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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年12月15日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第67号  ━━━━━━━━●

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 今年も残り半月となりました。世の中は忘年会シーズン。いやなことは、
お酒を飲んで忘れてしまいたいけれど、「未来総理」たちには、自分の言っ
たことに責任を持ってもらわないと困ります。今回も、今年年頭に書いても
らった「公約」を、どれだけ実現できたか、振り返ってもらいました。

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  目次
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 ◎今年の公約を振り返って
  ●細野豪志議員(民主党)
  ●山井和則議員(民主党)
  ●宮本岳志議員(共産党)

 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■志(こころざし)道半ば
              細野豪志(ほそのごうし・衆議院議員・民主党・静岡)
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【細野議員の今年の公約】

 2003年、私の公約は『政治家を続ける限り、企業献金を受け取らず、
政治資金パーティも行なわない』ことです。極貧は覚悟の上、純粋な思いを
託された個人献金に頼ることで、国民本位の政治を実現する決意です。

■企業団体献金からの決別

 民主党の菅直人代表は、政官業の癒着打破を政策の柱に掲げました。予算
をばらまいても、この構造がなくならない限り、景気は良くならないという
のが菅代表の持論です。もちろん、これだけで日本経済の問題が解決するわ
けではありませんが、このことが日本の経済対策を捻じ曲げていることは間
違いありません。

 景気対策や交通網の発達は建前であって、献金をしている企業や業界へ恩
返しが道路族の本音です。大手のゼネコンが債務減免を受ける一方で、中小
の建設業者の倒産が続発している現実は、その証拠です。

 土木予算だけではありません。あらゆる予算や許認可に政官業の癒着はは
びこっています。官と業をつないでいるのが「官僚の天下り」なら、政と業
をつないでいるのが「企業献金」です。会計処理が容易なパーティ券も同様
の役割を果たしています。

■民主党はどこが自民党と違うのか

 野党である民主党は、政官業の癒着打破を声高に叫んでいます。しかし、
私は、今のまま民主党が政権を取っても、自民党と同じような利権政治家が
出てくると考えています。自民党議員よりも民主党議員の方が圧倒的にモラ
ルが高いとは言えないからです。

 私は当選直後から、企業献金に頼らない政治を目指してきました。今年は、
その動きを民主党内に広げていきたいと考えています。つまり、民主党の中
で実行する議員の集団をつくり、党規約の改正(すなわち全議員の実行)を
迫っていきたいと考えています。言葉ではなく実行する議員集団です。

■政権奪取に向けて

 民主党内での働きかけに加えて、議員立法を出す準備もすすめますが、どっ
ぷりと企業献金に浸かっている自民党の議員がその法案に賛成する可能性は
ゼロです。自民党がジャブジャブと企業献金をもらっている中で、民主党が
それを拒否することになると、資金面で大きな格差が生じてしまいます。最
も資金がかかるのは選挙ですので、そんなことをしたら民主党は政権が取れ
ないという声が党内にもあります。

 しかし、政権交代が定着していないわが国で民主党が政権を取るためには、
自民党との違いを鮮明にすることが最低限の条件です。企業献金からの自立
による政官業癒着打破は、その象徴的なテーマになりうると私は考えます。

 2002年、国民の期待を裏切った民主党に残された時間は長くありませ
ん。「所詮、政治家は信頼できない」と考えている国民に明確なメッセージ
を出せなかったことを反省し、民主党は今こそ『身を捨ててこそ浮かぶ瀬も
あれ』の心境で、政権奪取に挑む覚悟が必要です。

 【公約を振り返って】

 年初に掲げた「政治家を続ける限り、企業献金を受け取らず政治資金パー
ティも行なわない」という公約は、貫徹することができました。金がかかる
といわれる総選挙を個人献金のみで乗り越えることができたことは、大きな
自信になりました。

 また、昨年、民主党内で結成した「自立した政治を目指し行動する議員の
会」に、新人議員の皆さんに多数入会して頂くことで、党内で勢力を拡大す
ることができたことも大きな収穫でした。

■政権奪取ならず

 もちろん、民主党を改革するだけでは、わが国の政治文化を変えることは
できません。政官業のトライアングルを形成してきた自民党から一旦、政権
を剥奪することが不可欠です。11月の総選挙で政権獲得に至らなかったこ
とは、私の志がまだまだ道半ばであることを示しています。

