WEB連載

出版物の案内

会社案内

ロゼッタストーン日記

日記本文はこちら

第23部 「足るを知る」


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら

いつもご愛読ありがとうございます。

新型コロナで、自由に人に会うのもままならなくなり、これまでの「ふつうの生活」がいかに恵まれていたかを痛感した。

これからは、毎日のささやかな出来事に感謝しつつ、小さな幸せをかみしめながら生きていこう。

物欲はあまりないけど、食欲はすごくある、煩悩だらけの私。2021年は「足るを知る」をテーマに、謙虚で腹八分な毎日を過ごす予定です。

みなさま、見守っていてくださいね!

ロゼッタストーン 弘中百合子


●メールマガジンに関するお知らせ

「ロゼッタストーン日記」はメルマガでも配信しています。(メルマガだけのミニ情報つき)

メルマガ配信をご希望の方は、大変お手数ですが、利用規約にご同意のうえ、件名に「メルマガ配信希望」と書いて、下記のアドレスあてに配信先のメールアドレスをお知らせください。

手続きはメールアドレスのみでOKですが、メッセージなども書いていただけると嬉しいです。

●メルマガ利用規約(必ずご覧ください)
●配信申込メールアドレス:diary@rosetta.jp
  (配信停止のご希望もこのアドレスにどうぞ)


◆新型コロナワクチンと地域差…6月5日日記
山口県は、ワクチンの接種が比較的スムーズに進んでいるらしい。いまはわからないけど、ちょっと前のニュースでは、日本で2番目だった。近所の人や親戚に聞いても、65歳以上の人は、ほぼ1回目の予約は取れているようだ。

6月16日からは、60〜64歳の予約が始まる。前回電話がつながりにくかった反省をふまえて、今度は「接種日おまかせ予約」の申し込みもできるようになっている。場所は集団接種会場のみで、日時の指定はできないけれど、web予約ができない人や、何度も電話をかけるのがつらい人にはよいシステムだと思う。

このワクチン接種では、地域による違いがかなり大きいことがわかった。といっても、地域差というよりは、その地域の担当者に、熱心な人が一人いるかいないかで大きく違ってくるんじゃないのかな。前例のないことをやるときって、人の力が大きいから。……と、私は勝手に思っているのだが、実際はどうなんだろう。

ニュースで、他の地域の接種状況や接種方法がどんどん報道されたためか、どの地域も知恵を絞りはじめ、ワクチン接種方法はしだいに進化しているようだ。こういう競争は大歓迎。もっとも、担当者が限界を超えて働きすぎないように、上司にはしっかり管理してほしいけどね。

先日ロゼッタストーンの株主総会をリモート会議で実施したのだが、株主さんのおひとりが「江戸時代はもっと地方が元気だった」と発言された。確かに。これからは、地方が切磋琢磨して、どんどん伸びていく未来がくるといいな。そのためには、やっぱり、他の地域の情報と、自分の地域がどのぐらいの位置にいるのかが知りたい。私にもうちょっとお金と時間があったら、新型コロナワクチンに限らず、さまざまな分野で、いろんな地域の成功例と、各地域の政策を比較するメディアを作りたいんだけど、そんな余裕がないのが残念!


◆大学生が自分で本を出版…5月25日日記
市販はされていないが、『わたしは上手にたびができない』という本を増刷した。これは、今年の春、広島の大学を卒業した森岡菜摘さんが、大学時代に世界を回った150日間の旅の記録だ。著者の手売りだけなのに、発売後1週間ちょっとで増刷の依頼があったということは、好評なのだろう。

印刷が間に合わなくて、本の完成は卒業後になってしまったけれど、彼女が現役大学生時代につくった本である。森岡さんの「本を出版したい」という思いを応援する人たちがたくさんいて、出版費用が集まったのだという。それだけでもすごい。

