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ロゼッタストーン日記

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第22部 「一隅を照らす」


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
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いつもご愛読ありがとうございます。

昨年、比叡山延暦寺に紅葉を見に行き、「一隅(いちぐう)を照らす」という最澄の言葉を知りました。「自分自身が置かれた場所で精一杯光り輝くように努力せよ」といった意味のようです。

螢の光くらいの小さな光かもしれないけれど、私も「一隅を照らす」ような生き方がしたいなと感じました。というわけで、今年のテーマは「一隅を照らす」。具体的には、山口県の著者が全国デビューできるようサポートします。さてさて、実現するのでしょうか?

今年もロゼッタストーン日記をよろしくお願いいたします。

ロゼッタストーン 弘中百合子


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◆『パワフルばあばは元いじめられっ子』…1月25日日記
山口県に帰ってから、地元の人たちの本の出版をお手伝いしようと「自費出版」を本格的に始めた。その第1号『パワフルばあばは元いじめられっ子』を今月27日から発売する。ロゼッタストーンwebとアマゾンだけでの試験的な発売だ。

著者は、周南市の隅波満子(すみ はまこ)さん。以前、ロゼッタストーンが新聞で紹介されたのを読んで、昨年9月頃、連絡をくださった。

「体が思うように動かせなくなったから、本でも書いてみようかと思って…」と隅さん。以前にも、飼いネコの視点で身の回りの生活を描いた『にゃん太物語』という本を自費出版したことがあるそうだ。

80代の隅さんだが、人生でいちばん辛かったのは、中学時代だという。「せいたかのっぽの電信棒…♪」と、毎日男の子たちにからかわれ、いじめられ、「死にたい」とまで思ったそうだ。いまも、学校で「いじめ」は深刻な問題だ。今回は、いま苦しんでいる子供たちに向けて、「生きているといいことがあるよ」というメッセージを伝えられるような本をつくろうということになった。

テーマが決まってからが早かった。お会いしてから1〜2週間で原稿が届いた。「もっと、このあたりを膨らませてほしい」という要望を書き送ったら、また1〜2週間で追加原稿が届いた。半年くらいかかるかな…と思っていたのに、とんでもなく速かった。なんどか校正を繰り返し、11月の終わりには原稿が完成。12月には本ができあがった。パワフルばあば、恐るべし。

「なるべく大きな文字にしてほしい」というリクエストがあったので、本の文字はかなり大きめだが、104ページのちゃんとした本だ。しかも、内容が面白い。(ご本人にとって辛い内容が含まれているので、「面白い」という表現は適切でないかもしれないが、とにかく最後まで読ませる力がある)

出だしは、隅さんの父親が猟銃で自殺した場面から始まる。それから知らない男の子がいきなり家族の一員になり、中学卒業と同時にその子と結婚することになり…と、隅さんの波瀾万丈の人生が語られる。中学時代にいじめの原因になった「背の高さ」は、大人になって始めた社交ダンスでは、隅さんを輝かせる武器となる。

隅さんの著書は、周南市の小中学校41校に寄贈される。27日、周南市が教育長への贈呈式を開催してくれることになった。この本が、いじめで苦しんでいる子供たちが「今」を生き延びる力になりますように。

隅さんが今回出版したのは100冊。今後はロゼッタストーンが隅さんの思いを引継ぎ、寄付金やこの本の売上金で増刷して、山口県内の他市町村の小中学校にも寄贈していければと思っている。

協力していただける方は、弘中までご連絡くださいませ。


◆今年のおみくじは「大吉」でした!…1月15日日記
今年になって、今シーズン第4陣となるナベヅル3羽が飛来し、八代のナベヅルは渡来ツル10羽、放鳥ツル5羽の15羽となった。

さっき鶴の鳴き声がするので外を見たら、ナベヅル7羽が「カギ」(平仮名の「く」のような形)型に編隊を組んで飛んでいた。ある程度数がまとまらないと「カギ」にならないので、この冬初めて見た光景だ。

今年の初詣でひいたおみくじは大吉。しかもおみくじに書いてあった歌は、「朝日かげ たださす庭の 松が枝に 千代よぶ 鶴のこえの のどけさ」と、八代に住む私にぴったりだった。なんだかいい年になりそうな気がする。

