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第25部 「元気が一番!」
ロゼッタストーン日記 ついに書籍化! |
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら |
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ロゼッタストーン創立から今年8月で24年。創立時にはかろうじて30代だった私も、すでに60代です。ロゼッタストーンを応援してくださった方々も、それなりにお年を召してきています。今年のテーマは「元気が一番!」。私だけでなく、ロゼッタストーンに関わってくださった方々、ロゼッタストーンを応援してくださる方々が、みなさん元気で1年を過ごせることが今年の一番の願いです。
ロゼッタストーン 弘中百合子
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| 先日、家のまわりのマーガレットが枯れたのを刈っていたら、キジがトコトコやってきた。私がいるのに気付かないのかと、「どうしたの?」と話しかけてみたが、動じる様子はない。むむむ。ついに、私は田舎の風景に一体化してしまったか…。
私がいぶかしげにキジを見ていると、キジも私を「なんだ、こいつ?」という感じでいぶかしげに見返してきた。歩く姿は、鳩に近い。首を前後に振りながら歩いている。あんた、鳩の仲間だったのか…(学問的には全く知りません)。
キジはそのままスタスタ畑のほうに歩いていった。桃太郎が家来にしたのは、たしか、猿と犬とキジだっけ。なんでキジ……?とこれまで不思議だったんだけど、なんだか仲間になれそうな気もするな…。
今日は母をワクチンを打つのに連れていったのだけど、足腰が弱った母は、待合室で待つ数十分が非常に辛そうだ。腰をかけると痛むようで、立ったり座ったり、必死に痛みをこらえている。高齢者が多い地区に必要なのは、やっぱり訪問診療だと思う。母の姿は、将来の自分の姿でもある。訪問診療医を増やすには、どうすればいいんだろう。 |
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| 今日の日経新聞文化欄で、『錦帯橋』著者、宮田伊津美さんの記事が掲載された。その効果か、アマゾンの「橋梁工学」部門で1位に! ニッチな分野とはいえ、1位は嬉しい。アマゾンで1位になるのは、『努力する人間になってはいけない』哲学部門以来じゃないだろうか。定価3,850円(税込)の本にしては、上出来である。増刷するかどうか正直迷ったのだけど、増刷しておいてよかった。
ここで少しでも目立てば、橋に興味がある人が購入してくれるだろう。めざすのは、本当に「錦帯橋」に興味がある人に本を届けること。著者の研究成果をきちんと検証できる実力がある人に読んでもらうこと。著者と議論できるような人が現れるといいのだけど。
著者がいくら画期的な発見をしたとしても、それを認める人がいなければ、その発見が定説になることはない。『錦帯橋』の内容について、同意ないしは反論する人物が出てきてくれないかしら。
この日記を書きながら刑事ドラマを見ていたのだが、そのあとの報道番組で、猟銃を持った男が3人を殺していまだ立てこもり中というニュースが。刑事ドラマの内容よりも、現実に起きていることのほうがよほど怖い。物騒な世の中だ。 |
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| 5月25日、新刊2冊を発行する。1冊は、山口市在住の山下稔哉さんの『小さな命のポートレート』。美しい昆虫画と虫にまつわるエッセイを並べた画文集だ。
絵は1点1点、文化財撮影を得意とするカメラマン、藏澄秀昭氏が撮影。デザイン関連の著書もあるデザイナー、佐藤好彦氏が印刷できれいに出るよう写真を調整し、表紙の装幀から本文のレイアウトまで、本全体を美しくデザインしてくれている。印刷はアート印刷を得意とする、東京の日精ピーアール。本の内容については、昆虫の研究で博士号を取得している菅野良一氏(キャラメルボックスの俳優でもあり、弊社書籍『困中記』の著者)が監修。
これだけスタッフが集結して、いい本にならないわけがない。大人向けの本なのだが、著者の知り合いの息子さん(3歳)は、毎晩「虫さんの本読んで〜」とねだってくるという。よいものは、子どもにもちゃんとわかるのである。(子どもだからわかるというべきか)
