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第27部 「バランスのよい生活」
ロゼッタストーン日記 ついに書籍化! |
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
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昨年の創業25周年行事を終え、ロゼッタストーンは創業30周年をめざして歩み始めています。「ロゼッタストーンがあってよかった」と思ってくださる方が一人でも増えるように、一つ一つの仕事を丁寧に大切にこなしていきたいと思います。まだ守るほどの何かがあるわけでもないので、チャレンジ精神を忘れず、新しい境地をめざしてがんばります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ロゼッタストーン 弘中百合子
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| 先週末、株主総会と新刊の書店まわりで久しぶりに東京に行ってきた。人の多さは相変わらずだ。新刊『人生を変える気づきの瞬間』の営業には、著者の笠原路子さんと、装幀・装画を担当してくれた水野真帆さんも同行してくれた。著者と一緒に回ったことはあるが、装幀者も一緒というのは、初めてだ。たぶん、他の出版社でも滅多にないと思う。
天気はあいにくの雨。「雨の中来た」「山口から来た」「著者が一緒」「装幀者が一緒」というのは、書店にとってもなかなかインパクトがあったようで、みなさん、とても感じよく対応してくれた。特に本好きで、目利きな感じの書店員さんに好評だったのが嬉しい。
この本は、バリバリビジネスマンがステップアップを狙うようなものではなく、人手不足の世の中でも、なかなか就職がうまくいかない人たちに寄り添った内容だ。特に、高齢者への情報が充実しているところが「ありそうでない本ですね」と、書店の人に言われた。人生100年時代。いまや60代で働くのは当たり前の時代だ。定年後、再就職をめざす人は多いが、雇う側は少しでも若い人を採用したがるため、なかなか希望の職に就くのが難しいようだ。今どきの「オンライン面接」では、女優さんライトを用意してシワやシミをカバーするといい…など、具体的なアドバイスは、すぐに役に立つんじゃないだろうか。
本の最後には、著者の笠原さんが定年退職後に「就活」をした体験談も添えられている。キャリアコンサルタントであっても、年齢の壁を超えるのはなかなか大変だったという。「採用したいので時給を下げさせてください」という会社もあったのだとか。2つの会社から内定が出て、どちらに行くか決められず、最後占いに行ったところなどは、「おいおい」と突っ込みたくなるが、占いに身をゆだねるのではなく、占いの結果を聞いて、自分が本当はどうしたいかを確認するというやり方。
そういえば、私も28歳で上京するとき、知人の占い師さんにみてもらったことを思い出した。占いはタロットカード。「東京。いいですね。キングのカードが出ていますよ。山口に留まっても、プリンスのカードですから悪くはないですね」と、その占い師さんはどっちを選択しても後悔しないような、素敵なアドバイスをくれたのだった。占いの結果がどうであろうと、きっと私は上京していたと思うけれど、そのときは誰かに背中を押してもらいたかったんだろうなあ…。東京ってこわいイメージだったし(笑)。
まあ、キングには全然なれなかったのだが、キング=社長とむりやり考えれば、占いは当たっていなくもない。とびきり小さな王国(ひとり出版社)ですけどね。 |
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◆『人生を変える気づきの瞬間』とプランドハップンスタンスセオリー…5月25日日記 | ▲ |
| 新刊『人生を変える気づきの瞬間ーキャリコンが教える就活成功のヒント』のアマゾン予約受付が始まった。 https://x.gd/mroz7 6月7日発売予定である。
この本は、キャリアコンサルタント、笠原路子さんによるいわゆる「就活本」だ。人手不足といわれる時代でも、なかなか思うように就職先や転職先が決まらない人もいるはず。「どうして、自分は就職がうまくいかないんだろう」と悩んでいる人がいたら、是非一読してもらいたい内容である。
笠原さんがキャリアコンサルタントになったきっかけは、「プランドハップンスタンスセオリー」という理論を知ったことだったという。これはアメリカのジョン・クランボルツ博士が提唱したもので、「計画された偶然」と訳され、「キャリアというものは偶然の要素によって8割が左右される。偶然に対してポジティブなスタンスでいるほうがキャリアアップに繋がる」という理論だという。