今年の目標は「“山口出版チャレンジ”を成功させること」「体重を10キロ減らすこと」「ピアノで“子犬のワルツ”を弾けるようになること」。

とはいえ、「半日断食+ウォーキング&ジョギング」ダイエットは、まだ一向に効果が出ていない。1か月1kgくらいは減るんじゃないかと期待していたのだが、半月経ってもまったく痩せる気配がない。なんでやねん。まあ、毎年お正月には体重が増えていたので、今年は増えなかっただけでヨシとするか…。

ところで最近神社に行くと「二礼二拍手一礼」という礼拝作法がけっこう浸透している。しばらく前までは、二拍手して拝むだけの人が主流だったような気がするのだが、神社による宣伝が普及してきたのだろうか。個人的には、二拍手には抵抗がないのに、二礼をするのが少し気恥ずかしい。日常の動作のなかで、続けてお辞儀をする場面がないからかしら。

まあ、周りに合わせて、私も最近「二礼二拍手一礼」するようになったけどね。


◆ダイエット開始しました…1月5日日記
田舎に帰ってから運動不足が続き、体重の増加が止まらない。とうとう健康診断でも「あと8kgくらい痩せたほうがいいですね」と言われる始末。そんなわけで、人生で何度めかわからないけれど、またまた本格的にダイエットを始めることにした。

試し始めたのは、「半日断食」。「1日16時間は何も食べない」というダイエットだ。体にいいのか悪いのかよくわからないが、弘中家の朝食は午前11時頃。夕食は17時頃なので、朝ご飯さえ食べなければ、余裕で実現可能なのである。とはいえ、心配する母親が「りんごぐらい食べたら?」「あんたの分の茶粥も炊いたよ」など何かしら食べる物を用意しようとしてくれるので、「完全半日断食」は難しいのだが、これまでよりも摂取カロリーは減っているはずだ。

今年は暖かくお天気がいい日が続いているので、「半日断食」に加えてウォーキング&ジョギングも始めた。

うちの裏には、行事以外ではほとんど使われない広い運動場があるのだ。たぶん1周400メートルぐらいのグラウンドを4分ぐらいかけて歩く。時々走ってみるが、走ると1周3分ぐらい。めちゃくちゃ遅いペースだが、日頃が運動不足なので、続けて走るのは400メートルぐらいが限度である。

昨年、姪の孫たちが遊びにきたが、全力疾走のスピードがちょうど5歳の女の子と同じぐらいだった。せめて小学2年生ぐらいのスピードが出せるようになりたいものだ。

朝走っていると、鶴が鳴きながら頭の上を飛んでいくことがある。鶴は朝ねぐらからエサ場に移動し、夕方またねぐらに帰る。朝は飛んでいる姿が見られるよい機会だ。もしかしたら、鶴のほうも、「珍しいものが走っている」と文字通り高見の見物をしているのかもしれないけどね。

誰もいない運動場で、太極拳もやってみた。広々とした場所でやる太極拳はとても気持ちがいい。見物人は鶴だけという優雅な環境だ。

このまま半日断食と運動を続ければ、1か月に1kgずつぐらいは痩せるんじゃないかと思うんだけど、どうだろう。この後の報告をお楽しみに。


◆今年も大変お世話になりました…12月25日日記
なんだかんだとバタバタしているうちに、もう令和元年も残り少なくなってきた。1年はあっという間だ。

私にとっての今年の漢字一文字は何だろう…と考えると、「地」という文字がしっくりくる。地元に根差すとまではいかないけれど、少しは地に足がついた気がする。今月末にはロゼッタストーンがサポートした、地元の女性の自費出版本が出来上がる。現在、地元関連著者による「山口出版チャレンジ」も実施中だ。

記憶が定かではないが、映画「風と共に去りぬ」で、傷ついたスカーレット・オハラが地元に帰って(地元を思いだして?)畑の野菜をかじって再び立ち上がろうとするような場面があった。私は別に傷ついたわけではないけれど、故郷の土地には自分を包みこんでくれるような優しさがある。

最近は、ささやかな幸せを感じることが多い。たとえばお天気のよい日に、母と二人で家の窓ガラスを拭いているとき。父親の車椅子を押して、のんびりと田舎道を歩くとき。お風呂に入って背伸びをするとき。思いがけず予想を超えた美味しい料理が出てきたとき……etc.。

……と、のんびりした穏やかな毎日なのだが、そのせいで体重が増えてしまったのが大問題。来年は本気でダイエットするぞ〜〜!!

