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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年12月22日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第68号  ━━━━━━━━●

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 先日の衆議院選挙で議員の顔ぶれがだいぶ変わりました。というわけで、
『未来総理』でも、改めて昭和30年以降に生まれた議員たちに、メルマガ
への参加を呼びかけてみました。その結果、新たに14人の議員が参加して
くれることに。条件に該当する議員全員に呼びかけたのですが、圧倒的に多
かったのが民主党の議員。実際、昭和30年以降ということに限れば、民主
党の議員がいちばん多いのです。他の政党の議員たちも、数に負けず、頑張っ
てほしいと思います。

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  目次
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 ◎新メンバー初投稿「なぜ議員をめざしたのか?」

 ●長島昭久議員
 (衆議院議員・民主党・東京・1962年生まれ・当選1回)
 ●中根康浩
 (衆議院議員・民主党・比例東海・1962年生まれ・当選1回)
 ●櫻井 充
 (参議院議員・民主党・宮城・1956年生まれ・当選1回)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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 ■いまの政治家や官僚に、日本の安保政策は任せられない!
          長島昭久(ながしまあきひさ・衆議院議員・民主党・東京)
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 政治を意識した最初のきっかけは、小学校3年のころ。通学途中の駅でヘ
ルメットをかぶり角材を持った学生の集団に出くわした。70年安保の時であ
る。幼いなりに「この人たちが、こうまでして戦おうとしている社会の不条
理とは何なのだろう」という思いを抱き、日記にも書いた。そのことを父親
に「今日こんなことがあった」と話したが、何の関心も示さなかった。その
"落差"も強く心に残っている。以来、小学生のころの日記には、折に触れて
政治の話題が出てきている。両親は空恐ろしい思いだったろう。

 高校生のときにソ連のアフガン侵攻が起こった。そんなさなかも政争に明
け暮れる日本の政治家たちを見て、国際政治をリードできるような政治家が
日本にも必要だと痛感。ショックだった。そこから国際政治に関心を持つよ
うになり、各国の政治家の伝記などを読み漁るようになった。大学卒業後、
石原伸晃議員(現・国土交通大臣)の秘書を務めていた時に遭遇したのは、
湾岸戦争。ここでも政治への思いを強くした。

 93年、日本新党が大きなブームを巻き起こしたとき、立候補の誘いがあっ
た。しかし迷った末に見送った。当時、自分には政治への思いはあったがま
だ漠然としたもので、明確なストーリーを持っているわけではなかった。こ
のとき、ふわっとした気持ちで立候補していれば当選できたかもしれないが、
その後は道を見失っていただろうと思う。

 その後、「踏み切れなかった」という挫折感を抱きながら、一念発起して
渡米した。一回りも若い学生に混じって語学を習得し、大学院(ヴァンダービ
ルト大・ジョンズホプキンス大)で国際政治を学び、外交問題評議会(Council
On Foreign Relations)で初の日本人研究員となった。やりがいのある仕事
に出会って、当初は3年の予定だった滞米は7年に及ぶものとなった。しか
し、ワシントンにいる間にイヤというほど感じたのは、日本からやってくる
政治家の卑屈さと官僚の傲慢さだった。

 90年代の日本の安全保障政策は、場当たり、ドロナワを繰り返してきた(こ
れがイラク支援法で完全に破綻した)が、アメリカにいて「彼らに日本の安保
政策は任せられない!」という思いを募らせていたところに、東京21区での
補選の話があり、急遽帰国。「日本を変えるため、ワシントンから帰ってき
ました」という、今から思えば相当ズレた感覚で戦い、一敗地にまみれた。
落選の翌朝から駅頭に立ち、3年間とことんこつこつ活動を続け、地域で感
じた一つ一つの問題が、すなわち国家そのものが孕んでいる問題であること
を痛感。そういった地域の一人一人の声の結集、市民パワーの結集によって、

私は議席を預からせていただくことができた。

 「命もいらず、名もいらず、官位も金も望まざる者ほど御し難きものはな
し。この御し難き者にあらざれば、国家の大業を計るべからず」この西郷隆
盛の遺訓が、国政を志す私の座右の銘。


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 ■好きな言葉は「愛」
        中根康浩(なかねやすひろ・衆議院議員・民主党・比例東海)
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 「何故議員をめざしたか」今までに何度このような質問やアンケートにお
答えしたでしょうか。それ程、政治家にとってこの仕事にかける「思いの強
さ」というものが大切だということでしょう。そして、国民はその「思いの
強さ」がどれ程かということに「信頼するに足る人間力」を備えているかを
判断の重要性を置いているということなのでしょう。従って、その強い思い
を持つようになるドラマチックな人生体験があれば良いのでしょうが、私は
必ずしもそのような特筆すべき人生を歩んできたわけではないかもしれませ
ん。

 しかし、「日本の政治はこのままでいいはずがない」「変えなければなら
ない」「日本の政治をあるべき姿に変える仕事を最前線でやってみたい」と
いう思いは誰にも劣らないと自信を持っていえます。

 もし自分自身の人生で、このような動機を持つようになった体験はと尋ね
られたとして、あえてその質問に答えるとするならば、一つは幼稚園教育の
現場に身をおいていること。二つ目は、我が子がハンディキャップを持って
生を受けたこと。
 となるのではと思います。

 好きな言葉は「愛」です。これまでの日本はあまりに弱肉強食的で他に対
する思いやりや優しさが不足していたのではないでしょうか。このことが、
自分さえよければよいという発想につながり、政治や経済が社会のゆがみ、
政官業の癒着の構造、利権、金権政治、口利き政治という身勝手なものがま
かり通ってしまってきたのだと感じています。