私は常々「奇跡的な偶然というのは、どうして起きるんだろう」と思っていたのだが、なんと理論として唱えている人がいるとは。「編集者」としての私のキャリアを考えると、たまたまの友人の誘いで上京し、たまたま知り合った人の友人が雑誌の編集長で出版社に入社することができ、たまたま別の知人が「会社を起業するなら出資するよ」と言ってくれたので出版社をつくることになり、たまたま家の事情で山口県に帰ることになって山口で出版社をすることになり…。と、すべて偶然に左右されているのである。私ってば、「プランドハップンスタンスセオリー」のかがみみたいじゃありませんか(成功した人生といえるかどうかは別として)。大谷選手のように「何歳になったら何をする」と計画どおりに生きる人生は素晴らしいが、成り行き任せの人生も、それはそれで楽しいものである。
実は、笠原さんは私が新米編集者だったころに、一緒に仕事をしていた人。もともとライターさんだったのだが、キャリアコンサルタントに転身して活躍されている。まさか、何十年ぶりかに、著者と出版社として一緒に仕事をすることになるとはね。これも「計画された偶然」だったりして…。 |
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◆「くまげランディングスポット」と「四季と歴史の美味マップ」…5月15日日記 | ▲ |
| 熊毛町商工会の仕事で、周南市熊毛地区の観光サイト「くまげランディングスポット」を更新し、紙の観光地図「四季と歴史と美味マップ」を作成した。3年前に作った地図とサイトのリニューアルである。
◎くまげランディングスポット(この中に観光地図も掲載している) https://kumagechoushokokai.com/kanko/
予定よりだいぶ時間がかかってしまったけれど、今回は文化財やイベント情報も盛り込んだので、かなり情報が充実した。前回のサイトやマップで手薄だった部分を補うことができ、宿題をやりおえたような気分である。
思い返せば、東京から熊毛に帰ってきたとき、私は何も知らなかった。熊毛には食べるところはほとんどないと思っていたし、歴史遺跡があるなんて思ってもいなかった。本当に無知だったなあ…。
地元八代のナベヅルにしても、国の特別天然記念物だということは知っていたけれど、ナベヅル自体が天然記念物なんだと思っていた。そうではなくて、「八代のツルおよびその渡来地」として、ツルと八代地域全体をひっくるめて、国の天然記念物になっているとのこと。ということは、私は天然記念物の中で暮らしているのだ。すごくないですか?
勝間地区の諫鼓踊(かんこおどり)は、秀吉が朝鮮出兵の途中で、「勝間(かつま)」という名が縁起がよいと熊毛神社で戦勝を祈願し、凱旋のときに、お礼の太刀、神馬とともに奉納した踊りだと伝えられている(別説もあり)。秀吉もお参りした神社で勝利を祈りたくないですか?(「朝鮮出兵」のときというのが、ちょっと微妙ではあるが)
熊毛地区には旧山陽道があり、大名が宿泊した「呼坂本陣跡」もある。江戸時代は、大名行列が熊毛を通っていたのだ。
吉田松陰が、熊毛地区出身の弟子、寺嶋忠三郎と無言の別れをした場所には「訣別の碑」が残っている。維新の志士は、熊毛にもいたのである。
足利尊氏が全国に建てた「安国寺」の一つが熊毛にある。そこには、10年ごとに開帳される「木造聖観音菩薩坐像」があるのだ。次回の開帳は再来年。これは見に行かねば!
……などなど、地元の歴史は、知れば知るほど面白い。今回の地図や、観光サイトが、熊毛の人たちが地元を再発見するきっかけになるといいんだけど。
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| お正月ごろから「ゴルフを始める」と言いふらしていた私だが、なかなかタイミングが合わず、やっと今月からゴルフスクールに通うことにした。4月にいちど体験レッスンをして、昨日正式に申込んだ。「パターを出して」と先生に言われ、「P」って書いてあるのがパターかしら…と思ったらハズレだった。クラブの種類もまったくわかっていない超初心者なのである。一緒に入会した友人も、ゴルフ用語は「ホールインワン」ぐらいしか知らないというレベル。さて、2人は、ゴルフが上達するのでしょうか…。
ゴルフは、体の向きとクラブの位置を固定し、力まずに振り子のように振るのがよいらしい。「遠くに飛ばすことよりも、まずは体とクラブを同調させることが大事」と先生は言う。同じように振れば、同じコースに飛ぶのが理想なんだろうな…。ただ、当たりどころがよくて遠くに飛ぶと気持ちがよいので、ついエイって力が入ってしまう。そうするとボールは大きく左に曲がったり、下にボトンと落ちたり、空振りしたり…。止まっているボールを打つだけなのに、なかなか難しい。
私と友人の目標は、来年のコースデビューだったのだが、先生は「(今年の)夏にはハーフコースに出てみましょう」と言う。練習に通えるのは、せいぜい週1回。コースを回ると、後ろから来る人たちに迷惑をかけそうで不安だけど、大丈夫なのかしら???
