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ロゼッタストーン日記

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第22部 「一隅を照らす」


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら

いつもご愛読ありがとうございます。

昨年、比叡山延暦寺に紅葉を見に行き、「一隅(いちぐう)を照らす」という最澄の言葉を知りました。「自分自身が置かれた場所で精一杯光り輝くように努力せよ」といった意味のようです。

螢の光くらいの小さな光かもしれないけれど、私も「一隅を照らす」ような生き方がしたいなと感じました。というわけで、今年のテーマは「一隅を照らす」。具体的には、山口県の著者が全国デビューできるようサポートします。さてさて、実現するのでしょうか?

今年もロゼッタストーン日記をよろしくお願いいたします。

ロゼッタストーン 弘中百合子


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◆山口県の「トキワ荘」!?…11月25日日記
つい最近知ったのだが、周南市の大道理(おおどうり)地区には、漫画家の人たちが古民家を借り切って共同生活をしているところがある。樹本(きもと)ふみきよさんという元漫画家が若手を育てるために始めたプロジェクトで、その名も「樹本村塾」。吉田松陰の松下村塾にあやかってつけた名前らしい。

漫画家が暮らす家というと、かつて手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫らが集まって暮らしていた「トキワ荘」が有名だが、まさか、山口県にもそんなところがあるとはね。以前ロゼッタストーンの事務所があった豊島区要町は、トキワ荘があった豊島区南長崎と近かった。歩いたことはないけど、たぶん徒歩で15分〜30分ぐらい。「樹本村塾」は、また行ったことがないけど、たぶん車で15分〜30分ぐらい。ロゼッタストーンがある八代からは、スーパーに行くにもそのぐらいかかるので、感覚的にはかなり近いところにある。

大道理は八代とどっこいどっこいの田舎である。田んぼのあぜ道などに広く植えている芝桜が有名だ。廃校になった校舎を利用して、アート作品をつくったり展示したりする「芸術村」というのもやっている。大道理、がんばってるなあ…。

樹本村塾のホームページによれば、塾生は14名。大道理5名、宇部市の小野に5名、北琴芝に4名。そのほとんどがすでにプロとして活躍しているという。大道理地区では、古民家を借り、米や野菜も自分達でつくる自給自足生活を営んでいる。できるだけ生活費をかけずに好きな仕事を続ける方法として、田舎生活に行き着いたのだとか。「芝桜まつり」など地域の行事に参加し、地域貢献もしているそうだ。

高齢化が進む田舎では、若い人の存在は貴重。漫画家さんにとっても、高い家賃を払うためにアルバイトに明け暮れる必要がなくなる。なんて素敵な取り組みなんでしょう。

塾生たちは、東京の大手出版社で連載を持つなど、かなり活躍している様子。ほとんどの塾生は、デザインの勉強もしているのだとか。いま「鬼滅の刃」が大ヒットしているけれど、絵には国境をも越えて拡散していく力がある。周南市の大道理から、世界に羽ばたく漫画家さんが生まれる可能性だってあるのだ。そんな「漫画維新」が待ち遠しい。

そんなわけで、ロゼッタストーンでいま制作中の書籍のデザインを、樹本村塾に頼んでみることにした。どんな表紙に仕上がるのか、乞うご期待。


◆今年もナベヅルがやってきた!…11月15日日記
11月12日、ナベヅル3羽が飛来した。観測史上2番目に遅い飛来だという。一羽は幼鳥なので、親子でやってきたのだろう。ほとんどのナベヅルが鹿児島県出水市に行ってしまうなかで、よくぞ八代に来てくれました。群れるよりも、のんびりした「田舎暮らし」が好きな家族。鶴の世界で鳥インフルエンザが流行っても、君たちは安心だよ。

環境省は、出水市での鶴への給餌量を、今シーズンから約5年間かけて半減する方針だという。感染症が広がることを抑えるため、鶴の分散化を目指すのだとか。5年後には、八代に来てくれる鶴が増えているといいんだけど。

今年は八代に何頭もクマが出没したようだが、もうクマは冬眠しているのな。どうぞ鶴が狙われませんように。

鶴が来たといっても、実際はまだ姿を見ていないし、鳴き声も聞いていない。やっぱり、自宅の上を飛んでくれないと、実感がわかないなあ。第二陣、第三陣が引き続き飛来して、上空を優雅に飛行してほしい。

今日は八代地区の人たちが集まって、鶴いこいの里交流センター周辺の駐車場や、グラウンド、公園などの清掃作業をした。鶴見客を迎える準備も整った。みなさん、いつでも八代にいらっしゃいませ。

※ただし、鶴が必ず見られるとは限りません。鶴はタンチョウヅルのような白い鶴ではなく、灰色の鶴なので、遠くから見ると、カラスやトンビのように見えるかもしれません。がっかりしないでね。


