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最近、通行人を理由もなく、ナイフで切りつける通り魔が多くなってきました。「ママチャリに乗った小柄な中年女性」なんて、これまでの通り魔のイメージとはかけはなれていますが、そういう時代なのですね。 さて、手もとの和英辞典で「通り魔」をひいたら、a phantom killer とありました。phantom は「幽霊、幻影」という意味で、深夜、人知れず近寄り、命を奪うというミステリー小説の主人公にぴったりです。 ただ、最近、日本で起っているのは、白昼堂々、顔もかくさずに、相手に切りかかるという状況ですから、phantom とは言えません。また、殺人が目的かどうかもはっきりしないので、killerと言えるかどうかも微妙です。 こうした意味を正確に伝えようとするなら、a street assailant(路上暴行者)とでも言うべきところでしょう。assail は「激しく攻撃する、武器などで襲う」という動詞です。その名詞がassailantですね。 もう一つ、おそらく Jack the Ripper という言い方もあるでしょう。これは、1888年にロンドンで起った連続売春婦殺人事件の犯人につけられた名称です。 日本では「切り裂きジャック」と訳されていますね。ただ、これとても、犯人が女性ですと、Jane the Ripper ということになるのかも知れません。 |
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