もう1冊は、私の地元くまげの塾講師、大澤健次さんの『幕末動乱長州のゆくえ』。幕末の長州藩に焦点を当てた単行本というのは、ありそうで、あまりない。「テレビドラマを見ても、長州の動きがよくわからない」という教え子たちの声に、大澤氏は「他にないなら自分で書こう」とこの本を執筆。第1部では、時間の流れにそって、幕末、長州藩で何が起きたかをわかりやすく説明している。第2部では、幕末に活躍した人物を写真入りで紹介。幕末の頃の若い写真を主に掲載しているので、「こんな若い子たちが維新をなしとげたんだなあ」とつくづく感心する。
5月25日には、日経新聞文化欄で、『錦帯橋』の著者、宮田伊津美さんが取り上げられる予定。今月になって『錦帯橋』と『ホラホラ、これが僕の骨』を増刷した。年末に発行した『プー花子、小銭を寄付する』も、まだ山口県ではあまり営業していないので、現在は新刊2冊、重版本2冊、それに『プー花子…』を持って書店営業中。
「この本は…」「こっちの本は…」と、次々に本を取り出しながら営業していると、なんだか大きな会社の営業マンみたいだ(笑)。 |
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| 先月から母の腰の具合が悪く、歩くのもやっとという状況になった。私の仕事が忙しいときは、家事の多くを引き受けてくれ、私をサポートしてくれていたのだが、さすがに最近は、料理に掃除、洗濯、草刈り、畑仕事と、私がせっせとやっている。
草を引きながら思うのは、アリの集団の中には、必ず一定の割合で働かないアリがいるという話。予備がいてこそ強みがあるのだ。私だって、こんなときのために余力をたくわえてるんだもんねー。
しっかし、雑草というのはたくましい。仕事に追われているうちに、ふと庭を見ると、タンポポやらシロツメ草やら、人家の庭にはえるとは思えないようなものがはびこっている。畑や庭にはえている草をせっせととっても、数日後には、たくましく新たな雑草が青々と茂っている。おぬし、やるな。
いま、NHKの連ドラで、植物学者の話をやっているけど、雑草の中にもかわいい花を咲かせているのもあって、「ごめんねー」と言いながら引いたりする。吉田松陰は「草莽崛起」(そうもうくっき=在野の人々が立ち上がって大事を成し遂げる)を呼び掛けた。草莽はもともと草が生い茂っているところの意味。私は草莽と戦っているのだ。松陰にも、ごめんねー。
しかし、こんな状況では、しばらく泊りがけでのお出掛けは難しい。今月、1年振りに上京しようと思っていたのだが、用事はリモートでやるしかない。まあ、リモートでできる時代になったっていうのはありがたいけど。
県外にいるお友達のみなさま。会えるのはしばらく先になりそうです。よかったら、来年8月20日(ロゼッタストーン創立記念日)、山口県に遊びに来てねー。 |
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| 地元熊毛の塾の先生が書いた『幕末動乱 長州のゆくえ』がもうすぐできあがる。「年内に」といっていたのに、4ヶ月も発行が遅れてしまった。著者は首を長くして待っていることだろう。本当に申し訳ない。歴史は確認事項が多くて時間がかかってしまった。
地元の歴史なので、意外な発見がいろいろあった。たとえば、維新の志士の一人、寺島忠三郎は「高水村原」の出身。「高水」(たかみず)は、私が住んでいる八代と同じ旧熊毛町にある。私が通っていた中学校に近い。彼は、16歳(数え年)で松下村塾の門下生になっている。熊毛から萩というのは、今でもかなり遠い。熊毛地区から萩の高校に進んだ人なんて聞いたこともない。さほど裕福な家ではなかったらしいのに、あの時代にわざわざ萩まで行って勉強したということは、本人に意欲があり、親も理解があったということだろうか。「禁門の変」で自刃して亡くなっている。数えの22歳。若いねー。
本の中には出てこないが、調べているうちに、高杉晋作の誕生日が8月20日だということもわかった(旧暦ではあるが)。8月20日ということは、なんと、ロゼッタストーンの創業記念日ではありませんか!「おもしろきこともなき世におもしろく」(←辞世の句)生きた晋作に、がぜん親近感が湧いてきた。私は幕末の志士では、坂本龍馬派だったんだけど。
晋作がひときわ輝いて生きるのは、25歳から28歳ぐらい。25歳で奇兵隊を結成し、26歳で功山寺決起。28歳では幕府軍相手の戦いで大活躍する。
ロゼッタストーンは今年8月で24歳(数え年ならもう25歳だが)。これからの3〜4年が大事だと、勝手に晋作の人生に重ねてしまう。晋作は29歳で死んでしまうので、そこは同じになっては困るのだが…。来年の目標は、「おもしろきこともなき世におもしろく」にしようかな。
