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第25部 「元気が一番!」
ロゼッタストーン日記 ついに書籍化! |
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
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ロゼッタストーン創立から今年8月で24年。創立時にはかろうじて30代だった私も、すでに60代です。ロゼッタストーンを応援してくださった方々も、それなりにお年を召してきています。今年のテーマは「元気が一番!」。私だけでなく、ロゼッタストーンに関わってくださった方々、ロゼッタストーンを応援してくださる方々が、みなさん元気で1年を過ごせることが今年の一番の願いです。
ロゼッタストーン 弘中百合子
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| 昨日、ナベヅル8羽がシベリアへと旅立った。朝、霜がおりるくらい寒かったので、「まだ帰らないだろう…」と思っていたら、お天気がよくなって、気温がぐんぐん上昇。旅立ちに適した日になったようだ。
昨日は用事でツルを見送れなかったので、今朝、監視所に行ってみた。今年八代で越冬したナベヅルは13羽。あと5羽、八代に残っている。監視所の裏には、2羽の鶴が餌をついばんでいた。あとの3羽は、監視所からは見えないところを縄張りにしているらしい。しばらく見守っていたが、空が曇ってきて、今日は、全然飛ぶ気配がなかった。飛ぶときには、ソワソワして周囲を気にするし、餌を食べるどころじゃない感じなのだ。
明日、明後日はお天気が悪いらしいから、18日以降かな…。 |
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| 1月は「行く」(「いぬる」という説も)、2月は「逃げる」、3月は「去る」というけれど、この前お正月だったと思うのに、あっという間に3月。時間が経つのが早すぎてこわい。
3月になると、私の住む八代盆地で冬を過ごしたナベヅルたちがシベリアに帰る準備を始める。日頃は家族(あるいは独身グループ)ごとに数羽ずつでかたまり、それぞれの縄張りのなかで生活しているのだが、帰るときは群れになって飛び立っていく。いったい、誰が、どんな合図をして「そろそろ群れになろうぜ」という合意に達するのか謎だが、最近、8羽の鶴がカギになって飛んでいるのを目撃した。長旅に備えて、集団で飛ぶ練習をしているのだろうか。
鶴が北帰行へと飛び立つ瞬間も面白いのだ。平気で餌をついばんでいる鶴、飛び立つ鶴がいないかとキョロキョロしている鶴、性格なのか役割なのか、鶴の動きに個性がある。が、1羽が「行くぞ〜」と飛び立った瞬間、他のグループも、遅れてはならじといっせいに飛び立つ。それから気流に乗ってぐるぐる旋回し、「大丈夫」と判断したら、北へ向かって飛んでいく。「まだ無理だぞ」と思えば、また元の田んぼにバラバラに戻っていく。
鶴マニアは、カメラを手に集まり、鶴の飛び立つ瞬間を狙っている。みんなで鶴を観察しているけれど、案外鶴のほうも「なんで、今日はこんなに人が多いんだ?」とこちらを観察しているかもしれない。
今年も鶴が帰っていくときにお見送りできるといいな…。 |
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◆「くまげイエローページ」本日公開!…2月25日日記 | ▲ |
| 熊毛町商工会の仕事で、「くまげイエローページ」を作成した。今日から公開だ。 https://kumagechoushokokai.com/yellowpages/
これは、商工会の会員社たちの連絡先をジャンル別に紹介したもの。熊毛地区にどんな業者があるのかが、すぐにわかるようになっている。公式サイトや、フェイスブック、インスタグラムなどへもリンクしている。「くまげ応援キャンペーン」で紹介した事業者は、紹介ページにも飛ぶようになっている。とりあえず、熊毛の事業者のことは、だいたいこのサイトでわかるのだ。(掲載を希望しない業者もあります)
熊毛に帰ったばかりの頃は、地元にどんな業者があるのか全然わからなくて、ネットに頼って業者を呼んでいた。たとえば「周南市 ムカデ駆除」で検索して業者に来てもらったり…。そこでわかったのは、来てくれるのは山口県の業者だが、ネットで上位に表示されるのは山口県のことなんて何にも知らないIT業者だということ。とにかく検索にひっかかりやすくして注文を取り、地元の業者に仕事をふる。そして高い仲介料(ある業者は代金の半額だと言っていた)を取る。