 選挙が終わって1ヶ月強が経ちましたが、政治と金の問題はおろか、イラ
クも年金も、あいも変わらず与党内で「ああでもないこうでもない」とやっ
ている現状を見るにつけ、政策転換をできない日本の政治の限界を感じてい
ます。

■選挙を変えねば

 政治と金の問題は、選挙の際に如実にあらわれます。先日、選挙違反で自
民党の近藤議員が逮捕されました。自ら金を渡したと報道されている近藤氏
をかばう気にはなりませんが、選挙前は何人秘書を雇って選挙準備(実質的
には運動)をやってもOKという公選法の規定では、巧妙にお金を使った候
補が有利になります。

 選挙を変えるためには、候補者討論のテレビ中継、インターネット選挙解
禁、立会演説の復活など、お金をかけずに有権者が判断する手法の導入に本
気で取り組む必要があります。しかし、現在の選挙制度で当選を重ねている
古株の議員が実権を握っている現状をみると、展望は必ずしも明るくありま
せん。

■職業としての政治

「どんな事態に直面しても、それにもかかわらず!と言い切る自信のある人
間。そういう人間だけが政治への天職を持つ」とは、マックス・ウェーバー
の至言です。絶望するぐらいなら、政治家稼業をさっさとたたんだ方が良さ
そうです。

 当面は、遅々として進まない小泉改革を後目に、政権交代に備える「雌伏
の時」が続きそうです。国益のかかるイラクは政局にしにくいテーマですの
で、民主党が反転攻勢をかけられるとすると、来年夏の参議院選挙、そして
秋の代表選挙ということになります。

 その中で、民主党が自民党に明らかに勝っている40代以下の世代が前面に
でる状況をつくり出すことができるかどうかが、日本の政治の鍵を握ってい
ると考えます。私も、気合を入れ直して、その一翼を担えるようがんばりた
いと思います。


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 ■年頭の「公約」を振り返って
         山井和則(やまのいかずのり・衆議院議員・民主党・京都)
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 【山井議員の今年の公約】

 「未来総理」読者の皆さん、今年もよろしくお願い申し上げます。「今年
の公約」というタイトルですが、個別の政策ではなく、私の政治姿勢を書き
ます。

 私は現在41歳。24歳―29歳までの5年間、松下政経塾で学びました。
そこでの故・松下幸之助塾長の教えが私の政治の原点になっています。松下
塾長は、「『新しい政治』を目指せ! 今までのような政治家で、ただ若い
だけの政治家を増やしても政治は良くならない。そんなために松下政経塾を
創ったのではない」と言われました。

 私は次のような6項目を重点に政治活動をします。

 山井和則の目指す「新しい政治」6か条

(1)徹底した情報公開、開かれた政治、誰もが参加できる身近な政治

 1)朝の駅立ち(過去8年で810回):いつでも駅頭で会える政治。今年も
   国会のない平日には京都で行います。

 2)「やまのい和則と語る会」(当選後32回):いつでも生で国会報告が
   聞ける、自分の意見を議員にぶつけることができる政治。今年もこま
   めに開催します。

 3)メールマガジン「国会報告」(当選後通算320号、ほぼ3日に一回発
   行):日々どんな生活をし、どんな国会活動をしているかが手に取る
   ようにわかる政治。メールマガジンの登録者は3500人。発行回数は民
   主党でナンバー1。

 4)「やまのい和則 国会ニュース」(当選後8号、通算84号):国会での
   活動、地域での活動を定期的に報告します。

(2)クリーンな政治

 おおまかな収支を公開。企業・団体献金ではなく、個人からのカンパ(浄
 財)で政治を行う。

(3)共につくる政治

 多くのボランティアの方々に集会のお手伝い、「国会ニュース」の封入、
配布のお手伝いをして頂いています。
 故・松下塾長は、「政治を正すのは、志ある政治家と良識ある有権者の共
同作業である」と言われた。

