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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002年10月28日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第9号 ━━━━━━━━━●

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 昨日行なわれた、衆参7選挙区の統一補欠選挙は、与党側が5議席を獲得
し、「勝利宣言」しました。が、今回の選挙のもう一つの特徴は、若手の躍
進。民主党公認の斎藤淳氏(33)、 自民党公認の松浪健太氏(31)、自
民党公認の荒巻隆三氏(30)、自民など3与党が推薦した田村耕太郎氏
(39)と、30代議員が4人も当選。政治とお金の問題にうんざりしてい
る国民は、やはり、フレッシュな若い候補者に期待をかけたようです。
 世代交代の波は、間違いなく、近づいてきています。われらが「未来総理」
たちにも、ご注目ください。

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  目次
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 ◎テーマ:「私が一番力を入れている政策」
   ▼鈴木康友(衆議院議員・民主党・静岡・45歳・当選1回)
   ▼丸谷佳織(衆議院議員・公明党・比例北海道・37歳・当選2回)
   ▼達増拓也(衆議院議員・自由党・岩手・38歳・当選2回)
 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■「日本の財政を立て直す」
      鈴木康友(すずきやすとも・衆議院議員・民主党・静岡)
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 日本が抱える深刻な問題の一つに、財政破綻の問題があります。まもなく
国、地方を合わせた借金の累積は、700兆円に達しようとしています。さらに
毎年毎年、国だけでも30兆円ずつ借金が増えています。小泉総理が、新規の
国債発行額を30兆円以下に抑えるという公約をしているのも、借金が増える
のを少しでも抑制しようという意図からです。

 しかし、少々支出を抑えたからといって財政構造が変わるわけではありま
せん。このままの状態を放置すれば、確実に借金は増え続けます。根本から
改革をしなければなりません。ではどうするか。

 借金が増えるしくみは、簡単です。収入より支出が多いからです。これを
是正しようとすれば、支出を減らすか、収入を増やすしかありません。その
ためには、中央集権的な行政の構造を変えなければなりません。

 今の日本は、荒っぽく言えば、税金という収入を中央に集め、誰のお金か
わからなくなったものを、みんなで取り合っている状態です。この構造の中
では、一銭でも多く取ってやろうというのが素朴な人間心理ですから、根本
的にこの歪を取り去るためには、中央政府の行政機能を地方に分散するしか
ありません。

 つまり税金を徴収する権限も、それを使って行政サービスを行う権限も、
できるだけ地方に移譲していくわけです。いわゆる「地方分権」です。こう
すればもっと負担と給付の関係が明確になり、借金も容易にはできなくなり
ます。

 しかし、本格的な地方分権には時間がかかります。そこで支出を削減する
ため、短期的に無駄を省く努力もしていかなければなりません。無駄の温床
となっている特殊法人や公益法人を削減する。民間でできることは、なるべ
く民間で行えるように大胆に規制改革を行っていく。補助金の無駄を省くた
めに、細かく個別事業に補助金をつけていたものを、一括交付金に変えてい
く等々。

 こうした改革は、今すぐにでもできます。しかし政官業の癒着の中で、な
かなか前に進みません。障害を取り払いながらこれらの改革を実現していき
たいと思います。


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 ■「北方領土問題の早期解決をめざしたい」
      丸谷佳織(まるやかおり・衆議院議員・公明党・比例北海道)
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 一生懸命に取り組んでいること…とりあえず全てに全力投球なのですが、
やはり所属する委員会に関する案件が多くなってきます。中でも外交問題は、
多方面に人脈を作りつつ頑張っていくつもり。

 6年前の初当選後、外務委員会所属を希望した時「外交なんて1票にもな
らないのに」と同僚議員に言われたことがありますが、その発想こそが外務
省の傲慢な体質を助長させ、一部政治家との癒着を放置してきた原因だと思
うのです。

 今、日朝に横たわる重要課題を目の前にし日本の外交云々という議論が多
くなされていますし、昨年の一連の外務省不祥事から大臣更迭まで、多くの
国民の関心は外交に向いています。この関心の高まりを維持させて行くため
には、委員会や国際会議の場で透明度の高い外交議論をして行くことが必要
だと思っています。

 日朝関係と並んで残されている大きな外交テーマの一つである領土問題に
ついても、国が交渉と返還実現の全責任を負うとの思いで早期解決に向けて
取り組んでいます。

 まず今までの対露政策と予算の使い方を全て検証し、成果の出たものとそ
うでないものの評価をするべきです。そうしなければなし崩し的に対露外交
が静かに動きだしてしまうでしょうし、そうなれば透明度の高い外交議論を
持って元島民の方々に安心していただくことなど出来ないでしょう。

 平和条約締結に向けた、日露間の積極的相互依存関係の構築のため、ビザ
なし交流の徹底的見直しと効果的な人道支援(緊急医療協力など)の充実、
学術・文化・経済などの専門家交流などを図り、エネルギーの安全保障面で
の連携をもっと密にするなど、細部に渡り日露関係を作り直して行きたいと
思っています。

 外交ばかりというのも何なので、もう一つFC(フィルム・コミッション)
のお話をさせていただきます。日本の中でFCを育て映像の撮影誘致の効率化
と競争力を高めて行くため、超党派のFC研究会が発足したということを細野
議員から教えていただき、「北海道にはもってこい!」と活動に勤しんでい
るところです。

 今年で最終回を迎えてしまった“北の国から”をご覧になった方も多いと
思いますが、「北海道っていいんでないかい?」「でも寒いべさ」なんて会
話をしませんでしたか?