 今までの競争社会から共生社会へ日本の構造を変えていくとき、「愛」に
基本の基本をおけば何をしなくてはならないかが、おのずと見えてくると思
うのは、甘っちょろいとお叱りを受けるでしょうか。

 「一人ひとりが大切にされる」「誰もがいわれのない差別や偏見から解放
される」「みんなが個性や能力を生かし夢を持ち続けられる」「一度や二度
の失敗で退場を命じられない、やり直しのきく社会」「子どもたちの目がい
つもキラキラと輝いている」
 こんな社会を政治の立場から作っていきたいと考えています。

 この意味で2003年の総選挙の民主党マニフェストにおいて、菅代表が
「目指すのは最小不幸社会」と表明したことは、とても共感できました。

 大切な税金をムダ使いせず、不幸のタネを摘み取っていく作業や平和をつ
くっていく仕事に使われるよう日本の政治を変えていきます。


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 ■立ち上がろう、夢あきらめないで
          櫻井 充(さくらいみつる・参議院議員・民主党・宮城)
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 「政治離れ」と言われて久しくなりますが、私は「政治離れ」ではなく、
「政治家離れ」だと感じています。何故なら、国民の皆さんと話をしている
と、皆さんは政治に対して決して興味がないわけではなく、誰が政治家になっ
ても同じだと、政治家に対してあきらめている方が多いからです。

 私は国会議員になる前、官僚政治がだめだと思っていました。今もその気
持ちに変わりはありませんが、原因は違っています。それは、官僚組織その
ものに問題点はあるものの、それより大きな問題は、官僚を使いきれていな
い政治家に原因があることが分かったからです。官僚は極めて優秀で、良く
勉強しています。霞ヶ関に行くと夜遅くまで電気がついています。その官僚
に欠けていることは何でしょうか。それは、本当の現場、庶民の生活が十分
分かっていないということです。

 本来、この点をきちんと把握し、法律を作っていく、そして、行政できち
んと実行されているのかチェックするのが国会議員の役割です。しかし、国
会議員がその役割を十分に果たしていません。ですから、官僚主導の政治に
なり、私たち市民の声が国政に反映されないのです。

 政治が変わらなければ、私たちの生活は変わりません。政治を変えるため
には政治家を変える必要があると感じています。そして、重要なことは、政
治家を変えることができるのは国民の皆さんの一票一票の力だということで
す。

 私が実行している政治は、国民の皆さんとともに協力していきながら、国
の制度を変えていくというものです。私が中心になって、現在の金融行政を

変えていくための法律「金融アセスメント法」を作成しました。最初は党内
でも、あまり重要視されていなかった法律ですが、この法律案の提案者であ
る、立教大学の山口義行教授や中小企業の皆さんと協力し、結果的には、今
年3月に報告されたリレーションシップ・バンキングの構想の中にこの趣旨
が盛り込まれました。

 私は国会議員として法律案を作成し、山口教授はこの法律の必要性を訴え、
全国を歩き続けました。中小企業の皆さんは、署名活動を行い、地方議会に
意見書を提出しました。署名の数は100万を超え、700を超える地方議
会が、この法律が早期に必要であるという意見書を採択してくださいました。
この力が結集したからこそ、国の金融行政が変わっていったのです。

 「立ち上がろう、夢あきらめないで」、これは私の前回の選挙のキャッチ
フレーズです。この思いは今も変わりません。政治は、国会議員や官僚だけ
で行われるものではありません。あきらめていては何も生まれない、黙って
いては何も変わりません。私は皆さんと一緒になって、日本の政治のあり方
を変えて行きたいと考えています。


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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 今回、新たにメンバーを募集したところ、参加議員が30名に増えました。
「未来総理」が創刊したのは、2002年9月2日。まだ1年ちょっとです
が、すでに大臣(石破茂防衛庁長官)、党首(福島瑞穂社民党党首)が誕生
しています。メルマガの名前どおり、「総理大臣」の誕生も待ち遠しいです
ね。

 新メンバーは、まだまだ無名の人たちが多いのですが、もしかすると、こ
のなかにも将来の総理大臣がいるかもしれません。政治家を育てていくのは、
有権者のみなさんです。どうぞ、ご意見、ご要望、ご質問など、積極的にお
寄せください。

 このメルマガは、議員にノーギャラで参加してもらっています。多忙な政
治活動のなかで、こうしたメルマガに参加する議員は、「国民に自分の活動
を知らせたい」というやる気のある議員であり、自分なりに語るべき政策を
持っている人たちです。それだけでも、信頼に足る人たちだと思いませんか?

 今回の新規募集で、民主党議員が過半数を超えました。メルマガ発行者と
しては、一党の政策ばかりを紹介することにならないよう、配慮しなければ
と思います。

 ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。


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  次号予告
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  次週も、新しくメンバーになった議員の声を紹介します。


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  未来総理メンバーの紹介
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  未来総理メンバーには、超党派の30名が参加しています。

 (敬称略・※が新メンバー)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)      上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)     吉良州司(無所属・大分)※
  楠田大蔵(民主党・福岡)※    近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)※   鈴木康友(民主党・比例東海)
  武正公一(民主党・埼玉)※    達増拓也(民主党・岩手)
  樽井良和(民主党・比例近畿)※   樽床伸二(民主党・大阪)
  手塚仁雄(民主党・東京)※    中塚一宏(民主党・神奈川)※
  中根康浩(民主党・比例東海)※  長島昭久(民主党・東京)※
  西村康稔(無所属・兵庫)※    野田佳彦(民主党・千葉)
  福島 豊(公明党・大阪)※    三日月大造(民主党・滋賀)※
  細野豪志(民主党・静岡)     丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)     有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)     小林 温 (自民党・神奈川)※
   櫻井 充(民主党・宮城)※    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

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