数
多くのボランティアに支えられ、友人たち、新しく来てくれた人たちが、フ
ル回転で動いてくれました。

 女性たちが、「みずほ勝って(「勝って」と「勝手」を兼ねる)の女たち
の会」を作ってくれました。環境、人権、平和、脱原子力のテーマに関して、
それぞれ勝手連ができ、動いてくれました。

 全国かけまわって、いろんな期待、切実な要望、希望を一杯もらいました。

 「年金ちゃんとして欲しい」「暮らしていけない」「パートで働いている
けれど、法律を作って欲しい」「失業問題何とかして欲しい」

 そして、年配の人からも若い人たちからも、「憲法9条変えないでくださ
い」と握手を求められました。

 選挙期間中ずーーっと訴えてきたこと、「平和とともに生きられる社会を
作ります」ということを実現すべくこれから6年間、元気に精一杯がんばり
ます。

 これから憲法9条を変えさせない大きな運動、弱肉強食でない、ともに生
きられる社会を作る運動、雇用、環境、人権、男女平等、平和などの立法を
作る動きを大きなネットワーク、一人ひとりとの豊かなネットワークで、ダ
イナミックに明るく、自由に、楽しく展開していこうと強く決意をしていま
す。

 大きく大きく国民のみなさんに、打ち出していきます。

 どうかこれから一緒にやっていきましょう。いろんな声をお寄せください。

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 ■ 「たたかいを終えて」
             宮本岳志(みやもとたけし・参議院議員・共産党・大阪)
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 猛暑の中の大激戦。選挙の結果は、私宮本たけしに44万2755票、日
本共産党と市田忠義には43万4046票という大きなご支持をいただき、
見事市田書記局長の議席を守ることができました。しかし、残念ながら、私
は議席を守ることができませんでした。

 今回の選挙は年金改悪や自衛隊の多国籍軍参加問題など、かつてなく自民・
公明政治への怒りが高まった選挙でした。また私たちの訴えが届いたところ
では、日本共産党への支持がひろがり、同時にわが党への期待は、これまで
にない熱さと切実さがこもったものでした。

 「あんたの議席には私らの命がかかってるんやで、絶対勝ってや」「消費
税が上がったらうちの店は、もう終わりや。頼むで共産党、しっかりしてく
れよ」街まちで寄せられた熱いご期待に、こたえられなかったことは断腸の
思いです。

 全体として「自民か民主か」という「二大政党」の流れが強力につくられ
るもとで、消費税増税でも憲法の改悪でも自民と民主の間に大きな違いはな
いこと、政治をおおもとから変える本当の改革は日本共産党が躍進してこそ、
と訴えましたが国民の世論を大きく動かすに至りませんでした。しかし、こ
の選挙で私たちが訴えたことは必ず国民的な政治体験をつうじて明らかにな
ると確信しています。

 いずれにせよ敗れたことは残念です。私の落選を知って中学校2年の長男
と小学校6年の長女が大泣きに泣きました。しかし私は息子に次のように言っ
ておきました。

 「人間だれでも敗れることはある。お前もこれから何度もそういう体験を
するだろう。しかし人間は敗れたとき、失敗したときにその真価が問われる
のだ。勝ったときは誰でも有頂天で万歳を叫べばそれでよい。簡単なことだ。
負けたときが大切なのだ。敗れたからといって、他人を恨んだり、ひらきな
おったり、やる気をなくしたりするものは最低だ。いいか、敗れたときのお
父さんをしっかり見ておけ」と。

 これは、子どもたちにだけ伝えたかったメッセージではありません。いま
すべての日本共産党員がしっかり考えなければならないことです。熱いご支
持を寄せて下さった国民はいまわが党を注視しています。この選挙結果を受
けて、日本共産党がどんな顔つきで目の前にあらわれるか・・・。

 日本共産党は根本的変革の党です。そこに苦しんでいる国民がいる限り、
日本の政治と社会に歪みが厳然と存在する限り、私たちの活動に終わりはあ
りません。

 選挙中から「日本共産党は、たとえ議席は少なくとも、道理ある論戦と、
国民と結びついた草の根の力で、現実政治を動かす党です」と訴えてきまし
た。議席を失えば、残念ながら「道理ある論戦」の場は奪われますが、「草
の根のたたかい」はいくらでもできます。私は引き続き、みなさんとともに
「消費税増税反対、憲法改悪反対」をかかげ、草の根からのたたかいをおこ
す先頭にたつ決意です。