もちろん、いまの時代、ネットで検索されやすくする技術は必要だし、そうすることができるのはすごいと思うけど、個人的にはやっぱり実際に働く人がいちばんお金が儲かるような仕組みになってほしいのだ。
最近は電話帳もあまり活用されなくなった。私もそうだが、ついネットで調べてしまう。熊毛の業者がネットで調べられるようになったら、地元の業者に仕事を頼める。大量生産の商品は大手業者にかなわないけど、個別サービスなら、地元業者に頼むほうが安心だし、仲介料がかからない分、値段だって安いと思うのだ。
問題は、このサイトをどうやって熊毛の人々に認知してもらうか…。「熊毛町」という自治体名は合併で消滅してしまったが、「熊毛郡」という自治体名は、ほかの地区でまだ残っている。「熊毛」で検索して優先されるのは、現役の「熊毛」地区なのだ。
旧熊毛地区には、熊毛中学校も熊毛北校も熊毛支所も熊毛インターチェンジもあるんだけど、地域としての「熊毛」はないのである。かなし〜。
時々「合併のときに熊毛の名を残すべきだった」という意見を聞くことがある。「周南市熊毛町●●」といった感じで。合併後の旧熊毛町は、熊毛がすっぽり抜けて、周南市のすぐあとには小さな地区名が続いている。ロゼッタストーンの場合は「周南市八代」だ。八代の場合は、ある程度まとまった地区なのであまり違和感はなかったのだが、他の地区(「小松原」「中村」「清尾」…etc.)は、旧熊毛町民以外がきくと、どのあたりか全然ピンとこないらしい。
この反省を踏まえてなのか、たまたまなのか、周南市以降に合併した地域では、旧自治体名を住所に残すところが多いそうだ。
なぜか旧自治体名そのままで活動しているのが「熊毛町商工会」だ。特にポリシーがあるわけではなく、名前を変えずに活動しているだけなのだと思うけれど、熊毛町商工会の管轄は旧熊毛町管内なのである。
そのおかげで、熊毛マップに熊毛観光サイト「くまげランディングスポット」、くまげ応援キャンペーン、今回の「くまげイエローページ」と、私も熊毛PRをお手伝いする仕事ができている。周南市になったからといって、自分が住んでいるのはやっぱり旧熊毛町だし、さらに古い時代の旧八代村だ。人間の活動範囲というのは、ある程度限られてしまうのではないかと思う。(年をとると特に)
さて、この「くまげイエローページ」(熊毛地区職業別事業者リスト)」のジャンルの最後に「出版」という文字があることが、ひそかに誇らしい。熊毛には小さいながらも出版社があるのです。ふふふ。世間一般の人がイメージする出版社とはだいぶイメージが違うと思うけど。 |
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| パソコンを本格的に使い始めたのは、たしかウインドウズ95が出た頃だから、パソコン歴だけでいえば、もう30年近く使っていることになる。……が、もともと機械は苦手だし、使用説明を読むのも大嫌いで、よほど困ったことがなければ、説明書なんて目を通さない。
そういう私が最近腹立たしいのが、いま使っているメールソフトの「勝手に」件名ごとにまとめる機能だ。以前は、日時別、送信者別などで並べ替えるのが簡単だったのに、最近は件名優先で並べられてしまうから、日時別にきれいに並ばないし、メールを転送したりすると、送ったメールが別の人のメールにくっついたりして、送信者別に並べてメールを探すのも難しくなってしまった。
きっと日時優先に並べる機能もあるんじゃないかと思うけど、機械が苦手な人間は、そういう機能を探すのが面倒くさいのだよ。
だいたい、世の中は、件名ごとにメールを管理する人ばかりじゃない。件名関係なく、メールアドレスを打つのが面倒だから「返信」してメッセージを書くっていう人のほうが多いんじゃないだろうか。「これはいつの件名?」と思うようなメールに返信されてくることだってある。私だって件名を打ち直すのが面倒で、そのまま返信することもある。そういう無精者に対する配慮が足りないから、相手ごとにメッセージをやりとりするLINEにみんな流れていくのだ。
通常は日付順にシンプルに並ぶ。相手別に切り替えると、相手ごとに日付順に並ぶ。これで十分だと思うんだけど。
とはいえ、件名ごとにまとめる機能が標準になったってことは、そういう需要も多いのかな。私はいらないんだけどねえ。 |
