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第27部 「バランスのよい生活」
ロゼッタストーン日記 ついに書籍化! |
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら |
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昨年の創業25周年行事を終え、ロゼッタストーンは創業30周年をめざして歩み始めています。「ロゼッタストーンがあってよかった」と思ってくださる方が一人でも増えるように、一つ一つの仕事を丁寧に大切にこなしていきたいと思います。まだ守るほどの何かがあるわけでもないので、チャレンジ精神を忘れず、新しい境地をめざしてがんばります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ロゼッタストーン 弘中百合子
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◆「増補新版 学級経営実践マニュアルー教室がよみがえる」…2月15日日記 | ▲ |
| 周南市の臨床心理士、刀根良典先生の『増補新版 学級経営実践マニュアルー教室がよみがえる』がアマゾンなどで発売中である(手塚郁恵先生との共著)。発行はとね臨床心理士事務所だが、ロゼッタストーンも少しお手伝いしている。
もともと『学級経営実践マニュアル…』は、1988年に小学館から発行されたもの。教育の専門書ながら、よく売れていて、確認できただけでも4刷(4回増刷)までは行っている。年月が経ち絶版になったため、小学館の許可を得て、著者のひとり、刀根先生が新たに電子書籍で「増補新版」として復刊されたのだ。アマゾンのキンドル出版には1冊単位で紙書籍の発行ができる仕組みがあり、刀根先生の本は、紙書籍でも購入可能だ。
この本の中に書かれてある学級経営の方法は、非常に具体的で、特に小学校の先生の役に立つのではないかと思う。私が気にいったのは、ファンタジーで想像力を広げる授業。まずは1枚の白地図に、子どもたちが色鉛筆で砂漠や湖などを思い思いに書き込む。次の授業では、目を閉じ、先生の案内を聞きながら、想像の船に乗って、地図の島に上陸する。子どもたちは、想像の中で島での冒険を楽しむ。先生の案内で船に戻り、港に着くともとの教室へと戻る。目を開けてから、自分が想像した場面を、ハガキ大のカードに数枚描く。3時間めの授業では、自分の描いた絵を見ながら思いついたことを、どんどん小さなカードに短い文章で書いていく。1枚のカードにつき、書く内容は1つ。頭がからっぽになるまで書いたら、カードの順番を並べ変えて、1つの物語になるようにする。カードを決めた順番に沿って紙に貼りつけ、それを見ながら原稿用紙に物語を書いていく。……なんて楽しそうな授業なんでしょう! 私も子どものときに、こんな授業が受けたかったなあ…。
今回追加された増補原稿にある、「私の人生絵巻」の授業もいい。白紙の上に引いた1本の直線を人間の一生に見立て、自分の過去の出来事や未来の夢を書き込んでいく。そこで書き込んだ出来事をハガキ大のカードに絵で描いていき、できあがったカードをセロテープでつなぎ、「私の人生絵巻」を完成させる。書き終わった子どもたちの感想がいいのだ。「やっぱり人は1人ひとり違う人生を歩んでいくんだなあと思いました」「夢が同じでも、その夢に向かう道は、それぞれ違う」「夢なんて叶うわけない!と思っていたけど、少しは夢っていいなーと思いました」「人生には無限の可能性があると思った」など。
「子ども達が“カウンセリング・マインド”を持つ授業」を受けたあとの子どもの感想もいい。「発表した人は、みんな自信がついたって言っているので、なんだか魔法って感じ。先生!私達は魔法を使ったの?」
実は、刀根先生はもともと小学校教諭。この本は、実際に刀根先生自身が実践した授業のやり方をまとめたものなのだ。内容はいまでも古くなっていないので、現在の教師たちにも役に立つはず…と、今回復刊を決意したという。たぶん、すごくいい先生だったんだろうと思う。現役の先生方に是非読んでほしい内容だ。 |
