━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年5月17日発行 ━
●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第87号 ━━━━━━━━●
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年金問題は、とうとう小泉首相にまで飛び火しました。「ドミノ倒し」な
らぬ「ド未納倒し」とテレビで言っていました。もう、誰の名前が挙がって
も、驚きませんね。
今回は、「自分にも未加入期間があった」という桜井充議員から原稿が届
きました。読者の意見とあわせて、ご紹介します。
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●大特集「少子化」
夫婦ふたりで仲良く暮らす篠田節子さん、一人っ子の息子を
育てる石坂啓さん、不妊治療で子どもを授かった穴井夕子さん、
これからはシングルマザーの時代だという岡田斗司夫さんらに
インタビュー。有村治子議員、円より子議員、大脇雅子議員も
「少子化政策」を語っています。
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目次
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■ 「特別委員長を辞任いたしました」
桜井 充（参議院議員・民主党・宮城）
■ 「年金問題について」 ーー読者の意見ーー
◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介
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■ 「特別委員長を辞任いたしました」
桜井 充（さくらい みつる・参議院議員・民主党・宮城）
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最近、選挙も近いので、地元にいることが多い。それだけではなく、テレ
ビを見ている暇もなく、新聞も軽く目を通すだけ、見出しだけを追いかけて
いると言っても過言ではない。
そのような立場で記事を読んでいると、国会が混乱していること、そして
民主党の内部がゴタゴタしていること、そのようにしか読めないのである。
委員会では年金問題の本質論を議論しているのであろうが、そのようなこと
はさっぱり伝わらない。これでは、政治から離れていく人が多くなっていく
ことは当然であり、選挙期間中に投票率を上げようというキャンペーンを行っ
ても、投票率など上がるはずがない。
年金問題は制度の不備や積立金の無駄遣い等様々な問題があるにもかかわ
らず、魔女狩りのような、議員の年金未払い問題だけがクローズアップされ
るのでは、国民の皆さんが嫌気をさすのも無理はない。
私も国会議員になる前、大学病院に勤務していた無給医局員そして大学院
に在籍していたとき、国民年金に未加入だったため、5年4カ月間未払いであっ
た。そのためあまり大きなことは言えないが、5月13日に「金融問題及び経済
の活性化に関する特別委員長」を辞任し、この問題にけじめをつけた。
その上で、今後は国会での議論に参加し、国民の皆様が納得できる年金制
度確立のために頑張っていきたいと思う。
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■「年金問題について」 ーー読者の意見ーー
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●公平でわかりやすい年金制度を
いま話題の年金未納問題ですが、議員さんもマスコミの報道も、捉えどこ
ろがおかしいのではないかと思います。
保険料の納付は義務とはいえ、納付を怠れば将来の給付額に反映されるよ
うになっており、いわば正しく自己責任を問う仕組みとなっています。問題
なのは、未納歴があったかどうかそのものではなく、立法者である国会議員
のみなさんでさえ理解できないような制度を自らつくり、それが改善されな
いままの状態を続けてきたことに対し、またそのことに対する国会議員のみ
なさんの過去と現在の有りようが問題であると考えます。いわば不作為の罪
です。未納がない議員さんも例外ではありません。そして今も、公平さやわ
かりやすさといった根本的な問題を解決していない、ごまかしと先送りのレ
ベルでしか議論されていません。
少子化や勤労体系の変化といった時代背景を踏まえた上での、公平でわか
りやすい年金制度（もっと広く社会保障制度全体）をつくるのは国会議員の
みなさんの義務です。一元化は難しいとかできないとかおっしゃる方々には、
能力不足なのですから国会議員を辞していただきたいと思います。できない
理由を探すのではなく、できる方法を考えるのが「仕事」というものです。
マスコミのみなさんも、未納という表面的な事象を捉えて騒ぐのではなく、
その本質である立法者としての不作為の罪に対して強く責任を問う報道を行
なって欲しいと考えています。あとわれわれ国民も、そうした議員を選んで
いる（投票していない人も結果的に選んでいます）わけですから、その責任
を感じるべきですし、マスコミも選挙の前だけ騒ぐのではなく、日常からそ
のこと（選んでいる国民自らの責任）をきちんと前に出して伝えるべきだと
思います。国会議員のみなさんは国民のレベルを反映しているに過ぎないの
ですから。（匿名）
●官僚だけが「勝ち組」だ
社会保険庁 年金官僚の完全勝利です。一人勝ちです。
“牙城”にメスを入れようとした与党も野党もガタガタにしてしまいまし
た。結局のところ、多くの“犠牲者”を出しましたが、誰もこの“銅城鉄壁”
を突き崩すことは出来なかったのです。（「道路公団民営化」議論に極めて
類似しています）
複雑怪奇な「年金システム」を誰も理解していなかったか、理解していて
もバカバカしくて付き合っていないことも証明されました。
