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昔は恐いものと言えば、「地震、雷、火事、おやじ」と言うフレーズがありましたが、「おやじ」はもはやこのリストには入らないでしょう。今、一番、注目されているのがSARSですね。これは、Severe
Acute Respiratory Syndromeの略語で、重症急性呼吸器症候群と訳されています。 severe は日本語でも「彼は仕事にシビアだからねえ」などと言いますが、「厳しい」「程度が激しい」ことをあらわします。severe damage と言えば、「大きな被害」ですね。 次にacuteは「急激な」という意味。acute pain と言えば「刺すような痛み」のことです。鍼治療をacupuncture と言いますが、同じ語源です。 respiration は「呼吸」のこと。その形容詞がrespiratoryで、気管支炎(bronchitis)や肺炎(pneumonia)などはrespiratory diseaseに含まれます。そもそも、-spire が「息をする」という意味で、inspire は「息を吹き込んでいきいきとさせること」。これがinspirationの語源です。 syndrome は「症候群」という訳語が定着してきました。日常会話ではよくdisease(病気)という言葉を使いますが、それよりずっと専門的な響きになります。 |
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