今年もたくさんの人にお世話になった。数々の危機を乗り越えてロゼッタストーンが存続できているのは、いろんな人が応援し、助けてくれるからだ。数々のご縁に感謝。

みなさま、今年も本当にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。


◆中国新聞文化欄に取り上げられました…12月15日日記
その後、八代には第3陣のナベヅル2羽が飛来。怪我をして保護されていたツル2羽が放鳥されて、合計9羽が八代盆地で冬を過ごしている。時々、鳴き声が聞こえ、空を見上げると鶴が飛んでいることがある。ナベヅルは色が黒いので、遠くから見るとカラスとあまり差がないのだが、近くを飛んでいる姿はとても優雅だ。

先日、中国新聞文化欄で「あなたも出版プロデューサー」(10月5日日記参照)という企画を取り上げてもらった。その記事を読んで、山口、広島、岡山などから続々と原稿が送られてきた。「面白そうな著者や企画を募集し、出版が実現したら印税2%を企画者に払う」というプロジェクトなのだが、送られてきた原稿はほとんど著者による自薦企画。ドキュメンタリー、歴史小説、小説、批評と、ジャンルはさまざまだ。「出版したいが機会がない」という人は結構いるんだなあ。

これから原稿を読んで、購読予約を募る「出版チャレンジ」に掲載できそうかどうかを判断しなければならない。みなさん、魂のこもった原稿を送ってきてくださったので、私も気合を入れて読まなくては。

先日、やはり中国新聞を読んだという岩国市の出版社の人が訪ねてきてくれた。私は不勉強で存在を知らなかったのだが、出版物を見せてもらうと、地元にねざした質の高い出版物を出している会社だった。将来、一緒にコラボして山口県の出版文化を盛り上げていけるといいね、という話になった。山口県には出版人が少ないので、仲間ができてとても嬉しい。

中国新聞を読んで、かつて勤めていた放送局の大先輩にあたるという女性からも連絡があった。その方は、大学で非常勤講師をされているそうで、大学でのイベントでロゼッタストーンのことを紹介したいと言ってくださった。残念ながら、そのイベントはインフルエンザの流行で中止になってしまったのだけど、気にかけてもらっただけでもありがたい。

中国新聞に感謝、感謝。


◆八代の空にもドローンが…12月5日日記
「来ない来ない」とみんなが心配していたナベヅルだが、11月29日に2羽、30日に3羽、八代盆地に飛来してきた。30日に飛来した鶴の1羽は幼鳥らしい。小さい体でよくまあ広い海を渡ってきてくれた。これで、やっと八代が八代らしくなる。

鶴がなかなか来ないのは、ローカルニュースにもなっていた。私の母も畑仕事をしていて、NHKのスタッフにインタビューされたという。残念ながら私は見逃してしまったが、ニュースにバッチリ映っていたと、近所の人に教えてもらった。

ところで、八代には鶴も飛ぶが、ドローンも飛んでいるのだ。昨日、ある交流会で、ドローンで田んぼに農薬をまく仕事をしている若者に会った。聞けば、八代でも春に仕事をしたという。誰がドローンなんて近代的なものを取り入れたのだろうと聞いてみると、なんと、うちの田んぼを預けている人だった。その人が作っている田んぼの中のごくごく一部なのだけど、もしかしたらうちの家の小さな田んぼの上も、ドローンが飛んだのかしら。うーん。すごい時代だ。

交流会には、「湯文字」という昔の日本女性が身に着けていた下着(腰巻)を今風に改良した下着やさんなど、いろいろ面白い人が来ていた。

地方に隠された宝物を選ぶ「にっぽんの宝物」という大会の山口県大会で優勝したという女性もいた。フグから抽出したコラーゲン入りの石鹸が大好評だったのだとか。全国大会でも頑張ってほしいな。

