|
|||
4月の統一地方選挙で、初めて性同一性障害をもった人が、区議会議員に当選しました。その人の場合には、肉体的には男性の肉体を持ちながら、精神的には女性であり、生活の日常も女性としての生き方を送ってきたわけです。
これが「障害」であると認識されたのは、比較的、近年のことですね。心身の障害は、通常 handicap と訳されますが、こちらも最近注目されている「注意欠陥多動障害」(ADHD = Attention Deficiency Hyper-activity Disorder)などの場合には disorder を用います。order は「秩序、通常」といった意味ですが、接頭辞のdis-がつくと「通常でないこと、障害」といった意味が生まれるわけです。 「性同一性障害」は、sexual identity disorder と訳されます。identity は「らしさ、シンボル、身分証明」などという意味でも使われますが、「1つであること、一致していること」が原義です。つまり「身体の性と心の性が一致していない」という状態を表しているのです。 |
上に戻る▲ |