ゴルフのスコアは「100を切ると上手い」というけど、どのぐらいを目標にすればよいのか見当もつかない。初心者だったら、ハーフを500ぐらい? なんか、すごいことになりそうだなあ…。 |
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| この時期、車を運転していると、毛虫が何匹も道路を横断している。右にも左にも草むらがあるのに、なぜわざわざ道路を渡ろうとするのか、謎である。一応よけながら運転しているが、全部よけきれたかどうか自信がない。運よく車にひかれずに道路を渡れた毛虫は、いずれ蝶になって空を舞うのだろう。蝶になるのもラクではないのだ。
先日、姪の子どもが自分のお気に入りのマンガ本を見せてくれた。「おもしろいから読んで」と言われて読んだのだが、困ったことにまったくおもしろくない。それどころか、ストーリーがまったく頭に入ってこない。比較的セリフが多めの「ドラえもん」ぐらいはついていけたのだが、セリフ少な目の戦闘系など、どこに面白みを見出せばよいかがわからない。もしかして、私はもうマンガを読む力、つまり絵を見て、その世界にのめりこむ力をなくしてしまったのではないか、子どものような感性が消えてしまったのではないかと、少々心配になった。
少々心配といえば、最近、左足の外反母趾が進行しているような気がする。ラクな靴しか履いていないのになあ。このまま悪化しては困るので、外反母趾用のサポーターを注文してみた。効果があるといいんだけど。 |
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◆織田信長の娘の墓が熊毛にある!?…4月15日日記 | ▲ |
| 若い頃は、歴史というものにまったく関心がなかったのだが、最近になって、地元の歴史に少し興味が湧いてきた。
いま「熊毛マップ」の改訂作業をしていて、今回は文化財も盛り込む予定だ。周南市指定文化財を調べていると、思いがけない有名人の名前が出てくることがある。
たとえば、「毛利元政の墓所」。元政というのは、有名な戦国大名、毛利元就の子どもで、熊毛地区「三丘(みつお)」の領主だったことがある。三丘には、「毛利元政の墓所」が残っていて、それが市の文化財に指定されているのだ。が、不思議なことに、元政の墓の横には、元政の妻ではなく、元政の子、元倶(もととも)の妻の母親の墓が並んで建っているのである。お墓は、元倶が建てたもの。お父さんと義理のお母さんの墓を並べて建てるなんて不思議だ。なぜ、実の母親の墓と並べて建てないの?
しかも、この義理の母のお墓がけっこう立派なのだ。形は違うが、隣の元政の墓とほぼ同じくらいの大きさ。元倶は、よほど、義理の母親を尊敬していたのだろうか。この義理のお母さん、「宍戸元続の前妻で織田信長の娘」と伝えられているらしい。お墓が建てられたのは江戸時代だから、とっくに織田信長は亡くなっているはずだけど、彼の威光はまだ残っていたのだろうか。「前妻」なんて立場弱そうなのに。
ちょっと気になってしらべていると、このお墓の女性について、山口県文書館が解説していた。 「信長の娘と伝えられた女性」https://archives.pref.yamaguchi.lg.jp/user_data/upload/File/smallexhibition/H27-07.pdf
文書館は、彼女は信長の実の娘ではなく、信長の息子で秀吉の養子になった秀勝に嫁ぎ、後に宍戸元続の妻になった女性のことではないかと、推察している。「どうも信長と縁のあった人らしい」という信長とのつながりの方が人びとの記憶に残って後世へ伝えられたのではないか,と考えられます≠ニいうのが、文書館の見解。
まあ、今の感覚でいえば、秀吉のところに養子に行ったとはいえ、信長の実の子どもの嫁になったのなら、「信長の義理の娘」といえなくもないものね。名前もよくわからないこの女性、なぜか従兄弟である毛利輝元の養女になっている。立派なお墓をつくったのは、毛利家当主の養女だからというのが大きかったのかもしれないな…。 |
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◆世の中には、いろんな論法があるんだなあ…4月5日日記 | ▲ |