(4)声なき声、額に汗して働く人々を代弁する政治

 今まで政治に声が届かなかった、しかし、切実に困っておられる方々の声、
額に汗して働く方々の声を代弁します。ホームレスの人々の自立支援、障害
者福祉(支援費制度、小規模作業所など)、高齢者介護、精神医療、救急医
療、小児救急医療、医療事故、児童虐待、男女共同参画など、今まで「票に
ならない」と、後回しにされがちであった課題に取り組みます。

(5)タブーに挑戦する政治

 道路公団の談合・天下り問題。特殊法人の天下り問題。医療におけるカル
テ、レセプトの開示、救急救命士の業務拡大など、政官業の癒着により、政
治の世界でタブーと言われる問題に取り組みます。

(6)専門分野で戦う政治

 私は衆議院厚生労働委員会理事と民主党の「次の内閣」厚生労働副大臣、
雇用担当副大臣を兼務しています。昨年、坂口力厚生労働大臣への質問回
数・時間は、一番多かったと自負しています。今年も、官僚ではなく、責任
を持つ政治家の姿勢が明確になるよう、更に坂口大臣との議論が深まるよう、
何度でも質問してゆきます。

【公約を振り返って】

 私の場合,「公約」とは少し違いましたが、今年の初めに、政治活動の重点
項目として次の6項目を挙げました。

1 徹底した情報公開、開かれた政治,誰もが参加できる身近な政治
2 クリーンな政治
3 共につくる政治
4 声なき声、額に汗して働く人々を代弁する政治
5 タブーに挑戦する政治
6 専門分野で戦う政治

 各項目に沿って、どれくらい実行できたかを振り返ってみます。

1の「開かれた政治」としては、具体的には、駅立ち、国政報告会の実施、
メールマガジン発行、国会ニュース発行、を目標として掲げました。

 駅立ちを、平日の朝、京都にいる日には、ほぼ毎日行いました。国政報告
会についても、多数の方の参加を得ました。また、メールマガジンについて
は、選挙期間中は公職選挙法の関係もあり、発行を自粛しましたが、この1年
で120回以上発行してきました。紙媒体の国会ニュースについては、選挙が
あった関係で、秋の号が抜けましたが、今年は3回発行しました。また、それ
以外にも号外という形で、朝の駅立ちの際の配布や、ボランティアの方々の
ご協力により、各戸配布することで、地元の方々への情報提供を行ってきま
した。

 2では、収支の公開と個人献金を主体とした資金集めを掲げ、寄付に関し
ては、ほぼ個人献金だけで、パーティーも開いていません。3、4、6につ
いても、ほぼ年頭に宣言したとおりのことができていると思います。

 5の「タブーに挑戦する政治」については、委員会において、業界団体か
ら族議員への政治献金などについて追及をしてきました。しかし、相手の「身
に憶えがない」という逃げに対して、責任をとらせるところまで詰めきれな
かったのが残念です。政治が国民の信頼を得るためにも、このような問題を
放置できません。しかし、肝心な政策の議論を疎かにするわけにもいかず、
バランスが難しいと感じています。

 おかげさまで二期目に当選できましたので、公約に実現に向かって引き続
き頑張ります。


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 ■年頭の公約を振り返って
          宮本岳志(みやもとたけし・参議院議員・共産党・大阪)
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【宮本議員の今年の公約】

 新しい年を迎え、早くも1月20日から第156通常国会が始まりました。
今年も「国会のだんじりファイター」宮本岳志を、どうぞよろしくお願いい
たします。さて、今回のテーマは「今年の公約」とのこと。「公約」という
言葉の重みをかみしめながら、書いてみたいと思います。

 ご承知のように、日本の政治は議院内閣制をとっていますから、国会内の
多数を占める与党から内閣総理大臣が選ばれ、内閣を組織しています。内閣
が予算案を作成し、国会に提出してそれが可決され、国の行政がすすめられ
るのですから「公約」といっても、与党と野党とでは自ずと意味が違ってき
ます。

 与党が、国民に公約しながら、それを実行しなかったならば、まさにスト
レートに「公約違反」ということになるでしょう。ただし地方政治の場合、
首長は議会多数派から選ばれているとは限りませんから、長野県の田中知事
の例を出すまでもなく、首長の公約が議会で否決されるということも珍しく
ありません。