周南市から全国へ。私も頑張らなきゃ。


◆ナベヅルが来ない!!…11月25日日記
11月も終わろうとしているのに、今年はナベヅルの里八代(やしろ)に、まだ鶴の飛来がない。いつもだったら10月の終わりぐらいに先発隊が飛来するのに、どうしたんだろう。記録が残っているなかで、もっとも遅かったのが11月7日だという。こんなに遅いことは今までになかった。このまま鶴が来なくなってしまうのではないかと不安である。

八代の風景も昔と比べるとだいぶ変わった。信号が2つつき、2車線の道路が2本でき、八代の人以外の車も通過するようになった。耕地整理がすすみ、田んぼの形も変わった。周辺の山にはゴルフ場ができた。こんなに環境が変わっても毎年八代に来てくれるなんて、鶴ってすごいと感心していたのだが……。

もっとも、昨年も年内には2羽の飛来しかなかった。その2羽に何か事情があったのかもしれない。鹿児島の出水市では、すでに鶴の飛来数が1万羽を越え、「万羽鶴」になったとか。繁殖のことを考えると、そりゃ、鶴だって仲間がいっぱいいるところに行きたいよねえ。

八代では怪我や病気で保護した鶴を数羽、出水市からもらってきて育てている。今年鶴が飛んできたら、その保護鶴を放鳥する計画だったらしいのだが、鶴が来ないと放鳥もできないんじゃないかな。あーん。鶴が来ない八代なんて八代じゃない!

というわけで、私たちは鶴のように首をながーーーーくして、ナベヅルの訪れを待っているのです。

ところで、日韓関係はいま最悪と言われ、日本製品の不買運動も起きているというが、韓国でも発売されている弊社の本『自由の国平等の国』(小川仁志著)には、契約延長のオファーがあった。ニュースでは極端なところばかり取り上げられるけど、韓国の人たちは今だって日本の本を読んでくれているのだ。『自由の国平等の国』は、日本より韓国のほうが発行部数が多いんだもの。

政治がどうであれ、文化には国境を越える力があるんだなあ。


◆山口出版チャレンジ…11月15日日記
今年になって自費出版のチラシを配ったり、「あなたも出版プロデューサー」という企画を始めたりと、山口の著者発掘をめざしてきたのだが、有望な著者が3人見つかったので、来週から「山口出版チャレンジ」と題して、著者と一緒に出版をめざすことにした。本を2冊以上購入してくれるサポーターが500人集まるか、購読予約が1000冊を突破したら1年以内に全国発売する。ハードルは高いのだけど、実力のある著者がそろったので、出版できる可能性は十分あると思う。

1冊目は野菜ソムリエの西川満希子さんと吉田聡さんがタッグを組んだ『ヤサイコトバ』。西川さんは山口県の人で、山口放送の「熱血テレビ」にお料理コーナーで出演している。「野菜ソムリエアワード」という全国の野菜ソムリエが集まる大会で銀賞(第2位)を受賞した野菜ソムリエ界の実力者だ。花言葉のような野菜言葉を考えだし、野菜の魅力の普及に務めている。吉田さんは福岡の人で、「野菜ソムリエアワード」で金賞(第1位)を受賞したことがある。野菜の絵を得意とし、絵の個展なども開催している。『ヤサイコトバ』では、文章を西川さん、絵とデザインを吉田さんが担当し、野菜ソムリエ1位2位コンビで、出版をめざす。

2冊目は、私と同じ名字の弘中勝さん(親戚ではない)の『厳島戦記』。弘中さんが発行する「ビジネス発想源」というメールマガジンは、発行部数10万人以上。メールマガジンを発行する「まぐまぐ」で「まぐまぐ総合大賞」に輝いたこともあるメルマガ界の第一人者。『厳島戦記』は、岩国の戦国武将、弘中隆包(たかかね)の戦いを描く歴史小説だ。弘中さんは、直系ではないが、隆包の子孫の一人。祖先について調べたものを、ドラマティックな歴史小説にまとめている。山口県といえば維新のイメージが強いけれど、戦国時代も面白いのだ。

3冊目はライターや映画コメンテーターとして活躍している大橋広宣さんの『発達障害で何が悪い!』。山口朝日放送の情報番組「どき生てれび」で映画の紹介・解説を担当し、周南映画祭実行委員会委員長も務めている。大橋さんは発達障害のADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害)で、学生時代はずいぶん苦労したという。この大橋さんが自分自身の体験から、「発達障害で何が悪い!」「発達障害で良かった!」「発達障害だからこそ、今がある!」そう思えるようになった軌跡を綴ってくれるのだ。

山口関連でいい企画が3本も揃った。あとは、この企画が実現するよう、著者とともに頑張らねば! みなさんも応援してくださいね!