| ある本を読んでいると、いろんな「論法」が紹介してあり、ちょっと面白かった。チャットGPTに手伝ってもらって、私も論法に沿った例文を考えてみた。
●ホワットアバウティズム(Whataboutism) 自分の問題を指摘されたときに、それに答えずに「でも○○はどうなんだよ!」と、別の問題を持ち出して話をそらす論法。
A:「ロシアのウクライナ侵攻はだめだよね」 B:「でも日本だって、昔は外国に侵攻したじゃないか」
●アド・ポピュルム(Ad Populum/多数派論証) 「みんながそう言ってるから正しい」「人気があるから正しい」と、多数の意見=正しいこととする論法。 「このダイエット法はSNSで100万人が試してるんだから、絶対に効果あるよね」
●アド・ホミネム(Ad Hominem/人格攻撃) 相手の主張そのものではなく、相手の人格や背景を攻撃することで、意見の正当性を否定しようとする論法。 「あなたは男だから、子育ての苦労なんてわからないでしょ」
●スリッパリー・スロープ(滑り坂) ある行動や決定をすると、極端で望ましくない結果に必ず至ると主張する論法。 「もし同性婚を認めたら、次は兄妹婚や人間と動物の結婚まで認められるようになるに違いない!」
●ストローマン(藁人形)論法 相手の主張をわざと歪めたり、極端な形にして批判する論法。 A:「動物実験は倫理的にもっと慎重に扱うべきだと思う」 B:「じゃあ君は、医学の進歩なんか全部やめて病気の人を見殺しにしろって言うのか!」
●エピソードによる論法 エピソードを入れることで、全体を否定する論法。 「東京に行ったら痴漢にあったの。東京の人はこわいよね」
よく考えると、「それは言い過ぎでしょ」と思うけど、その場では納得させられることもあるかもしれない。インターネットには極端な意見も多いから、「これは何論法かな?」と考えながら読むといいかもね。 |
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◆『僕には鳥の言葉がわかる』と、ナベヅル北帰行…3月25日日記 | ▲ |
| 『僕には鳥の言葉がわかる』(鈴木俊貴著・小学館)という本が売れている。著者はシジュウカラの言語能力の研究で評価されている人で、「動物言語学」を創設した学者。1983年生まれとまだ若く(私にとっては)、文章も軽快で楽しいので、動物好きの方にはおすすめである。
著者は「人間だけが言葉を持つ」という常識に対抗して、シジュウカラの鳴き声を徹底的に研究。シジュウカラ語に文法があることや、ヘビを見つけたときだけ「ジャージャー」と鳴くことなどを発見する。文法の証明は、ルー大柴さんの言葉の使い方を参考にしたというから、ユニークだ。
この本を読んで、私も猛烈にツル語の解明がしたくなってしまった。ちょうどナベヅルたちは、ここ八代からシベリアへと帰っていく季節。今朝もお見送りに行ってきたのだが、いったん飛び立ったツルたちは、黄砂で視界が悪かったのか、また八代に戻ってきた。風に乗って海を渡らなければならないので、気候条件が整わないと帰れないのである。
いつもは家族ごとに分かれているツルが、帰る前にはだんだん集まってきて、一緒に長い旅へと飛び立っていく。このとき、ツルはよく鳴くのだ。飛び立つ前には独特の短い声で鳴く。舞い上がったあとも、しばらく鳴きながら飛んでいる。ケガをしてケージで飼われている保護ツルも大声で鳴く。 「さあ、そろそろ行くよ」「あんたもついておいで」「僕も行きたいよー」など、勝手に想像することはできるのだが、やっぱり正しいツル語を理解したい。
本の著者、鈴木氏を八代に招いてみようかしら…。その前に、ツルの鳴き声が何種類くらいあるのかを調べないとね。ツルマニアたちに聞いてみようっと。 |
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◆Uターン者、移住者が運んでくる文化…3月15日日記 | ▲ |
| 3月12日の「日刊新周南」に「6年後、熊毛地区の小学生は3割減」というニュースが載っていた。周南地域の中でも、特に熊毛地区は子どもの人口が大幅に減少しているらしい。確かに、子どもの姿を見る機会は少ないもんねー。超高齢化社会到来??