歴史は、ちょっとした自分との共通点を見つけるのが楽しい。吉田松陰のお父さんの名前が「百合之助」とか。百合つながりで、松陰のお父さんにも親近感が湧いてしまった。
私が高校の頃、この本を読んでいたら、もう少し歴史好きになっていたかしら…。 |
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| 先日熊毛北高校の生徒たちと一緒に作ったパンフレット「くまげ映え旅」を、地元のケーブルテレビ「Kビジョン」が特集してくれた。
生徒たちはテレビの取材にちゃんと答えられるかしら…と心配だったが、意外に堂々とインタビューに答えていた。こちらが思うより、生徒はずっとしっかりしているのである。
撮影は、パンフレットの表紙にもなっている「三丘ゆめ広場」や、その近くの徳修館の前で行なわれた。
一緒に制作したということで、私も一言コメントを求められ、生徒と話している姿などを撮影された。最近は、なるべく写真に写らず、自分の姿を直視しないようにしているのだが、動画というのは自分の現在の姿を客観的に見せてくれる。他の人にとっては、いつもの私だが、私自身はあまり見たことがない姿である。
風が強い日で、髪がボウボウになっている。生徒たちの髪はそんなに乱れてないのに。で、姿、形はどう見ても、まがうことなき「おばさん」である。やれやれ。だから、出たくなかったのよ。
ところがテレビを一緒に見終わった母がひとこと。「あんた、きれいにうつっちょったじゃ」。…………げげげげげ。ということは、日頃の私は、もっとひどいということである。ダイエットしよー。パックしよー。もっと「美」を追求しよー。
が、そういう決意は一瞬で、すぐに怠惰な生活に戻ってしまうのである。やっぱり、写真やテレビにうつらないようにしよー。 |
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| 最近話題のChatGPTを遅ればせながら、使ってみた。まず、ChatGPTに「ChatGPTって何ができるの?」と聞いてみた。
以下回答。
ChatGPTは、言語理解や自然言語処理の分野で高い精度を持つ人工知能の一種です。以下のようなことができます。 1.質問や会話に応じた回答を生成する。 2.自然言語で書かれた文章を要約する。 3.翻訳を行う。 4.自然言語で書かれた文章を分類する。 5.自然言語で書かれた文章を生成する。 ChatGPTは、様々な分野で応用されています。例えば、顧客サポート、言語翻訳、自動要約、自動車運転支援、検索エンジン、音声認識、医療診断などです。
なるほど。あっという間に回答が帰ってくる。
「弘中百合子って知ってる?」と聞いてみた。以下回答。
「はい、弘中百合子(ひろなか ゆりこ)については知っています。彼女は、日本のフェミニスト、社会運動家、ジャーナリスト、作家で、20世紀初頭に活躍しました。弘中百合子は、当時の社会における女性の権利向上や平等を求め、女性解放運動を展開しました。彼女は、女性の参政権や婚姻制度の改革、女性の教育や就労の権利などに取り組み、女性解放運動の先駆者として知られています。また、弘中百合子は、雑誌や新聞などでの執筆活動も行い、ジャーナリストとしても活躍しました。彼女の著書には、女性解放運動に関する著書や、自伝的小説『青春の悲劇』などがあります。弘中百合子は、その後も社会運動に取り組み、日本のフェミニスト運動の先駆者の一人として、多くの女性たちに影響を与え続けています」
え? え? え? だ、だ、だれなんだ? この人? 20世紀初頭って、私、生れてないし。フェミニストでも社会運動家でも作家でもないし。ジャーナリストはちょっと近いけど、正解は「編集者」だし。女性の国会議員を集めたメルマガを発行していたから、フェミニストで社会運動家ってことになったのかな。本物のフェミニストや社会運動家に怒られてしまいそうだ。自伝的小説『青春の悲劇』なんて書いたことも読んだこともないし。でも、青春出版社という会社にいたことはあるから、それが悲劇だったのかしら(笑)。
つまり、ChatGPTは、非常に優秀だけど、いつも、正解を答えるわけではないってこと。断片的な知識をあたかも本当のことのように、上手に作文する能力があるわけだ。ものすごいデマを拡散してしまう可能性もありそう。使い方には、充分注意しないとね。
ロゼッタストーンwebで「不思議なぬいぐるみ ブーさん」を連載中のやまきさんが、「ChatGPTと一緒に書こう!超簡単お話の作り方」というサイトを作っている。ChatGPT と遊んでみたい方は、参考にしてください。https://yamakimai.web.fc2.com/howtochatgpt.html |