◆彼は嘘つきなのか、正直なのか…11月5日日記
アメリカでは大統領選の熱い戦いが繰り広げられている。いつの間にか決まっている日本の総理大臣と違って、国民が参加できるところがちょっとうらやましい。もっとも、投票所に武装した市民が集まっているなんて聞くと、あまり現場には近寄りたくない。

トランプ大統領は興味深い人物だ。ツイッターでの発言は、真実ではないことが多いと指摘されている。そういう意味ではウソつきかもしれない。一方、何をめざしているか、何が好きで何が嫌いかは、わかりやすい。他の国よりアメリカが大事。環境よりも経済が大事。建前よりも本音。本当はしたたかな計算があるのかもしれないけど、とても正直に生きているように見える。

「正しいこと」は、時々面倒くさい。頭ではわかっても、自分の感情が追いつかないことがある。そんなとき、「正しいこと」ではなく、自分の感情をそのまま発言する人物がいると、心のどこかで共感を感じてしまう。

外交においては、理性的な人物よりも、何をするかわからない危うい人物のほうが成果をおさめることもある。

「良識」で考えれば、今回はトランプ大統領の再選は難しそうだし、事前の世論調査でもバイデン候補がかなり有利と言われていた。それが、蓋を開けてみると、大接戦。たぶんバイデン候補が勝つだろうけど、まだまだもめそうな気配である。

以前、ロゼッタストーンで『本音力』という本を出したことがあるが、トランプ大統領の人気は、本音の力なんじゃないかと勝手に思っている。「良識」が通用しない世の中は、混乱しそうだけど。

先日電話アンケートで「いま投票するとしたら、どこの党に投票しますか?」と聞かれた。でも、本当にどこに投票していいかわからなかった。

日本の政治がアメリカの大統領選に負けないくらい盛り上がるためには、何が必要なんだろう。


◆ゴーンさん、シリア難民を助けてあげて…10月25日日記
昨日、たまたま寝る前にテレビをつけたら、NHKでシリア難民の特集をしていた。レバノンへ逃れたシリア難民が困難に直面している様子をレポートした番組だ。難民の中には、生活のために腎臓を売ったり、角膜を売ったり、売春したりする人もいるという。

ある日、家の前で遊んでいた少年が連れ去られ、しばらくたってごみ捨て場に遺体が放置されているのが発見された。少年の体には、臓器を切り取られた痕があったという。現地では臓器は高く売れるらしい。そんなことってあっていいの!? その臓器で命を救われる人もいるのかもしれないが、臓器売買のために人を殺すなんて、おぞましすぎる。

内戦が続くシリアでは、それぞれの勢力が自分の正義を貫くために戦っているのだろう。それは、自国の国民に、こんな辛い思いをさせても成し遂げなければならないことなのだろうか。

レバノンで思いだすのは、カルロス・ゴーン氏。逃亡中で外国に遊びにもいけないだろうし、この際、莫大な財産をレバノンにいる難民たちのために使ってくれないかしら。そしたら、日本で問われている罪はすべてチャラにしてもいいと個人的には思う(勝手な願望だけど)。

……と、他人を頼りにしても仕方ない。シリアにいる難民の方々が、少しでも人間らしくいられることを祈って、私も自分でできることは何かしなくちゃね。


◆杉は日本の隠れた財産…10月15日日記
ロゼッタストーンは本の制作、出版が主な仕事だが、依頼があれば、チラシやパンフレット、小冊子などの制作もする。最近続けてお仕事をくださったのが、山口健康長寿研究会の札岡さんだ。札岡さんは、もともと建築関係の会社を経営していたが、現在は引退し、健康についての知識を世の中に広めることに力を注いでいる。

札岡さんが教えてくれたなかで、特に興味深かったのが、杉についての話だ。杉というのはありふれた木だと思っていたが、実は日本固有の木。学名の「クリプトメリアヤポニカ(Cryptomeria japonica)」は、「日本の隠れた財産」という意味なのだとか。朱鷺(トキ)の学名がニッポニア・ニッポンだということを知ったとき以来の驚きだ。

札岡さんによれば、杉というのは、とても温かいのだという。確かに札岡さんが持ってきてくれた杉板と、私の家の廊下の板を触ると、温度が全然違う。木って、種類によってこんなに温度が違うものなのか!「床を杉にしてから、わしゃあ冷え性が治ったけえね。冬でも裸足で全然寒うないんじゃけえ」と、札岡さんは言う。表面が傷つきやすいので子供がいる家には向かないが、お年寄りの家には杉が最適だそうだ。

「日本の山は杉ばっかり植えたけえ、大雨による災害が起きやすうなってしもうたんよ。広葉樹の根は地面に深う伸びるけど、針葉樹は根が横に広がるけえね。土砂崩れを起こしやすいんよ」
杉は、温度や湿度を保つ効果にすぐれ、大気中の有毒ガスを吸収して浄化する機能にも優れているという。もっと家屋に杉を活用し、山の杉を広葉樹に変えていけば、災害も花粉症も減るのではないかと札岡さんは言うのだ。なんだか夢のある話ではないか!