フィリピン、中国、台湾、ベトナム、イスラエル、タンザニア、ケニア、エジプト、モルドバ…。彼女の素直でまっすぐな目で見た世界は、とてもみずみずしくて、新鮮だ。イスラエルの空港で地下室に連れていかれて尋問されたり、マサイ族とフェイスブックの友達になったり、飛行機のチケットが取れなくてケニアの空港で2泊もしたり、ドアマンの審査が厳しく「世界一入るのが難しい」と言われるドイツのナイトクラブで踊ったり……。泣きながら旅して、少しずつ成長していく姿が、なんというか、「ああ、青春!」なのだ。(そういえば、最近、「青春」という言葉を聞かなくなった)

特に、言葉も通じない子供達相手に、教育ボランティアで四苦八苦する姿は胸を打つ。旅好きの若者はもちろん、かつての青春の輝きを感じたい大人にもおすすめです。海外旅行が難しくなった今こそ、旅の喜びや悲しみを疑似体験してみては?

※本は著者の手売りのみですが、購入したい方は、ロゼッタストーンに連絡をくだされば取り次ぎます。価格は2200円(税込)。staff@rosetta.jp までどうぞ。



◆東浩紀著『ゲンロン戦記』…5月15日日記
『ゲンロン戦記』という本を読んだ。著者の東浩紀(あずま ひろき)さんは、評論家でありながら、自ら出版社「ゲンロン」(創業時は「合同会社コンテクチュアズ」)を立ち上げ、知的討論が行える「ゲンロンカフェ」を創設し、チェルノブイリへのツアーを実施したり、様々なスクールも開校するなど、非常に興味深い仕事をされている。

彼の会社「ゲンロン」には、年会費で会社を支える「友の会」会員がいる。著者の人脈で、さまざまなゲストを呼んで討論し、来場者からは入場料、ネット中継して視聴料と、多角的な売り上げで会社を発展させている。著者と面識はないが、私も創立時、1年間だけ友の会会員になって、彼の挑戦をささやかに応援した。当初は若くて頭でっかちな男性集団、といった匂いが強かったが、どんどん社会的な問題にも関心を広げ、独自の言論文化をつくろうとしている。

やはり、才能がある人というのはすごい。私なんかが応援しようなんておこがましかったなあと思っていたのだが、この『ゲンロン戦記』を読むと、彼は彼で、かなりの苦労をしていたのである。

経理を一人に任せていたことでおきた使い込み、スタッフの離反…。当初「経理や総務などの面倒な部分はすべて外注でいい」とさえ思っていた著者は、やがて「会社の本体はむしろ事務にあります。……『商品』は事務がしっかりしないと生み出せません。研究者やクリエイターだけが重要で事務はしょせん補助だというような発想は、結果的に手痛いしっぺ返しを食らうことになります」という結論に達する。

やっていることの規模は全然違うけれど、彼の言っていることはよくわかる。クリエイターというのはプライドが高く、自分の仕事が一番重要なように勘違いしがちである。私も会社員時代は、編集者が会社を支えているように思っていた。起業すると、社会がどんな仕組みでまわっているかが肌でわかる。事務の大切さ、営業の大切さが身に染みるのだ。

いまゲンロンはとても順調なようだ。もちろん、順調じゃないときには、社内のトラブルを書いた本なんて出せないだろうけど。

ロゼッタストーンも、出版社としては10年以上先輩なんだから、頑張らないとね。


◆母の新型コロナワクチン、予約完了!…5月5日日記
先日、母のところに新型コロナワクチンの案内が来た。テレビのニュースで予約を取るのが宝くじなみに大変だと言っていたので、当分順番は回ってこないだろうと思っていたのだが、予約受付開始日にスマホで申し込んでみたら、あっさり予約できた。やっぱり都会と田舎は違うのね。

電話はつながりにくかったようなので、スマホを使ったのと、希望日を後ろの方に設定したのがよかったのかも。

ただ、医療従事者へのワクチン接種が終わらないとか、大阪で医療崩壊しているとかいう話を聞くと、なんだか申し訳ない気がしてしまう。個人的には、感染者数が比較的少ない田舎よりも、医療従事者や、密になりやすい都会を優先したほうがいい気がするのだけど。「全国的な平等」というのが重視されたのかな。新型コロナは都会から田舎に広がってくるので、都会を重点的に対策することは、田舎へのリスクも減らすのにね。