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◆背番号16番は、つい応援したくなる…3月25日日記 | ▲ |
| ナベヅルたちはすべて北へ旅立ち、ここ数日で桜も一気に花開き、八代の里も春爛漫である。
最近野球を見ることはほとんどなかったが、WBCは面白かった。スターというのは、見せ場やドラマを作る才能があるような気がする。不振にあえいでいても準決勝・決勝で活躍した村上とか、最後に大リーグ屈指の好打者と対決する大谷とか。
子どもの頃「巨人の星」というマンガ(アニメ)をテレビで夢中になって見ていた。主人公星飛雄馬が投げる「大リーグボール」は「魔球」だった。作者がイメージした大リーグは、本当に夢の世界だったのだろう。いまや日本人が何人も大リーグにいって活躍している。大谷なんてMVPまで獲得して、アメリカでも大スターだ。今大会では、日本がアメリカを破って優勝だ。梶原一騎(「巨人の星」原作者)に教えてあげたいなあ。
今回WBCで大谷が背番号16番をつけているのを見て、「星飛雄馬と一緒だ」とつい思ってしまった。野茂選手が大リーグで活躍していたときも「おお、背番号16番」と思った。彼らは「巨人の星」ではなく、「大リーグの星」だけど。
ちなみに、星飛雄馬の背番号が16番なのは、打撃の神様と言われた川上哲治の背番号(巨人軍永久欠番)から取ったのだとか。野茂英雄の背番号が16番なのは、友人であるとんねるずの石橋貴明が映画「メジャーリーグ2」で着ていたユニフォームの背番号を選んだのだそう。今回大谷が16番を選んだのは、残っていた背番号の中で野茂へのリスペクトをこめて選んだらしい。(すべてネット情報で、真偽は確かめておりません)
とんねるずの石橋貴明が映画で「16番」の背番号を選んだのは、もしかすると、星飛雄馬が頭にあったのかしら…???
ともあれ、背番号16番を見ると、なんだか応援したくなってしまうのです。 |
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| 昨日、ナベヅル8羽がシベリアへと旅立った。朝、霜がおりるくらい寒かったので、「まだ帰らないだろう…」と思っていたら、お天気がよくなって、気温がぐんぐん上昇。旅立ちに適した日になったようだ。
昨日は用事でツルを見送れなかったので、今朝、監視所に行ってみた。今年八代で越冬したナベヅルは13羽。あと5羽、八代に残っている。監視所の裏には、2羽の鶴が餌をついばんでいた。あとの3羽は、監視所からは見えないところを縄張りにしているらしい。しばらく見守っていたが、空が曇ってきて、今日は、全然飛ぶ気配がなかった。飛ぶときには、ソワソワして周囲を気にするし、餌を食べるどころじゃない感じなのだ。
明日、明後日はお天気が悪いらしいから、18日以降かな…。 |
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| 1月は「行く」(「いぬる」という説も)、2月は「逃げる」、3月は「去る」というけれど、この前お正月だったと思うのに、あっという間に3月。時間が経つのが早すぎてこわい。
3月になると、私の住む八代盆地で冬を過ごしたナベヅルたちがシベリアに帰る準備を始める。日頃は家族(あるいは独身グループ)ごとに数羽ずつでかたまり、それぞれの縄張りのなかで生活しているのだが、帰るときは群れになって飛び立っていく。いったい、誰が、どんな合図をして「そろそろ群れになろうぜ」という合意に達するのか謎だが、最近、8羽の鶴がカギになって飛んでいるのを目撃した。長旅に備えて、集団で飛ぶ練習をしているのだろうか。
鶴が北帰行へと飛び立つ瞬間も面白いのだ。平気で餌をついばんでいる鶴、飛び立つ鶴がいないかとキョロキョロしている鶴、性格なのか役割なのか、鶴の動きに個性がある。が、1羽が「行くぞ〜」と飛び立った瞬間、他のグループも、遅れてはならじといっせいに飛び立つ。それから気流に乗ってぐるぐる旋回し、「大丈夫」と判断したら、北へ向かって飛んでいく。「まだ無理だぞ」と思えば、また元の田んぼにバラバラに戻っていく。
鶴マニアは、カメラを手に集まり、鶴の飛び立つ瞬間を狙っている。みんなで鶴を観察しているけれど、案外鶴のほうも「なんで、今日はこんなに人が多いんだ?」とこちらを観察しているかもしれない。
今年も鶴が帰っていくときにお見送りできるといいな…。 |
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