高齢化が進み、田舎の山は荒れ放題だ。「日本の隠れた財産」をもっと活用するべきなんじゃないかしら。


◆晴留屋さんは生きている…10月5日日記
弊社が発行した『明日こそハレルヤ!』の著者、晴留屋明さんが健在だという情報が入った。たくましい人なので、元気だろうとは思っていたけど、とりあえずよかったよかった。彼は住所不定で携帯電話も持っていないので、連絡の取りようがなかったのだ。

晴留屋(ハレルヤ)さんは、元殴られ屋。建築関係の仕事がうまくいかなくなり、借金返済のために歌舞伎町で殴られ屋を開始した。だが、殴られ続けた後遺症で、普通に働くことが困難になってしまった。彼の生きざまは、テレビで何度も取り上げられたり、韓国で映画化されたり、書籍になったりして注目を浴びたが、それで彼の生活が好転することはなかった。

ロゼッタストーンでは、「書籍の印税で借金返済」という晴留屋さんの夢をかなえるべく、『明日こそハレルヤ!』を出版したのだが、力及ばず、印税で返せたのはほんの僅かだった。

今回情報をくれた晴留屋さんの友人が、動画を紹介してくれた。(動画の最後に現在のハレルヤさんがちょっとだけ喋ってます)
https://www.youtube.com/watch?v=agggeqnJ-9A&feature=youtu.be&fbclid=IwAR37rrcck-4IFjpergRL1rMVXsRu5uHCqhhQM2SGKGoAsVdTymKDFXZ41eE

晴留屋さんのまわりには、彼を応援したいという人たちがたくさん集まってくる。ロゼッタストーンにも「ハレルヤさんへのカンパ」が2000円送られてきていたのだが、ずっと連絡がつかず、渡すことができなかった。今回、晴留屋さんの友人が久し振りに会う約束をしたそうなので、そのとき渡してもらえることになった。何年も経ってしまったけど、やーーっと約束が果たせる。

岩手県のK様、ありがとうございました。本人に渡すのが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。


◆校閲・校正に追われる日々…9月25日日記
いま何冊か同時進行で本を制作しているが、ちょうど校閲(内容の間違いをチェック)・校正(文字や表現のミスをチェック)のまっただなかの本が2冊ある。

1冊は、昭和の時代を生きた女性たちを描いた小説。

ひとり出版社のロゼッタストーンには「校閲部」はないので、当然チェックするのは私である(場合によっては外部に頼むケースもある)。小説で出てくる言葉や設定が、実際にその時代に存在したかどうかを確認するのが結構大変だ。たとえば、「昭和30年代に福岡から北海道への直行便はあったか」とか、「ここで出てきた歌は、すでに発売されていたか」とか。いまの時代、インターネットである程度のことは調べられるけれど、どうしてもわからないことは、電話で問い合わせたりもする。

もう1冊は、老子・荘子・仏教などの言葉を、人生に生かせるように解説してくれる本。引用や参考文献が多いので、原文を探して照らし合わすのに時間がかかる。地道な作業なので、「なんて丁寧な本づくりでしょう」と自分で自分をほめながら、赤字を入れている。

本の中の事実が多少違っていようが、原文通りでなかろうが、誤字脱字があろうが、ぱっと読んで気付く人はほとんどいない。だが、インターネットのように最新情報を更新できないかわりに、比較的信頼性が担保できているのが本のよさだ。小さな出版社ではあるけれど、間違った情報を提供しないように、ベストは尽くさなければと思う。

このところパソコンの調子が悪いので、とうとう新しいノートパソコンを購入した。が、新しいパソコンは慣れるまでは使いづらい。結局、いまも古いパソコンを使って日記を書いている。とほほ。

どんどん賢くなっていくパソコンだけど、その分、情報を吸い上げられている感じがする。忘れっぽい自分よりも、パソコンのほうが私のことをよく知っていたりして……。


◆虫たちにモテモテ…9月15日日記
気が付くと朝晩はめっきり涼しくなり、ここ八代地区では田んぼの稲刈りも半分以上終わった。畑には冬野菜のダイコン、春菊、白菜、ほうれん草などを植えた。虫は外で大合唱。もうすっかり秋である。