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| 今年から「週に1日は仕事をしない日をつくる」と決めて実践しているのだが、こういう楽しいことはすぐに達成できる。去年だって、ずっと働き続けていたわけではなく、1〜2時間しか仕事をしない日だって何日もあったのだが、「完全に休み」という日が少なかったのだ。やりかけの仕事があると、なんとなく休むと良心が痛むので…。でも、今年は完全な「休み」をとることにした。
「完全に休み」はイイ。約束がない日は、たっぷり時間がある。この前の休みの日には、家で本を2冊読み、インターネットで映画「パーフェクトデイズ」を観た。そうそう。私にはこういうメリハリのある生活が必要だったのよ。
読んだのは、年賀状で知った知人関係の本。1冊は、大学の同期の女性が書いた『芭蕉の連句』(東山茜著・あいり出版)。芭蕉は俳句が有名だが、実は連句に自信をもっていたらしい。この本では、連句の基本ルールと、芭蕉が3人でつくった連句が2作品紹介されている。百句で完成するのが連句の基本だそうだが、紹介されているのは、36句で完成するもの。@「五七五」A「七七」B「五七五」C「七七」…と36まで順番に続けていく。「五七五」に「七七」をつけるのは普通の短歌のパターンだけど、「七七」のあとに「五七五」ってどうするのかと思いきや、やっぱり五七五を先に詠んで一つの世界をつくるようだ。
@「木のもとに 汁もなますも 桜かな」 A「西日のどかに よき天気なり」 B「旅人の 虱(しらみ)かきゆく 春暮て」 … (※一部平仮名にしています)
と続いている場合、「木のもとに汁もなますも桜かな 西日のどかによき天気なり」「旅人の虱かきゆく春暮て 西日のどかによき天気なり」と情景を変えながら、同じ言葉を使って歌にしていく高度な言葉遊びなのである。細かいルールもいろいろある。連句はちゃんと読んだことがなかったので面白かった。
もう1冊は『眠っている間にスキンケア』(宮本洋子著・東京新聞)。以前勤めていた会社の同僚が編集したという。夜のスキンケアをしない「美容断食」で肌がきれいになるというお話だ。夜は固形の「純せっけん」(浴用せっけんでOK)で顔を洗い、あとは何もつけないで寝る。朝は洗顔後、化粧水、美容液、クリーム。これを続けると、3週間で肌がよみがえり、シワが薄くなり、くすみがなくなるというのだ(詳細は本参照)。本当だったら、化粧品の節約にもなるし、魅力的。もうちょっと暖かくなったら、チャレンジしてみようかな…、暖かくなった頃には忘れてしまいそうだけど。 |
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| ロゼッタストーンも校正の段階で少しお手伝いした『関係性を生きる』(フェイス・フラー著・森川有理訳/CRR Global Japan発行)がアマゾンで発売中だ。私はかつて人間同士のコミュニケーションをテーマにした「ロゼッタストーン」という雑誌を発行していた。「人間関係」が持つ力については、かなり興味があるほうだ。そんな私に、まったく新しい視点を与えてくれたのが、この『関係性を生きる』という本だ。
フラー氏は、アメリカの心理学博士でコーチングの専門家。フラー氏がユニークなのは、人間関係を人と人との関係だけだととらえていないこと。人間関係には「私」システム(つまり、自分自身との関係性)、「私ーあなた」システム(二人の関係性)、「私たち」システム(チーム、家族、会社など、複数人で構成する関係性)があり、それぞれに、独立した生き物のように存在する「第三の存在」があるというのだ。
たとえば、「私」といっても、いろんな面を持っている。いま話題の中居君でいえば、愛される司会者という面もあれば、伝説のアイドルグループのメンバーだったという面もあり、女性と2人きりになったときに深刻なトラブルを起こしてしまった面もある(ここは私が勝手に例として出しているだけで、本に書いてあるわけではありません)。さまざまな自己は、お互いに影響を及ぼし合っている。そういういろんな自己を統合するのが「第三の存在」だ。