 マスコミに「落選した後、何をされますか」との質問を受けました。私は
そもそも議員になる前は日本共産党の「しんぶん赤旗」の配達・集金をして
いた人間です。「国会議員でなくなれば、また『しんぶん赤旗』を配達し、
集金する活動に戻ります」と答えました。これは本心です。

 日本共産党の「草の根の力」は「しんぶん赤旗」です。私はまた共産党の
職員として、みなさんに赤旗をお奨めし、自ら配達・集金にもとりくみ、広
く国民のみなさんと対話・交流して、日本共産党を知っていただく活動にと
りくみたいと思っています。

 みなさん、この6年間、本当にありがとうございました。

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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 先日、季刊ロゼッタストーンの取材で、民主党の野田佳彦議員にお会いし
ましたが、やはり、人生のなかで一番辛かったのは、落選(しかもわずか
105票差!)して浪人生活を送っている時だったそうです。そんな彼を支
えたのは、ある講演会で聞いた朝顔の研究者の話。「朝顔が早朝に可憐な花
を咲かせるためには何が一番大切か。普通は、陽の光と思いがちだが、実は、
陽が当たる前の夜の冷たさと闇がもっとも大切なのだ」というのです。野田
議員は、その話を聞き、「人生も同じだ」と、この辛い経験を将来の肥やし
にしようと誓ったそうです。その後の野田議員の活躍を見れば、当時の経験
が見事に生かされているのがわかりますね。宮本議員の場合、退職後の道が
決まっているようなので、「闇」に迷い込む心配はなさそうですが、この経
験をバネに、また、ぜひ、国政に復帰してほしいと思います。

 当選した、桜井議員(民主党)、福島議員(社民党)、
荒木議員(公明党)、小池議員(共産党)には、ひきつづき、日本の国をよ
りよくするよう活動してくれるはずだと期待しています。

 ところで、桜井議員の原稿に「ありがとうございました、と書いてはいけ
ない」とあり、驚きました。調べてみると、公職選挙法の第178条で、「当
選又は落選に関し、選挙人にあいさつする目的をもって次に掲げる行為をす
ることはできない」とあり、「2.自筆の信書及び当選又は落選に関する祝
辞、見舞等の答礼のためにする信書を除くほか文書図画を頒布し又は掲示す
ること」とあります。

 こうした、選挙前からやっているメルマガで、普通に「ありがとうござい
ました」ということも、選挙違反なのでしょうか。本当におかしな話です。

 公職選挙法に関しては、選挙運動にインターネットを利用できないという
のも謎です。投票率の低下を嘆く声は多いけれど、みんなに選挙に関心を持っ
てもらう努力が足りないのではないでしょうか。誰もが政見放送を見るわけ
ではないし、いまの若い人は、新聞をとっていない人も多いのです。どんな
候補者がいて、どんな主張をしているのかを知る手段として、インターネッ
トは欠かせないと思うのですが、みなさんは、どう思われますか?

「未来総理」へのご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。

★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  次号予告
────────────────────────────────☆★
  次回の配信は、7月26日です。

  上田 勇議員(公明党) 野田佳彦議員(民主党)
  小池 晃議員(共産党) 樽床伸二議員(民主党)
  細野豪志議員(民主党)  が登場する予定です。

  ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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  「未来総理」には、超党派の29名が参加しています。
   (敬称略)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)      上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)     吉良州司(無所属・大分)
  楠田大蔵(民主党・比例九州)  近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)   鈴木康友(民主党・比例東海)
  武正公一(民主党・埼玉)     達増拓也(民主党・岩手)
  樽井良和(民主党・比例近畿)   樽床伸二(民主党・大阪)
  手塚仁雄(民主党・東京)     中塚一宏(民主党・神奈川)
  中根康浩(民主党・比例東海)  長島昭久(民主党・東京)
  西村康稔(自民党・兵庫)     野田佳彦(民主党・千葉)
  福島 豊(公明党・大阪)     日月大造(民主党・滋賀)
  細野豪志(民主党・静岡)     丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)     有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)     小林 温(自民党・神奈川)
   桜井 充(民主党・宮城)        福島瑞穂(社民党・比例)


詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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