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| 地元の三丘(みつお)小学校の創立150年記念誌の制作を手伝った。旧熊毛町地区には、八代小学校、高水小学校、勝間小学校、大河内小学校、三丘小学校と5つの小学校があるのだが、三丘小学校以外は、創立100年時に100年史をつくっている。三丘小学校も創立150年を機にこれまでの歩みを残そうではないか…ということになったらしい。
当初は、他の小学校の100年史のような布張りでハードカバーの本をイメージしていたのだが、結果的に写真をふんだんに使ったオールカラーの記念誌になった。読む人にとっては、このほうが楽しくていいんじゃないかな。
記事は、編集委員の方々(地元の有志)が用意してくださったのだが、小学校の歴史だけでなく、三丘の歴史も書いてあって、勉強になった。熊毛地区にはたいした歴史がないと思い込んでいたのだが、なんと三丘には毛利元就の七男元政が領主となって住んでいた時期もあるという。その後領主になった宍戸家は、毛利家と姻戚関係にある、有力な家臣だったらしい。同じ旧熊毛町なのに、全然知らなかったなあ。
熊毛マップをつくったときに、三丘に「毛利元就の歯廟(しびょう)」という元就の「歯」が納められている記念塔のような場所があることを知ったのだが、「なぜ歯? 主君を祀りたくても歯くらいしかもらえなかったのかしら」と不思議に思っていた。元政が常に身に付けていた元就の歯を納めたと伝えられているそうだ。なるほど。
松原八幡宮には、3つの大きな石があって、かつて若者たちが石を持ちあげて力比べをしていたという。編集委員の方々が、3つの石の測定をしたところ、石の重量は114kg、95kg、78kgだったという。114kg持ち上げた人はすごいよね〜。
……と、編集委員の方々が苦労して創り上げた150年記念誌。なかなかの力作です。周囲に三丘小学校出身者の方がいたら、ぜひ教えてあげてください。
問合せは三丘文庫へ(電話:0833-91-0320) |
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| テレビのニュースは「寒波ニュース」一色。わたしのいる八代も、一面雪景色だ。7〜8cmは積もったんじゃないかしら。確かに寒いが、このくらい積もることは毎年あるし、このあたりは、普通の冬の寒い日ぐらいですんだような気がする。子どもの頃は、雪が積もったら無邪気に喜んでいたけど、水道管大丈夫かとか、道路が凍結しないかとか、いろいろ気になることが増えて喜べなくなっちゃったなあ。
このところ話題になっている闇バイトの強盗グループは、山口県岩国市でも事件を起こしていたそうだ。90歳の女性を殺すなど、乱暴な手口がおそろしい。いまは若者が少ないから、若い子の働き口はたくさんありそうな気がするけど、「ラクして儲かる」仕事が欲しいのだろう。
「闇バイト」を検索すると、自動的に動画が立ち上がって、「恐いボスにこきつかわれたあげく、犯罪をおかし、トカゲのしっぽ切りで警察につかまり、…」という将来のシミュレーションを見せてあげるような仕組みはできないものだろうか。
誰か、「闇バイト」に対抗して、「光バイト」の求人を出してくれないかな。雪かきや雪下ろしなど、若い力を必要としている場所のバイトをあっせんするのだ。食べ物と住む場所には困らない、前向きな仲間がたくさんいるような場所。そこそこの収入も得られる場所。みんなから感謝されて生きがいを感じられる場所。
……ただねえ、「光バイト」は、誰がお金を払うんだっていう問題がある。「闇バイト」のボスは、他人のお金を奪って下の者に分けるのだから資本はいらないけど…。 先日の新聞に、遺産を受け取る人がいなくて国庫に入るお金が647億円もあると書いてあった。そのお金、闇バイトに走る若者をひきとめるのに使ってくれないかな。 |
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| 今日は地区の新年の会合。私が山口に帰って最初のお正月明けには、確か新年宴会があったのだけど、このところ新型コロナの影響で、会計報告をして今年の役員を決めたらそのまま解散…というパターンが続いている。
今日の会合で画期的だったのは、なんと私の所属する班にLINEグループができたこと。私より年上の方も多いのだけど、なんと16名中13名がLINEを利用していたのだ。利用していない3人の中の2人は90歳前後の方。山口県の田舎でこうなのだから、日本のLINEユーザーはいったいどのぐらいいるんだろう。…とちょっとネットで検索してみたら、国内の月間ユーザー数9,300万人(2022年3月末時点)ですって! みーんなLINEをやっているはずだ。恐るべしLINE!