「私ーあなた」システムは、恋人同士、親子、兄弟、友人、同僚など、いろんな関係性が考えられる。どの二人の関係性にも、「第三の存在」がある。それは、まるで呼吸をしているような生きた存在だ。「私ーあなた」の関係は、無生物との間にも存在する。たとえば、ロゼッタストーン日記を読んでいる「あなた」と、ロゼッタストーン日記の間にも「第三の存在」がある。あなたと日記の間で、創造的なやりとりが行われている(はずだ。行われているといいんだけど…)。
チーム、家族、会社のような大きなシステム「私たち」システムにも、第三の存在がある。いまの話題でいえば、フジテレビには、フジテレビという組織の中のいろんな要素を包み込む「第三の存在」があるということだ(本には、もちろんフジテレビの例は書いてありません)。それは唯一無二の個性を持った存在だ。そして、組織が大きければ大きいほど、従業員はその独特な文化に影響を受けてしまう。なぜなら、人は「人気者グループの一員でいたい」と、ずっと切望しているからだ。システムの関係性を進化させるためには、システム内のすべての異なる声に耳を傾ける必要がある。
……といった内容が、この本では、具体例をまじえて、いろいろ述べられているのである。ちょっと新鮮な考え方でしょ? 本の中には「人間万事塞翁が馬」(中国の故事から生まれた、何が幸せで何が不幸かは予測できないということわざ)や、日本の壊れた陶磁器を修復する「金継ぎ」の話なども出てきて興味深い。
筆者は関係性のスキルを発展するために、自らの無知と戦いながら、「正しい関係性」への道のりを歩む「関係性の勇者」をめざすことを勧めている。私も「関係性の勇者」をめざしてみようかな…。「自らの無知」はよく知ってるんだけど、戦わずに受容してしまっているのが問題だな。 |
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◆「あなたが欲しいのは銀の斧? 金の斧?」「いいえ…」…1月15日日記 | ▲ |
| 我が家のお風呂は電気温水器でお湯をためて入るのだが、追い焚き機能がないので、この時期はすぐに冷める。お風呂でのヒートショックも多いというから、私が先に入り、なるべくお風呂を温かくして出るのだが、続いて入る母は、「おお寒い寒い」と言いながら、出てくる。お風呂なのに、あったまらないって意味ないじゃん。
古い家なので、薪(まき)でお風呂を焚く、焚き口はある。以前、私が東京から帰省したときなどは、母がよくお風呂を焚いてくれていた。もう何年も使っていなかったが、久しぶりにお風呂を焚いてみることにした。幸い、我が家の小屋には、薪が少し残っている。母が言うには、薪をもう少し細かく割ったほうが火がよくつくらしい。
母は「ゾウガマ」と呼ぶゴツいカマで割っていたそうだが、私がそれで割ろうとしても全然うまくいかない。やっぱり、薪割るなら斧でしょう。小屋の中を探してみたら、あったあった、だいぶ錆びついているけど、斧には違いない。薪を地面に立てて、思い切って振りかぶると、うまく当たればカパーンと面白いようにきれいに割れる。空振りしたり、はしっこに当たったり、百発百中とはいかないが、割れたときには剣道で「1本」取ったみたいな新鮮な感覚だ(剣道はやったことないけど)。
「あなたが欲しいのは銀の斧? 金の斧?」「いいえ、私が欲しかったのは、この錆びついた斧ですのん」と、心の中でつぶやきながら、せっせと薪割りに励んだ。……で、薪で焚いたお風呂は、やっぱり最高だ。お風呂には白い湯けむりがたちこめ、弱火でぐつぐつ煮たおでんみたいに、身体が芯からあったまる。温泉なんて目じゃないくらい、気持ちよいのだ。あー、極楽極楽。最近はお風呂に入らない人やシャワーだけですませる人も多く、「風呂キャンセル界隈」なんて言葉もあるのだとか。この気持ちよさを味わわせてあげたいなあ。
私が子どもの頃、お風呂はまだ「五右衛門風呂」だった。石川五右衛門が釜ゆでの刑にされたことから名前がついたという、鉄でできた大きなお釜のような風呂だ。底板を踏んで入るのが楽しかったなあ。あれー? 私っていつの時代の人間なんだっけ? |