 野党の場合は、ことはそう簡単ではありません。昨年の国会でのBSE対
策法案のように、野党の道理ある提案を与党も受け入れ成立する例もありま
すが、野党の主張にどんなに道理があっても議会内の多数与党が、それを受
け入れず実現しないということもままあることです。

 私の所属する日本共産党が「公約を守り、スジをとおす党」であることは、
ずいぶん国民の間にもお認めいただけるようになりました。しかし、そのこ
とと「公約したことが簡単に実現するかどうか」は別のことなのです。

 もちろん、与党であっても、決して公約が簡単に実現するわけではないで
しょう。与党内の調整や役所との調整もあるのでしょう。ですから「努力し
たができなかった」ということは与党でもありうることだとは思います。

 しかし、逆のことはできないはずです。野党時代に「消費税、ダメなもの
はダメ」と言っていた党が与党になって「消費税率を引き上げる」とか、「医
療改悪反対!政・官・財癒着の自民党政治に審判を!」と訴えて当選した議
員が、自民党とともに与党に入って医療の改悪をすすめる、などということ
は到底認められないことです。

 さて、私の今年の公約です。私は1月22日国会冒頭の参議院本会議で、
小泉総理大臣と経済・財政運営について論戦しました。首相は、本予算で「公
共事業を10%減らした」と言いながら補正予算では1,5兆円も積み増し、
結局5%も増やしました。財政危機を理由に押しつけた社会保障負担増は、
いっそう消費を冷え込ませ、不況を深刻にして税収不足を招くばかりです。

 結果として国債発行30兆円枠などという看板はもろくも崩れ去り、不良
債権は処理しても処理しても増え続けています。まさに今回の補正予算は、
小泉「改革」なるものの破綻を証明するものに他なりません。

 したがって今年の公約は、「破綻が明瞭な小泉政権を打倒すること」です。
 この仕事は簡単ではありませんが、国民のみなさんと力を合わせて、なん
としても今年実現したいと思います。

【公約を振り返って】

 今年も一年お世話になりました。「国会のだんじりファイター」宮本たけ
しです。

 今回のテーマは「年頭の公約を振り返って」とのこと・・・。私が今年の
年頭にみなさんに公約したのは、ズバリ「小泉政権の打倒」。「この仕事は
簡単ではありませんが、国民のみなさんと力を合わせて、なんとしても今年
実現したい」と書きました。

 「今年」は、まだ終わったわけではありませんが、残念ながらこれはまだ
実現できていません。もちろん今年の公約を述べたメルマガでも、「公約実
現に全力をあげたかどうか」ということがモノサシであって、「公約したこ
とが実現したかどうか」というモノサシだけで、はかれないということも述
べています。

 そのメルマガでは小泉政治の行き詰まりと破たんが明瞭だと指摘しました
が、一年たってその行き詰まりはますます深刻なものとなっています。なか
でも12月9日、小泉政権がおこなったイラクに自衛隊を派兵する「基本計
画」の閣議決定は、日本の歴史に重大な汚点を残す歴史的暴挙であり、まさ
に政権の命取りとなる愚行です。

 実は、私はイラクで命を落とした奥克彦大使(死亡当時参事官)とはいっ
しょにラグビーの試合をしてきたラグビー仲間でした。私やこのメルマガの
執筆メンバーである自民党の大村秀章さんもやっている「ラグビー愛好国会
議員連盟」の試合に、奥大使はいつも参加してくれていました。

 2001年に彼が駐英日本大使館勤務となったとき、私のところにもあい
さつに見えられ「今度、英国勤務となりました」と元気に旅立っていったの
を昨日のことのように覚えています。その奥大使が、イラクで命を落とすな
どと誰が想像したでしょう。

 彼を直接的に殺したのはテロリストであり、テロはいかなる理由があろう
とも断じて許されません。しかし、テロリストに狙われるような条件の下で
彼をイラクに行かせたのは小泉首相であり政府です。たしかにラガーマンら
しい頑強な体格の人でした。しかしどんなに頑強な肉体も、自動小銃の前に
は何の役に立たないのは当然です。

 日本や英国にいれば、いやたとえイラクに行ったとしても、世界の流れに
逆らって日本政府がいち早くアメリカのイラク戦争支持などということをし
なければ、けっして45歳などという若さで死ぬことはなかったであろうこ
の有能な外交官のことを思い、それでもなお、あくまで自衛隊をイラクに派
兵するという小泉内閣・・・。