 映像の持つ力ってスゴイと思います。観光客の増加も視野に入れ、大自然
の残る北海道を始め歴史のある地域や日本文化薫る古都など、その映像力で
世界にアピールする作戦を日本は持たなくちゃいけません。実際に取り組ん
でいても、なかなか面白いテーマです。

 では最後に…難破しても流氷の上を歩いて帰って来れると思ってる方、そ
れは間違いです。念のため。


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 ■「小泉内閣を倒して、政権交代を実現」
         達増拓也(たっそたくや・衆議院議員・自由党・岩手)
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 私が一番力を入れている政策は、倒閣、すなわち小泉内閣を倒して、政権
交代を実現することです。

 なぜ倒閣かと言いますと、日本経済の再生は、自民党中心の政権ではでき
ないと考えるからです。

 小泉内閣の基本方針は、財政切り詰め政策の下で景気を悪化させつつ、不
良債権処理を加速するということです。これを続けますと、真面目な個人や
真面目な企業も借金体質になり、返済が滞ると不良債権とみなされ、破産や
倒産の憂き目にあいます。健全債権がどんどん不良債権化し、資産や人材、
経営権が放り出されて、日本経済丸ごと外国企業に買い叩かれてしまいます。

 これをやめろと自民党等、与党の皆さんが小泉総理に迫っていますが、自
民党は逆に無駄遣いのクセがありますから、問題です。

 私は、国の予算の無駄を省いて、その分減税し、家計の消費や企業の投資
を増やせば良いと考えます。ムネオハウスは2億円で作られるものに4億円
の予算がつき、差額が不正に誰かの懐に入っていました。こうした無駄は
80兆円の国家予算のうち10兆円位になると思われます。10兆円規模の
減税をすればいいんですが、小泉総理も山崎自民党幹事長も、出来ない、と
いう立場です。

 国債30兆円枠という話がありますが、あれは、財務官僚の政府与党に対
する貸し渋りだと思うんです。今の政府は破たん懸念先、今の与党は不適格
経営者であり、これ以上借金をさせる訳にはいかない、という事です。政権
が代わって、自らを律して効果的な政策がうてる政府与党になれば、ある程
度の追加借金を元手に、日本経済再生で税収増、借金をどんどん返済するこ
とも出来るのです。

 物事を真剣に考える人たちをつないでネットワークを広げ、その中から新
しい政府与党を立ち上げたいと考えています。

 「小泉さんを助けてやれ」という声もあるんですが、むしろ現政権に対す
る批判を徹底的にやることで、批判に耳を傾けて政府が政策を変えたり自ら
身を律してくれたりすれば、それが国民のためになりますし、政府与党が耳
を傾けないなら政権交代したほうがいいということになりますので、いずれ
にせよ倒閣を目指す勢いで政府与党の問題点を国会でどんどん示していきた
いと思います。

 裁判と同じで、違う立場から徹底的に戦うことで、真実が明らかになり、
正義が実現するものだと考えます。


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  編集後記             弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 民主党の石井紘基衆議院議員刺殺のニュースはショックでした。政治家に
は、常に危険がつきまとっているのだと、再認識させられました。「未来総
理」たちも、身辺にはくれぐれも用心してほしいと思います。

 今回のメルマガででてきた「財政」と「外交」は、いま、国民の一番の関
心事です。竹中バッシングや、北朝鮮拉致問題についての意見も聞きたいと
ころですが、今年は「未来総理」にどんな議員がいて、どんな考えを持って
いるのかを紹介することに重点を置いています。

 来年以降は、時事問題に関連した話を紹介していきますので、しばらくお
待ちください。将来有望な「未来総理」たちですので、長い目で見守ってい
ただければと思っています。

ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお願いします。
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  次号予告
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 次回は、石破 茂議員(自民党)・宮本岳志議員(共産党)・野田佳彦議
員(民主党)が登場します。

 ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)  上田 勇(公明党・比例南関東)
  植田至紀(社民党・比例近畿)大村秀章(自民党・愛知)
  近藤昭一(民主党・愛知)  鈴木康友(民主党・静岡)
  達増拓也(自由党・岩手)  樽床伸二(民主党・大阪)
  野田佳彦(民主党・千葉)  春名直章(共産党・比例四国)
  細野豪志(民主党・静岡)  丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・比例近畿)山村 健(民主党・比例東海)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)  有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)  福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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