私は20代の頃から「80歳まで働く」と言って、友人たちから引かれていたが、いまや60歳すぎて働くのが当たり前。できることなら働けるところまで働きたい…みたいな潮流がある(みんな、自分が何歳まで生きるかわからないからね)。こうなったら高齢者は75歳以上にしてもいいんじゃないのかな。(年金もらえる権利はそのままで)
そんな将来に不安いっぱいの熊毛でも、明るい話題がある。いま私は熊毛町商工会の仕事で、以前作成した熊毛のマップや、観光サイト「くまげランディングスポット」の更新作業をしているのだが、ここ1年ぐらいにできた店を取材すると、熊毛にUターンしてきた人と、熊毛に移住してきた人だった。
1人は東京からUターンしてきた人で、小さなジャズカフェを開いている。熊毛にジャズカフェだよ。ひえー! 店内にはレコードがびっしり並んでいて、オープンリールのテープに吹き込まれたものもあった。やけに本格的なのである。
もう1人は、神戸から母親の親元だった山口県に移住してきた人。キッチンカーやら、テイクアウトのお弁当やら、こども食堂やら、ライブハウス的な催しやら、いろんな活動をされている。熊毛にライブハウスだよ。ひゅー!
地域を活性化するのは「若者馬鹿者ヨソ者」というけれど、ヨソ者ってやっぱり大事だなあ。若いヨソ者がいっぱい入ってきたら、熊毛もどんどん活性化していくんじゃないかしら。子どもも増えるかもしれないし…。
でも、言ってみれば、私もUターン組の「馬鹿者ヨソ者」だし(若者と言えないのが悔しいが)。もうちょっと頑張らないとね。 |
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◆ハローアゲイン〜昔からある場所〜…3月5日日記 | ▲ |
| 先日FM山口の「ムーブマン」に出演した。パーソナリティはやすべえこと大谷泰彦氏。私が20代の頃からタレントとして活動されていたのだが、いまもバリバリ現役で活躍中だ。私が20代の頃はお互い放送業界に属していて、「名前は知っている」程度の関係だったのだが(大谷さんが私を知っていたかどうかはわからない)、まさか、何十年か後に、番組にゲストとして呼ばれるとは、人生何があるかわからないわねえ。
これまでも何度かインタビューされたことはあるのだが、今回改めて感じたのは、私自身が放送業界に何の未練もなくなっていたということ。20代の頃は、仕事を続けたかったのに続けられず悔しい思いをしたが(当時、女性は期限の決まった契約社員だったので)、おかげで私は出版界という扉を開き、編集者としての人生を歩むことができている。
今回の出演でリクエスト曲はときかれて、私が選んだのが「My little Lover」の「Hello, Again 〜昔からある場所〜」。東京にいる頃、よくカラオケで歌っていた。好きなのは2番の歌詞「自分の限界がどこまでかを知るために僕は生きてるわけじゃない…」
この歌詞について、面白い考察を見つけた。(川端寛之氏note) https://note.com/kawabatachannel/n/nc4ef8145c302
「記憶の中でずっと2人は生きていける」がサビのこの曲はラブソングだと思われているが、筆者は「君は過去の自分だな。幼き自分だな」と考えている。 曲の解釈は人それぞれだと思うが、作詞家の小林武史氏は「最初謙二(※ギターの人)が作ってきた楽曲は難解で(笑)、でもサビの転調とか既にあったし、クセはあるけど泣ける要素も感じて、そこから青春像というか、少年が慣れ親しんだ場所を離れる際の痛みと希望というか、そんな定型へと拡げていったのを覚えてます」と語っていたという。(同noteより)
「君」が幼き自分なのかどうかはわからないが、私にとっての「昔からある場所」は、八代であり、熊毛であり、山口県である。Uターンしてもうずいぶん経つが、私も「ハローアゲイン」だったんだよなあ。
20代の頃の「若い女性(しかも細い!)」ならではの強みはなくなったけれど、たっぷりの贅肉(泣)とそれなりの体験を身につけて、20代の頃にはできなかった仕事ができている。「雨はやがて〜あがっていた〜♪(ハローアゲインの歌詞)」。
2番の歌詞は「…僕は生きてるわけじゃない」のあとに「だけど 新しい扉を開け 海に出れば 波の彼方に ちゃんと"果て"を感じられる 僕は この手伸ばして 空に進み 風を受けて 生きて行こう どこかでまためぐるよ 遠い昔からある場所」と続く。本来の意味はわからないけれど、私自身は遠い水平線をめざして、まだまだ頼りないボートを漕いでいる感覚。「遠い昔からある場所」というのは、つまり「初心忘るべからず」ってことなのかもしれない。
「この手伸ばして 空に進み 風を受けて 生きて行こう♪」と思っている今日この頃なのでした。 |
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