保険官僚の身分は当分これで安泰です。「漁夫の利」とはこのことを言う
のでしょう。あれほど、「失政」、「運用の失敗」を暴かれても痛くも痒く
も有りません。無傷です。サスガです。
さあ、みなさん、『官吏登用試験』を受けて「勝ち組」になりましょう。
（匿名）
●年金問題、大騒ぎしすぎです
私は仕事の関係で３年前まで年金について勉強しておりました。とにかく
煩雑、ややこしい、難しい、そればかりでした。
だから大臣であろうが党首であろうが、こんなことは起こり得ることだと
思っていました。未納というより未加入ではなかったかと思います。未納な
ら地方自治体から「やいの やいの」の催促があるはずですから。
それがなかったということは、脱退や未加入であったと思います。未納未
納と大騒ぎする問題ではなく、大騒ぎしなければならないのは、今の改正案
がこれで良いかどうかでしょう。
この案で一番心配なのは、保険料が上がって今後厚生年金も国民年金も入
らない人（入れない人）が増えると言うことです。国民年金については、自
営業者も、学生も強制加入ですが、自営業者については奥さんも同じ額を払
わなければならないのです。
月額１３５００円は安い保険料と政府は言いますが、夫婦では２７０００
円支払わなければならないのです。零細企業・商店など２人分、あるいは大
学生の子供の分など、なかなか払いづらいことです（これがまだ上がる）。
厚生年金だと保険料は高いと言いますが、奥さんは払わなくても良い（収
入のある奥さんは別として）。しかし、厚生年金でも保険料が上がれば１/2
を負担する企業は、大企業は別として零細企業では企業ごと脱退するところ
が増えるでしょう（個人年金に代わる）。
こうしていくと厚生年金はますます加入企業が減り、国民年金へ移行し、
国民年金は個人だから払えない人・払わない人が増え、結局 皆年金制度が
破綻する。
今未納問題より政府が一番心配しなければならないことはこれではないで
すか？
「未納」「未納」とマスコミは騒ぎすぎる。本当に国民のための年金制度
を維持したいなら、厚労省の不良資産の公表と整理とともに根本から考え直
さないと今の小手先だけの改革など何になりましょう。
奈良県生駒市 自営業手伝い （６８歳女性）
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編集後記 弘中百合子（ロゼッタストーン）
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ロゼッタストーンのWEBでも「年金・保険相談」をやっていますが、個人の
事情によって、いろんなパターンがあり、年金・保険というのは、本当に複
雑だと感じています。
いまの年金制度は複雑でわかりにくいだけでなく、転職などによって「未
納」が生じやすいシステムになっています（そのことは、国会議員や、キャ
スターたちが身をもって証明してくれました）。国会議員も足を引っ張り合
うだけでなく、なんとかみんなで知恵を出し合って、わかりやすく安心でき
る制度をつくってほしいと思います。
「未来総理」へのご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。
※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
す。ご協力、よろしくお願いいたします。
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次号予告
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次回の配信は、５月24日です。
小林 温議員（自民党） 吉良州司議員（無所属）
近藤洋介議員（民主党） 武正公一議員（民主党）
が登場する予定です。
※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。
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未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」には、超党派の３０名が参加しています。
(敬称略・※が新メンバー)
◇衆議院
石破 茂（自民党・鳥取） 上田 勇（公明党・神奈川）
大村秀章（自民党・愛知） 吉良州司（無所属・大分）※
楠田大蔵（民主党・比例九州）※ 近藤昭一（民主党・愛知）
近藤洋介（民主党・比例東北）※ 鈴木康友（民主党・比例東海）
武正公一（民主党・埼玉）※ 達増拓也（民主党・岩手）
樽井良和（民主党・比例近畿）※ 樽床伸二（民主党・大阪）
手塚仁雄（民主党・東京）※ 中塚一宏（民主党・神奈川）※
中根康浩（民主党・比例東海）※ 長島昭久（民主党・東京）※
西村康稔（自民党・兵庫）※ 野田佳彦（民主党・千葉）
福島 豊（公明党・大阪）※ 三日月大造(民主党・滋賀）※
細野豪志（民主党・静岡） 丸谷佳織（公明党・比例北海道）
山井和則（民主党・京都）
◇参議院
荒木清寛（公明党・比例） 有村治子（自民党・比例）
小池 晃（共産党・比例） 小林 温（自民党・神奈川）※
桜井 充（民主党・宮城）※ 福島瑞穂（社民党・比例）
宮本岳志（共産党・大阪）
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。
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発行人・編集人：弘中百合子
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━━━━━━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』（毎週月曜配信） ━
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