これで、これまで伝言ゲームのように伝えていた急ぎの連絡事項(お葬式の連絡とか)も、いっせいに伝わるし、文字で正確に確認できる。政府のデジタル化への取り組みは遅れているけれど、LINEは使いやすさであっという間に、日本の津々浦々まで浸透している。年齢とか関係なく、便利なものはみんな使うんだよね。もしかしたら、日本国民にいっせいにお知らせをしたいとき、一番大勢に早く確実に伝わるのはLINEだったりして……。LINEにはどれだけの国民情報が集まっているのだろうと思うと、少々不安ではあるけれど。
1月12日付の朝日新聞で、朝日新聞の地方版に『錦帯橋』の本と著者が紹介された。万人受けする本ではないけれど、興味を持つ人はきっといるはずだ。ロゼッタだけでは宣伝に限界があるので、メディアが取り上げてくれるのはありがたい。
今年、錦帯橋は創建350年。記念すべき年なのだ。まるで狙っていたかのようなタイムリーな出版ではありませんか。内緒だけど、著者はともかく私は出版を決めた時点で創建350年になるなんて全然知らなかった。ちょっとだけラッキー♪ |
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◆2023年のテーマは「元気が一番!」…1月5日日記 | ▲ |
| 今年届いた年賀状を見ると「入院していました」「手術しました」なんていう人もポツポツいて、ああ、それでも無事でよかったと、胸をなでおろす。年賀状はこれからだんだん生存確認になっていくのかしら。昨年はあまりに忙しくて「来年のテーマは働き方改革だぁ!」なんて言っていたけど、忙しく働けることの幸せをありがたく思わないといけないなあ…。
知り合いの一人は、私よりも年下なのに新型コロナに感染して何か月も後遺症に苦しんでいるという。新型コロナの後遺症は大変だという話はテレビやネットで知ってはいたが、知り合いの話となると、深刻さが全然違う。とにかく倦怠感が半端ないらしく、頭にモヤがかかっているような「ブレインフォグ」と呼ばれる症状で、考えがまとまらず、物忘れなどもあるという。ああ、どうぞ、後遺症によく効く薬が早く開発されますように!