といいつつ、ワクチン接種できるとなると、母のために必死で予約を取る私なのであった。ワクチンができた当初は、しばらく様子見でいいやと思っていたのに。人間というのは、なんと矛盾に満ちた生き物なのでしょう。


◆方向音痴にもほどがある…4月25日日記
先日、熊毛地区のある神社に行こうとして、山陽自動車道の料金所に行ってしまった。途中で脇にそれる道があるんじゃないかと期待したのに、料金所へまっしぐら。 仕方がないから、料金所入口手前の駐車スペースに車を止め、そこにいた係員に「すみません。道を間違えて入ってしまったので、どこかから降りられませんか?」と聞いたところ、「近くのインターチェンジまで行って引き返してもらうしかありません」とのこと。うっそー。

「徳山東ICの方が近いので、そこを降りて安全なところでUターンし、戻ってきてください。ここから入るときに通行券を取って、徳山東ICでは、インターフォンで係員に間違えて入ったことを告げてください。料金はかかりません。こちらからも連絡しておきますので」

「わかりました」と高速道路に入ると、たちまち道路が二股に分かれている。九州方面と広島方面。え?徳山東ってどっちだっけ?と運転しながらでは咄嗟に判断できず、なんとなく近そうな広島方面に。落ち着いて考えると逆だった!

仕方がないので、そのまま玖珂方面に。まさか軽自動車で、何十年かぶりに高速道路を走ることになるとは…。

玖珂ICに着いて、インターフォンを探していると、「どうされました?」とどこからか声が聞こえた。「すみません。間違えてしまいました」というと、「どちらに行かれるんですか?」「いえ、そもそも高速道路に乗る予定はなかったんです」「ええ!?」「間違って高速道路に入ってしまい、徳山東ICでUターンするように言われたんですけど、間違えて玖珂ICに来てしまったんです。どうすればいいでしょう?」「それではバーを上げますので、安全なところでUターンして反対側車線から入ってください」「わかりました。徳山東の人が待っていると思うので、連絡してくださいますか?」「承知しました」

安全なところってどこなのよ……とかなり遠回りしてUターン。再び入口。バーの前で車を止めると「さきほどの方ですね」とインターフォン越しに声がかかる。カメラでちゃんと確認できるようになっているのね。

バーを上げてもらって「えーと、私がこれから帰るのは広島方面……」「じゃなくて九州方面ですよ!」「あ、そうですね。ありがとうございました」と、無事引き返して熊毛に戻ってきた。ぜったい認知症を疑われたな、私。

昔から、自分が方向音痴だというのは自覚しているけど、インターチェンジには間違って侵入した人が下りられる道路をつけといてほしいよね。


◆著者からのメッセージ…4月15日日記
『ウンコはあなたがするのではない』の著者、葉船さんは非常に熱心な方で、販売にも協力的である。

自ら、読者一人一人にメッセージを書き、ミニ封筒に入れたものを、毎日十数通送ってきてくれる。私はそれを県内の書店や、注文数の多かった県外の書店にせっせと送っている。本人曰く「500人分書くまでは続けるつもり」とのこと。そのエネルギーに感心する。

かわいい封筒がいいな、かわいいシールを付けたいな…と、著者はメッセージ封筒の見た目にもこだわっている。

メッセージの内容は、一通一通違い、すべて手書きである。手描きの絵が添えられていることもある。どんなメッセージに当たるかは、運次第だ。著者の気分によって、文章の長さも違う。このデジタル時代に、なんてアナログなサービスでしょう。日本では毎日数えきれないくらいの本が出版されているけれど、こんなサービスをしているのは、『ウンコ…』くらいではないかしら。