◆どんなに田舎でも世界とつながっている…11月5日日記
最近、インターネット上で、外国人に日本語を教えている。たまにしか依頼はないし、ギャラはほんの僅かなので、副業というよりも趣味の領域なのだが…。

インド、韓国、台湾など、国籍はさまざま。日本に興味を持っていたり、日本で働いている外国人と話すのはとても楽しい。八代という山口県の田舎にいて外国の人と喋れるなんて、インターネットというのは素晴らしいなあ。

レッスンはインターネットを使ったテレビ電話(ビデオ通話?)で行われる。画像も音声もかなりクリアだ。これなら面と向かって話すのとそんなに変わらない。

子供の頃、SF小説に出てきたテレビ電話が、いま現実のものとなり、八代と世界をつなげている。空飛ぶ車もいま開発が進んでいるようだし、人口知能を持ったロボットも開発されている。私は過去に描かれていた「未来」の世界に生きているのだ。SF作家の想像力ってすごいと思う。

最近はすぐに役立つ技能ばかりを重視しがちで、国語教育も、文学を学ぶ時間が減り、より実用的な文章に時間が割かれる傾向にある。でも、子供の頃にわくわくして読んだ小説のイメージが、将来の大発明を産むことだってある。ノーベル賞を受賞した科学者が基礎研究の大切さをよく訴えているけれど、想像力をはぐくむ文学の力も軽視してほしくない。人間は自分が想像できるものしか生みだせないのだもの。

それにしても、日本語を学ぼうとする意欲がある外国人は、みんな日本語が上手で感心する。私の英語なんかよりも、はるかにレベルが高い。

人口が減少していく日本では、今後、労働力不足で外国人の数はもっと増えていくだろう。価値観の衝突も起きるに違いない。そこを埋めるのは、やっぱりコミュニケーションだ。質の高い日本語学校と並行して、外国人労働者やその子供たちが気軽に日本語でお喋りできる場が各地にできるといいのに。


◆「獺祭」の蔵元を見学…10月25日日記
先週、東京でお世話になった方々が山口に遊びに来てくれた。「獺祭」(だっさい)の蔵元(旭酒造)見学に行くというので、私も便乗した。地元にいると、わざわざ蔵元見学に行く機会はなかったので。

獺祭の蔵元があるのはロゼッタストーンがある八代から車で30分くらいのところ。八代と似たり寄ったりのかなりの田舎である。そこにどーんと12階建てのビルが建っているのにまずびっくり。細い道をはさんで反対側には、これまた山口とは思えないおしゃれな獺祭ストアが。それもそのはず、この建物は、東京オリンピックのための新国立競技場を設計した建築家、隈研吾氏が手がけたものなのだ。

「山口の山奥の小さな酒蔵」みたいな看板が立っていたが、小さくないじゃん! 近々ニューヨークにも酒蔵を建設するそうだ。

酒蔵の内部は明るくきれいで清潔に保たれ、酒蔵というよりも「工場」のイメージ。仕込み中のお酒は、温度の変化などがそれぞれのタンクごとにグラフ化され、きっちりデータ管理されている。職人さんが長年のカンに頼ってやっていた作業を、誰がやっても安定した品質のお酒になるように作業工程が改良されているのだ。

私は運転役だったので飲めなかったが、見学のあと試飲もできる。「純米大吟醸50」「磨き二割三分」「磨き三割九分」「発泡にごり酒スパークリング50」の飲み比べだ。「どれも美味しい。こんなに飲めるなんて試飲のレベルを超えている」とみんな大喜びだった(たくさんお土産用のお酒を買っていたから、獺祭側も喜んだと思う)。

こんな田舎から世界に進出する有名酒造が出たことは地元民として誇らしい。リニューアルしたロゼッタストーンWEBに掲載した弊社のキャッチフレーズは、「山口県ナベヅルの里にあるちいさな出版社」。キャッチフレーズは似てるんだけど、うちの場合は、正真正銘の「小さな」なんだよなあ……。もっと頑張ろう!!


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