坂田 |
「昔から真面目すぎるとかもっと適当に流せばいいのにって言われるんです」 |
本間 |
「いつ頃からかな?」 |
坂田 |
「高校生ぐらいからだと思うんですけど、社会人になってからは特に言われ ます」 |
本間 |
「真面目ってすばらしいことだと思うけど、周りから言われる以外に何か実 害ってある?」 |
坂田 |
「考え込んで沈んでしまったりしますね。人の言葉を気にしすぎるし。人に どう思われてるんだろうって必要以上に気になりますね。学生時代は、評価が目に見える形で現れたけど、今は上司にどう評価されているのかわからないから。周りの人に仕事
のこともどう判断されているか気になってしまうんです」 |
本間 |
「上司に自分の評価を聞いてみたことある? まだ4年目だから聞いてみたらどうだろう?
どう思われているかは聞いてみないとわからないからね。でもたぶん悪いことは言われないんじゃないかな。一生懸命仕事してそうだもんね」 |
坂田 |
「そうですねぇ・・・。でもくだらないことを言ってくる人に対しては結構態度が悪くなってしまうので」 |
本間 |
「でも、その人からの評価って気になる?」 |
坂田 |
「なりません!」 |
本間 |
「(笑)そうだよね。他に評価が気になる人って何人くらい?」 |
坂田 |
「うーん、7人くらいかな」 |
本間 |
「7人くらいだったら聞けるじゃない。聞いてみちゃおう!まあ、くだらないことを言ってくる人はなぁ・・・。この人に対する接し方は、どういうふうにできると思う?」 |
坂田 |
「まあ、事務的にこなして早く終わらせちゃえばいいんですよね」 |
本間 |
「うーん、この人に話しかけられると坂田さんは乱される感じがする?」 |
坂田 |
「しますね」 |
本間 |
「坂田さんのほうから先制攻撃を仕掛けちゃうっていうのはどうだろう。一日に2分間このおじさんの時間を決めて、今日はどんなことを言ってくるだろうって考えながら話しかけてあげるの。きっとこのおじさんって寂しいんじゃないかな」 |
坂田 |
「そうですね。みんなにあんまり相手にされてないです」 |
本間 |
「そっか。コミュニケーションの質を変えるときに挨拶プラス一言っていうのがあると思うんだよね。おはようございますの後に、今日は顔色がいいですねとかネクタイが渋いですねとかね。ボランティアの気持ちでね。この人のクオリティオブライフを変えてあげる」 |
本間 |
「業務改善とか人間関係の悩みの他に何かあるかな?」 |
坂田 |
「このままでいいのかなってずっと思ってます。今までこの会社で仕事をしてきておもしろいとは思えないんです。だったら自分でやりたいことを探せばいいじゃないかって思うんですけど、仕事としてやりたいと思えることをまだみつけられなくて」 |
本間 |
「こんな仕事がしてみたいって漠然とでもいいからあるかな?」 |
坂田 |
「人と接したいです。今までは席に座って事務をやるのがほとんどだったんですけど、秘書というお話を頂いたときに秘書なら人と接する仕事かなと思ったんです。人がどう考えるかということに力を注いでみたいですね」 |
本間 |
「会社の中で何部とか何課とか人と接する職場ってないかな?」 |
坂田 |
「営業とか人事部の採用とかなら人と接しますね。でもまだまだ会社の把握もできてないと思うし、自分が本当にその部に行きたいかどうかわからないです」 |
本間 |
「採用とか坂田さんにむいているような気がするけどどうかな?」 |
坂田 |
「そうですね。人事部というのも結構考えました」 |
本間 |
「今は業務が変わったばっかりだから、何年か後に採用担当者になるために準備をしておくとしたらどんなことが必要だと思う?採用担当者としては何が大切だ
と思う?」 |
坂田 |
「まず確実に公平であることとか、対ひとりひとりと接する気持ちとか・・・」 |
本間 |
「そうだね、本屋さんにいくと採用担当者の為の実務に関する本とかあるんだけど、そういうものを空いてる時間に勉強してみるとかね。もちろん今の仕事をやりながらでいいからさ。資格をとるというのも一つの方法だよね。勉強してみて違うなと思っ
たら変えればいいしね」 |