ロゼッタでは、ミニ封筒と輪ゴム、ポップをセットにして書店に送っているが、書店に行ってみるとメッセージ封筒がはずれないように、ビニールでくるんでくれているところが多い。ポップがついていない書店もある。メッセージ封筒が裏にくっつけられていると、メッセージの存在に気が付かない人もいるかもしれないな。

『ウンコ…』を買いにいったら、メッセージが付いているかどうか、確認してみてください。すべての本にメッセージを付けることはできないので、メッセージ本に当たるかどうかも、運次第。運よくメッセージ付き本を見かけたら、ぜひ購入してくださいませ。


◆テレビ山口「mix」で紹介されました…4月5日日記
テレビ山口の情報番組「mix」(16:50〜19:00)で、今日、新刊『ウンコはあなたがするのではない』を紹介してもらった。

著者、葉船さんの自宅、私の仕事部屋、応接室、明屋書店南岩国店など、撮影はいろんな場所で行われた。本の中に、植物についての記述が多くあることから、葉船さんが自宅近くのタンポポについて解説しているシーンも。丁寧ないい取材だった。

録画を受けて、スタジオのアナウンサーやゲスト(ちょうど、弊社発行『自由の国平等の国』の著者、小川仁志先生がゲストだった!)のコメントもあり、5分くらい、たっぷり時間を取って扱ってもらえた。これなら、本に興味を持ってくれた人もいるんじゃないかな。

もっとも、自分が映っているシーンを見ると、「ああ、もっとファンデーションをしっかり塗っておけばよかった」とか、「美容院に行っとけばよかった」とか、「あんなに体を動かしながら喋るんじゃなかった」とか、反省点が多い。まあ、自分で自分を見る機会は鏡を見るときぐらいなので、今回いろいろ気になったけれど、他の人から見れば、テレビに映っている私がいつもの私なのだろう。

でもやっぱり、もうちょっと痩せたほうがいいな……。


◆ナベヅル北帰行…3月25日日記
中学時代の同級生から、「ナベヅルの北帰行」ルートの解明に協力してほしいと頼まれた。山口県内各地で、有志が空を見上げ、ナベヅルを見つけたらLINEに写真をアップしていくプロジェクトなのだという。

私の役目は、八代の鶴が旅立った瞬間のレポート。というわけで、19日、22日、23日、24日と、野鶴監視所に行って、鶴の様子を観察してきた。八代で生まれ育ったけれど、実は、鶴が北へ帰る瞬間というのは、これまで見たことがなかった。

いつもは激しいなわばり争いをする鶴が、帰るときは仲良く帰るとか、帰る前には名残惜しそうに八代の上空を舞うとか、断片的な知識はあったけれど、やはり百聞は一見に如かず。実際の北帰行を目撃するのは、とても興味深かった。やみつきになりそうだ。

飛び立つ時間はだいたい午前10時頃。19日はお天気はよかったけど、気温が低かったので、飛び立った鶴がすぐに引き返してきた。22日は空が曇っていて気温も低かったので、まるで飛ぶ気配なし。23日は、八代にいる鶴14羽すべてが飛び立ち、しばらく八代上空を旋回していたが、5羽だけが北に帰っていき、残りの9羽は引き返してきた。24日はポカポカ陽気で、残っていた鶴9羽が仲良くいっせいに迷いなく飛び立っていった。

鶴のリーダーが合図をするのかと思ったら、鶴の集団には特にリーダーというものはいないらしい。どの鶴が最初に飛び立つかは、長年鶴の観察を続けている人でもわからないようだ。北帰行本番と思われた23日には、大きな望遠カメラを持ったマニアたちが10人以上道に並んで鶴を追っていた。「さあ、どっちが仕掛けるか…」と、旅立つ瞬間をカメラにおさめたい人たちは、鶴の様子を固唾をのんで見守っている。

鶴たちは、首を伸ばして様子を伺いながら、他の鶴の飛び立ったのを確認すると、われもわれもと飛び立っていく。飛ぶ前には、鳴き声も聞こえたから、何かしらの合図は送っているのかもしれない。危険を承知で最初に海に飛び込むペンギンを「ファーストペンギン」というけれど、渡り鳥である鶴の世界の「ファーストクレイン」も、勇気がいるだろうなあ。広い広い海を渡ってシベリアに帰るのだもの。