今年はウンカ(イネの害虫)が大発生したため、いつもより早く稲を刈ったらしい。となると、新米の味がちょっと心配だ。

腰痛が悪化していた母だが、神経ブロック注射を打ってもらうと、やや改善してきた。もともとじっとしていられない性分なので、家事をやったり、畑の草を引いたりし始めている。うちの母は、アメリカのテレビドラマ「24」のジャック・バウアーのように、何度も危機を乗り越えるのだ。いよいよ本格的な介護生活かと覚悟していたけれど、まだしばらくは、共同生活を続けられそうだ。

さて、ムカデが布団に潜りこんだり、靴の匂いを嗅ぎにきたり、ムカデに好かれて困っていた私だが、どうやら私のことを好きなのはムカデだけではないらしい。

先日、畑で冬野菜を植えていたら、いつの間にか、私の手の甲にキスをした虫がいた。気が付かなかったので、たぶん小さな虫なのだろう。おかげで手の甲が赤く腫れあがった。翌日には、なんと、私の唇を奪いにきた虫がいた。ほんのちょっとした隙に近づいて、唇を盗むのだ。これも小さな虫だと思う。おかげで、左唇の上側が赤く腫れあがり、普通にしていても「変顔」になってしまった。

こんなに虫にストーカーされるところを見ると、もしかして、私の前世は、虫の女王なのかもしれない。でも、いまは普通の人間なのだから、虫に寄ってこられるのは嫌なのだ。虫にもストーカー規制法を適用してくれないかなあ。


◆外もウチも大嵐…9月5日日記
猛烈な台風が近づいてきている。山口県は直撃はしないが、暴風雨圏内に入りそうだ。 スーパーやドラッグストアでは、台風に備えて水などを買い求める客が列をなしているらしい。大きな被害がないように、祈るばかりだ。

父親の四十九日の法事が終わり、ちょっと一段落かと思っていた矢先、今度は母親の腰の調子が悪化し、歩くのも辛そうだ。台風の影響なのか、今頃になって疲れが出てきたのか、まったく別の要因なのか……。

仕事に家事に母のリハビリ、これから大根・カブ・ほうれん草などの冬野菜も植えないといけないし、今年の秋はなんだか忙しくなりそうだ。といっても、できることをできるペースでやるしかないのだけど。

父は80歳まで自動車・バイク・自転車などの販売、修理の仕事をしていたのだが、先日から父の店に残されていた工具や備品などの処分も始めている。父が大事に使ってきた道具が、タダ同然で引き取られていくのは寂しいが、私には使いこなす能力がないので仕方ない。

鉄関係を引き取ってくれた業者さんに「この鉄はどうなるんですか?」と聞くと、製鉄所で溶かされ、新しい鉄と混ぜ合わせるのだという。
「新しい鉄だけよりも、古い鉄を混ぜたほうが、よい鉄ができるらしいですよ」と業者さん。価格を抑えるためではなく、質のよい鉄を作るために、あえて古い鉄を混ぜるのだという。新しい鉄のほうが品質がよさそうなのに、不思議だなあ。(※業者さんも製鉄会社の人ではないので、どこまで正しい情報かはわかりません)

タイヤなども引き取ってもらいたかったのだが、新型コロナで中国などへの輸出が減り、いまは売れないから引き取れないとのこと。新型コロナの影響って、いろんなところに出てるのね。


◆着る人がいなくなると、服はゴミに変わる…8月25日日記
いろんな行事が終わり、なんとなく気分が一段落したと思ったら、もう8月が終わろうとしている。野菜は季節をよく知っていて、キュウリやトマトなど、夏野菜は枯れてしまった。来月は白菜など冬野菜を植える時期だ。田んぼは黄色く色づいてきた。夜は虫も鳴き始め、すでに秋の気配だ。

東京では新型コロナのピークは過ぎたという話だけど、山口県では感染者がどんどん増えている。いつになったら収束するんだろう。

母が父の服を片付けながら「おかしな時代になった」と言う。「世の中不況だ不況だというけど、まだ着られる服をみんな捨てなきゃいけない」と。物が圧倒的に足りなかった戦中戦後を生きてきた母にとって、物を捨てることはストレスなのだ。

ブランド物とか、新品同様の服ならともかく、91歳の老人が着ていた古い服を欲しがる人はあまりいないだろう。先日の新聞に、亡くなった妻の服をビニール袋に10個以上ゴミに出した…というような意味の短歌が掲載されていた。いったい世の中で毎日どれだけの洋服が捨てられているのだろう。といって、洋服を買う人がいなくなると経済が回らないわけで……。新しい洋服を買うのは、人間にとって大きな喜びでもあるしね。

「もったいないよね」と母に同調しながらも、どうすればいいのかわからない。大量生産大量消費の時代はもう終わったという声もあるけれど、大量生産によって単価が安くなった製品を喜んで買ってしまうのも事実。

そういえば、ゴミとして出した衣類はどうなるんだろう。今度調べてみよう。


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