━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002年12月9日発行 ━
●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第15号 ━━━━━━━━●
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民主党はとうとう、鳩山氏が代表を辞任。岡田克也幹事長代理と菅直人前
幹事長が代表の座を争うことになりました。自民党は、道路公団改革で、
小泉首相と族議員の対立が深まっているようです。政党内部での対立ばかり
が目につく日本の政治。まったくわかりにくいですよね。
早く「未来総理」たちに育ってもらって、日本の政治を健全にしてほしい
ものです。
今回も、「自分が属している政党の好きなところ、変えたいところ」を聞
いています。「未来総理」たちには、いまの政党を変えられるでしょうか。
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目次
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◎「自分の属している政党の好きなところ、変えたいところ」
▼丸谷佳織(公明党・衆議院議員・比例北海道・37歳・当選2回)
▼達増拓也(自由党・衆議院議員・岩手・38歳・当選2回)
▼鈴木康友(民主党・衆議院議員・静岡・45歳・当選1回)
◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介
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■「“下駄の雪”じゃなくて“雪の下駄”になりたい」
丸谷佳織(まるやかおり・衆議院議員・公明党・比例北海道)
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公明党の好きな所…基本的にイイ人が多いので、眉間に皺に寄せることな
く過ごせる。どこの職場でもそうでしょうが、人間関係での悩みって余計な
悩みの一つ。その余計な悩みを持たなくても良いので、思いっきり仕事に打
ち込めると思います。
では仕事面から申し上げますと、公明党の地方議員さんは3000人を超
え支持者層も一般市民の方々なので、生活現場の声が地方議員さんから私達
に即効で繋がります。生活現場の声を国会に届けることが、我が党の存在価
値でもあると思っています。
また、支持をして下さる方々が特定の利益を求めずに「世のために一生懸
命に働いてこい!」と言って下さることもありがたいですね。その分、不正
や汚職には人一倍厳しい監視の目を持って見てくれているので、「初心も忘
れて、ちょっとエラクなったんじゃないのぉ!?」という時には厳しいお叱
りをいただくことが出来ます。権力の中枢にいると、俗に言う“センセイ”
的なものになってしまうのは簡単。原点を忘れずに頑張れる、良い環境で育
てていただいています。
公明党の嫌いな所…少人数であること。衆議員は33名で、私より期数の
少ない議員はたった一人のみ。各人の負担が大きくなるのは当然ですが、中
でも一番若い私は雑巾掛けというよりボロ雑巾状態です。ま、愚痴になると
格好悪いので「色々勉強できて幸せです!」くらい言っておくのが政治家か
と思うものの、今国会の委員会は5つに所属し、11月も質問だけで8回だし、
疲れ気味は否めません。
それと連立政権に入って“下駄の雪”と揶揄されますが、それでは連立与
党の意義がないので、“雪の下駄”と言われるくらいにならなくてはいけな
いと思っています。「あ、下駄だ、ラッキー!あれ、履いたら冷たかった…」
という、そうは問屋が下ろしませんという姿勢も我が党の存在価値であるは
ずだから。“雪の下駄”で頑張るのなら、私も歓んでボロ雑巾となって「与
直し」作業をいたしたいと思います。
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■「“我が道を行く”的な割り切りのよさが、冷たい感じに思われる!?」
達増拓也(たっそたくや・衆議院議員・自由党・岩手)
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1998年に自由党ができる時、私も積極的に設立作業にかかわったので、
「自分が作った党」という愛着があります。
私は「自由と責任党」という党名を主張しました。マンガ『加治隆介の議』
の主人公が所属する政党の名前ですね。「ちょっと散文的だなあ」という
小沢一郎党首の反対もあり、採用されませんでしたが、半分実現したのでよ
かったと思っています。
「創造的自由主義」をかかげる綱領、フリー・フェア・オープンを旨とす
る経済社会政策、そして日米同盟は極東に限定してグローバルには国連中心
主義を貫く安全保障政策。今日こそ有効なこの理念政策を、5年前に既に定
めていました。
1999年にいち早くコンピュータ2000年問題に取り組んだこと、
2000年の総選挙前に政党として最も早く「メルマガ」の発行を始めたの
も誇れるところです。
「マイクロソフトネット」や「エレクション」といったサイトが実施した
アンケート調査で、小沢党首や自由党の支持率が1位になっています。
それから、世界各国の自由党が加盟する「リベラル・インターナショナル」
という機関に日本の自由党も入っていまして、国際的な政党間交流が盛んな
ところも好きです。
今年の3月にハンガリーで開かれた定例世界大会に、小沢党首に同行して
私も参加しました。「グッド・ガバナンス(良い統治)」がテーマで、それ
ぞれの国で改革に苦労している様子を報告しあいました。
この、情報化と国際化に対応したところはもっともっと伸ばしていきたい