飛んでいる鶴を携帯で撮影するのは、とても難しくて、よい写真が撮れなかったけど、私の目には、しっかり鶴の姿が焼き付いた。鶴が帰ってしまうと、本格的な春がやってくる。春は嬉しいけど、鶴がいなくなるのはちょっと寂しい。今年の秋には、また戻ってきてね。


◆書店の店長さんに権限を…3月15日日記
新刊のPRで、このところ書店を回っている。店長さんとお話ししていて、ちょっと気になるのは、店長さんの権限が少なくなってきているのではないかということ。

「本部に問い合わせないと注文できないので」「私はいいと思うんですが、発注担当者と相談してみます」といった反応が増えてきた。出版不況が続くいまの時代、返品が増えないようにデータ管理がますます厳しくなってきたのかもしれない。仕入れる本を決められない店長さんって、やりがいがないんじゃないかしら。

いかにも本好きな店長さんで、「これはこのへんをもっとこうした方がいい」など意見をしてくれる人はめっきり減った。たとえ、否定的に言われても、真剣に意見してくれる人に会うとうれしくなる。

取次(本の卸屋)のやり方に不満を漏らす店長さんもいた。「売れ筋の本を仕入れたいと思っても、取次の倉庫に在庫がないことがあるんですね。でも、取次のWEBには在庫がある。お客さんが欲しがっているから、WEBから仕入れようとすると、仕入れ値が少し高くなる。たかが数%でも、積もり積もると痛いんです」

書店も厳しい。取次も厳しい。出版社も厳しい。みんな大変なのだ。でも、こんな時代でも、個性的な書店は頑張っている。

下関市にある「こどもの広場児童書専門店」は、子供向けの本に特化した書店で、40年も続いている。数々の絵本作家さんたちとイベントを開催したり、各地の学校に出張して、子供達に本を選ばせる企画なども展開している。書店が書店にとどまらず、文化の拠点になっているのだ。すばらしい!

データ管理では、とうていネット書店にかなわない。これから生き延びる書店は、個性とか、想いとか、そういうのが大事になってくるんだろうな。


◆リアルなイタチごっこ…3月5日日記
小動物や虫などが出入り自由な我が家。先日も、夜、子猫ぐらいのサイズの茶色いものが部屋の隅を歩いているのを発見した。これまで生で見たことはないが、イタチのようだ。近づくと、素早く逃げていってしまった。どうやら、何かの拍子に家に入ってきたものの、外に出られなくなって困っている様子。出してやりたいが、野生の動物が私につかまるわけもない。

実は狂暴だという噂もあるイタチが家にいると、人間だって落ち着かない。とりあえず、寝室に入り込まないように戸を閉めて寝た。夜の間も出口を求めて、イタチは窓際でゴソゴソ動いていた。そーっと様子を見に行くと、警戒して音が止まる。うーん。お互い困ったねえ。

翌朝になると、イタチの気配はなかった。どこか隙間を見つけて出ていったのだろうと、ほっとした。

ところが午後。母が「イタチがおるよ」と知らせにきた。見ると、太陽の光がさしこむ廊下で、イタチが猫のように丸くなって気持ちよさそうにお昼寝していた。近づいても熟睡している。掃き出し窓の横にいたので、窓を開けてやってもまだ寝ている。50cmぐらいまで近づくと、寝ぼけた目でこちらをきょとんと見て、開いている窓に気づき、慌てて出ていった。

イタチも寝ぼけるんだねえ…と、母と大笑いした。あとで、扉の横に、イタチがオシッコとウンチをしているのを発見。「イタチの最後っ屁ならぬイタチの最後っ糞」。やれやれ。「イタチも外に出られなくて仕方なかったんだよ」と母。そりゃ、そうだろうけど、これがイタチごっこで繰り返されるのはごめんだわ。もう入ってこないでねー。


- Topics Board -
上に戻る