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| 地元山口にUターンして、今年の春で7年になる。学校だったら、もう小学校は卒業だ。ロゼッタストーン創業からは、今年の夏で26周年。人間でいえば、社会人になってそろそろ仕事に慣れてきたというところか(←例え方が間違っている気もするが)。巳年だけに、ロゼッタストーンも私も「脱皮」して、新しいことにチャレンジしたいという気分である。
プライベートでは、とにかく運動。続くかどうかはわからないが、まずはゴルフとトランポリンを始める(つもり)。去年の目標「体力をつけよう!」は成果ゼロだったので、今年はリベンジを果たさなくっちゃ。。
めざすのは「バランスのよい生活」。去年のメルマガで「明らかな無駄をもっと取り除いていかなければ」と書いたら、メルマガを読んでいる知り合いから「効率的に働くことは目指さないでください。弘中さんらしくありませんから」という反応があった。確かに頭の中で計算して、テキパキテキパキ動けるタイプではない。細かく時間を捻出するのはあきらめ(←あきらめが早い)、新しい目標として「週に1日仕事をしない日をつくる」。これなら私でもできそうだ。
もちろん毎日1日中働いているわけではなく、平日でも人に会ったり、買物に行ったり、お昼寝したり、テレビを見たりもできるのだが、やりかけの仕事があると、つい気になって、昼間仕事ができなかった日は夜働いたりしてしまう。「今日は休み〜!」という解放感のある日があると、もっとメリハリのある生活になるのではないかしら。
締切が近づいて休めないときは、翌週2日休む。翌週も忙しかったら翌々週3日休む。うん、いい感じ。
ロゼッタストーンのほうは、今年前半でやりかけの仕事を完成し、今年後半で新しい本を出そう。声をかけてもらっている外部のプロジェクトでも、成果をあげたい。うん。頑張る。
…と頭の中でプランを練っていると、学生時代の夏休みを思い出す。毎年夏休み初日は計画を立てる日だった。宿題をこなすスケジュールをノートに書き、「うーん完璧!」と満足して初日はそれで終わり。2日目からさっそく計画通りにいかず、夏休み最終日は、ほぼ徹夜で宿題をやっていた。計画があとにあとにずれこみ、最後になって何とかする。いつもお決まりのギリギリ人生。
今年終わりの日記には、私はなんと書いているんだろう。 |
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| 2024年もあと残り6日。まだやるべきことが山のように残っている。
今年はなんだか時間に余裕のない1年だった。今年の目標は「体力をつけよう」だったはずなのに、運動なんてほとんどしていない。出版社なのに仕事関連以外の本はほとんど読めていない。だめじゃん、私…。仕事自体はやりがいがあるのだけど、これではバランスが悪すぎる。
よく「日本人は生産性が低い」(つまり、効率的に働いていない)と言われるけれど、効率の悪い働き方に関しては、私は超プロフェッショナル(←威張ることではない)。やっぱり明らかな無駄をもっと取り除いていかなければ。私の生活の何が無駄なんだろう。
1)モノを探す時間 「とりあえずここに置いておこう」の山が大きくなりすぎて、あることはわかっているのに探すのが大変になっている。3秒で欲しいものにたどりつくのが理想だ。 2)忘れ物を取りに帰る時間 出かけようとして「あ、車のキー」、「あ、携帯」、「あ、ハンカチ」…など、靴をはいたあとで、また家の中に戻ることが多い。この時間もすごく無駄。 3)忘れたものを思い出そうとする時間 あー、あのドラマに出てたあの俳優、なんて名前だっけ…と、ついネット検索して確認したりする。大したことないものは、そのまま忘れてしまえ! 4)ネットの煽り見出しにつられて、つい記事を読んでしまう時間 大谷がどーしたこーしたとか、野球とは関係ないアクセスを稼ぐためのしょーもない記事をついクリックして読んでしまう。大谷は好きだが、すべてを知りたいわけでもない。 5)夜中に目が覚めて、興味のないテレビをつけて見てしまう時間 寝つきはいいのだが、若い頃のように朝までぐっすりとはいかず、途中で目が覚めて、テレビをつけてしまうことがある。どーでもいいテレビを見る時間は無駄。