と思います。
自由党の仲間たちは主体性が確立している人が多く、他人を妬んだり恨ん
だりすることがなく、さわやかで、つきあいやすいです。天下国家をどうこ
うしようという強い意志を持っていて、歴史や世界情勢に造詣が深く、哲学
思想に関する議論もします。
強い敵に全力で立ち向かう勇気も凛々(りんりん)です。
変えたいところは、「我が道を行く」的な割り切りのよさが冷たい感じに
つながるのか、支持がなかなか広がらないところです。優しさやカッコよさ
といったイメージがモノをいう政治状況の中で、支持を拡大できるしたたか
さが必要なのかな、と考えています。
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■「旧党派の影や世代間の壁などで、一枚岩になっていない」
鈴木康友(すずきやすとも・衆議院議員・民主党・静岡)
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民主党の鈴木康友です。今回のテーマは、党の状況を考えると悩ましいで
すね。
そもそも私が民主党で選挙に出馬したのは、同志とも言うべき仲間が民主
党に多かったからです。前回の党首選挙に出馬した野田佳彦さんなどは、20
数年来の親友です。また、元々政権交代可能な二大政党制を目指していたの
で、野党第1党の民主党というのは、私にとっては最も適した政党だと思っ
ていました。
しかし、最近の党の状況を考えると大変に残念です。二大政党を目指すた
めには、理念・政策で党がしっかりまとまって、与党の政権運営の問題点を、
厳しく指摘していく事が大切です。なぜならそうした活動を通じ、有権者の
みなさんに信頼感や期待を持って頂き、選挙を通じて党勢を拡大し、政権交
代を実現していくのが王道だからです。
ところが現在の民主党は、よく指摘をされるように必ずしも一枚岩とはい
えません。旧党派の影や世代間の壁などが見え隠れし、時として党の重要な
政策決定や方針決定に影響を及ぼします。こうした点は改善し、挙党体制を
つくっていかなければなりません。
ただ民主党の潜在的な可能性は、大変大きいと思います。なぜなら政策に
精通した優秀な議員がたくさんいるからです。そのため議員立法は、今まで
の常識では考えられないくらいの数を提出しています。こうした成果や努力
はやがて花開くと思います。
またしがらみのない若い議員が多いことも魅力ではないでしょうか。政官
業の癒着を破壊し、さまざまな改革を実行していかなければならない時代だ
からこそ、垢にまみれていない議員の存在は貴重だからです。
こうした党の長所を伸ばすとともに短所を改善し、再び国民のみなさまの
信頼を取り戻すことによって、政権交代を実現したいと思います。
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編集後記 弘中百合子(ロゼッタストーン)
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丸谷議員に「“世直し”じゃないんですか」と確認すると、「“与直し”
は公明党のキャッチフレーズです」とのことでした。そう言われてみると、
公明党のポスターには「与直し」と大きく掲載されています。与党を直して
くれるわけですね。
いまの民主党は、自民党の「森政権」末期の頃によく似ています。国民の
不信感が膨らみ、支持率も落ちるところまで落ち……。けれど、自民党は
小泉純一郎という「変人」を首相に選んだことで、同じ政党なのに、小泉ブー
ムまで巻き起こるほど、支持率を回復しました。
民主党の党首選も、復活のきっかけになるといいなあと思います。野党第
1党がいまのような状態なのは、国民にとっても、与党にとってもよくない
ことですから。
ところで、道路公団の推進委員会にしても、民主党にしても、バトルが巻
き起こると、マスコミが大きく取り上げます。日本人(人間?)は、やっぱ
りケンカを見るのが好きなんでしょうか。私も「未来総理」たちに、ケンカ
を売ってみようかな、なんてふと思ってしまいました(笑)。
「未来総理」たちには、ぜひ、この難局を乗り切ってほしいですね。
ご意見、ご質問は
souri@rosetta.jp までお願いします。
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次号予告
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次回は、石破茂議員(自民党)・野田佳彦議員(民主党)・
宮本岳志議員(共産党)が登場します。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。
◇衆議院
石破 茂(自民党・鳥取) 上田 勇(公明党・比例南関東)
植田至紀(社民党・比例近畿)大村秀章(自民党・愛知)
近藤昭一(民主党・愛知) 鈴木康友(民主党・静岡)
達増拓也(自由党・岩手) 樽床伸二(民主党・大阪)
野田佳彦(民主党・千葉) 春名直章(共産党・比例四国)
細野豪志(民主党・静岡) 丸谷佳織(公明党・比例北海道)
山井和則(民主党・比例近畿)山村 健(民主党・比例東海)
◇参議院
荒木清寛(公明党・比例) 有村治子(自民党・比例)
小池 晃(共産党・比例) 福島瑞穂(社民党・比例)
宮本岳志(共産党・大阪)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。
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発行人・編集人:弘中百合子
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