 そんな折り、小泉首相のメールマガジン「らいおんはーと」が届きました。
「使命感に燃える外交官の死を悼む」と題したものですが、この二人外交官
の痛ましい死と、足利銀行の一時国有化、H2Aロケット打ち上げ失敗、と
3つ並べた上で、「29日は、いろいろなことがありました。・・・困難な事
態にあっても、決してひるむことなく勇気を持って立ち向かっていきたい」
などというふざけたもの。「いろいろなこと」とは何たる言いぐさか・・・!

 奥参事官は『外交フォーラム』の今年の11月号に「イラクの戦後復興に
おける国連の役割」という現地からのレポートを発表し、その中で「国連だ
けは自分たちを本当に助けてくれる存在だ、と大半のイラク人は受けとめて
いる。『米国一極の世界では、国連は米国の支持なしには無能の存在だ』と
の批判があるが、イラクの暫定統治、憲法に基づいた政府の樹立における国
連の役割は大きい」と論じています。

 まさに「一日も早く米英軍主導の占領支配をやめ、国連中心の枠組みによ
る人道支援にきりかえること、この枠組みのもとでイラク国民にすみやかに
主権を返還し、米英軍を撤退させること。そして日本は非軍事の分野での人
道支援に徹すること」。
 これこそイラク問題の道理ある解決の道筋であることは明瞭です。

 イラクへの自衛隊の派兵に何の大義もありません。国際社会の道議にてら
しても、日本国憲法にてらしても、彼らが強行した「イラク特措法」にてら
してさえ大義のない最悪の選択です。この歴史的暴挙によって小泉内閣が倒
れる日は近いでしょう。

 どんなに巨大に見えるものでも、そこに不正と欺瞞がある限り、真理と正
義のたたかいを押しとどめることはできません。今年5月、私が「個人情報
保護特別委員会」で、「武富士」と警察との癒着、個人情報の漏洩問題を追
及したとき、誰が半年後の「武富士」武井会長逮捕を予想したでしょうか。

 しかし、私の追及が、「武富士」の元社員、中川一博氏の逮捕につながり、
警察はとうとう「武富士」からビール券などを受け取った警察官を処分せざ
るを得なくなり、その中川証言から、とうとう「武富士」本社への強制捜査、
会長逮捕と進んだのです。

 歴史上のどんなたたかいも、あらかじめ勝算があってはじめられたものは
ひとつもありません。「真理と正義は必ず勝利する」という確信を持って、
「自衛隊のイラク派兵やめよ、憲法9条を守れ、小泉内閣打倒」をかかげ、
引き続き全力をつくします。

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 有村治子(ありむらはるこ・参議院議員・自民党・比例)
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 出産直後のため、今回はお休みです。


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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 数週間にわたって、「未来総理」たちに、今年年頭の公約を振り返っても
らいましたが、いかがでしたか?

 公約のなかには「実現できるかどうかは別として自分がめざすべき“大き
な公約”」と、「自分が頑張れば絶対実現できる“小さな公約”」があると
思います。「企業献金を受け取らない」とか、「朝の駅立ちを続ける」といっ
たことは、個人レベルで実現可能なもの。そういう「小さな約束」をきちん
と守れる政治家は、信頼できるのではないかと思います。もちろん、「大き
な公約」のために努力することは政治家として当然です。

 来年は「“未来総理”の締切を守る」ことも、公約に入れてもらえると嬉
しいのですが……(笑)。

 さて、次週からは新メンバーをご紹介していきます。新しい「未来総理」
たちにもどうぞご期待ください。

 ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。


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  次号予告
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  次週は、新しくメンバーになった議員の声を紹介します。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  未来総理メンバーの紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 「未来総理」メンバーは、現在16名です。(敬称略)
 ※新メンバーは次回からご紹介します。

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)     上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)    近藤昭一(民主党・愛知)
  鈴木康友(民主党・静岡)    達増拓也(民主党・岩手)
  樽床伸二(民主党・大阪)    野田佳彦(民主党・千葉)
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン   許可無く転載することを禁じます
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