うん。これだけで1日に1時間は捻出できそうだ。その1時間で30分運動して、30分本を読んだらどうかしら。言うは易く、行うは難し。さて、来年どうなることやら。
本年もロゼッタストーン日記を読んでいただき、ありがとうございました。来年も「読むのが無駄」と言われないように頑張ります。どうぞみなさま、よいお年を。 |
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◆一定の年齢になったら誰もが「あるある」!? …12月15日日記 | ▲ |
| 先日4人で女子会をしたときに、「最近あるある」話で盛り上がった。
「考え事しながらお風呂に入っていたら、トリートメントを洗い流すのを忘れてお風呂から出ちゃって…」 「わかる! 私もシャンプーまで終わってるのか、トリートメントしたのか、わからなくなるときがある」
「気づいたら洋服を裏表に着てたことがあって…」 「わかる! 後ろ前に着てることもある」
「1日のうちで、物を探している時間がやたら多くて…」 「わかる! 私も人生の10分の1ぐらいは物を探しているかもしれない」
「大事なものを忘れて仕事に行ったことがあって…」 「わかる! 私も銀行にお金をおろしにいって、通帳を忘れていたことがある」
「最近は、やることはとにかく書いておくようにしてるの」 「わかる! 今日が何月何日かもすぐにわからない時がある」
……と、「最近あるある」話で盛り上がったのだが、こういう類の話なら、どんなジャンルでも負けないエピソードが出せるのが私のよいところ。上記の「わかる!」以下は、私の体験談だ。さすがにヤバイ気もするが、羞恥心が消え、何をしようが気にせずに生きられるのが年をとるよいところである。(※個人の感想です)
年とともに、大なり小なり、誰もが忘れっぽくはなっていくものらしい。何の能力が真っ先に衰えてしまうのだろうという話になり、ある人は「判断能力かな」と言った。私は「計算能力かも」と言った。他の人は……忘れてしまった。やっぱり、衰えるのは「記憶力」かしら? |
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◆「表現の自由」はどこまで認めるべきだろう…12月5日日記 | ▲ |
| 私は常々、「戦争が起きそうになったとき」か「表現の自由が危うくなったとき」は断固として戦おうと心に決めている。…が、「表現の自由」については、時として心が揺れる。インターネットで誰もが発信者になれる時代、注目を浴びるためには手段を選ばず、誰かを傷つけることも気にせず、本当のことかどうかも気にしない…という風潮にはやはり賛成できないのだ。
3日、韓国大統領が戒厳令を宣布した。「国会や地方議会、集会、デモなどの一切の政治活動の禁止や、すべてのメディアが戒厳司令部の統制を受けることなどが盛り込まれ」(NHK webより)」たという。こういうのは絶対困る。それよりは、みんなが平気で嘘をつける世の中のほうがずっとマシだ。でも、真実よりも嘘を並べた悪口のほうが影響を与える世の中にも、やっぱりなじめない。さらに厄介なのは、真実か嘘かが簡単にはわからないということ。
兵庫県知事選挙で敗れた稲村氏は「候補者の資質、政策を問うというより、何を信じるかということが大きなテーマになった」と語っていた。若者の多くは(若者とも限らないが)、新聞やテレビよりも、SNSの情報を信じるという。インターネットには、自分好みの情報が集まりやすいという特性がある。次々にお勧めされる情報が人によっては正反対のものとなる。
いまの時代、必要なのは、信じることより、疑うことかもしれない。誰の発言も「本当?」と疑ってかかる。自分の頭で考える。もちろん、疑うのはSNSだけじゃない。大手メディアの情報も検証する必要がある。
ああ、めんどくさーっ。こうして人々は信頼できそうなカリスマに頼る。カリスマの意見を自分の意見とする。みんなと一緒に熱狂する。燃える燃える。あー、気持ちいいっ!(ヒロナカの妄想の世界)