頭の回転が速い知人でさえそうなってしまうのなら、普段から頭にもやがかかっていて、忘却能力の天才である私がコロナに感染したら、どうなってしまうのだろうか(誰も変化に気がつかないという説もある)。世の中「コロナは風邪」という雰囲気になってきているけれど、60歳以上で持病がある人は、どうぞ感染対策をお忘れなく。
今年のテーマは結局「元気が一番!」になった。ロゼッタストーンは今年で24年目。来年はいよいよ25周年だ。そうだ。来年の8月20日の創立記念日には、ロゼッタストーンの25周年記念パーティを山口県でしよう。ロゼッタストーンに少しでもかかわったことがある人は、参加資格があります(株主様、著者、一緒に仕事をした人、本を買ってくれた人、※この日記を読んでいる人は、それだけで参加資格あり)。
本当は、お世話になった方々をみーんな無料でご招待したいところだけど、私がお金持ちになる可能性は限りなく低そうだ。みなさん、来年に向けて、ロゼッタストーン25周年貯金しましょう。参加者が多くても少なくても、すっごく楽しい気がする。
みなさーん、来年の8月20日まで元気で生き抜いてくださいね。来年の夏は山口県周南市でパーティだぜぃ! |
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| 早いもので、2022年もあと1週間で終わりだ。さて、今年の私の目標はなんだったっけ…と今年初めの日記を読み返してみたら「頭を使う」だった! がーん。目標自体をすっかり忘れていた私。目の前の仕事に追われ、あたま、そんなに使っていない気がする。
私の1年を今年の漢字であらわすと「忙」。「忙しいという字は、心を亡くすと書く」と言われるけど、私は忙しさにまぎれて、考えることから逃げていたかもしれない。反省。せめて今日ぐらい、少しは考え事をしてみよう。
最近、私が腹が立ったのは、アフガニスタンで女性が通える学校が小学校だけになったというニュース。女性というだけで、教育を受ける権利を奪われるなんて、ひどい話だ。一方で、ロシアのように男性というだけで行きたくもない戦争に駆り出されるのも気の毒だ。どの国に生れるか、どんなリーダーがその国をおさめるかで、庶民の運命は簡単に変わってしまう。
日本の防衛費の増額が決まり、原発の新規建設も検討されることになった。岸田総理は広島出身だし、平和主義だよね、核絶対反対だよね…と信じたいけれど、「中国・北朝鮮・ロシアの脅威」や「エネルギー危機」の前に、「平和主義」は無力かもしれない。
われわれ一人ひとりの気が狂うことは稀である。しかし、集団・政党・国家・時代においては、日常茶飯事なのだ。(ニーチェ)
世界中に不穏な空気が充満するなかで、何の力もない自分にいったい何ができるのか? 何もできやしない。結局「一隅を照らす」(最澄)、「己れの立てるところを深く掘れ。そこには必ず泉あらん」(高山樗牛)しかないのである。
自分ができることをやる→なんだかやたら忙しい→考える時間がなくなる→日記冒頭に戻る。だめだこりゃ。 |
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◆『プー花子 小銭を寄付する』…12月15日日記 | ▲ |
| 先日発売した『錦帯橋』が、KRYニュースを通じて、Yahooニュースでも取り上げられた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3278ee298a329499c5159d888d9fbee2d493f625
著者自ら記者会見を開くなど、せっせとPRしてくれている。ありがたいことだ。
今日は新刊『プー花子 小銭を寄付する』が刷り上ってきた。広島の女性が書いた自費出版本だが、不思議な魅力がある本だ。読む人によって、読むポイントがまったく違うかもしれない。
本の内容は、メンタルの病気とリウマチの持病を抱えた女性の自伝である。が、いわゆる「闘病記」とはまったく違う。
先日NHKの「100分de名著」で、精神科医中井久夫氏の「統合失調症」に関する本を取り上げていた。中井氏は狩猟や航海など、予測不能な事態に対応するために「統合失調症」的な能力が求められていた時代もある、と指摘する。繊細で、普通の人では気付かない微かな変化から未来を読み取る能力が必要とされていたのだ、と。
その番組を見てすぐに思い出したのが『プー花子 小銭を寄付する』だ。著者は未来が視える体質らしく、過去に様々な予言をしている(と、本には書いてある)。ただ、著者の本を読んだだけだと、本当に未来が視えるのか、病気のせいで「未来が視えていた」と錯覚するのか、私には判断できなかった。が、どこまで正確にわかるのかはわからないけど、きっとそういう能力があるのだろう。「予言」的なものや、スピリチュアル的なものに関心のある人には、興味がある内容だと思う。
著者は障害を持ちつつ、両親や夫を介護して看取り、折にふれて寄付をして、困っている人の役に立とうとしている。本人は「こんな地球からはもう卒業する!」といつも愚痴っているのだが、はたから見ると、とてもちゃんとして、充実した毎日を送っているように見える。精神的な病を抱えている人が読めば、こんな生き方もあるのだと、希望がもてるかもしれない。
また、この本は「愛の物語」でもある。40代で出会った「サンタクロース」のような夫によって、著者の精神は安定していく。一人自分を信頼してくれる人がいることがどんなに人間にとって大事なのかを考えさせられる。
興味がある方は、アマゾンかロゼッタストーンwebでどうぞ。(近々発売を開始します) |
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