うーむ。近い将来、魅力的なカリスマにみんなが熱狂する日が来ても不思議ではない。こんな混沌とした世の中、居心地が悪いんだもの…。そんな時代が来ても、私は「本当?」と疑うひねくれた人間でいよう。本来の性質が、単純なタイプなので、自分で意識しておかないとね。 |
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◆ナベヅルの少子高齢化問題が解決!?…11月25日日記 | ▲ |
| 今年の八代には、すでにナベヅル12羽が渡来している。昨年は7羽で、幼鳥がいなかったことから、「もう八代には卵を産めない高齢の鶴しか来ないんじゃないか」と言っている人もいた。うーん。鶴も少子高齢化問題か…と思っていたら、今年は幼鳥3羽が渡来している。グループ構成でいえば、A:成鳥2羽(夫婦?)、B:成鳥2羽+幼鳥1羽(たぶん家族)、C:成鳥2羽+幼鳥1羽(たぶん家族)、D:成鳥1羽、E:成鳥2羽+幼鳥1羽(たぶん家族)…と、5グループ中3グループが子連れなのだ。よかったよかった。少子高齢化問題、とりあえず解決(!?)
昨年の鶴はなぜか野鶴監視所近くの田んぼにおらず、せっかく八代に来てくれた人も、鶴の姿を見るのが難しかったようだ。今年の鶴は監視所から見える位置で、エサをついばんでいるらしい。鶴を見に来るには、今年はおすすめですよ〜。
今月11日から始まった「くまげ応援キャンペーン」も事業者によって差はあるが、まあ順調に推移している。呼鶴温泉は250名様100円引が2日で終了したそうだ。小さな温泉が賑わっている様子を想像すると、ちょっと嬉しい。「去年『くまげお歳暮セット』をもらって、どれもみんな美味しかったから」と、今年大量注文してくれた人もいる。少しは熊毛地区の活性化に貢献できているのではないかしら。
まだまだ課題もある。熊毛町商工会のキャンペーンは、あらゆる業種を巻き込んで実施しているのが特徴だ。限られた予算でもっと多くの人に知ってもらうにはどうすればよいのか。何十万円もするようなものを扱う業者(工事など)に、もっと注目してもらうにはどうすればよいのか。キャンペーンは12月11日まで。その間、私にできることは何だろう…。 |
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◆「くまげ応援キャンペーン」開催中!…11月15日日記 | ▲ |
| 今年で4回目の「くまげ応援キャンペーン」。一度利用した人は、楽しみにしてくれているようで、11月11日13時に特設サイトをオープンすると、オープンを待っていたかのように、次々に期間限定のネットショップに注文が入った。確実にお得意様が増えている感覚がある。
が、参加事業所も増え、必要事項の伝達や書類の送付先などが増えるにつれ、痛感してしまうのが、自分の事務能力のなさだ。これが、事務能力にたけた人なら、おそらく私の5分の1くらいの時間で、パパパッと処理できると思う。あるいは、IT技術にたけた人なら、さまざまな作業を自動化し、もっと効率よく短時間でいろんなことが処理できるだろうと思う。
ところが私ときたら、自分でもなぜかわからないくらい時間がかかる。特にネットショッピングの運営! お金がからむし、他店舗の商品だし…と思うと、いやでも慎重になってしまう。注文確認連絡、入金連絡、発送連絡、郵便振替用紙の送付、事業所への連絡…、何をどこまでやったんだっけと、確認に時間がかかるのだ。
先日50代の知人が「以前は同時にもっといろんなことができていたのに、今はできなくなった」と嘆いていたが、年齢を重ねるっていうのは、そういうことなのかしら。ま、私の場合、もともと同時にいろんなことはできないんだけどね。
※「くまげ応援キャンペーン」、早いところではもうクーポンが定員に達しています。お目当ての店がある方はお早目にどうぞ。
https://kumagechoushokokai.com/ouen/ |
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